いはんさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

普通で居たくないから漠然と何が凄い将来を見据えて頑張ってみる。でも、本当はその過程で、今目の前に存在する大切な瞬間を逃していたりする。

まず、好きです、この映画。
どうせまたいつものふざけたライアン
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461個のおべんとう(2020年製作の映画)

3.6

まぁ、これが日々の生活だよね。
大きな衝突なんてそんな起きやしない。
うまくいくことがあったり行かないこともある。
でも、また新しい一日がやってくる、その日のお弁当と一緒に。

最初、全然お弁当作りが
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.5

面白かったんだけど、足りなかったな。
まず、ライアンレイノルズがふざけて、ドウェインジョンソンが冷静に突っ込む構図は観る前からわかる。ガルガドットが不二子的立ち位置なのも予想できちゃうでしょう。だから
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.5

“Hope is a good thing.”

塀の中で20年近く過ごした人の口から発されたこの一言。どれだけの強い信念を持ってアンディーは生きてきたのだろうか。

この偉大なる作品を観てこなかった
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.7

“I really want to kiss you, man.”

焚き火を二人で囲み、少しずつ告白の言葉を口にする。それが到底相手にされなくとも、彼は純粋な言葉で好意を言葉にしていく。

正直見て
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ラリー・フリント(1996年製作の映画)

3.7

自分たちの価値観を他人に押し付けるThe peopleとの戦い。私はアメリカをthe greatest countryとは思っていない。しかし、いつどんな時でも自由を追随し、国の過ちを正そうと闘う人民>>続きを読む

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.7

普通に面白いんだけどね。
マーベルはやはり一定水準を保ちますね、とは思いつつもすごく興奮するとまでは至らない。やはり私はマーベルファンにはなれないみたい。そして一つ言いたいことがあるとすれば、今更公開
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トリプル・フロンティア(2019年製作の映画)

3.5

一度挫折した映画に再度チャレンジ。
理由ははっきりさはている、オスカーアイザックを見たいからだ。最初に彼と出会ったのはコーエン兄弟の映画で彼が主演したとき。でも、彼に魅せられたのはDUNE。のちに原作
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.5

映画を見る前のの私、「よーし、デヴィッドリンチ作品をいっぱい観るぞ」。見終わった私、「うーん、とりあえず一本だけいいかな」。合う合わないで全てが決まる監督、の一人。最初はなかなかよかったのに、気づいた>>続きを読む

記者たち~衝撃と畏怖の真実~(2017年製作の映画)

3.6

“We don’t write for people who send other people’s kids to war. We write for people whose kids send >>続きを読む

世界でいちばん不運で幸せな私(2003年製作の映画)

3.5

“Cap pas cap.”

いや、ちょっと待てよ。
何このサイコパス映画。
意味わからんすぎるのに何故かちょっと嫌いになれない雰囲気を持っている。ギヨームカネがカッコ良さゆえ?それともマリオンコテ
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.6

何を見せられているのか、
というのが最初の20分くらいの感想だった。
まぁ、正直最後まで何を今見ているんだろうという気持ちが残っていたけど、鑑賞体験はそんなに悪いものでもなかった。

話自体にすごくハ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.2

7,8で感じていた違和感、今はっきりした。
この三部曲は、スターウォーズの蛇足である。
スターウォーズの大ファンだった訳ではないが、スターウォーズが多くの人の心に残った理由くらいは分かる気がする。でも
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

“This is only the beginning.”

もし、幸運にも、続編が出るとするのであれば、私は偉大なる作品の序章を目の当たりにしたと言える。帰り道、昂る気持ちを抑えられず、ニヤけていた
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.7

いつまでも残したい、残り続ける瞬間がある。
それがあるだけで、最高の恋だったと思える。

何でも共感できる、何でも知ってるからこそ、知らないことがあると気づかなくなる。価値観がどれだけ一致しても、ぴっ
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.1

何事にも敏感な今日、敏感であることは良いことでありながらも、その敏感さが芸術を制限してしまっていることも認めざるを得ない。多様性が広がったように見えて、実はその裏で多くを失っている、要は捉え方だ。この>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.5

今私が感じている空虚さが、私のダニエルクレイグ版JBへの愛を物語っている。もちろんこれは映画である、物語である。でもそれ以上にダニエル版JBへの告別式であった。

このJBには、血も涙もあった。
この
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ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

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シリーズ、しかも主人公が何度も変わりながらも続いたシリーズ。これにチャレンジしていく難しさを語ったドキュメンタリー。

映画に触れ始めてから、わたしの前に初めて現れたのがダニエルクレイグ版JBであった
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007 スペクター(2015年製作の映画)

3.9

私は、すごく、好き。
何回も言うけど、私はダニエルクレイグが演じるジェイムズボンドがとても好き。彼自身も好きだし、彼になってからシリーズに漂う儚い雰囲気もすごく好き。

No time to dieを
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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

4.0

名作、傑作。
所謂そういう類だし、私もそう感じた。

階級を隔てる表面的なものはたしかに言葉や教養であったし、今でもそうである。でも、その奥にはもっと超え難い壁が待っている。それは単に考え方とまとめる
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.8

新しいとか古いとかではない。面白いかどうかだ。

まずですね、キャストがよい。
日本の豪華キャスト映画はたまに迷走することがあるので少し心配だったけど、みんな”持ち堪え”てました。もしかしたら原作未読
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.8

世界はどうしてこうも不公平なのだろうか。
“保護区”とは、なんて皮肉な言葉なんだろうか。

人種差別を無くそう。
でも、その対象を私たちはそもそも差別していませんか。気づかないうちに無視した、いやいや
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.8

えっと、
ボーダーライン版レオンですかね。
やはりイケおじとロリのコンビは時代を超える組み合わせですね。

前作ほどの重みはない。それは恐らく監督の所業。ドゥニヴィルヌーヴ監督の観る人を追いやる技はや
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.1

撮影も物語(脚本)も素晴らしい。
あまりにも美しい景色の中、緊迫とした戦いが始まる。このギャップが生み出すバランスが観る人をなんとも言い表し難い気持ちにさせる。引き込まれて、落とされる。

ケイトの視
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

普通ってなに。
普通で良いというと言い訳と言われる。でも、普通でいることだって十分に難しい。私たちは普通、普通と簡単に言うけれど、だれも普通を定量化なんてできない。人はだれしも己の尺度があるんだから、
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ファザーフッド(2021年製作の映画)

3.6

ザネットフリックス作品。
特出した点は特にないが、つまらないともならない。さすがいつでも平均点を取りにくるネットフリックス。

まぁ、強いてこの作品の良いところを挙げるとすると、ケヴィンハートをキャス
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007 ロシアより愛をこめて/007 危機一発(1963年製作の映画)

3.4

1960年代にこんなアクション映画作れることは凄いことだと思う。これは念頭に置いておくべき。ただ、物語が面白かったかというと、そうではないということも言っておく。

あと、私はやっぱり現役のジェームズ
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.1

だめだ。
私がロイアンダーソンと共有できる世界は存在しないようだ。

映像美は、認める。どの物語にも切り取れば美しく感じる画面がある。これらがすべて写真ならば素敵な写真展であったと思う。私が想像する空
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.8

”細かい部分にこだわれば説得力が増す。”
映画のワンフレーズ、タランティーノ映画の総括。

タランティーノ映画とウディアレン映画だけは何度でも見返す。一番好きなのはもちろんパルプフィクションだけど、日
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.5

タイトルどした?
このタイトルの意義とは笑
浅はかな私は字面の意味しか受け取れないが、字面の意味であるならばあんまりにも浅はかすぎませんか。

昔どこかで、人間が本気で怒りを感じる時、怒鳴るのではなく
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自由が丘で(2014年製作の映画)

3.3

エリックロメールにハマりきれていない私が韓国のエリックロメールにハマるわけもなく。これでホンサンス映画3本目なのにまだ魅力に気づいてあげられない。そろそろ潮時の気もする。

気だるそうで、どこか気取っ
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.3

余韻が凄い。
七月が安生で、安生が七月。

私たちの関係はどこで変わったの?
なんでも共有し、お互いすら共有しあった私たちはどこで、どこで違う道を歩み始めたの?
離れていても、互いの中に相手がいつまで
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消されたヘッドライン(2009年製作の映画)

3.6

うん、二転三転する完成度の高いストーリーと豪華なキャストが揃っているのに、どこか満足感が不足する映画。評価が平凡なのも頷ける。

この映画がジャーナリズム、記者をフォーカスした記事なのでその観点からレ
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メカニック ワールドミッション(2016年製作の映画)

3.6

なんか、ジェイソンステイサムの身体、かっこいいですね。ステイサムが脱ぐシーンを見続けてきた女が言うのだから間違いありません。基本的にマッチョはあんまり好みでは無いのですが、ステイサムの身体はなんか見て>>続きを読む

マレーナ(2000年製作の映画)

3.9

この監督は、本当に芸術と呼ぶべきモノを創っているように思える。まぁ、だからといって私に芸術って何とは聞かないで欲しいです。

美しくあることが、こんなにも多くの醜さを引き寄せてしまうのものなのか。観て
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.5

まぁ、普通です。
マーベルの軽さも、流石に数をこなすと飽きてくる。もちろん、ふふっ、とはなるけどね。

Loserとloserが力を合わせてwinnerに勝っちゃったっていう話。個人的には何にも考えず
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