ひでやんさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

ひでやん

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ロリータ(1962年製作の映画)

3.6

「最初はグー」は、志村けんがじゃんけんの掛け声として言ったのが一般化。

「バツイチ」は、明石家さんまが離婚の記者会見で、戸籍にバツが付くことから、額にバツマークを書いたのが一般化。

コスモスの漢字
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インランド・エンパイア(2006年製作の映画)

3.5

いわくつきの映画のリメイク作に出演することになったニッキーは、役にのめり込むにつれ、現実と映画の世界が交錯していく迷宮ミステリー。

ハリウッド女優を描いた「マルホランド・ドライブ」から5年後、更に複
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

難解な作品だと知っていたので、初めて観た時は身構えた。置いていかれないように必死で鑑賞しながら、あれ?そんなに難しくないかも、と安堵した。

そして、17号室の部屋で恐怖を感じ、クラブ、シレンシオでリ
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ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)

3.5

昔はプレイボーイだったが、今は無気力に暮らす中年男が、差出人不明の手紙で息子の存在を知り、かつての恋人を訪ね歩くロード・ムービー。

「ピンク色」「タイプライター」「息子」をヒントに、4人の女性に会い
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.1

5つの都市を舞台にタクシードライバーと乗客のやりとりをオムニバス形式で描く。

時差により、現在時刻が異なる5つの都市を走るそれぞれのタクシーは、乗客もドライバーも様々。

個性的なドライバーと乗客の
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.8

ニューヨークに住む男と、ハンガリーからやって来た従妹の触れ合いを描く。

「ターミネーター」や「ゴースト・バスターズ」が上映された84年に、ジャームッシュは娯楽文化から逆流するように全編モノクロのロー
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

越してきたばかりの豪邸を舞台に、凶悪な強盗団に立ち向かう母娘の奮闘を描いた密室サスペンス。

初めて観たときは、映像の凄さに度肝を抜かれた。カメラが部屋から廊下、階段から一階まで空中移動し、床や壁や天
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

初見は、暴力描写と破壊行為に狂気を感じ、ラストで衝撃を受けたが、そこに至るまでの経緯について、あまり深く考えなかった。

以下、ネタバレ

理想の具現化を念頭に置いて改めて鑑賞すると、張り巡らされた伏
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ゲーム(1997年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

誕生日に弟から招待状をもらった事がきっかけで、次々と起きる不気味な出来事に巻き込まれていくサスペンス。

妄想、夢、二重人格などのオチはいくつもあるが、この結末は他にない衝撃があり斬新。

どこからど
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セブン(1995年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

7つの大罪をモチーフにした連続殺人事件に二人の刑事が挑むサスペンス。

雨続きの大都会、それは月曜日の事件から始まった。肥満体の男が殺され、翌日には弁護士の死体が見つかる。

殺害現場の殺伐とした雰囲
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

再鑑賞。

「衝撃の結末」や「オススメのサスペンス」といえば必ずこの名前が上がる名作。

冒頭、謎の男が複数の人物を殺し、船が炎上する。左利き、金時計、金のライターという情報を得るが顔が見えない。
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ほしのこえ(2002年製作の映画)

3.3

地上に残った少年と宇宙に旅立った少女の遠距離恋愛を描いた短編アニメーション。

新海誠のデビュー作で、脚本、演出、作画、編集といった作業を一人でしていることに驚いた。

国連宇宙軍の調査隊を乗せた艦隊
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映画 鈴木先生(2012年製作の映画)

3.4

映画初主演となる長谷川博己を主役に、学校で起きる様々な問題を解決していく学園ドラマ。

連続ドラマの方は観ていないが、脚本が古沢良太だったので気になり鑑賞。

黒縁メガネとループタイが特徴的で、鈴木式
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ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

3.5

ニューヨークの人気レストランで起きる様々な出来事を描いた一夜の群像劇。

数年前に回転寿司でバイトしたことがあって、あの時の厨房はてんてこ舞いのキリキリ舞いで、しっちゃかめっちゃかだった。

お客さん
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.8

原作の漫画もアニメも知らず、予備知識なしで鑑賞。

百人一首の札を取り合う話って盛り上がるのかな?地味なテーマだなと思っていた。

百人一首はいくつか覚えているものがあったけど、言葉の意味は知らず、競
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カラスの親指(2012年製作の映画)

3.7

5人の詐欺師が闇金業者を相手に一世一代の大勝負に出るミステリーサスペンス。

道尾秀介の小説は今まで3作品読みましたが、巧妙な叙述トリックに毎回騙されている。この作品は未読だったが鑑賞。

コンビを組
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.1

リオデジャネイロのスラム街で生きる若きギャングたちの抗争を描く。

あらすじだけ見るとブラジルのギャング映画だが、拳銃を手にするのが子供だという事が衝撃的。

麻薬に手を染め、強盗や殺人を繰り返す子供
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あげまん(1990年製作の映画)

3.1

男にツキをもたらす女「あげまん」と、彼女を取り巻く男たちを描いたヒューマン・ドラマ。

「お葬式」は死を、「タンポポ」は食を、「マルサの女」は脱税をテーマに描く伊丹十三の着眼点は凄い。扱うテーマにエン
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ラスト、コーション(2007年製作の映画)

3.7

日本占領下の上海と香港を舞台に、日本と手を組む政府高官と、その暗殺を目論む抗日派の女スパイの危険な愛の物語。

ベテラン、トニー・レオンに正面からぶつかる新人タン・ウェイの演技が圧巻。

スパイ活動を
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砂の惑星(1984年製作の映画)

3.2

砂漠の惑星アラキスを舞台に、長寿の秘薬であるスパイスを巡って戦う壮大な物語。

あまりにもスケールが大きく、映像化が困難なため、ホドロフスキーを始め多くの人が挫折し、リンチが撮った作品。

興行的にコ
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.9

ワケわからんのに、また観てしまった。
初めて観た時は、不気味な赤ん坊の顔と泣き声が頭から離れず、夢に出てきそうだと思った。

なんじゃこりゃ、気持ち悪いよ、怖いよ、意味不明だよ…と思いながらの鑑賞だっ
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

5.0

クリスマスイブに起きる奇跡を、フランク・キャプラが描く感動のファンタジー。

主人公ジョージの窮地を救うため、天使クラレンスがその使命を受けるが、その前に予備知識として、これまでのジョージの人生を見る
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いまを生きる(1989年製作の映画)

3.9

再鑑賞。

全寮制の名門進学校に赴任してきた型破りな教師と、戸惑いながらも教師の教えに影響されていく生徒たちのドラマ。

伝統や規律を重んじる学校で従順に学ぶ生徒たちの前に現れたキャプテン・キーティン
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.2

再鑑賞。

雑誌社で写真管理をする男が、ネガの紛失をきっかけにカメラマンを捜す旅に出る物語。

自分は時々空想する。宝くじが当たり、南の島で海を見ながらトロピカルドリンクを飲む…そんな空想。

主人公
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.5

クリスマスが近付くと観たくなる映画のひとつということで再鑑賞。

クリスマス前のロンドンを舞台に、様々な愛の物語を描いた群像劇。

世界中に愛が溢れているという空港のオープニングから心が温まる。男女の
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.5

新海誠の長編第3作目。

「桜花抄」
「コスモナウト」
「秒速5センチメートル」の3つのストーリーで構成された切ない恋物語。

各短編が独立したオムニバスではなく、時系列順に展開される連作構成。

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狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

4.6

再鑑賞。

石井聰亙(現・石井岳龍)監督の自主制作映画で、架空の町「サンダーロード」を舞台に暴走族「魔墓呂死(まぼろし)」の特攻隊長ジンの生き様を描いた伝説のパンク・ムービー。

公式キャッチコピーは
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吉原炎上(1987年製作の映画)

3.7

遊廓街の吉原を舞台に、5人の花魁(おいらん)の生き様を春夏秋冬の4章に分けて描く。

遊廓の専門用語やランクがいまいち分かんなかったけど、名取裕子が演じる遊女が、頂点に登り詰めるまでの成長過程が主軸と
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宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.8

SFオタクの青年二人が、コミコンに参加し、UFOゆかりの地を巡る旅の途中で遭遇した本物の宇宙人を星に帰すため奮闘するSFコメディ。

「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ 」のコンビ、サイモ
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.9

再鑑賞。

ロンドン首都警察で勤務する完全無欠のエリート警察官ニコラスは、上司や同僚に活躍ぶりを妬まれ、田舎町へ左遷される。

危険いっぱいの都会から平和いっぱいの村に来たニコラスの正義感は空回り。
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.8

生まれつき奇形な外見により「エレファントマン」と呼ばれ、見世物小屋に立たされていた青年、ジョン・メリックの過酷な半生を描く。

「カルトの帝王」デヴィッド・リンチ監督2作目の作品。難解で独特のリンチス
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.0

大学生のジェフリーは、入院した父を見舞った帰り道、草むらで人間の耳を拾う。事件を追ううちに女性歌手ドロシーと出会い、異常な世界に巻き込まれていく物語。

リンチ作品の中では分かり易いストーリーで、その
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.0

「白鳥の湖」の主役に抜擢されたバレリーナが、プレッシャーにより精神が崩壊していく姿を描くサイコスリラー。

人間に潜む二重性と白鳥の湖を巧くリンクさせ、主人公ニナが苦悩する心理描写が秀逸だった。

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どん底(1957年製作の映画)

3.6

ゴーリキーの戯曲を日本の江戸時代に置き換え、社会の底辺にいる人が集まって暮らすオンボロ長屋の群像劇。

陽の当たらない湿った長屋で、どん底から這い上がろうとする貧乏な庶民を描いているが、重苦しい空気の
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

4.2

舞台は19世紀後半のデンマーク。海の見える片田舎に住む村人と、フランス人のバベットの交流を描く。目にも鮮やかなバベットが振る舞う料理の晩餐会シーンが素晴らしい。

劇中にある「ルター派」について無知だ
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ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)

3.6

運び屋マニはボスに10万マルクを届けるはずだったが、バイクを盗まれた恋人ローラが待ち合わせ場所に来なかったため地下鉄に乗り、そこに10万マルクを置き忘れる。12時までに金を届けないと殺される恋人を救う>>続きを読む