umakoronさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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今さら言えない小さな秘密(2018年製作の映画)

3.2

悩みの概念がちょっと変わる
不思議なテイストの映画

ゲラゲラと笑える作品ではないが
一貫した滑稽さが面白い

フランス語の響きと街並みで
雰囲気が良いが
この平坦さを退屈ととるか
ほっこり癒しと捉え
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ミス・シェパードをお手本に(2015年製作の映画)

3.2

イギリスらしい湾曲した言い回しと
ユーモアで
言葉遊びを楽しむ作品
とでも言いましょうか‥

ブリティッシュイングリッシュを
完璧に理解できたら
かなり面白いと思います

マダラ理解だと
面白さの多く
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サンダルウッドの記憶(2014年製作の映画)

3.4

インドとスペイン舞台にした
派手さのない
しんみりとしたインド映画

有名女優となった姉が
幼い頃に養子にだされた妹を 
探しだすストーリー

スペイン人として育った妹が
初めてサリーを着て
インドメ
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君を想い、バスに乗る(2021年製作の映画)

3.4

静かな静かな愛の物語

この世を去る最後の瞬間に向け
大切な人との約束を果たす為に
旅に出るお爺さん

そのいたいけな姿から
目が離せず
真摯な思いに胸を打たれる


バスの旅のゆっくりさが
妙に心地
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

3.9

タコですよ蛸
まさか、
タコに感情移入する日がくるとは…
今後はたこを見る度に
複雑な思いに駆られそう

映像がどれも素晴らしい
上質のドキュメンタリー

これは生物を愛する人には
ぜひ見てほしい
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妻への家路(2014年製作の映画)

3.6

久々のアジア映画
見た目が変わらないせいか
感情移入しやすい

主演女優の演技力があまりに素晴らしい
透明感のある娘役の
舞踏シーンも印象的

薄暗い映像と物悲しい音楽

作り込み過ぎと感じる部分があ
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フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)

3.6


新人教師の赴任をきっかけに
世からはみ出していた生徒たちの
生き方に変化が生まれる

出だしのもたつきが気になるが
間違いのない
ハートウォーミング学園物語

尖りすぎて近寄り難い子供たちが
真新し
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エリザベス2世 知られざる女王の素顔(2013年製作の映画)

3.5

いつか見ようとマークしていた作品だが
このような形で
見ることになるとは思いもしなかった

女王の人となり
殿下との出会い
イギリスの国民感情等
日本にいてはなかなか知り得ない
情報や映像が興味深い
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92歳のパリジェンヌ(2015年製作の映画)

4.0

「人は死に方を自分で選べるか」

成熟したフランスならではの思想を
随所に感じられる
カメラワークが印象的な作品

日本では母親の恋は
娘には知られたくないが
それを親子で分かち合えるフランスは
愛に
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ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人(2008年製作の映画)

3.3

正直凡人には理解できないアートも
多々出てくるが
ドキュメンタリーとして
よく出来た作品

好きなことだけに没頭する
潔い生き方が
決して真似できないだけに楽しさ満載


夢中になる事の尊さを見るよう
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.1

閉塞感が凄すぎて息苦しい

一つの言動で
人生が奪われる
戦々恐々の日々

社会主義の生きにくさは
想像を遥かに超えていた

ベルリンの壁崩壊前の
殺伐とした空気に身震いする

社会の構造
歴史を知る
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告発(1995年製作の映画)

4.6

実話だけにガツンとくる

刑務所を舞台にした有名作品
シャッターアイランド
ショーシャンクの空に‥‥など
と比較しても
劣らない秀作

ケヴィン ベーコンの
鬼気迫る演技は必見
役の作り込みが尋常では
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.0

題材はバレエなのだが
心温まる家族の物語


小細工なしの
まっすぐな脚本で
ジワジワ沁みる良作

子供を11歳で手放す
それだけで泣けてくる

少年目線、親目線
両方で楽しめる作品

ルディ/涙のウイニング・ラン(1993年製作の映画)

4.0

完全なる予定調和なんですよ
この映画

それでも
最高としか言いようがない

長釈故に
感情が入り、拳を握って
応援したくなる
オリンピックを見るような楽しさ


夢を諦めそうな時
心折れそうな時にぜ
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輝ける人生(2017年製作の映画)

4.0

かなり好きなテイストで
満足しきり

自分たちの楽しみと
チャリティーが同居するイギリス文化に
痛く感動してしまった

イギリスが好きすぎて
風景を眺めているだけで
幸せなのに、
もう一つそそられる国
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ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

3.5


核心に触れる部分の
感情表現は極力少なくし
行間を読むような
この監督ならではの世界観が続く


感性でじっくりと味わう作品で
深みと奥行きを求める時向け

セイフ ヘイヴン(2013年製作の映画)

3.0

うーん
悪くはないのだが
設定に無理がありすぎて
感情が入りきらない

狙ってる感が鼻につき
今ひとつ焦点がはっきりしない

出だしのスリル感
恋愛シーン
ラストの展開

3つのバランスの悪さと
安っ
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

3.1


時々あるレビューは良いのに
自分には‥‥な奴でした。

ジョージ マッケイはじめ
演者は良かったのだが
随所に脚本の甘さが見られ
ホラー、サスペンス、ファンタジー
全ての要素が入り混じった
曖昧さが
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男と女 人生最良の日々(2019年製作の映画)

3.7


フランスらしいという言葉が
しっくりくる作品

優しく穏やかで
雰囲気がよい

心に秘めた思いは
永遠に色褪せない

若い頃の燃えるような恋も素敵だけど
静かに燃え続ける恋も
また味わい深い

晩年
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.8

特徴的なルックスと
ド派手なステージ
晩年は肥満に苦しんだ

プレスリーのことは
そんなことしか知らなかった

煌びやかさと
引き換えに失ったものが多すぎて
後半は見るのすら辛かった

光を放つ人間と
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レイルウェイ 運命の旅路(2013年製作の映画)

3.7

パッケージからの想像とは程遠く
掻きむしられるような
苦しみを伴う内容であった

過酷な状況下で出会ってしまった
立場の違う2人

歴史が個人に化した蛮行と重責

気骨のある男達が
起こした化学反応の
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おもかげ(2019年製作の映画)

3.6

これは純真というべきか
歪んだ愛なのか

心の隙間にスポッと
はまってしたった2人の危うさの
表現が見事

子供を失う事は
母親ならば何よりも恐れる事であり
最も遠ざけたい題材

キリキリとした
苦し
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.5

日本ではあまり知られていない
森林火災を食い止める仕事

日々鍛錬をつみ
荒れ狂う炎に立ち向かう男たち

我が為でなく、
世の為に尽力をつくし
儚くも散った命

誇りと使命感を持った
男たちの姿が頭か
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.3

人生は薄氷の上を歩くようなもの
足を踏み外した先にあるものは
脚色のない
容赦のない現実の姿に違いない

この悪夢はいつ誰にでも起こりうる

強烈な社会への諷刺と
生きる事への真の意味を問う作品

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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.4


まあ、やってくれました
この高低差

オブラートなしの
リアリティがえげつない

夢の世界が一夜にして
取り壊しにあったかのような衝撃


もう少し夢を見たかったような
気もするが
ここまできたら
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.0

短い時間に
二人が確認したかった事
伝えたかった思いがあふれだす

置き去りにされた思い出と
今も生き続ける思い

映画の上映時間と
二人に許された時間が同じであり
9年の月日を経た
演者の外見の変化
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.8

無茶苦茶シンプルなのに
密度が濃い

この映画を
素敵だと思うのは
ハプニング的な出会いに
憧れがあるからに違いない

そしてこの時間軸の
ゆったりさがなければ
この作品はなりたたない

便利さと引き
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2つの人生が教えてくれること(2022年製作の映画)

3.0

人生は多くの選択でできている
どの道に進んでも
選ばなかった一方は
ずっと気になるもの

道が拓けるも
閉されるも
自分の気持ち次第

わかりやすい演出と
お洒落な雰囲気で
女子受けしそうな作品

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ラッキーナンバー7(2006年製作の映画)

3.2


中盤までストーリーが掴めず苦戦するも
ある地点を境に俄然面白さが加速

全体像を理解できるまでの長さが
許せるかでレビューが変わる

脚本はよく練られており
ここまで贅沢なキャストの作品は
そうある
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.8

恐るべしソフィア コッポラ
これが処女作とは‥‥

有り余る才能に驚く

独特の気だるさと怪しい雰囲気に
一気に感情を持っていかれる

陰鬱で儚げ
刹那的な脚本が印象的

陰と陽の見せ方が絶妙すぎる
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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.0

文句なしに良い映画

人が葛藤する姿が
こんなに美しいと思った事はない

古き良き時代に
夢を追った青年の
成功までの道のりは
険しくも多くの人の
愛に支えられていた

何かを全力でやりきる
その姿か
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シングルマン(2009年製作の映画)

3.9

繊細と洗練を凝縮した美しい映像

セリフ
カメラワーク
インテリア
ファッション

隅々まで行き届いた
拘りとセンスが光る

大人の為の趣ある作品

じっくり味わうもよし
音楽のように流すも良し
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アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー(2014年製作の映画)

4.0

○時代に私が追いついた
○好奇心とユーモアが大事
○全ては手に入れられないから
 子供のいる人生ではなく
 キャリアと旅行を選んだ
○重病でない限り家にいたらだめ
○美人でなくてよかった
 美人は年齢
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パープル・ハート(2022年製作の映画)

3.3

ラストシーンが写真のよう

ソフィア カーソン
見た目の美しさもさる事ながら
歌声の甘さと切なさが心地よい

恋愛系のベタなやつを
見たい時におすすめ

予定調和ながらも
程よく楽しめる

マイ・ドッグ・スキップ(2000年製作の映画)

3.1

癒しを求めて‥‥

スキップが
なかなかの役者ぶりで、
文句なしに可愛い

脚本は想像通りだが
絶大な安定感と安心感

日常から脱却したい時にぜひ

43年後のアイ・ラヴ・ユー(2019年製作の映画)

3.2

おじいちゃんの純愛は
とにかく微笑ましい

誰かを思う気持ちに
ひたすら寄り添った
好きがたくさん詰まった作品


リリィのお洋服も注目ポイント