メッシさんの映画レビュー・感想・評価 - 33ページ目

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めし(1951年製作の映画)

3.9

スーダラな上原謙に愛想を尽かし、自立を目指す妻、原節子。ちょっとイメージと違う、ややグイグイな原節子が新鮮。今日の夫婦問題ともズレがないし、当時としては新しい価値観を投げかける一作だと感じた。兎に角、>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.6

戦争とか差別とか核とかに対するアンチテーゼを、犬と人間との架空の世界で訴えるメッセージが強い作品。なんだけど、ストップモーションアニメで独特のテンポの良いリズムが気持ち良く、気楽に見れる。脚本がよく出>>続きを読む

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.5

夫と子供を事故で亡くし、自分も亡き夫も実は不倫してて、、、って昼ドラのような設定なのに、主演の女優さんの佇まいが凛としてて、キレイでカッコイイ。それでもって街並みがお洒落で色使いもお洒落でいて、何故か>>続きを読む

七年目の浮気(1955年製作の映画)

3.5

過剰な妄想、七年目の浮気、、、観ていて笑いながら、意外と的を得ていて男の人は思い当たる点が多いのではないだろうか。
ワンシチュエーションで登場人物は少なめだけど、可笑しく飽きない。主演の二人のショート
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フタバから遠く離れて(2012年製作の映画)

3.5

双葉町の避難生活を主軸にした、真摯なドキュメンタリー。避難生活を余儀する事になった方々もさる事ながら、特に印象的だったのは、原発誘致は失敗だった!と断言した町長と、避難を拒否し、牧場で牛を飼い続ける吉>>続きを読む

トラック野郎 一番星北へ帰る(1978年製作の映画)

3.7

粗野で馬鹿でエロくてオッチョコイ全開な前半、いつになく男気全開な後半で雰囲気が変わる。前半は夜中にゲラゲラ笑わせて貰った。後半はイケメンな桃さんを堪能しました。菅原文太の大声演技につられるように、田中>>続きを読む

ハーフネルソン(2006年製作の映画)

3.5

ヤク中のライアン・ゴズリング先生と黒人の教え子の、ささやかな友情の話。
少し若いライアン・ゴズリング、髭の生え方、右手のデータバンク、半袖ネクタイ姿などなど、なんだがヤク中姿が情けないけどカッコイイ。
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マニー/マニー・パッキャオ(2014年製作の映画)

3.5

パッキャオの生い立ちからメイウェザー戦直前までを駆け足でのドキュメンタリー。6階級?8階級?制覇する過程を描かずとも、段々と厚みを増すパッキャオの身体が、その凄みを物語る。プロモーターに色々翻弄されて>>続きを読む

もぐら横丁(1953年製作の映画)

3.6

フニャフニャで何処か無責任な売れない小説家と、それを支えるよく出来た妻のお話。
全く甲斐性がない男なのに妻はカバーしまくる、観ている側も佐野周二のどこか憎めない底抜けの笑顔があるから、何故か笑って許せ
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.7

デイミアンチャゼルとライアン・ゴズリングという大好物な二人の映画。テーマはアームストロング船長。さぞ宇宙空間を駆使した壮大でカッコイイ映画を想像したが、全く違った。飛行の場面、家庭での場面、NASAで>>続きを読む

うる星やつら オンリー・ユー(1983年製作の映画)

3.0

あたるってなんでラムちゃんに冷たいのか?他の女の子には興味があるのに何故⁇と思いながら観たけど、結論としては、どうせラムちゃんは俺の事が好きだから、っていう余裕だな。宇宙戦争の場面では流石押井守という>>続きを読む

やくざの墓場 くちなしの花(1976年製作の映画)

4.0

東映実録モノの折返しあたりの時期の作品か。やっと観れた。主演の渡哲也の色気に尽きる。内容はまっすぐな刑事の渡が、警察組織とやくざのエゲツなさに巻き込まれて、それでも自分を貫こうとするという話。なもんで>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.4

話の構成はいたってシンプルなヒーローもの。ただし、設定がアフリカの謎の国で起こるSFで、ほぼ全員出演者が黒人というところにビジュアル的なインパクトが強い!跳躍力というかイキイキした感じが画面から伝わる>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.5

骸骨と極彩色の死者の世界は楽しげ。主役の男の子の死者メイクはまるでミスフィツ。時が経つにつれ肉体が透けて行くのは、キン肉マンソルジャー⁇とか思ったり、実はひいひいじいさんは、、、など展開は読めがちだけ>>続きを読む

マルクス・エンゲルス(2017年製作の映画)

3.5

馴染みのないマルクス主義とはなんぞや?と思い見てみました。マルクスの意外な人となりは感じます。もっと堅い真面目な人かと思いきや、結構、圧が強めの屁理屈おしゃべりクソ野郎という印象で好感が持てる。口で打>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.5

ロビイストという全く馴染みのない世界。難しいセリフ展開のオンパレード。ラストの大どんでん返しもあまり頭がよろしくない私には、その凄さがよくわからなかった。しかしこの映画は銃反対派と賛成派というハッキリ>>続きを読む

ビニー/信じる男(2015年製作の映画)

3.9

ボクシング映画は何故こうも熱中出来るか考えた。ボクシングには、栄光、挫折、努力、友情、愛情、歓喜、悲哀、葛藤などなどがどストレートに転がっていて、それらは映画を観る人達がまさに欲しているものだからだ!>>続きを読む

ナラタージュ(2017年製作の映画)

3.4

稀代のバカ映画。観た感想はそれに尽きる。松潤、有村架純、坂口健太郎、皆んな出会ったことがないくらい突き抜けてバカ役を演じている。だって松潤は二十歳のカスミにブツブツブツブツ女々しい泣き言を繰り返すし、>>続きを読む

みなさん、さようなら(2012年製作の映画)

4.0

団地出身者には懐かしく、哀しい物語として深く突き刺さる。あの頃の風景の再現度が凄い。そして団地の何処か鬱屈した人間達がとても愛らしい。エレカシのテーマ曲との相性も抜群。団地出身者には特にオススメ。

日日是好日(2018年製作の映画)

3.9

全く知らないお茶の世界が垣間見える。所作から風景から丁寧に丁寧に描いていて、へ〜〜と感心する回数が多い。主人公にまつわる仕事とか恋人の直接的な描写は一切なく、全てお茶を通して描かれる。これがなんとも心>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.6

変態おばさんを演じさせたら世界一だと思う、イザベルユペールの変態おばさんの強烈な話。当初は可哀想なイザベルユペールと思わせ、徐々にそしてどっぷり変態おばさんのペースに!顔つきがもう変態過ぎて最高!澄ま>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.6


可愛いOLがずっと悶絶、悶絶しっぱなしでニヤける。松岡茉優みたいなOLが人生燻ってたら嬉しいよな〜。夢のある映画。ただイチもニも結果的にはダメ男で松岡茉優には合わないと感じた。特にニはダメだろう。な
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.0

前編と変わらず、社会の片隅に生きる登場人物たちとボクシングの相性がバツグン。前編、後編時間をかけてるので、各々のキャラクターに寄り添えて体感時間は短い。やっぱり新宿とボクシングはカッコいい‼︎

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.5

まず二時間半超えなのに、この体感時間の短さ!シンプルに凄く面白い映画だから短い!
新宿を舞台に、社会的弱者というかマイノリティな連中のそれぞれの少し不幸せな部分のストーリーが散りばめられてるんだけど、
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.7

ワガママな障害者役がどハマりして面白いを通り越して、ナチュラル過ぎる大泉洋。その悲惨とも思える状況と大泉洋の冗談のギャップが楽しい。お涙モノだけに終わらせなかったのは、障害者大泉洋×医者の卵三浦春馬×>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.6

レディバード役の娘が凄くのびのびと、捻くれながらも真っ直ぐ生きているので、見ていて気持ちがいい。ハスキーボイスでイタイ自己主張を繰り返す女子高生レディバードが、何故かイキイキと素敵に見えるから不思議だ>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.4

育児ノイローゼ、産後鬱に奮闘するシャーリーズセロンは苦しそうで、そこにリアリティがあって、キツそうだな〜と感情移入出来る。シャーリーズセロン頑張れ!と。深夜のベビーシッターが実は、、、というタネは割と>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

そうか、これはスタア誕生のリメイクなのか。構成は一緒だけど随分と違う味わい。あま〜い!とにかく甘い。激甘!もうレディーガガが霞んじまうくらい主演兼監督のブラッドリークーパーって奴が良い奴すぎ、甘い言葉>>続きを読む

フレンチ・コネクション2(1975年製作の映画)

3.5

ジーンハックマン印のジーンハックマン映画。くるくる天然パーマ薄らハゲなのに、こんな男に憧れるのはジーンハックマンくらいだ。麻薬組織のボスをぶっ潰す為にフランスへ渡ったハックマン。実はアメリカから囮捜査>>続きを読む

シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

特筆すべきはラストシーンの凄みにある!と私的に思う。誰もが喜び、万々歳と言える甘いラストに逃げなかった作り手は素晴らしい。泣いた。ラスト以外にも見どころは沢山あって、レトロゲームファンを嬉々とさせてく>>続きを読む

マザー!(2017年製作の映画)

3.8

酷い映画だ笑
完全にドリフ大爆笑と一致している。
ジェニファーローレンス=長さん、で長さん目線でドリフ大爆笑を見ると、しむけんもカトチャも工事もブーもみんな異常者なんですね。ジェニファーローレンスが2
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嘘を愛する女(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

サスペンス×ラブストーリーというミクスチャーは可もなく不可もなく。しかしこの映画の凄い所は、これでもかっ!というくらい長澤まさみがダメな女に描かれている所だ。良く受けた、というくらい。浮気するまさみ、>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.5

前半の出っ歯なパキボーイ!を「え?こいつゲイじゃなかったっけ?え?バイ?え?え?」と思いながら、たまに繰り出されるパキボーイ!って暴言がツボだった。バンドが上手くいかなくなる辺りからは、悪い言い方だと>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.5

ラストに感涙。誤解を恐れず言えば、最後に救ってくれるのは異性じゃなくて、同性なんだよな!な?な!と思わせてくれる。
裏切られたハズの恋人?友達?同性?との邂逅。それって最高じゃん!

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.0

人の内面の見られたくない、知られたくない部分にえぐるようにスポットを当ててる所が好きだな〜〜。女子高生ってオブラートに包んでいるけど、かなり鋭角。ま、どちらにせよオジサンにはかんけいないけどね。

SOUNDS LIKE SHIT the story of Hi-STANDARD(2018年製作の映画)

4.5

最後まで胸がざわついて止まなかった。構成としては結成から今日に至るまでを、各々のメンバーがインタビューで語る、合間にライブの名シーン中心に曲が流れるという何も捻ってない映画だ。がインタビューの中身が凄>>続きを読む