10年ぶりくらいに再見。
やはり殺し屋の展開くらいまでは超絶的な面白さ。「ソナチネ」というある種北の映画の完成系のような作品の後にこのナンセンスギャグ連発みたいなのをやりたかったのも痛いほど気持ちがわ>>続きを読む
構成や展開は「ひとよ」とか「ハッシュ!」とかを連想した。俳優たちの演技も特に響かず…
世界で1番過ぎるのが早い166分だった。
もはや人智を超えた驚愕映像のつるべうちで、これが最初は1人の人間の頭の中から生まれたものだという事実にまた唖然とする。シャラメがサンドウォームに跨る場面で叫び>>続きを読む
面白くなりそうな瞬間は多々あるのに、それがどうも途切れてしまって引き込まれない(時間軸のばらつきがあるからしょうがないともいえるが)
似たテーマで言えば「さがす」の方がよっぽどエンタメ度は高かったし、>>続きを読む
「エル・スール」を連想させる階段から転げ落ちるボールのファーストショットは上下関係を表す表現としてはやや類型的な気がしてウッとなったが、そこからは脚本の力だけで押し切るような映画にシフトチェンジするの>>続きを読む
「哀れなるものたち」はルールの中で無茶苦茶やってるって感じがめちゃくちゃハマったけどこっちは無法地帯すぎてちょっとのれなかった
あと自分が普段見てる夢に近すぎて起きてるのか寝てるのかよく分からない時間>>続きを読む
つまらないと言いづらい雰囲気があるが流石につまらない。ラストシーン以外は特にオッと思わせる箇所もなく、ただただ平凡な会話劇で退屈。エリセだからどこかにいい所があるだろうと頑張って探したけど、特になし。
言葉を選ばずに言うと、こんなにニュートラルで色が無い題材ながら、三宅唱節としか言いようがない映画に仕上げてしまうその作家性(その多くは16ミリフィルムの質感に依っていると思われるが)に驚く。
暗いオフ>>続きを読む
ここまで破茶滅茶ながら全てが整然とされている映画は見たとがない。全てが未体験の映画ながら、どこか懐かしさも感じさせるという奇跡的なバランス(ダンスしながらのドタバタとかチャップリンみたいだし)
表現っ>>続きを読む
やっぱり小津はカラーの方が圧倒的に映えると思う。成瀬に対してはそんなこと思わないのに、なぜだ。
いつもの小津作品とは異端のものが多く登場するので、見応えがある。突然の外国人の彼氏や、森繁久弥の芸達者っ>>続きを読む
こんなに重くて暗くて長い話なのになぜ集中してみつづけられるんだろう。恐るべき小津マジック。有馬稲子はあまりにも肝が座りすぎているし顔も超整ってる。布マスクを外すまでの間がすごい。珍珍軒の親父と、お見合>>続きを読む
「ワレメ」にしようと決めた字幕担当者の作戦勝ち。序盤怒涛のカットバックはiPhone撮影の必然性をそれほど感じなかったが、対象との距離の近さという意味では機能してたのかな。ストーリーは結構「POSE」>>続きを読む
構図や編集の素晴らしさは分かるけどいまいち没入できないこの感じ、自分が西部劇苦手なのが分かってしまった…
1の方がインパクトはあったし脚本も頑張ってる感はあったけど本来監督がやりたかったのはこういうテイストなのかな?観た後に特に何も残らないけどシリーズものはこれくらいでちょうど良い。「手握って」のシーンで>>続きを読む
ショーンベイカーって、こんなにすごい監督だったの…(今更)
やはり「子供が憂き目に遭う」映画にめっぽう弱い。是枝演出に影響受けてるっぽいけど、時折それが悪い方にも転ぶ是枝作品の重くなりすぎる気質は受け>>続きを読む
レイプ紛いの事をされた女性が暴力的なセックスに目覚めるといういかにも石井隆的な80年代日本の逆行した男尊女卑的価値観が全面に出た題材には拒否感を覚えるが、それにしても相米マジックと言える長回しの美しさ>>続きを読む
役者たちを魅力的に撮れてはいると思うけどさすがに省略しすぎでは…これ観てたら自分の中で「ひかりの歌」の評価が相対的に上がってきた、見返したくなってきた。
ともすれば安っぽいラブコメになってしまいそうな題材ながら2時間近く全く集中が途切れずに没入して観れたのでおそらく相当脚本と演出のクオリティが高いんだと思う。具体的にどこをどうとは言いづらいのもまた上手>>続きを読む
好きだなあ…!「アンカット・ダイヤモンド」のようなテンポ感と中毒性。時折挟まれる素っ頓狂なズームイン、ズームアウト(海沿いでセックスする2人からの一瞬のズームアウトで爆笑した)がクセになる。
これをグ>>続きを読む
前半のザ・スパイダーマン的な、穴ボコ男との格闘と四者面談のカットバックが楽しすぎたが、そこをピークにどんどん興味が薄れていったことで、自分は「マルチバース」に嫌悪感すら抱いているんだなというかとがよう>>続きを読む
こんなド傑作が配信に埋もれてたなんて…
バリーコーガン✖️「プロミシングヤングウーマン」の監督っていう組み合わせだけで見ないわけにはいかない。
イケてないグループのコーガンが超絶モテ男と仲良くなって自>>続きを読む
これはあまり好きじゃないスコセッシかも。脚本の色が強すぎて映画としての強度を失ってないか…
前半のキレキレさよ。バレンシアガ!H&M!の連発からのタイトルバック。
席一つずれて~で横移動していくカメラと、弾かれたカールのすっとぼけ具合が最高。本作で一番面白いのは第一部で、どちらがディナーの金>>続きを読む
どうやって撮影したのかがひたすら気になる驚異のロバ演出。後ろで滝が流れてる橋をロバがフラフラ歩くショットとかバチバチにキマっててすごかったな〜遠景ショットがどれも良い。EOと初恋相手が戯れるシーンたま>>続きを読む
利権が絡んでて云々~みたいな話をチラッと見ていて、なんか嫌な予感するな~と思いながら見に行ったら案の定。
外から見た日本の「キレイな部分」だけを掬い取ったペラペラ映画。モダナイズされたトイレしか映さな>>続きを読む
映画館で見てたらもっとラストで驚けただろうな…という少しの後悔。
無自覚な権力の振り翳しと没落。過度なキャンセルカルチャー。終わりのない「作品と人格を切り離すべきか」論争。
全てに明確な答えを出さない>>続きを読む
徹底的に排除されたデジタル、ミニマリスト。小津スタイルに再接近しているが小津の名前を劇中で出しはしない。いち労働者であるヒロインはいつでも雇用主から捨てられる身にあるが、失敗した料理を容赦なく棄てる。>>続きを読む