hummingbirdさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

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女の一生(1962年製作の映画)

4.5

素晴らしい作品! カット割が細かくてスリリング、一つ一つの場面が美しく、それでいて情感もきちんとすくい上げているので、ただの人生のダイジェストになってない。能力があり、人のために生きているのに、周りか>>続きを読む

お傳地獄(1960年製作の映画)

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うーん、感想の難しい作品。映像は美しいし、美術も雰囲気を盛り上げていると思うけど、お傳と病気の夫の場面がつらく、どうにも息が詰まってくる(体調の悪い祖父があんな感じだったから、描写は的確と思う)。一方>>続きを読む

ベビーギャングとお姐ちゃん(1961年製作の映画)

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実にたわいのないコメディで、疲れているときに見たら癒し効果がありそう。一番笑ったのは、淡路恵子さんが自分の作ったコロッケを他の人の作ったものと思わせて家族に食べさせ、「おいしい」と言われて大喜びすると>>続きを読む

偽れる盛装(1951年製作の映画)

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最初は京マチ子は薄情で妹は優しいという話かと思っていた。でも、京マチ子は仲間の芸者が死んだときに人知れず涙をふいて、家の借金を返すために客に会いに行き、はっきりしない妹の恋人には平手打ちを食らわす。ま>>続きを読む

黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960年製作の映画)

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面白かった。松本清張なので、ラストの予測はつくけど、テンポの良い速い展開と、先の読めなさに夢中になって見た。シーンのつなぎ方も気持ち良かった。
冒頭で平凡なサラリーマンの日常を描いていると見せつつ、突
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ストレンジャー/謎のストレンジャー(1946年製作の映画)

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前半、訪ねてきたかつての仲間とオーソン・ウェルズが会うシーン、長回しだな〜と思ってたら、意外な展開になってびっくり! こういう長回しはいい。チラシでもこのシーンのことが取り上げられていて、「あそこな!>>続きを読む

恐怖への旅(1943年製作の映画)

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船に乗るまでは面白かった。けど、冒頭の感じからしてすごいサスペンスかと思っていたら、割とあっさり妻と再会したので拍子抜けしてしまった。

「オーソン・ウェルズ特集」@シネマヴェーラ渋谷

赤線地帯(1956年製作の映画)

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溝口健二の作品って、いまひとつすごさが分からないので、今回は少しだけ勉強して、「ワンシーン・ワンカット」と唱えながら見に行った。
結果、映像の素晴らしさに軽く打ちのめされている。一つ一つの場面が豊かで
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市民ケーン(1941年製作の映画)

4.2

先日見たけど、寝落ちてしまったので再見。ちょうど寝てしまった直後、子供時代の回想場面が、ステディカムを使ったみたいな移動撮影と長回し(かな?)で驚いた(それがすごいと言われているところではないと思うけ>>続きを読む

黒蜥蜴(1962年製作の映画)

4.5

馬鹿馬鹿しくも楽しくって、かつ重厚さもあり、もう最高! この作品を梅次先生に監督させようと考えた人は天才! 俳優さんも適材適所で、特に京マチ子さん、大木実がちゃんとしてるから、コントにならないんじゃな>>続きを読む

女難コースを突破せよ(1962年製作の映画)

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前作の「出世コースに進路をとれ」が楽しかったので鑑賞。前作が楽しい人は本作も楽しいと思う。たいしたストーリーではないけど、ちょっと怒ってもすぐ仲直りする6人がほほえましくて、見ていて安心する。前作に出>>続きを読む

われ一粒の麦なれど(1964年製作の映画)

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不倫をしたり、賭けマージャンでもうけたりしている生ぐさ桂樹が、小児マヒの問題を知って、その撲滅のための活動にのめり込む話。テーマは重いけど、時にコミカルで見やすかった。
生ワクチン投与で小児マヒの流行
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

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ハラハラさせるにも程がある。あまりに危機的な状況に途中で帰ろうかと思ったほど。それで、あ、これはちょっといけるかもと安心すると、アレな展開になるので、思い通りに行かなさにせつなくなる。ラストはちょっと>>続きを読む

明日はいっぱいの果実(1960年製作の映画)

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鰐淵晴子さんかわいいし、「ローマの休日」みたいなシーンもあり、途中まですごく楽しかったけど、段々気持ちがしぼんでしまった(でも「地下鉄のザジ」と書いている人がいて、そうか!と膝をたたいた)。さらに衝撃>>続きを読む

さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

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ファンの方には申し訳ないけど、ひどいルッキズムでげんなりした。そのうち「風と共に去りぬ」みたいに注釈が必要になるんじゃないかな?

出世コースに進路を取れ(1961年製作の映画)

3.5

口コミの評価があんまり良くなかったので見るか迷ったけど、予想以上に楽しめて良かった。ストーリーは少しアレだし、白川由美はなぜ部屋のカーテン閉めないの?とかはあるけど、小林桂樹、高島忠夫、宝田明の3人組>>続きを読む

アツカマ氏とオヤカマ氏(1955年製作の映画)

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最初はアツカマ氏が図々しくて呆れたけど、いい所もあるのが分かってからはすごく楽しく見られた。最後はホロッとさせて、本当に良い作品。
千葉泰樹の映画は安定感があって、本当に楽しいな。

「演技者・小林桂
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すべてが狂ってる(1960年製作の映画)

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無軌道な若者が犯罪に手を染める話で、このタイプは苦手だけど、これは主人公の川地民生の心情が説明されているし、大人世代も出てきて、若者が対象化されている感じがするので入りやすかった。まあ、その分ヌーヴェ>>続きを読む

紅の流れ星(1967年製作の映画)

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先日「狼の王子」(63)を見たけど、4年のうちに浅丘ルリ子さんに何があったのか、というほどマダムっぽい雰囲気に変わっていて驚いた。

「日本ヌーヴェルヴァーグとは何だったのか」@シネマヴェーラ渋谷

続・名もなく貧しく美しく 父と子(1967年製作の映画)

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メロドラマだった前作に比べると、映像も凝っていて最近の作品っぽいテイストで、一郎ちゃんの大きくなった姿は親戚の子を見るようでめんこくて、途中まで楽しんで見られた。
でもずっと朴とつだった桂樹がキャラ変
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狼の王子(1963年製作の映画)

4.0

これは!素晴らしい作品!
「北九州の狼」と呼ばれた極道の半生をその時々の時代を絡めて描いた作品で、時代にエネルギーがあった前半はエネルギッシュに、段々しらけてくる後半は淡々としている。そのエネルギッシ
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怪談蛇女(1968年製作の映画)

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地主の過酷な仕打ちに対する小作人一家の復讐劇。最近のホラーは怖そうで見られないので昔の怪奇映画はありがたい。
小作人一家の受難の場面はつらいけど、復讐が始まってからは、どうやって怖がらしてくれるんだろ
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荒野のダッチワイフ(1967年製作の映画)

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チラシに「リンチの元祖」と書かれていて、訳の分からない映画だと嫌だなと思って見たけど、大体の話は分かるし、意外と見やすいと思った。途中シュールな展開だと思ったところがあったけど、後でちゃんと理由が説明>>続きを読む

ゴメスの名はゴメス・流砂(1967年製作の映画)

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仲代達矢が行方不明になった友人を探すうちに、自分の身代りに男が殺され、「ゴメスの名は…」という謎の言葉を残す。
ストーリーを聞くと面白そうだけど、5話のドラマを96分(データでは86分になってるけど、
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新・三等重役(1959年製作の映画)

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52年の「三等重役」のリメイクかと思ったら違う話だった。関西の会社の話なのに関西弁をしゃべる人としゃべらない人がいることからして、ゆるさが分かるサラリーマンもののコメディ。
途中まではそれほど面白いと
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別れて生きるときも(1961年製作の映画)

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前科者の父を持ったために苦労する司葉子の一代記。この手のどんどん話が進んでいくタイプのメロドラマは苦手なので評価が難しい。
いかにもDV夫に見える芥川比呂志、いかにもおぼっちゃまに見える児玉清が良かっ
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ラッキーさん(1952年製作の映画)

3.8

サラリーマンの悲喜こもごもを描いたコメディ。冒頭から映像が凝っていて、しゃれた雰囲気も良かった。
社長の替え玉を演じる斎藤達雄、マラソンで迷子になる堺左千夫、生意気な給仕など、楽しい。
桂樹と杉葉子の
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われらの時代(1959年製作の映画)

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自分向きの作品ではなかった。ストーリーはピンとこないし、映像もとんちんかんに感じてしまった。同じ監督のフィルム・ノワールは好きなんだけど。

「日本ヌーヴェルヴァーグとは何だったのか」@シネマヴェーラ
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サラリーマン出世太閤記(1957年製作の映画)

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楽しくて、見ていて目じりが下がってくる。5部作の1作目なので、まだ出世はあまりしないけど、痛快なストーリーに、どうでもよさそうに見えてすごく楽しい加藤大介の相撲シーンや桂樹の野球の応援など、見どころい>>続きを読む

ぶらりぶらぶら物語(1962年製作の映画)

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日本各地に食料を備蓄している桂樹の生活は楽しそう。けど、理屈はいいから子供と桂樹のエピソードがもっとあるといいのにと思ってしまった。タイトルバックがかわいい。デコちゃんの衣装は全部すてき。錦帯橋が出て>>続きを読む

若い獣(1958年製作の映画)

3.8

あまり期待してなかったけど、ある種の人生の現実を描いていて面白かった。
河津清三郎と団令子がデキてしまい、団令子の婚約者の久保明を実にたやすくだますところが面白い。団令子が女給になって変化したことを一
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一寸法師(1955年製作の映画)

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映画終わって帰るときに、歩道の端にある車道との仕切りの小さな柱みたいなものに布がかかっていて、大きさからして一寸法師!と思って、一瞬ヒヤッとしてしまった。(映画は寝てしまいました)

「こわいはおもし
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八つ墓村(1977年製作の映画)

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前に見たときに山崎努が怖すぎたので、その後上映があってもパスしていたけど、勇気を振り絞って鑑賞。まさにその山崎努が桜の咲く中弾薬ベルトをたすきがけにして走ってくるシーンが、禍々しくもすごくきまっている>>続きを読む

非行少女(1963年製作の映画)

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不運でつらい境遇にいる(だからこそ?)主人公の少女と青年の瑞々しい姿に心打たれた。この後なんとか幸せになってほしいと思わずにはいられない。演じる和泉雅子と浜田光夫が素晴らしい。
しかし、この映画を見る
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彼女だけが知っている(1960年製作の映画)

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日本ヌーヴェルヴァーグ特集の中で見た作品で、ヌーヴェルヴァーグがよく分からなくて何か怖そうと思っていたけど、割と普通のサスペンス作品だったので安心した。
被害者の女性の苦悩が伝わってきて、胸が痛い。犯
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