いはんさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

恋する惑星(1994年製作の映画)

3.9

ウォンカイウェイ映画が醸し出す独特な雰囲気、好きです。この映画もなかなか口にあったのですが、マイブルーベリーナイトを超える程ではなかった(自分でもなぜあれほどハマったのか分からない)。

私たちって、
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.7

久々に映画館で観た作品。
これがラテンのテンションか、と始終驚いていた。そしてもっと驚いたことに、こんなにも様々な曲が流れたにもかかわらず、どれも口ずさめない。ミュージカル作品として有るまじきことなの
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.5

T1(なんて略さないが)からだいぶ時間が経ったT2。こんなにも長く時間が経ったのに、何も変わらない四人。独りよがりで、どうしようもなく、それでいて変わらずドラッグ漬けの日々。時間は人間を変えるなんて言>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.6

これまで観た中で一番今泉力哉感がない今泉力哉作品かも。それよりも伊坂幸太郎感が推し勝ってました。そんで、伊坂幸太郎作品の人物って”顔”を与えるのが難しい気がする。この作品に関してもやはり私のイメージと>>続きを読む

僕のニューヨークライフ(2003年製作の映画)

3.9

二週間前のウディアレン。
久々のウディアレン。

私は、ウディアレンが好きです。彼の捻くれた考え方や信念がたっぷりと詰まっている作品が私は大好きです。

“Yeah, you know, just l
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.7

めちゃ気になって、でもなんか見れてない映画”Moon”の監督の作品。90分にしてはすごく良くまとまっている作品なのではないでしょうか。個人的に好きなセリフは、“国のために死ぬのは一度で十分です”のとこ>>続きを読む

追憶(1973年製作の映画)

3.8

The way we were.
なんでこうもぴったりなタイトルが思いつけるのでしょうか。

このような結末を心のどこかで分かっていたバベルがいること。そして、立場、考え方が異なることを理解しつつも、
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.7

”あの頃”。

良かったことばかりではない。ここがポイントなのではないでしょうか?楽しかったことも、嫌だったことも、信じ難いことも、いろんな感情が入り混ざって思い返されるのがあの頃。そして、あの頃を懐
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.5

だめです、
私はやはり昔のスパイダーマンが好きです。全く異なるものとして見なきゃいけないのは分かっていても、どうしても受け入れられない。

スパイダーマンとして必要な成長の過程が全くない。大したことの
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.1

エドワードノートンはトップ3に入るくらい好きな俳優さんです。でも、だからといって彼の作品を全部観てきたわけではありません。作品は巡り合わせですからね。

“Has everything you’ve
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.7

こ、れ、なかなか凄いプロットなのでは。
見破ったと思ったら、まんまとハマってしまうのがほとんどなのでは無いだろうか。そこらの見破った、大したことないなと思ってる観客ども、Clowns laugh at
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

4.3

”Here is Chinatown, There is Chinatown, Everywhere is Chinatown.”

何処もかしこもチャイナタウン、どこにもジャックの求める正義は存在し
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.7

A24が光り輝いていた頃の作品。
最近の作品はいまいち響かないんです…..

開放的な終わり方。
みんなどっちと捉えるのでしょうか、まぁ正直そこは重要ではない気もしますが。個人的に面白いのは、ホテルに
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ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)

3.7

気になってたけど、たぶん“理解不能”だろうと分かっていた映画。どんだけ内容が支離滅裂なの!とツッコミたくなってしまうほどでした。提起する問題が多すぎなのではと思う反面、現実的だなとも思える。

人間と
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.3

うん、物足りない。
あれ?オーシャンズシリーズってもっとワクワクするものだった気がしますね。

所謂フェミニズムが謳われている時代だからこそこの映画が生まれたんだと思う。でも、果たしてこの映画に何の意
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.4

“Room 1520.”

鳴り響くギターの音が、私の涙腺をさらに刺激し、崩壊させる。こんな映画はずるい。

愛は簡単には消えない。
燃え盛る愛は、他の全てを飲み込む、自制や自由までをも。そのバランス
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.6

前もどこかの映画レビューで言ったけど、Netflixはこういう“平均的な”映画を創るのがうまいですね(でも評価高いから、私だけがそう感じたのかも)。一週間も経てばほとんど何も残らないが、観た時はある程>>続きを読む

マーティン・エデン(2019年製作の映画)

3.5

自伝映画ってさ、
特に作家なんかの自伝映画は、
どういう作家か作品を読んだ上で臨むべし。
積読してあったのに、くぅ。

映画の話に戻すと、前半まではありきたりだけど美男美女かつ映像美もあり、結構観れま
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.3

“I’m the money.”

再鑑賞したついで、レビューをきちんと書いてなかったので書いてみた。

数あるスパイシリーズの中で私が愛してやまない007シリーズダニエルクレイグ版。これほどまでに美
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トランスポーター3 アンリミテッド(2008年製作の映画)

3.7

脳死映画最高。
ステイサム最高。
ステイサムの脳死映画最高。

何度も言いますが、いいですよね、何も考えずに見れる映画は。Forget about everything and Enjoy!!!これぞ
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ビート・パー・MIZU(2019年製作の映画)

-

特に理由もなく、短編を探し観た。
特にコメントもなく、レビューはここで終わる。
と思いきや、少しコメントする。


おそらく“創ってみた”ってくらいのところ。
コンセプトが新しければ良い創作というわけ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.2

素敵なモノを見させてもらった。
というのが素直な感想です。

ずっと見たくて見たくて仕方なかった一本。
誰かの切なく、美しい記憶覗き込んだ気分。
愛は何?ずっと続くものが愛?刹那でも永遠に心に残るのが
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新しき世界(2013年製作の映画)

4.0

おい、ブラザー。

最後の最後にこの映像か、切なさが増幅されました。悲しみというよりかは虚しさかな。今からの人生、イジョンジェは”何者”になるのか。なんのために生き、存在するのか。

最初はグロさに停
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.7

ミナリって野菜なんだね。

なんというか、観ていて苦しくなるような映画でした。起伏はあるが、どこか低いところで細かく起伏しているだけであって、決して閾値を越えられはしない、そんな感じです。負の雰囲気は
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.5

使いまくられる“シャーロックホームズ”。ついには妹が登場するのか、と流石にビビりました。

特にいうことが思いつかない映画。ストーリーも、テーマもありきたり。ネットフリックスだからそこそこの制作であり
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.8

ただいま映画鑑賞。
ただいまフィルマークス。
私事で、昨日やっと長期に渡り肩に乗っていた重たい重たいタスクが終了したので、心の余裕を取り戻し、久々に映画鑑賞。

原作、読みましたね。
やはり原作読んで
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教授とわたし、そして映画(2010年製作の映画)

3.5

えっと、
好きな人は好きそうな映画。
どこかでこの監督は韓国のエリックロメールと“賞賛”されていると聞いたことがある。エリックロメールにイマイチはまらなかった私にとってそれが果たして賛美なのかと、、、
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.7

お許しください、最初まじでハリデーがウディアレンに見えた。棺から起き上がって遺言を言うシーンとか、如何にもウディアレンがやりそうじゃないですか。

はい、話を戻します。
公開された時、凄く周りが騒いで
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

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映画を観ていたら、誰しも体験したことがあるのは無いでしょうか?ある音や音の重なりで、ふと鼻の奥がツーンとする経験な。音がなかったら、映画の楽しさは半減してしまいそうだよ。

音の積み重ねが、リアリティ
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.6

ザA24映画って感じですね。
Something newを作るスタジオがいつのまにか、ある種の映画を作るスタジオに。それが最近のA24に対するイメージ。

ところどころ共感するとこもあった映画。スケー
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おとなの事情(2016年製作の映画)

4.0

おとなの事情、かぁ、、、
確かに不倫だの、欲求不満だのと大人ながらの話がメインだが、この映画はそんな浅はかな感じではない。なによりも脚本がグッド。伏線の張り方も素敵。こういう会話劇はやはり伏線の張りや
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.1

ここ最近一番沁みた映画。
日本の映画という感じがして、とても落ち着く。
この泣かせ方はやはり中野監督だなともなりました。
生きてて辛いことはいくらでもあるけど、その中でも幸せを見出しつつ私たちは日々を
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.6

スピルバーグって”全能”って感じですね。どういうタイプの映画も撮れる。でも、やはり一番の全能はキューブリックではないでしょうか。

どんなシステムにでも欠陥は存在する。それは我々人間である。ユートピア
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.6

エドワードヤン監督、観たことある気でいたけど、なんと初めましてでした。クリップだけめちゃしていたのか。

初めましての印象は、”なんて冷たい人なんだろう”です。誰もが打ちひしがれ、誰にも希望の光が差し
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

3.8

まぁ、当たり前だけど、テンション上がりますね。こんなに音楽に支えられた名場面を見せられたら。

映画を見てるときって、わざわざ音楽に気をかけることはしないですよね。あれ、こんなに浅はかなのは私だけでし
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

3.7

あまりにもリアル、なんだろう。
そして、私たちにはこの映画について何か評価する権利が有るのだろうか。

回り回って、結局は自分に戻ってくる。そして回り回ってまた新たな悪が誕生する。いや、“悪”と我々が
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