はれりーまんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

囚われた国家(2019年製作の映画)

2.5

ゆるディストピア映画、とでも言おうか。
設定がゆるいゆるい。レジスタンス的な活動はいいんだけど、それ成功してその先どうすんのって。反抗の手段ばかりで、大きな戦略がまったく語られないから、見てるこっちは
>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

4.0

冤罪事件のように撮ったシリアルキラーの映画。凄惨な描写はなし、殺しの場面もほとんどなし。特に前半は、嫌疑をかけられたイケメンが逃げるだけ。幼少期の虐待とか、事故による脳損傷とか、ストレス要因とか、そう>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.5

まさしくミステリーの快感を体感できる映画。
序盤の誰が犯人かという緊張感、後半の小出しのタネ明かし、そして最後の真のタネと真の目的、いずれも素晴らしい。これですよ、「映画のミステリー」というのは。こう
>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.8

映画化が早すぎた映画。
アメリカ人にとっては記憶に新しい事件だろうから、説明不要なんだろう。直接関係ないトランプ関連の話が意外と目立つのと、逆説的な言動で、骨格がきちんとしてない感があって、理解が遅れ
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.3

普通の映画とは、見どころが真逆!
普通は、移動するだけのシーンはつまらないわけです。そんなシーンはBボタン押しっぱなしにしたくなる(笑)。そんなシーンは、最近の詰め込み映画だったら、とことん省略する。
>>続きを読む

タイムリミット 見知らぬ影(2018年製作の映画)

3.0

90年代ハリウッドアクション映画からアクションを減らして、サスペンス·スリラー味を足したような映画。
色々と無駄が多い。最初の飛行機内の逆ナン、妻の不倫、爆発物処理班登場時の大袈裟なアングル、捜査班の
>>続きを読む

THE INFORMER/三秒間の死角(2019年製作の映画)

3.5

意外にダイ・ハードだけど、肝心の3秒の盛り上がりに欠ける映画(笑)

クライヴ·オーウェンには役不足。大根な演技に見えてしまい、もったいない。あの役、誰でも良かったと思うなー。

ワイルドライフ(2018年製作の映画)

4.0

盛ってない1960年な映画(笑)
数奇な運命でもなく、ヒーローもなく、驚くほどの激変や激情もない。ビジュアルも地味。でも、主役3人それぞれの滲み出るような演技で、一シーン毎のそばで見て、感じているよう
>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.5

大胆な設定を使っているが故、理解不能という意味で、まさしくホラー映画。わからなすぎて、テザードなるものの説明後ですら、まさか夢オチ的な最後にしねーだろなとビクつきながら最後まで見ていた。切ったり、血飛>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.0

主人公が、かっこよすぎてリアリティが伝わらない映画(笑)。
最近多い南部黒人モノの実話ベースで、端役含めて役者陣の演技もいい。だけど、主人公役の見た目が良すぎて盛りすぎだろってのと、脚本的に人格者過
>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

普通。この映画のよいところが何ともわからなかった。リチャードのまっすぐな心?いや、そこまで美しくも強くもない。執拗な警察の追及からの勝利?いや、そこまで痛快じゃない。実話だから?確かに犠牲者もいたけど>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

決して飯を食べながら見ないでください。その臭い、食べたものがどうなっても知りません。
とは言え、現実にこだわったという、半地下の棲み家は、それほどでもない。パク家の清潔感やリアクションにより、そのとき
>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

3.6

プロットは非常に面白い。よくありがちな仮面ライダー的復讐モノかと思いきや、洗練されている。最後のサプライズまでの本筋であるプロットはね。
他にも、いいところはある。80年代ナイトライダーを想起させるよ
>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.2

この圧倒的な貧困の"現実"は凄い。
こんなに遅い展開なのに、こんなに見入ってしまうとは。自分の身近に今起きているわけでもないのに、どうしてこの貧困のサプライチェーンを実感してしまうのだろう。終始、胃が
>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

事実ベースなのに、バランスがよい!
序盤、署長は理解あるし、警官に酷い差別無いし、KKKのおとなしいしで、意外に軽い。軽すぎて、映画として成り立つ事件が発生するのか心配になるほど。
しかし、後半、クラ
>>続きを読む

エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

3.8

すんません、また言います(笑)。良い意味でまったく知性を感じさせないジェラルド·バトラーの「逃亡者」映画。
見事に、唐突な人間関係、陳腐な設定、三文芝居、素晴らしい(笑)。バトル以外は、軽い軽い。今回
>>続きを読む

エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)

4.0

良い意味で知性が感じられない(笑)ジェラルド·バトラーのテロリストぼこり映画。
テロリストからしてみたら、何年かかけて、綿密に積み上げた完璧な計画であるはずの大規模テロだが、まったく緻密さを感じさせな
>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.2

面白いけど、ホラー映画ではないね。シャイニングよりスティーブン·キングっぽい映画かも。

シャイニングに対して、完璧なまでに、論理を構築してしまった。こんな非現実的な話に、こんなに心地よい理由付けをし
>>続きを読む

モーガン プロトタイプ L-9(2016年製作の映画)

3.5

ブレードランナーのフレームで書いたラノベみたいな映画。重くないし、さほど想像力を働かせる必要もないし、凄惨な描写もないので、気楽に見れる。

それにしても、ケイト·マーラの胸には驚かされる。全体の印象
>>続きを読む

ライリー・ノース 復讐の女神(2018年製作の映画)

4.0

ウェルカムバック! ジェニファー・ガーナー! 君は、アクションがいいよ!
ストーリーは、極めて単純なリベンジもの女版。尺短くテンポよいし、追い詰めていく感がなかなかに気持ちよい。印象としては、デス・ウ
>>続きを読む

カット/オフ(2018年製作の映画)

4.0

90年代のシリアルキラーものみたい。
ヘタに派手なアクションや、複雑な伏線がなくてよい。たまに見たくなる分野なので、痒いところに手が届いた感じ。
金持ちのインターン絡みの設定に取ってつけた感があって、
>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.2

痛快、爽快、この息つく暇もないアクションの応酬はキクぜ!
ストーリーなんかどうでもいい、ヘタな伏線は要らないので、いかに飽きさせないアクションを繰り出すかがポイント!その意味で、前作よりバリエーション
>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.8

こんなシャーリーズ・セロン見たことない。スタイリッシュな彼女のファン的には、あまり想像したくないくらいの姿なのであるが、であるが故に必見でもある。ある意味、見た目が良くて損してる女優だなぁと認識させら>>続きを読む

ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.7

ゾンビ茶番劇の金字塔(笑)ゾンビランドのまさかの続編。
前作は、結局のところ、若者の成長劇に帰着したけど、今作は茶番度マシマシである意味貫いた。もうホワイトハウス根城にして、このゾンビ世界でマリッジブ
>>続きを読む

ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

4.0

本家シリーズも含めて、もはや原形をとどめていない感があるが、まー見てて飽きないのは称賛する。
しかし、やり過ぎ感は否めない。アイアンマンばりの強敵とか、生身でビルの何回から落ちてんのかって。でも、この
>>続きを読む

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

3.5

意外な展開、意外な伏線、そういう目で見てなかったよ、この映画。驚くほどの意外性ではないんだが、構えたディフェンスを抜かれた感じ(笑)。見終わって振り替えると割とありふれた映画なんだが。
そして、一見ハ
>>続きを読む

ピアッシング(2018年製作の映画)

3.0

敢えての古い作り、BGM、妄想多めの構成、ミイラ取りがミイラ的な話からして、パ、パロディですよね( ゚Д゚)。ホラーじゃなくて。
尺が短いので、おk(笑)

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.0

タランティーノのpulp fictionがまた一つ追加された(笑)
まー、あのド派手な撃退劇を映像にしたかっただけだよね。きっと。それ以外は、「昔からの映画オタク達よ、楽しんで」って、ダラダラと語られ
>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.5

いい!(笑)
何か全体的に、段々あったかいもので包まれていくような感覚になる。そこがいい。
そして、ワシ的にはオリヴィアねーちゃんの我慢しっぷりが泣ける。誕生日に「弟が欲しい」って言ったシーンも泣ける
>>続きを読む

アンクル・ドリュー(2018年製作の映画)

3.0

CMのスピンオフと割りきって見れば、楽しめます。
ストーリー的には監督のダックスの成長物語であるが、じーさん達のキャラが濃すぎてどーでもいい。どうせそんな作りなら、カイリー、シャック、ミラー達NBAス
>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.0

のっけから、「事実を基にした映画」ではなく、「事実の映画」だと、自ら宣言。要は、本人達のインタビューをはさんだ再現VTRですな。映画と思って見てはいけない。ヒネリや伏線なんかないんだよ。稚拙な犯行計画>>続きを読む

ガルヴェストン(2018年製作の映画)

3.2

何とも中途半端で、何を語りたかったのか。もし人生切り取り系作品だったのだとすると、苦手分野だったなぁ。
組織や酷い生活からの逃避行であるが、元の酷さ加減を見てる側が意識して補完する必要がある。何かが足
>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.5

これはホラーではない。
序盤のわけもわからず繰り返し殺される辺りで大きく口を開けて叫ぶ様は、古典的ホラーのオマージュであろうが、内容的にホラー感は無いなあ。

高校ではスクールカースト上位にいたであろ
>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ワシ的に、やらかしてくれたなあという思い。見終わって、逆に涙が出そうだった。

なんと浅い話にしてしまったのか…。結局、光と闇のただの戦い!?最後の最後に、「ジャンプ」的な、愛だの友情だのの謎の力かい
>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.2

実話ベースだから仕方ないんだが、インターステラーのような緻密な構成になってないから、よほど役者が頑張らんとなかなか難しい。特に、ニールの亡くなった娘の話は、とってつけたように湧いてきて、何だか無理に感>>続きを読む

ロッキー(1976年製作の映画)

4.0

クリードが見たくなって、その前に復習しようと30年ぶりに見た(笑)
今見るとかなり荒い。見る側が、かなり補完してやらないと、ロッキーがあれほど頑張れる根拠がわからない。でも、これほど惹き付けられるのは
>>続きを読む