Inagaquilalaさんの映画レビュー・感想・評価 - 40ページ目

Inagaquilala

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007は二度死ぬ(1967年製作の映画)

3.6

ショーン・コネリーがジェームス・ボンドを演じる初期「007」シリーズの中で唯一観逃していた作品。Amazonビデオの中に発見して鑑賞。

日本が舞台だということはわかっていたが、ここまで全面ロケしてい
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XOXO(2016年製作の映画)

3.8

短い時間の中に、何人、何組ものドラマを織り込もうという意図はわかるのだけれど、ちょっと手を広げすぎた感じはあるかな。とくに下水道を彷徨うカップルの話は要らない。

もう少し主人公イーサンのタイムリミッ
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チリの闘い(1978年製作の映画)

4.5

チリのアジェンデ政権が倒されたというニュースは、リアルタイムでも目にした記憶がある。その後「ミッシング」など映画の題材としても取り上げられていたので、自分なりに関係書籍は読んできた。

しかし「チリの
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超高速!参勤交代 リターンズ(2016年製作の映画)

3.2

やはり「リターンズ」は余計だった。

前回、ユーモラスな参勤交代の成否に絞って、きっちりまとまっていた話が、今回は仇役の老中・松平信祝の復讐劇にとってかわり、復路の「参勤交代のリターンズ」はあっさり着
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.7

マーベルに比べ、オールスターものではやや出遅れた感のあったDC。なんと悪役ばかりを集めてのダーク・オールスターをスタートさせた。

悪が悪と闘う構図になるが、オールスターが挑む悪を超人類と設定し、とに
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.8

新海誠監督の「君の名は。」の前の作品。この作品を東宝映像事業部(東宝マークのつかないインディーズ系)が配給したことがきっかけで、「君の名は。」プロジェクトは始まった。46分の中編ということもあり、「君>>続きを読む

だれかの木琴(2016年製作の映画)

4.0

東陽一監督の映画はひさしぶり。「サード」や「もう頬杖はつかない」の頃は、次から次へと話題作を放っていたのでその都度注目していたのだが、最近はとんとご無沙汰していた。

冒頭から不思議な建物(メゾネット
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グッドモーニングショー(2016年製作の映画)

3.8

ワイドショーの裏側を余すところなく描いた作品。テレビ局がつくった映画であるのに、よくここまで踏み込んだなという称賛を送りたい。

中井貴一演じるワイドショーのキャスターは、共演の女子アナから好意を寄せ
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キング・オブ・エジプト(2016年製作の映画)

3.1

エジプトには2回ほど行ったことがある。ギザのピラミッドは砂漠の真ん中にあるのではなく、すぐ前がひじょうに交通量の多い交差点で、むしろ街のはずれにあることに吃驚したこともある。

とはいえ、実際に見るピ
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.8

「君の名は。」の新海誠監督、2007年の作品。3話の短編からなるオムニバス作品だが、遠野貴樹という主人公の、それぞれ中学生、高校生、社会人のときのエピソードで構成されている。

自分としては第2話の種
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聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅(2011年製作の映画)

3.5

平日の昼下がりにもかかわらず、劇場内は満席、しかも観客の9割方は女性、若い人も目立つ。ヨガ人気なのか、映画の人気なのかは判断しかねるが、館内にはいつもの上映とは違った雰囲気が漂う。

20世紀前半、イ
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エミアビのはじまりとはじまり(2016年製作の映画)

3.7

「カラマーゾフの兄弟」には笑った。こんなネタ、本職の漫才師は絶対にやらないだろうな。

ホンモノの漫才のように客に阿るような嫌らしいネタはあまりなく、徹底的に自分たちのやりたいようにやっているのが、新
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レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

3.8

スタジオ・ジブリがヨーロッパで活躍する監督とタッグを組んで送り出した長編アニメーション映画。

監督のマイケル・デュトク・ドゥ・ウイットは短編アニメの名手として知られ、彼の監督作品である「岸辺のふたり
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好きでもないくせに(2016年製作の映画)

3.8

前の映画を観終わった後、10分の休憩で始まるレイトショーがあったので、そのまま観賞。これがことのほかよくできた作品だったのでちょっと得した気分だ。

昼はモデル、夜はキャバクラのナンバーワンで、「聖女
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アスファルト(2015年製作の映画)

3.9

舞台は寂れた郊外の団地。そこに住む孤独な男女に不思議な出会いが訪れる。

まずは夜中に病院の自動販売機に食べ物を買いに行く車椅子の男、夜勤の看護師に好意を抱き、「マディソン郡の橋」の影響から自分はカメ
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アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(2015年製作の映画)

4.2

インドを舞台にした「男と女」といってもいいクロード・ルルーシュ監督の新作。「男と女」と異なるのは、このアンナとアントワーヌは、50年前のアンヌとジャン=ルイとは異なり、劇中ずっと喋り続けるのだ。

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セルフレス/覚醒した記憶(2015年製作の映画)

4.0

余命半年68歳の建築家が、意識を転送して若い肉体を得る。これだけで、もうこの作品が観たくなる自分は、やはりいけないか。

建築家は「ニューヨークを創った男」と言われるほど高名で、名誉も金も権力も手にし
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

4.0

封切り日に観賞。前作に負けず劣らずというか、さらにパワーアップした「大風呂敷」にすっかり乗せられてしまった。こういうド派手な映画、好きだな、はっきり言って。

今回、強きをくじき弱きを助けるイリュージ
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ダーティー・コップ(2016年製作の映画)

3.9

ラスベガスが舞台でニコラス・ケイジとくれば、彼に唯一のアカデミー賞をもたらした「リービング・ラスベガス」のダメダメな酔っ払いぶりがいまも印象に残るが、今回は、次第に凶悪犯罪へと手を染めていく悪徳警官を>>続きを読む

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

3.7

この作品、ヒトラーが自殺した後も、実は延々と続く。ナチスの親衛隊、ドイツ軍の将校、そしてこの映画の語り部でもあるヒトラーの女性秘書、彼ら、彼女らのその後をきっちりと追う。最後は、戦後どのように死んだか>>続きを読む

イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優(2015年製作の映画)

3.7

自分には若い頃の動く映像などまったく存在しないのだが、1915年生まれのこの女優には少女時代からそれが存在する。写真家でもあった父親が、彼女にずっとカメラを向けていたのだが、若い頃からこの映画史上屈指>>続きを読む

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

3.5

「亀」の映画を観た後、次のアポイントメントまで時間があり、お誂え向きの時間に「幽霊」の映画が始まるので、えーいとこちらも続けて観賞。舞台は「亀」と同じくニューヨーク。こちらは「4兄弟」ではなく「4姉妹>>続きを読む

ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>(2015年製作の映画)

3.5

このところ単館上映系の作品ばかりに足を運んでいたので、ひさしぶりに大スクリーンで映画を観てみたくなった。8月はお子様月間らしく、なかなかこれはという作品が見当たらなかったのだが、最終的には「亀」にする>>続きを読む

マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり(2015年製作の映画)

4.0

予告編の「ハリウッド業界人が選ぶ優秀脚本<ブラックリスト>選出の物語が遂に映画化」という惹句につられて映画館へ。<ブラックリスト>とは未映画化ということか。確かにこの映画はハリウッドではなくイギリスで>>続きを読む

タンゴ・レッスン(1997年製作の映画)

3.6

1997年製作の映画のデジタルリマスター版。画面は概ねモノクロで、主人公の映画監督が執筆中の劇中劇だけが彩やかなカラーになる。監督・脚本・主演はサリー・ポッター。つまり監督自身がこの映画の主人公を演じ>>続きを読む

パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト(2014年製作の映画)

3.9

彼の音楽に馴染みがない人でも、この作品を観れば、必ずやそのつくりあげられた世界をじっくりと聴いてみたくなるに違いない。「レッキング・クルー 伝説のミュージシャンたち」もそうだったが、監督のクーロ・サン>>続きを読む

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.6

1986年、ロシアがまだ「ソ連」だった頃につくられた映画。カルト的人気を誇っているという触れ込みだったが、どうも自分はカルトにはなれなかった。物語も映像もかなり脱力系なノリで展開されていくのだが、その>>続きを読む

神のゆらぎ(2014年製作の映画)

4.0

「21グラム」や「アモーレス・ペロス」など初期のアレッハンドロ・イニャリトゥの作品に通ずるものを感じさせる群像劇。墜落するキューバ行きの飛行機に乗り合わせる、それぞれ事情を抱えた人々を追いながら、それ>>続きを読む

ハートビート(2016年製作の映画)

4.1

文句なく楽しい作品。何度も登場するバイオリンとダンスパフォーマンスの競演はただただ素晴らしい。音楽&ダンス映画としては出色の出来だ。物語は、バレエの奨学生としてニューヨークの芸術大学に入学したルビーと>>続きを読む

イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

4.2

タイトル通り、午後5時から5時11分までの、11分間を描いた作品。11分間の中にさまざまな人間が登場する。

ホテルの部屋で女優に情事を迫る女誑しの映画監督(いちおうこれがメインストーリー)、嫉妬にか
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父と暮せば(2004年製作の映画)

4.0

原爆が投下されてから3年後の広島。自分だけ生き残った娘(宮沢りえ)と幽霊となって現れた父親との会話で物語は進む。原田芳雄演ずる父親のセリフは時折ダジャレも混じり、とにかく幽霊とは思えない明るさ。自分だ>>続きを読む

TOMORROW 明日(1988年製作の映画)

3.8

1945年8月9日午前11時2分、長崎に原爆が投下された時刻である。映画はその1日前から始まり、長崎に住む市井の人々の日常が交互に描写されていく。蝉採りに興じる子供たち、臨月を迎えている主婦、空襲警報>>続きを読む

きみがくれた物語(2016年製作の映画)

3.9

原作者のニコラス・スパークスが製作者としてクレジットされていたので、公開週に劇場に足を運んだ。ニコラス・スパークスはアメリカの恋愛小説の大家で、あちらでは次々とベストセラーを放っている売れっ子作家。小>>続きを読む

四月は君の嘘(2016年製作の映画)

3.8

恋愛映画はいかに印象的な舞台を用意するかはかなり重要な要素だと思っている。この作品の新城毅彦監督は、そういう意味で言えば、三木孝浩監督と並んで、そういう美しい舞台をつくりあげることに長けている。冒頭の>>続きを読む

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)

3.7

お盆で帰省中、地元のシネコンで、まだ観ていない映画の中から選んだこの作品だが、なかなか楽しめた。マーベルものはこれまでどちらかというと敬遠していたのだが、「デッドプール」といい、本作といい、いろいろな>>続きを読む

太陽の蓋(2016年製作の映画)

3.6

「シン・ゴジラ」を観た後、この作品がとても観たくなったので、電車を乗り継いでイオンシネマ板橋まで足を運んだ。ロードショーには遅れての公開なのだが、この作品を1日3回上映しているこの劇場は立派だ。都内で>>続きを読む