hummingbirdさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

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狐と狸(1959年製作の映画)

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詐欺まがいの行商人を描いた作品で、短いエピソードを積み重ねたコメディと思って見ていたら(東宝喜劇に対する勝手なイメージのため)、途中のエピソードはクライマックスへの布石になっていたので、驚いた。しかも>>続きを読む

三等重役(1952年製作の映画)

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南海商事の社長の日常を短いエピソードを重ねて描いた物語。割りとゆるい感じの作品だけど、段々と社長の河村黎吉の良さが見えてきた。脇をかためる役者が豪華で、藤間紫は昔からあの手の役ということも分かった。>>続きを読む

三味線とオートバイ(1961年製作の映画)

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日本ヌーベルバーグ特集で見たけど、割と普通のホームドラマで拍子抜けした(その方がよかった)。タイトルバックがすごいオシャレ。モリマがある事情から桑野みゆきに実に優しするので、なんて大人でいい人なのと思>>続きを読む

やがて青空(1955年製作の映画)

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桂木洋子と小林桂樹がライバルの記者という設定で「お、王道のラブコメか?」と思ったら、全然それを生かした展開にならない不思議な作品だった。それでも、コミカルな内容で安心して楽しめるし、桂木洋子のツンデレ>>続きを読む

名もなく貧しく美しく(1961年製作の映画)

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桂樹とデコちゃんが出会うあたりまで見て、心洗われるような感動作かと思ったら、子供がなつかなかったり、兄弟に悩まされたり、貧乏がつらかったりと、ハードな内容になっていくのが面白かった。「無防備都市」のオ>>続きを読む

みな殺しの霊歌(1968年製作の映画)

4.5

残酷な犯罪をスタイリッシュに描くアバンタイトルがかっこよすぎて失神しそう。犯人の顔が出るタイミングや、後への布石があるのも素晴らしい。
本編も映像がとにかくかっこよくてキレキレ。うるさい音楽を流す場面
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恐怖の逃亡(1956年製作の映画)

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バーテンダーが猫を殺したことに激怒して、宝田明が「人を殺すのはわかるが、猫はダメだ」とか言うところが、現代でも通用するサイコパス感を出していて、戦慄した。最後は金が惜しくて1人で逃げようとするし、最悪>>続きを読む

その口紅が憎い(1965年製作の映画)

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内田良平の主演作で、やったー!という気分で見た。シブかわいくていいぞ! ラストシーンがグッとくる。
好みからすれば、最後の説明は長いようにも思うけど、わかりやすいからまあいか。

「ニッポン・ノワール
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死の十字路(1956年製作の映画)

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死体を処分しようと思ったら、なぜか死体が増えてしまうという奇想天外なストーリー。よくこんなの思いつくな。

「ニッポン・ノワールII」@シネマヴェーラ渋谷

黒と赤の花びら(1962年製作の映画)

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映像がかなり悪くて、顔など白いところが飛んでしまう場面があったのが気になった。
調査員の天知が話を聞きにいった相手が死んでいて、いったんその場を離れて戻ったら死体が消えていたというところで、面白そうで
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四万人の目撃者(1960年製作の映画)

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ヒットを打って3塁まで走った選手が塁上で死んでいたという冒頭からすごくワクワクするんだけど、中盤くらいで佐田啓二が関係者の恋人が犯人と急に言い出して、その推理がどこから来たのか不明なので、なんじゃそり>>続きを読む

父子草(1967年製作の映画)

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いい話でジーンとしたけど、他人に素直に自分の境遇を話し、心を許す人たちが、今の私にはまぶしすぎた。

「Laputa Asagaya 20th anniversary もう一度みたいにおこたえします」
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殺人者(コロシ)を追え(1962年製作の映画)

4.0

面白い! 特に刑事2人が団地の部屋にいる場面を工夫して撮っているのがすごいツボ。蚊取り線香をつけたり、しりとりしてるのも良かった。
冒頭の尾行シーンはサスペンスたっぷり、子供を助けてからの手帳落ちてま
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霧の中の男(1958年製作の映画)

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前半の犯行から霧が出て移動がままならなくなる展開が面白くて、木村威夫の美術、一つ一つの場面もかっこよくて期待したのだけど、途中ウトウトしてしまい、回想になるというのがあまりノワールっぽくない気もして、>>続きを読む

昭和刑事物語 俺にまかせろ(1958年製作の映画)

3.7

佐藤允さんの初主演作。新任の部長刑事役で、観客に允ちゃんを紹介する内容になっている。
若いマコちゃんのキリッとした制服姿の写真、タクシー運転手のコスプレあり、社交ダンスシーンあり、ボートに乗る実に爽や
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マイマイ新子と千年の魔法(2009年製作の映画)

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男性監督が女性や少女を主人公にした作品は「どうもなあ」と思うこともあるけれど、この作品は女性に理想をおしつけたりしていないし、幼なすぎる少女の恋愛でもない。監督さんは立派な大人なんだと思う。この人はこ>>続きを読む

暗黒街全滅作戦(1965年製作の映画)

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赤いジャケットを着こなす佐藤允!

「Laputa Asagaya 20th anniversary もう一度みたいにおこたえします」@ラピュタ阿佐ヶ谷

姿なき目撃者(1955年製作の映画)

4.0

面白かった。最初は事件が起きそうな不穏な雰囲気にドキドキ、事件が起きてからはそれが原因で、転がるように悪事に手を染めていく様にハラハラし、最後は事件の鍵を握る少年が危険に遭わないか手に汗握った。
家の
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東京湾/左ききの狙撃者 東京湾(1962年製作の映画)

4.2

この映画がなぜ名作なのかはよく分かってないけど、すごく好きな作品。
最初はドキュメンタリータッチで地道な捜査を描いているけれど、西村晃が戦友の玉川伊佐男に会ったところから劇映画らしく展開が早くなる。
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殺人と拳銃(1958年製作の映画)

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50年代の邦画のクラシックな雰囲気が好きなので、何をやろうがほぼ満足なんだけど、オリンピックの射撃選手の警察官がプロフェッショナルなあまり変人で面白く、展開も早いので楽しめた。新橋ロケがすごい(群衆は>>続きを読む

警察官(1957年製作の映画)

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警官殺しが起こり、関与が疑われる店に宇津井健が潜入する話。
50年代の日本のクラシックな雰囲気が堪能できるので、それだけで満足なんだけど、出演者が豪華な上に、クライマックスはとても日本とは思えない大規
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特捜班5号(1960年製作の映画)

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一部の場面をカットしているのか、シーンごとのつながりが悪いのが気になった。日活のマネをして別の会社が撮った作品みたいな気がする。青山恭二のキザなセリフも微妙な感じがするけど、母性本能をくすぐる顔をして>>続きを読む

裏切りの暗黒街(1968年製作の映画)

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68年の映画なのに、すごく現代っぽい雰囲気で驚いた。
映画終わりに帰っていく人が、香山美子がレイプされていたときに「あんまり嫌がってなかった」とか言っていて、うげーとなった。レイプした男が怪我をして自
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月は地球を廻ってる(1959年製作の映画)

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当時ブームだったフラフープを題材にしたラブコメ。ゆるい演出で、ええ〜って思うところもあったけど、落ちが良かったので、後味はよかった。
映画の冒頭、街角に流れる商品宣伝のアナウンスが生で行われているとい
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拳銃0号(1959年製作の映画)

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護身用に日本に持ち込まれた拳銃が、さまざまな人の手を渡り歩いていく話。こういうタイプの物語は何が元祖なんだろう?斬新な気がする。
1時間弱と短いので、最初のギャングの話以外はもう少し掘り下げても良かっ
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ビッグ・リーガー Big Leaguer(1953年製作の映画)

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アルドリッチの映画って、ドキュメンタリーみたいに見えるような気もする。そういう作家性なのかもしれないけど、よく分からない。でも、フィクションらしい部分もちゃんとあって、エンタメとしてきっちり成立してい>>続きを読む

その男を逃すな(1951年製作の映画)

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主人公がアパートに立てこもったり、家族にごちそうを食べるように強要したりするので、あんまり好きになれないと思っていたら、手を怪我した女性を前に急にオロオロしてなんだか憎めない。
結局主人公が気弱な性格
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その女を殺せ(1952年製作の映画)

4.3

面白すぎる。劇場もほぼ満席。
刑事が命を狙われている証人を電車で護送する話で、面白さが途切れることがない。隣の部屋の様子を窓に映して見せたり、証人のしているネックレスの玉が散らばって、玉の行方を見せな
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拾った女(1953年製作の映画)

4.5

面白すぎる! キャンディはタフながらも健気な女で、クールに見せているスキップが実は熱い心を持っていて、おばちゃんの情報屋のモーが情報のついでにネクタイを売り付けるのも楽しい。会話場面のカット割りがめち>>続きを読む

裸の拍車(1953年製作の映画)

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ジェームズ・スチュアートが出てくる西部劇な上に、ロバート・ライアンまでいるなんて、それだけで最の高!
ジェームズ・スチュアートがジャネット・リーを助けるシーンで私も恋に落ちた。

「蓮實重彦セレクショ
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天使の顔(1953年製作の映画)

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ファムファタールの出る作品は苦手なんだけど、この作品のジーン・シモンズはファムファタールというよりは、若くて不安定なだけな気がして、そこが良かった。騙されたロバート・ミッチャムに自業自得な面があるのも>>続きを読む

恐怖の時間(1964年製作の映画)

3.8

基本的には刑事部屋に立てこもっているサスペンスだけど、見せ場が多くて面白かった。
土屋嘉男が機転をきかせてSOSのメモを窓から投げたのに、それを拾った人から連絡があったと刑事部屋に連絡してきたヤツはも
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芸者学校(1964年製作の映画)

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「芸者学校」というタイトルだけど、それは脇のエピソードにすぎなくて、本当はかつてお座敷で芸を披露していて、今は置屋を経営する有島一郎の物語。有島一郎の朴訥とした表情になんだか心打たれて、息子との絆を描>>続きを読む

無頼無法の徒 さぶ(1964年製作の映画)

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64年、モノクロ、シネスコ

感動した。60年頃に野村孝監督、小林旭、浅丘ルリ子は3人で娯楽作を作っていたけど、そこからここまで素晴らしい作品にたどり着いた。

小林旭は娯楽アクションではない作品に出
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いのちぼうにふろう(1971年製作の映画)

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ならず者が若い恋人たちを助けるために命をはる話というだけでぐっときた。夜の川に浮かび上がる御用ちょうちんなど、白黒撮影もとてもきれいでよかった。

けど、山本圭はなぜあのとき戻っていった? しかも金を
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早乙女家の娘たち(1962年製作の映画)

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女優さん全員かわいいので何時間でも見てられる気がする。特に田村奈巳さんは、はつらつとしていてかわいくて、水か何かを吹き出すシーンで豪快に吹き出してほかの女優さんにかかっているのがすごかった。

「La
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