Ideonさんの映画レビュー・感想・評価 - 34ページ目

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.5

正体不明のならず者たちが雪に覆われたワイオミングの山小屋に集まり、その目的と正体が徐々に暴かれていく。冒頭からエンニオ・モリコーネのオリジナル曲が鳴り響き、タランティーノが大喜びしている様子が目に浮>>続きを読む

オデッセイ(2015年製作の映画)

4.0

火星で遭難した主人公が、植物学者の知識を駆使して1年半生き延びて生還するというお話。20年ぐらい前なら、火星からの脱出とか火星のロビンソンなんて邦題がついていたところだろうが、オデッセイという意味あ>>続きを読む

クローズEXPLODE(エクスプロ―ド)(2013年製作の映画)

2.5

東出昌大はビジュアル面では合格だが、あのなまくらな声がどうにもならない。熱い男は無理である。寄生獣のパラサイトやゆる〜い二枚目あたりが適役だ。

ミュータント・タートルズ(2014年製作の映画)

3.0

前回、映画化された時は、着ぐるみの、仮面ライダーレベルの特撮だったが、マイケル・ベイがふんだんにお金をかけているだけに、絵面は完全にA級作品になっている。しかし、日本文化と忍者への曲解と黒人蔑視から>>続きを読む

パーフェクト・プラン(2014年製作の映画)

3.0

何でgood peopleがパーフェクトプランになるのか?悪い邦題の見本のような感じだ。間借り人がドラッグ中毒で死亡。主人公の夫婦が偶然、そこで大金を見つけて、止むに止まれず使ってしまったが、それは>>続きを読む

リベンジャー(2011年製作の映画)

2.0

ジョン・フーのアクションは素晴らしいが、それだけしか取り柄のない映画。こめかみを撃たれて、命は取り留めたが、感覚や感情をなくした主人公。二百条以上のルールのある拳法。女ばかりの犯罪集団。料理のしよう>>続きを読む

超強台風(2008年製作の映画)

1.0

香港の作品がますます洗練されて、見ごたえのあるものが増えているのに対して、本土の作品はこの体たらくである。アデランスのモデルレベルの人が堂々たる主役、特殊部隊出身の市長で、いざという時にはサメとも対>>続きを読む

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(2014年製作の映画)

4.0

ルパン三世の第1シリーズの前半、大隅正秋が中心に作っていたころの雰囲気に近いハードボイルドなルパンである。宮崎駿が手がけた後半のルパンが好きな人が多いが、宮崎駿のルパンはいい人過ぎるきらいがある。や>>続きを読む

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

3.5

何をやっても、母親から認められなかった男が、金の力で栄光を手にしようとするが、得られなかったという話。やっぱり、子どもはどんな形でも親に認めてもらいたいものだと思う。救いのない暗〜い話だが、演技者は>>続きを読む

残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.7

監督の中村義洋はどんなジャンルも器用に撮る人という印象だったが、もともとは怪奇畑の人で、再現フィルム調の撮り方も手馴れたものだった。この怪異譚を観客はもちろん他人事として見ているのだが、観終わった時>>続きを読む

クリミナル・アフェア 魔警(2014年製作の映画)

3.5

オカルトと二重人格物とクライムアクションの融合したような作品。ダニエル・ウーやニック・チョンの演技、大迫力の爆破シーン、ともに日本映画をはるかに上回る熱量だ。ニック・チョンは初めて見たが、眼だけであ>>続きを読む

ピクセル(2015年製作の映画)

3.5

1980年代に青春を送った50代の観客にはたまらない作品になっている。BGMはその頃毎日のように聞いていた名曲ばかり、ストーリーはこれまた、毎日のように通っていたゲームセンターのおなじみのキャラクタ>>続きを読む

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年製作の映画)

2.0

このシリーズが終わってしまう理由がはっきり分かる内容。もうこの作品の世界はお笑いでしか成立しなくなっている。終わりに向かって体力の限界まで頑張る主人公。それを感動的に盛り上げる音楽。まさにワンパター>>続きを読む

アントマン(2015年製作の映画)

4.0

マーベルユニバースの作品だが、とっ散らかった印象のアベンジャーズなんかよりよほど面白い。これまでのヒーローは小さくなったら、そのままで活躍していたが、アントマンは目まぐるしく縮小拡大を繰り返し戦って>>続きを読む

女子ーズ(2014年製作の映画)

1.5

主役を張れる女優を4人、ムロツヨシや安田顕、皆川猿時など売り出し中の役者を使って、こんな、どこで笑ったらいいかわからないような作品を作ってはいかんだろう。これを劇場で1800円払って見た人には同情す>>続きを読む

シン・シティ 復讐の女神(2014年製作の映画)

3.5

エロくてグロいが、テンポも良くて、割と面白く見られた。ジェシカ・アルバが最初にクレジットされてるが、エヴァ・グリーンがあまりにも強烈なので、食われてしまって印象が薄い。フランケンシュタインのようなミ>>続きを読む

カリフォルニア・ダウン(2015年製作の映画)

3.0

マグニチュード9.6の大地震の中、レスキュー隊員の主人公が妻を同行して、娘の命を守り抜くというお話。素晴らしいCGでサンフランシスコの大破壊が大迫力で描かれるが、肝心のドラマがファンタジーレベルで、>>続きを読む

劇場版 シドニアの騎士(2015年製作の映画)

3.5

長編アニメーションとしてはかなりのクオリティ。内容はマクロスに近い。計器類にやたらと漢字が使われているのはエヴァの影響か。キャラは端正でアニメファン受けしそうだが、ほとんど同じ顔で、誰が誰だか分から>>続きを読む

ある優しき殺人者の記録(2014年製作の映画)

3.0

序盤は韓国お得意のキム・ギドク風ドロドロ人情劇みたいな展開だったが、最後まで見ていると、いつもの白石監督のPOV風怪奇映画になってしまうという不思議な作品。もっと意外な展開を期待していたので、最後は>>続きを読む

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.5

事実に基づく映画化だからだろうか、前半の裁判部分が単調で盛り上がりに欠けた。後半は東ドイツへの潜入、スパイの交換などスリリングな場面が続き、飽きさせない。トム・ハンクスは安定した名演技だが、最近、ア>>続きを読む

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.0

ロッキーの良くできたスピンオフ映画。製作にシルベスター・スタローンが名を連ねているので、全くノータッチではないようだ。アポロの愛人の子である主人公が、ボクシングに打ち込むことで、自らのアイデンティテ>>続きを読む

嗤う分身(2013年製作の映画)

2.5

面白くないテリー・ギリアム風映画。主人公が分裂症のパラノイアだったということか。登場人物がことごとく異常で、観客に理解されることを拒否しているような作風は好きになれない。唐突に出てくる坂本九やブルー>>続きを読む

機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ 哀しみのアルテイシア(2015年製作の映画)

3.5

ガンダムリブートの第2弾。旧シリーズで説明だけで終わっていた内容に肉付けされている。ザビ家の兄弟で、低脳な暴れ者扱いだったドズルが、実は戦略家としても有能で、一番人間性豊かな人物として描かれているの>>続きを読む

007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)

3.5

テレビの洋画劇場で見て以来の再見。最近のアクション映画と比べるとテンポは緩いが、この作品はショーン・コネリーとクローディーヌ・オージェ、ルチアナ・パルッツィの二大ヒロインを見るためにある。あからさま>>続きを読む

吸血鬼ドラキュラ(1958年製作の映画)

3.5

特殊メイクが殆どなかった時代に、強烈な恐ろしさを感じるのは、クリストファー・リーの顔芸と目力の成せる業である。ドラキュラ映画のスタンダードとして歴史に残る作品だ。犠牲になる女性たちは皆ふるいつきたく>>続きを読む

TATSUMI マンガに革命を起こした男(2010年製作の映画)

4.0

辰巳ヨシヒロさんのことは知らなかったが、昔、読んでいた「ガロ」に載ってそうな作風だと思った。小説に純文学というジャンルがあるが、漫画の世界では、辰巳さんの作品がまさにそれだと思う。しかし、これがシン>>続きを読む

西遊記 はじまりのはじまり(2013年製作の映画)

3.5

聞いていたほどでたらめの話ではなく、西遊記の天竺に出かける前のストーリーになっている。スー・チーが相変わらず魅力的。柔道一直線の試合のBGM、Gメン75のオープニングが使われていて懐かしさ満点。

ダークハウス(2015年製作の映画)

2.5

「saw」のジェームズ・ワンが制作しているので、割とちゃんとした話でつじつまも合っているが、ショッカーとしては見せ場が足りない。それにしても「ダークハウス」という芸のない邦題は何とかならなかったのか>>続きを読む

キカイダー REBOOT(2014年製作の映画)

2.0

誰からも喜ばれないリブート作品。いったい誰をターゲットに作ったのか不明。作った連中は楽しかったのだろうか?好き者に高いディスクを買わせるだけが目的なのだろうか。もっとファンを楽しませる手だてはあった>>続きを読む

ピラミッドの呪い(2014年製作の映画)

1.5

昔からあるピラミッドの呪いをテーマにした映画をブレアウィッチ風味で作ったら面白いんじゃないのって、誰かが思いついて、実際に作ってみたらこのザマでしたという、しょーもない作品。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.5

新三部作の幕開けとしては上出来。こんなストーリー展開にしたら、ファンは随喜の涙を流すだろうと思われる内容がそのまま作品化されている。しかし、あるキャラクターの出自が早々に明かされるので、もう二つ三つ>>続きを読む

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密(2015年製作の映画)

3.0

「ツーリスト」と一緒で、ジョニー・デップと豪華キャストでこんなに気の抜けた作品が出来上がるという例。面白くないわけではないが、キャラクターにシリーズ化出来るほどの魅力はない。

息もできない(2008年製作の映画)

3.5

2時間強、タコ殴りに次ぐタコ殴り、その合間、合間に主人公の不幸な生い立ちが語られ、徐々に人間性を取り戻していく。そして、人間らしい生活をようやく取り戻そうとしたときに、過去の悪業の報いがやってくる。>>続きを読む

ホワイトハウス・ダウン(2013年製作の映画)

3.5

一昨年の夏の大作を今頃鑑賞。ホワイトハウスが舞台のダイ・ハードだった。ジェイソン・クラークが出ていて、悪玉をやらせても善玉をやらせても上手い。ジーン・ハックマンみたいな役者になりそうな気がする。

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.5

0011ナポレオン・ソロのリブートである。ファッションも映画の作りも徹底的に60年代を意識したものになっている。アンクル設立までの話になっていて、さあ、2話目が見たいという気分になるが、続編ができる>>続きを読む

007 スペクター(2015年製作の映画)

4.5

ダニエル・クレイグ=ボンドの完結編と思われる展開。さまざまな謎が解け、伏線も回収されている。前作でMが男性に戻り、ミス・マネーペニーやQが登場し、今作で宿敵スペクターが登場して、この4作は壮大なリブ>>続きを読む