hummingbirdさんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

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東京のえくぼ(1952年製作の映画)

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チラシにフランク・キャプラ調コメディとあったけど、本当にそういう感じだった。 
上原謙が会社に戻ったのかどうなのかはっきり示さないまま、電話が鳴り、社長室の書類の山の影から彼の手が伸びて受話器を取ると
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天国はどこだ(1956年製作の映画)

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舞台になっている部落の事情が分かりにくいのと、沼田曜一の登場から始まるので主人公は彼の方が分かりやすいのかなと気にはなった。
けど、ヤクザの木村功が調子に乗って良い所を見せて、子供がそれを持ち上げたり
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宮本武蔵(1961年製作の映画)

4.2

良かった。広い家の中を横移動する人物をカメラが追いかけて撮影したり、小さ過ぎてどこにいるのか分からない人物が崖をずっと降りていくのを撮影したり(ここワンカットだった?)と、驚くようなシーンが多数。かと>>続きを読む

殿さま弥次喜多 怪談道中(1958年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

58年、カラー、シネスコ。「殿さま弥次喜多シリーズ」第1弾。公開順では沢島忠の4作目のようだ。

尾州・紀州の若さま、錦之助と嘉葎雄が尾州まで平人として旅をする。54年公開の「ローマの休日」の影響?
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ゆうれい船 后編(1957年製作の映画)

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立ち回りは迫力があるし、島の秘密も面白かった。でも、錦之助たちの出番が少なくて(シロも)、「新しい国を作る」って、京の人たちはどうなっちゃうのよ!とモヤモヤ。最後は京に戻って戦ってほしかったな。

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グリーンブック(2018年製作の映画)

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見やすい、分かりやすい、笑わせ泣かせると、素晴らしいエンタメ作になっていてすごく面白かった。

ただ、これよくオスカー取れたなという感じはして(過去の授賞作に比べてエンタメだから)、「カメ止め」みたい
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祈るひと(1959年製作の映画)

3.8

前半は回想の中にさらに回想があって、何の話だっけ?となり戸惑う。でも、大人になり家族の秘密を知る展開や、年頃のいづみさんの迷いや反発、模索が、女性なら誰にでも思い当たるような話なのが良かった。作品の中>>続きを読む

風と女と旅鴉(1958年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

途中まで、あれがこうでなどと考えていたけど、結末まで見ると不良少年みたいな錦之助のみずみずさが心に残り、あれこれ語るのはためらわれてしまう。私も三國連太郎のように、頼りなく見守るしかないんだろう。
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風のある道(1959年製作の映画)

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謎の多い作品だった。レイプされていづみさんはどう感じたのかとか、母と葉山良二の間に何か関係があると分かっても、それをなぜ母と語り合おうとしないのかとか、いろいろ不思議。原作ものだから、途中を省略してる>>続きを読む

曽我兄弟 富士の夜襲(1956年製作の映画)

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錦之助の娯楽時代劇が続いていたので、これもそうかと思ったら、こちらは鎌倉時代の仇討ちをモデルにした、本格時代劇という趣き。実際に仇討ちにいくまでがゆったりしたムードなのもあり、やや戸惑った。
でも、豪
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ゆうれい船 怒涛篇(1957年製作の映画)

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ちょっといなたいところもあるけれど、魅力的な登場人物に適材適所な俳優たち、勧善懲悪の物語でとても楽しい。錦之助は少年の演技がハマり、大友柳太朗は頼もしく、雪姫さまの上品さには思わずうっとり。常に錦之助>>続きを読む

お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷(1959年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

3年ぶりに再見。原作は横溝正史。監督は沢島忠だけど、この作品はあまり個性を出してなくて、普通の東映時代劇の印象

助演クラスの多くの俳優が筋に絡み、さらに播磨屋、錦之助の見せ場も多い。ストーリーは破綻
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源氏九郎颯爽記 白狐二刀流(1958年製作の映画)

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原作の都合なのか、魅力的な登場人物が出てくるのに掘り下げないで、次々に新しいキャラクターが出てくるのがもったいなかった。もっとキャラを立ててほしい。錦ちゃんの上品な剣士ぶりはすてき。あの衣装は汚したら>>続きを読む

おしどり駕篭(1958年製作の映画)

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「お正月は錦ちゃんの映画を」と選んだこの作品は、マキノのミュージカルで、お正月にぴったり。今年は幸先がいい。

この作品は画面にたくさん人がいて、人や集団の動きが圧倒的にうまい。あるキャラクターが手間
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青べか物語(1962年製作の映画)

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最初、森繁のナレーションが多めで「ひょっとして変な映画?」と不安になったけど、それは最初だけ。徐々に浦安ならぬ浦粕に暮らす、たくましくて個性豊かな登場人物の人生に引き込まれて楽しく鑑賞。どんな人の人生>>続きを読む

鹿島灘の女(1959年製作の映画)

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すごく現代的な映像が好みではなく、乗り切れなかった。ドラマでも話題になった雨の中の稲刈りもうーんと思う。「俺はおまえみたいな素直な女と付き合う男じゃないんだよ」とかいうセリフには、人生のある種の真実を>>続きを読む

月は上りぬ(1955年製作の映画)

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設定がよく分からず戸惑ったけど、お話が見えてくると楽しく見られた。

北原三枝は、小津の作品によく出てくるタイプの登場人物だと思うけど、その人が主人公になるエピソードがあるのが変化球。田中絹代の演技に
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あやに愛しき(1956年製作の映画)

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うーん、病気の田中絹代のシーン、あんなおどろおどろしい演出にしなくてもいいんじゃない?と思った。キャストが豪華で、特に芥川比呂志が作家の役なんて胸熱。

「俳優が監督するとき」@シネマヴェーラ渋谷

秋立ちぬ(1960年製作の映画)

4.3

成瀬作品なのに意外や意外の子供映画で、でも清水宏とは全然違う作品に仕上がっているのが面白い。

脚本家が笠原良三のせいか、夏木陽介の優しいお兄さんとか、まさかあんなところにカブトムシ!とか、すごく楽し
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女が階段を上る時(1960年製作の映画)

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オリジナル脚本だからか、脚本が珍しく菊島隆三だからか、いつもとは違う面白さ。マダムが誰のものになるのか、ならないのかというミステリーになっていて、エンタメ感があった。
私は成瀬作品の仲代をひいきにして
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妻として女として(1961年製作の映画)

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成瀬容赦なさ過ぎ。デコちゃんが気持ちのままに生きようとするのが好きだけど、行き過ぎてしまう。淡島さんの肝のすわり方は、この人なら他人の子を愛情を込めて育てられると思わせるけど、意地もあるんだろうな。>>続きを読む

踊子(1957年製作の映画)

4.5

妹が姉の夫を含む複数の男と関係して…という下世話な話が、こんなラストに着地するなんて。美しくエモいラストシーンに陶然となった。

カメラワークが美しく、特に京マチ子と淡島千景が部屋から出ていくところを
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心に花の咲く日まで(1955年製作の映画)

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脚本が田中澄江と井手俊郎で、成瀬の作品にも似た雰囲気がある。ただし夫の芥川比呂志がダメ男風だけどちゃんとかわいげもある。
カットを細かく割ってるので、見てると楽しいけど、一つのシークエンスはやや長めで
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お吟さま(1962年製作の映画)

3.6

有馬稲子が恋する仲代達矢がほんと食えなくて、途中までは有馬稲子がかわいそうだしなんだかなと思って見ていたら、突然のあれな展開。

穏やかな表面の下に情熱が秘められていたんだと思うと、心にグググッときた
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放浪記(1962年製作の映画)

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むちゃくちゃ面白くて2時間超えだけど、全然長さを感じない。貧乏でイケメン好き、失敗ばかりの芙美子が他人事とは思えなくて、それだけで自分にとっては十分。
高峰秀子が猫背、への字口、化粧をすると余計ひどい
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女の中にいる他人(1966年製作の映画)

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途中寝てしまった。あの方はあまり得意ではなかったけど、こんな汚れ役もやるんだと思って見直した。

「演技者・小林桂樹」@ラピュタ阿佐ヶ谷

あにいもうと(1953年製作の映画)

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中盤で分かる口の悪い兄の妹に対する愛情。それに対して、妹にはプライドがあり、2人はすれ違ってしまうけど、家族ってこんなもんかなと思う。ラストの京マチさんのセリフにホッ。浦辺粂子がやってる店から家に帰る>>続きを読む

(1953年製作の映画)

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倦怠期の夫婦の危機を描いた作品。お子様ランチな人間なので、こういう話は「家政婦は見た」的に「まあ、まあ!」と言いながら興味津々で見てしまう。特にこの作品にハマれるのは、登場人物のキャラクターや存在感が>>続きを読む

樋口一葉(1939年製作の映画)

4.0

難しい映画だったらどうしようと思っていたけど、展開が速くエンタメ風味もあって、楽しんだ。
樋口一葉が登場する場面は淡々としているけど、横丁の人々は活気があって、メリハリがある。正月や祭りなどの行事の場
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黒い潮(1954年製作の映画)

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国鉄総裁の死が自殺か他殺かで、報道が割れ、真実を伝えたい山村聡は最初は中立、後に自殺が有力と報道する話で、山村聡は至極真っ当なことを考えてるのに…という展開が切なくて心に残った。

映画の半分くらいは
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夜の鴎(1957年製作の映画)

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展開がスピーディーで面白いけど、いまひとつどう受け取ればいいのか分からなかった。新珠三千代のハイテンションぶりにビックリ。
双眼鏡で橋をのぞく場面から始まり、ラストも双眼鏡で橋をのぞいて新珠三千代を見
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泥だらけの青春(1954年製作の映画)

3.7

面白かった。三國連太郎寄りの目線から始まって、ニューフェイスに応募するところからは客観的な目線に変わるのがうまいと思った。カットの割り方も好き。ゲスト俳優が多くて豪華。
この時代の映画が好きなので、日
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がんばれ!盤嶽(1960年製作の映画)

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明朗時代劇かと思っていたら、主役の盤嶽がまっ正直だけど、他の人はほとんどが悪い人で、ちょっと疲れる。それでも、完全に野球でしょ?っていう盤嶽の刀の構え方には思わず笑ってしまうし、ラストシーンが団令子の>>続きを読む

修禅寺物語(1955年製作の映画)

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歴史は全く分からないので、「大事な面が焼けてしまう」と言って燃える修禅寺に出かけていく、面作師のエピソードの方が面白く感じた。モブシーンはもっと迫力を出せなかったのかと思ってしまった…。

「昭和の銀
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女系家族(1963年製作の映画)

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登場人物全員がめつくてあきれた。伏線をちりばめたストーリーと意外な展開、後味もあまり悪くないとは思う。
頼りがいがあると思ったら、実は遺産を狙っていた二郎さんがハマっていて、きゃー! 二郎さんが京マチ
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