Ideonさんの映画レビュー・感想・評価 - 35ページ目

ファンタスティック・フォー(2015年製作の映画)

2.5

監督と制作陣が対立してとんでもない作品に仕上がったとか、良くない話が先行していた作品だが、それほどひどい出来ではない。ヒーローたちが登場するまでが長いのは確かにそうだが、1作目は紹介編でもあるから、>>続きを読む

(1964年製作の映画)

4.0

三隅研次の剣三部作の中でも、現代劇で、三島由紀夫の原作と市川雷蔵の個性がマッチしていて、印象的な作品になっている。ストーリーは如何にも三島由紀夫らしい、求道的な主人公があまりに純粋すぎるため、最後は>>続きを読む

アオハライド(2014年製作の映画)

2.0

本田翼にも東出昌大にも何の魅力も感じないおじさんは、今時の若者はこんな映画を観て喜んでいるんだと興味深かった。カワイ子ちゃんがたくさん出ているが、新川優愛が特に目を引いた。単なるおじさんの好みなのか>>続きを読む

剣鬼(1965年製作の映画)

3.5

やはり市川雷蔵が素晴らしい。「斬る」の妖気を孕んだ剣豪、この作品の実直な主人公、メークを少し変えるだけで見事に演じ分けている。作品の完成度は「斬る」のほうが少し上ではなかろうか。しかし、この作品は別>>続きを読む

バクマン。(2015年製作の映画)

4.0

「舟を編む」と並び立つhow-to映画の佳作。漫画家になる方法、漫画家の過酷な生活が分かり易く描かれている。剣の代わりにペンを持って戦う場面やプロジェクションマッピングを用いた作画の場面は秀逸。少年>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.0

リュック・ベッソンが、今みたいに子分を使って映画を量産していなかった頃の傑作。スティングの哀愁を帯びた主題歌が流れる頃は観客は皆涙を浮かべていることだろう。

斬る(1962年製作の映画)

4.0

天知茂と藤村志保の間に生まれた子が市川雷蔵というすごいキャスティング。天知茂と市川雷蔵のオーラが凄まじい。雷蔵の圧倒的なカリスマのおかげで、80分にも満たない小編が古典芸能を見ているかのような風格を>>続きを読む

テロ、ライブ(2013年製作の映画)

4.0

意表を突くストーリー、スピーディーな展開、ハ・ジョンウの熱演、社会問題への切り込み方、すべて素晴らしい。残念だが、映画だけは我が国はかの国に大きく後れをとっている。こんなに切れ味のいいオリジナル脚本>>続きを読む

ガッチャマン(2013年製作の映画)

1.5

原作に愛がない人間が映画化すると、こんなにも酷い作品になるという見本のような作品。特にベルクカッツェを女にして、三角関係のドラマに改悪した脚本家は死刑‼️ベルクカッツェはある意味、本作品のキモとなる>>続きを読む

インフェルノ 大火災脱出(2013年製作の映画)

2.5

千葉真一風と博多華丸風の兄弟が主人公。兄は消防士一筋に頑張っているが、弟は民間セキュリティ会社に転職。ところがその船出式の日にビルが大火災を起こすという、よくある設定。なぜかビルの真ん中あたりに大量>>続きを読む

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

超巨大巨人も装甲巨人も同じ部隊にいるなんて、どんだけスケールの小さい話なんだよ❗️原作が完結してないからケリが付けにくかったのは仕方ないにしても、内輪もめみたいな話にしやがって❗️ほとんど無言のまま>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

4.0

コメディ仕立てだが、冒頭から無慈悲な殺戮が連続する。極め付けは教会での大殺戮やラストの花火を思わせる一斉殺戮のシーンで、タランティーノ作品の影響を感じた。タロン・エガートンはニュースターの輝きを感じ>>続きを読む

余命90分の男(2014年製作の映画)

3.5

自殺したロビン・ウィリアムスの遺作がこんな作品とは何たる皮肉。余命を知らされて人生の意味を知る主人公。相変わらずマシンガントークは健在で、吃音症の電器屋との掛け合いは見事だが、悲しすぎて笑えない。

超高速!参勤交代(2014年製作の映画)

3.5

基本的にお笑いなのだが、時代劇の部分も手抜きをせずに、殺陣もきちんとやっている。ワイヤーワークはお粗末だったが、真面目な映画作りが感じられて好感が持てる作品だった。

劇場版マクロスF〜サヨナラノツバサ〜(2011年製作の映画)

3.5

最初のマクロスのテレビシリーズと比べると作画レベルは100倍上がっているが、キャラクターデザインに致命的に魅力がないのだった。それにしても、河森正治という人はブレない人だ。メカ戦とアイドルの飽くなき>>続きを読む

喰女 クイメ(2014年製作の映画)

3.0

四谷怪談の舞台と現実世界の男女の色恋が並行して進行する。柴咲コウが熱演しているし、舞台美術が美しい。しかし、二つの話がもつれ過ぎて、最後は何が何だか分からなくなってしまった。監督の狙いなのかもしれな>>続きを読む

ゼロ・ファイター 大空戦(1966年製作の映画)

3.5

敗戦目前の南方戦線を舞台にこんな活劇も作れるんだと感心した。圧倒的な米軍相手に頭脳戦で挑むゼロ戦隊、キャストも軍人顔ばかりで佐藤允や藤田進など軍人が役者をしているようだ。円谷英二の特撮もミニチュア、>>続きを読む

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

4.5

シリーズ第5作。トムさん、歳をとるほどアクションがエスカレートしていて、大丈夫かと心配になる。ポスターや予告で出てくるあのシーンが実はアバンタイトルでしかないということにまずびっくり。ストーリーは、>>続きを読む

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.5

ブルーレイで再見。改めて見てみると、科学的な考証がしっかりしていて、さすがに原作のマイケル・クライトンが脚本を書いているだけのことはあると思った。全体的に見ると、CGよりもアニマトロニクスの映画であ>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

4.5

上出来な仕上がりのリブート、シリーズ4作目。遺伝子操作で生まれた最強の恐竜が大暴れ。凶々しい新種の恐竜に純血種の3頭が立ち向かう様子は、キングギドラにゴジラ、モスラ、アンギラスが戦いを挑む場面を彷彿>>続きを読む

劇場版 零 ゼロ(2014年製作の映画)

2.0

ゲーム原作のホラー映画なんてこんなもん。現代にそぐわない横溝正史もどきの底の浅ーい設定でそこにレズビアン風味を散りばめてみました、といったお手軽な作りで、こんなんでお金が取れるんだったら、楽なもんだ>>続きを読む

ニード・フォー・スピード(2014年製作の映画)

3.5

ワイルドスピードの亜流みたいな題名と主演のアーロン・ポールがチンピラ顔をしているため、ビデオスルーのB級映画と間違えてしまいそうだが、出てくる車は超A級ばかりで立派なブランド映画なのだった。車にお金>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.5

デジタルリマスター盤で再見。霧が晴れたような画像の美しさに見入ってしまった。宮崎駿監督、大塚康生作画監督の最高傑作。もちろん、35年前の作品なので、背景の書き込みなどは現在のものに及ぶべくもないし、>>続きを読む

サベージ・キラー(2013年製作の映画)

2.5

ゾンビにインディアンの酋長の怨霊が取り憑いて、先祖代々の復讐を果たすというストーリーが斬新。監督が名前からして原住民系の人だから、こういう話になったのかもしれない。話が進むにつれ、ぼろぼろになってい>>続きを読む

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)

3.5

原作と違うことに目をつぶれば、破綻なく、うまく仕上がっているように思った。軍艦島でロケをしたのも名案で、効果を上げている。巨人もアンガールズの田中みたいな、おかしな顔をした人たちばかりを連れて来てい>>続きを読む

天上人とアクト人 最後の戦い(2009年製作の映画)

1.5

テレビシリーズを見てない人が見たらボカーンな内容のアニメだ。作画レベルも大画面で見るにはいかにも稚拙だ。今をときめく京都アニメーションの前段的な作品のようだ。アップ以外の人物の作画や背景画はアマチュ>>続きを読む

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.5

子供にも大人にも受ける作品を狙って作った結果、ターゲットがはっきりしない作品になってしまったようだ。キャラクターに魅力がないのが致命的。あれではオモチャにならないだろう。佐藤二朗の吹き替えは意外にい>>続きを読む

アイ・フランケンシュタイン(2014年製作の映画)

3.0

フランケンシュタインの怪物が現代まで生き残っていて、悪魔とガーゴイルの戦いに巻き込まれるという設定は面白く、キャスティングも良かったのだが、ストーリーに疑問点が多過ぎて、乗り損ねてしまった。続編作る>>続きを読む

リアル鬼ごっこ(2015年製作の映画)

3.0

あの園子温監督がなぜ今更「リアル鬼ごっこ」を撮るのか?と思って見に行くと、上映された作品は100%リアル鬼ごっこではない不条理劇だった。三池崇史の「神様の言うとおり」に似た感じもあるが、似て非なるも>>続きを読む

ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015年製作の映画)

3.5

オープニングのT-800同士の戦いや東洋系T-1000との対決までは快調。2作目は凍結させて動きを止めていたが、今作はあっさり酸で溶かしてしまった。イ・ビョンホンは刺身のツマ扱いで残念。それで新しい>>続きを読む

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

4.0

ヒーロー勢揃いで賑やかでいいのだが、ウルトロンがやたらうじゃうじゃいるので、誰が誰と戦っているのか分かりにくい。絵面としては大変面白い、また、それぞれのヒーローの見せ場をちゃんと用意してある。しかし>>続きを読む

青鬼(2014年製作の映画)

1.5

入山杏奈が出ているだけが取り柄か?須賀健太の演技も精彩がない。青鬼のデザインは奇抜だが、CGの出来が悪く、ゲームよりもレベルが低い。ストーリーも主人公がなぜゲームの世界に紛れ込んでしまったのかわから>>続きを読む

OMOCHA オモチャ(2014年製作の映画)

2.5

大人のおもちゃ業界で働く女の子たちのお話。いわゆるポルノで、男性の欲望を満たすための作品だが、女性が脚本を書いて監督しているだけあって、エロい場面も必然性がある。まあ、本当にこの業界の人たちが自分で>>続きを読む

呪怨 ザ・ファイナル(2015年製作の映画)

2.0

このシリーズは最初のビデオが超特級に怖くて、その後の劇場版も清水崇が監督していたものはそれなりの水準作だったが、最近は劣化する一方である。それでも、何とか見られるのは、キャスティングがいいからである>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

さすが本家本元ジョージ・ミラー監督のアクションは迫力が違う。人が何人か死んだと言われても納得してしまいそうな場面の連続である。ジョン・シールのアカデミー賞レベルの撮影も素晴らしい。それにIMAX3D>>続きを読む

わたしのハワイの歩きかた(2014年製作の映画)

3.5

良くできた観光映画になっている。昔のホイチョイプロダクションの一連の作品を思い出させる。榮倉奈々は長澤まさみの役どころだが、全く色気がないのが難点である。高梨臨はこれから主役を張る雰囲気がプンプンし>>続きを読む