hummingbirdさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

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新諸国物語 笛吹童子 第三部 満月城の凱歌(1954年製作の映画)

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最終話なのに、お話が広がるので心配になったけど、なんとかラストはまとまった感じ。伏線の中に役割が良くわからないものがあったり、(連続劇の映画化なので)どうしてもダイジェストになってしまうのが気になった>>続きを読む

新諸国物語 笛吹童子 第二部 妖術の闘争(1954年製作の映画)

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ほとんど大友柳太郎と田代百合子、高千穂ひづるでお話が展開して、第一部は何だったんだという気もするけど、この第二部が一番好きかもしれない。

千石規子のところにいる、いなたい化け物たちがお気に入り。
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新諸国物語 笛吹童子 第一部 どくろの旗(1954年製作の映画)

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キャストに東映スターが名を連ねていてときめくけど、錦之助と大友柳太郎はあんまり出てこなくて、千代之介はお面を被せられて顔が映らないという…。映像が荒くて、話のつながりがスムーズではないのも気になった。>>続きを読む

怪談一つ目地蔵(1959年製作の映画)

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前半は千原しのぶの水芸や若山富三郎の立ち回りなど、見どころたくさんで面白かったけど、肝心の怪談描写が古くさいような気もする。田中春男や富田仲次郎は、悪役から怖がるところまで幅広い演技はさすが。

「S
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霧の旗(1965年製作の映画)

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途中で意外な展開をするストーリーが抜群に面白く、重要な場面もサスペンスフルですごかった。
倍賞千恵子の行動には常人には理解し難い部分もあるけど(最後の部分はミソジニーの妄想みたいなことがほんとに起こる
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肉体の学校(1965年製作の映画)

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デザイナーとして成功している岸田今日子が、年下で野心家の山崎努と付き合う話。特殊な恋愛の話というよりは普通のあるある満載で、女性は見ると面白いと思う。
原作、脚本、監督と全員男性で、ここまで女の気持ち
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堕落する女(1967年製作の映画)

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監督脚本コンビが好きで鑑賞。お嬢様の桑野みゆきが結婚した細川俊之がダメ男で共依存的になる話で、いろんな人がいるものだというのを見せつけられて、見た後10歳くらい老け込みそうだった。結局どうなるのか知り>>続きを読む

トップ屋取材帖 拳銃街一丁目(1959年製作の映画)

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ノワール好きの感想なので、割り引いて読んでもらった方がよいかと思うけど、日活のノワールにはたまらんものがある。本作も、街角で謎の男たちに追い掛けられ、とびらが開いたら死体が倒れ、女が銃を撃つといった、>>続きを読む

(1952年製作の映画)

3.7

石濱朗の鳩ラブっぷりが微笑ましくてかわいくて(壁に鳩とのツーショット写真がはってある)、ぬるめの話かと思ったら、途中から意外な展開になり面白かった。実話の映画化らしい。
お姉さんが階段を上ろうとしたら
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息子の青春(1952年製作の映画)

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石濱朗が桜の咲く中、「黄色いリボン」を歌いながら自転車で走ったり、兄弟で相撲したりと、赤面するくらいの明朗な作品だけど、セクハラギャグがあるのが残念。当時高校生だった石濱朗、すごーくかわいい! 三宅邦>>続きを読む

夜霧に消えたチャコ(1959年製作の映画)

3.7

青山恭二のちょっとポカンとしているみたいに見えるところがすごく利いていると思う。肝心なところでいつも反対の方向に行ってしまうので、見ていて泣きそうになった。併映が目当てだったけど、青山恭二の魅力もあっ>>続きを読む

らぶれたあ(1959年製作の映画)

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不思議な魅力の作品で、ラブレターの文面は詩だし、セリフもちょっと書き言葉のような?、普通ならA→B→Cと進むシーンのBがなかったりとか。謎のからくりはすぐに分かってしまうけど、不思議な味わいには心惹か>>続きを読む

牝犬(1951年製作の映画)

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京マチ子さんの本でかなりページをとって紹介されていた作品で、初登場のシーンの撮り方など、確かにバンプ女優時代の魅力が炸裂していると思った。クライマックスの志村喬を説得しようとする、カメラ目線のシーンも>>続きを読む

風前の灯(1957年製作の映画)

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面白かった。強盗が家を狙っているので、玄関に人影が見えて「ついに来たか?」といちいち思うと違う人が現れるのでズッコケた。そして、外の強盗にばかり気を取られていたら、実は…という展開が面白い。
高峰秀子
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稲妻(1967年製作の映画)

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成瀬と同じ原作では分が悪いかもと思ったけど、こちらも面白かった。
一つ一つの出来事を比較的さり気なく描いていると思うんだけど、その割には全くダレない。映像も奥行きがあって美しい。
家族内の問題の原因に
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渇き(1958年製作の映画)

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サブリンがそれほど悪い夫に見えなかったので、同情した。川崎敬三は大体はいい人なんだけど、最後の行動がやっぱり川崎敬三という感じ。
シックな色使いと、叶順子が猫を抱くシーンや夕焼けの色、川崎敬三の送別会
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夜の波紋(1958年製作の映画)

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高千穂ひづるの初登場シーンのあの強い目にやられた。それと「こんばんは。おおきに」と座敷に入っていくときの表情のギャップがすごい。彼女は踊りに対する情熱に嘘がないので、野心満々でもなんか憎めなかった。先>>続きを読む

女舞(1961年製作の映画)

4.2

「佐田啓二が女たらし役なんて」とニヤニヤしながら見に行ったんだけど、素晴らし過ぎて、偉そうにあそこが良かったなどと書くのが失礼な感じの作品だった(それを言ったら、まあ全部の作品がそうだろうけど)。映像>>続きを読む

俺らは流しの人気者(1958年製作の映画)

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流しの物語と思ったら、やくざが出てきてノワールっぽくなり、やっぱり日活の作品だなと思った。でも、クライマックスはほのぼのしたアクションで、ちょっとズッコケた。ダークダックスは歌のうまさと、まさかの行動>>続きを読む

伊豆の艶歌師(1952年製作の映画)

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佐田啓二が頼りがいがあって、歌もうまくてすてき。幾野道子が命を狙われてる佐田啓二を探す場面はすごいサスペンス。
短い時間の作品ながら、多くの登場人物のキャラがちゃんと立っていて面白く、長編で見たかった
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野良犬(1966年製作の映画)

3.8

黒澤明の「野良犬」ではなく、田宮二郎主演の「犬」シリーズ第7作です。

シリーズの中でも好きな方の作品。このシリーズは脚本が弱いときもあるけど、本作はヤクザの内輪もめと、鴨井と少女の話2つを軸に展開し
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警視庁物語 聞き込み(1960年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

シリーズ14作目。監督・撮影は「血液型の秘密」と同じ人。徐々にうまくなってる。撮影の前回違和感があったカットがうまくなってて、さすがプロ

セットでの撮影が増えた。ロケの多さがシリーズの独特の味わいに
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警視庁物語 血液型の秘密(1960年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

シリーズ13作目。これまでの作品と比べると大分ベタな感じになっていた。ゲストも豪華。テコ入れとかなのかな?

容疑者はなかなか出てこなくて、周囲の人が彼らについて語るのを聞いてるうちに、事情が分かって
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色ざんげ(1956年製作の映画)

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モリマと北原三枝さんのカップルが美男美女で絵になるし、キムタケ美術もすてきなんだけど、こういうメロドラマはダイジェストみたいな感じになりがちなのが少し苦手。
モリマが恋愛に真剣で仕事に手がつかないとか
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婦系図(おんなけいず) 湯島の白梅(1955年製作の映画)

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格調高い作品なら困ると思いつつもモリマ目当てで見たら、面白かった(でもモリマは老け役)。お富士さんがすごくすてき。
「雁」みたいな格子戸の家もすてきで、東京の鶴田浩二の家の近所の坂のある風景も良かった
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喜劇 にっぽんのお婆あちゃん(1962年製作の映画)

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ものすごい豪華キャストのおばあちゃんたちのロードムービー。ロケが多くて、なんだかシュールでオシャレ。養老院にいるメンバーも、斎藤達雄はやっぱりインテリとか、東山千栄子は上品だとかいう楽しみも。

おば
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都会という港(1958年製作の映画)

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お富士さんは、苦しい実家の商売を切り盛りする姉と、かけ落ちした妹の二役を演じる。
美術とロケの場所がすごく良くて、アグファカラーの色合いも美しい。お富士さんは大阪の女性らしくて良かった(「夜の河」みた
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強情親爺とドレミハ娘(1957年製作の映画)

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人気者(金語楼、エンタツ、ダイマルラケット、阪急の監督と選手など)が集合した、ゆるい東宝喜劇という趣きの作品。後半で下町の住人がたくさん出てくる場面はどれも映像が良かった。ペギー葉山が出演するのど自慢>>続きを読む

のり平の浮気大学 愉快な家族(1956年製作の映画)

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恐妻家ののり平が上司にそそのかされて浮気をしようとしたり、奥さんのために頑張ったりする話で、最後はジーンとする展開。芸者をソデにするときに「(帰っても)いいかな?」と芸者に尋ねるのり平はキュート。藤間>>続きを読む

続・鉄砲犬(1966年製作の映画)

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「犬」シリーズ第6作。銃撃戦にパトカーが現れてショボクレが登場するオープニングは良かったし、映像もまあまあ凝ってて、渚まゆみさんかわいい。

けど、二郎さんのかっこいい動きや、かわいい表情、玉子の面白
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白鷺(1958年製作の映画)

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苦手意識のある監督だけど、割と面白く見られた。「みだれ髪」とスタッフ・キャストが似ているけど、こちらの方が映像が普通っぽいので好みだけど、ストーリーやお富士さんのキャラクターは「みだれ髪」の方が好き。>>続きを読む

いつか来た道(1959年製作の映画)

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子ども、障害、難病と泣かせる要素がてんこ盛り過ぎて冷めて見ていたけど、兄妹のバイオリンとウィーン少年合唱団のコーラスは良かった。お富士さんが泣く場面も素晴らしくて、思わずジーンとした。アグファカラーが>>続きを読む

暗夜行路(1959年製作の映画)

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苦手意識のある監督だけど、これは割と面白く見られた。山本富士子さんは、男性から軽く見られそうなキャラクターをうまく演じているように思う。演技の引き出しの多い方なんだろうか。

「大輪の花のように 女優
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今年の恋(1962年製作の映画)

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2人の高校生のエピソードから始まるので、「あれ、これラブコメじゃなかったっけ?」と思う不思議な展開。

最初の3分の1は、徹底して2人の家庭を対比させて見せていて、すごく面白い。両方の家の映像は廊下か
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みだれ髪(1961年製作の映画)

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川崎敬三が白い川崎敬三で、明治の洋服も似合って、素敵すぎるんですけど!! 完全に魂を抜かれた…
俳優さんより装置を見せたいみたいな映像はあまり好みではなかった。

「大輪の花のように 女優・山本富士子
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千姫御殿(1960年製作の映画)

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最初の3分の1までは変な話だなと思ったけど、陰謀を匂わせるシーン以降は娯楽作らしくなって良かった。映像は決めるところで確実にカッコよく、あれ?という場面が伏線だったり、あの人の死体演技も良かった。
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