hummingbirdさんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

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ショックプルーフ(1949年製作の映画)

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物語の展開が速くてとても面白かった。パトリシア・ナイトがめちゃくちゃ美人。前半ではまともだった男が、後半変わっていくビターな展開。ラストは撮りなおされたものらしいけど、これはこれで良いと思う。

「蓮
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上海から来た女(1947年製作の映画)

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大幅にカットされてるけど、すごく無理があるのは冒頭ぐらいで、あとは割とスムーズに感じた。
凝ったシーンの連続ですごいのだけど、キメキメすぎたり、ケレン味がありすぎたりして、私にはなんかちょっと面白い気
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(1949年製作の映画)

4.2

ロートルボクサーのストーカー・トンプソンは、マネージャーが八百長を仕組んだが、それを知らされず…。

「24」みたいに、現実の時間と映画の中の時間の進行が同じ作品。派手さはないけど、監督はすごくうまい
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十字砲火(1947年製作の映画)

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出会ったばかりの男性の殺害容疑が兵士にかかり、その事件の捜査を通してユダヤ人ヘイトの問題が浮かび上がる作品。こういうのは今の日本だけでなく、アメリカでも昔からあったことが分かって興味深い。重要なテーマ>>続きを読む

悪の力(1948年製作の映画)

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途中で寝てしまったんだけど、起きたところからずっと映像と装置やロケ場面が充実していて、寝たことを激しく後悔。

「蓮實重彦セレクション ハリウッド映画史講義特集」@シネマヴェーラ渋谷

33号車応答なし(1955年製作の映画)

4.2

クリスマスの夜、警官の志村喬と池部良は33号車に乗ってパトロールに出る。
面白かった。パトロール中にいろいろな出来事があるけど、その中にオープニングから語られている大きな事件と関係のあるものもないもの
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広い天(1959年製作の映画)

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原作は獅子文六。戦時中、疎開のために東京から広島に行くはずだった少年が、行き先の住所をなくしてしまい、偶然出会った顔の長いおじさん(伊藤雄之助)の実家の世話になる、という話。
最後に伊藤雄之助が泣いて
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堕ちた天使(1945年製作の映画)

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最初の3分の1は、何の映画やねんって思うんだけど、後半は登場人物がからみ合い、お話が二転三転するので面白かった。でも、好きな女の子を手に入れるために、裕福なほかの女と結婚してその財産を狙う主人公がクズ>>続きを読む

恐怖のまわり道(1945年製作の映画)

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「B級映画の最高傑作」というチラシの煽り文句につられて鑑賞。B級という部分を見てなかった。途中で意外な展開をするお話は面白かったけど、人間ってあんなに簡単に死ぬの? 電話のコードを引き抜くときには別の>>続きを読む

殺すまで追え 新宿25時(1969年製作の映画)

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途中で「復讐は俺に任せろ」と同じ話と気づいたけど、一番好きなラストの熱いところなどが変わってしまっていて、ガッカリ。

「Laputa Asagaya 20th anniversary もう一度みた
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駈けだし刑事(1964年製作の映画)

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伊藤雄之助(珍しく癖のないいい人)や高品格の存在感や、長門裕之が喜びのあまりウォーとなる場面、長谷百合の変なダンスなど、見どころが多かった。

「Laputa Asagaya 20th anniver
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もぐら横丁(1953年製作の映画)

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病院の人に引っ越しを手伝ってもらう場面など、もっと面白くなるはずなのに、佐野周二が悪い人に見えてしまって、モヤモヤ。
劇場に大きめの独り言を言う人がいて、伴くんに引っ越しさせられる学生は天知茂だと言っ
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長屋紳士録(1947年製作の映画)

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面白かったけど、後半眠ってしまった(つまらないから寝てしまったわけじゃない)。起きてたところでは、蝶子と子供の海岸の場面がとても良かった。再見します。

「生誕百十五周年記念 清水宏と小津安二郎」@神
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花札渡世(1967年製作の映画)

4.0

任侠映画は苦手意識があって初めて見たけど、これはあまり任侠映画っぽくないらしく、初めて見るにはよい作品だったかなと思う。
キャラが立った登場人物と、各俳優の存在感、構図の決まったかっこいい映像、熱い熱
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宿無し犬(1964年製作の映画)

4.5

「犬」シリーズ第1作。鴨井の魅力的なキャラクター(二郎さんのカッコつけた動きも最高)、凝った映像(カット割が細かいのに、一つのシーンで同じ構図がない場面も)、珍しくこ汚い天知茂、ミステリアスな江波杏子>>続きを読む

酔いどれ博士(1966年製作の映画)

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三隅研次と新藤兼人の割には普通のプログラムピクチャーだなと思ってしまったけど、ここでは評価高めなのね。勝新がすごく真っ当な人間で好感度アップ。

「追悼 江波杏子」@新文芸坐

地方記者(1962年製作の映画)

3.7

記者の厳しさあり、笑いあり、ハラハラもありで、よかったと思う。最後は夏木陽介が活躍したり、前にでてきた事件が伏線になっていたりすると収まりはいいんだろうけど、そうならなくても違和感はなかった。ま、羽織>>続きを読む

五人の突撃隊(1961年製作の映画)

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梅次先生の戦争映画ということで、岡本喜八のような痛快戦争活劇かと思ったら、冒頭からプライベート・ライアンみたいで、シリアスだった。
橋の爆破のためしんがりを務める5人の過去の回想場面があり、その中で一
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東京の宿(1935年製作の映画)

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坂本武が喜八というキャラクターを演じる「喜八もの」の3作目(同一人物ではないらしい)。
起承転結(序破急?)の構成になっていて、ストーリーが意外な展開をするのが面白かった。今見ると、短くて少し物足りな
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信子(1940年製作の映画)

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高峰三枝子さんの女学校教師ぶりが本当にすてきで、私が生徒でも好きになっちゃうよ〜。それなのに訛ってるって、好感度高すぎる。「け」って何度も言っちゃうところとか、あんみつ2つとかのユーモアは清水宏の方の>>続きを読む

特急にっぽん(1961年製作の映画)

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特急こだまに、乗務員と一癖ありそうなお客さんが集まってきて、「パニックものみたい!」とテンションあがったけど、お客さんはあまり筋には絡んでこないので、拍子抜けした。
それでもこだまの車内や乗務員の制服
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青春を返せ(1963年製作の映画)

4.5

無実の罪で死刑判決を受けた兄のために、いづみさんが事件を再捜査する。

兄の罪を晴らすためにひたむきに頑張るいづみさんが素晴らしくて、彼女の代表作の一つだと思う。この役はいづみさんにしかできないと思う
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鶏はふたたび鳴く(1954年製作の映画)

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よかった! 村のはみ出し者女子と労働者が交流するというだけで、心をわしづかみにされた。話だけなら、カウリスマキ作品に似てるかも。労働者の住むこ汚い小屋にいる鶏にリボンをかけるのが美しい。構図もさりげな>>続きを読む

父ありき(1942年製作の映画)

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音声があまり良くなかったけど、早い展開に引き込まれてあまり気にならなくなった。
似たテーマ?の「晩春」は女の子が主人公だけに、同性から見ると女の子ってあんなにお父さんのことが好きかしら?と思ったけど、
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大学の山賊たち(1960年製作の映画)

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岡本喜八の映画はいつも面白くて楽しくて、ただ見てしまうので、感想が書けない。おなかすかして見たので、登場人物にすごく同情。帰りにおでんをたくさん買ってしまった。

「Laputa Asagaya 20
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女は夜化粧する(1961年製作の映画)

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モリマが酸いも甘いも噛み分けた大人って感じですてきなので、全女性必見!! 出演シーンは少ないけど、最後で活躍するので見てほしい。
作品としては、お富士さんが「カラカラに枯れている」って言われたりして、
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

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もうすごくって興奮! 舞台が遊郭なんだけど、そのセットがちゃんと2階まで作ってあって、ワンカット(だったと思う)で階段上がって2階の廊下に現れるのを撮っているシーンがすごい。遊郭の外がうつる場面でも、>>続きを読む

羽織の大将(1960年製作の映画)

3.8

フランキーの芸達者さと往年のハリウッド映画のような端正な語り口。普通の映画と比べると抜きん出ている気がした。貝になりたいのパロディに爆笑。ラストに団令子さんが余韻を残すのも良かった。

「Laputa
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ただいま零匹(1957年製作の映画)

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ラストの不信任案のところが唐突な気もするけど、松竹っぽい心温まる展開でよかった。岡田茉莉子さんがオーラがすごくて、ほかの俳優さんが一般人に見えるくらい。
佐田啓二目当てで見たのにクレジットに「特別出演
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トイレット部長(1961年製作の映画)

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国鉄営繕部に勤め、日々トイレのことを真剣に考えている課長の日常。課長なのになぜトイレット部長?という疑問は最後に解ける。
良ちゃん様が酔って布団に頭から突っ込んだりとコミカルな演技をやっているのが楽し
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危険な関係(1959年製作の映画)

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ジェラール・フィリップの現代劇初めて見た。彼はコスチューム劇によく出てるし、クラシックな顔なので、もっと昔の時代の人かと思っていたけど、ジャンヌ・モローやジャン・ルイ・トランティニャンと一緒の時代の人>>続きを読む

モンパルナスの灯(1958年製作の映画)

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前に見たことあって、クレジットを見たときにリノ・バンチュラなんか出てたっけ?と思ったけど、最初に見た瞬間にオチを思い出してしまって、あああってなった。
映画の雰囲気やジェラール・フィリップのモジリアニ
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悪魔の美しさ(1950年製作の映画)

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年老いた大学教授が悪魔の力でジェラール・フィリップに変身するなんて、そりゃ魂売りたくなるだろ!と思う。歳を取ってくるとこの設定はしみる。彼がロマの仲間に入って、呼び込みをやる場面が生き生きしていて最高>>続きを読む

与太郎戦記(1969年製作の映画)

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おっちょこちょいだけど落語がうまいフランキーがかわいい。おいしいものを食べてるふりをするところが本当においしそうだった。露口茂はかっこよ過ぎる。あのおにぎりは露口茂が握ったの?と思うだけで失神しそう。>>続きを読む

赤線玉の井 ぬけられます(1974年製作の映画)

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売春防止法前の時代の娼婦を描いた群像劇。苦手な70年代の作品で、しかもカラミの場面ばっかりで、これは失敗したか?と思ったけど、見ているうちに娼婦たちが愛おしくなる。もうちょっと長くてもよかった。
夜の
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