この作品、ほとんど病院の中だけで物語は進む。頭に銃弾を受けて病院に担ぎ込まれた強盗犯。美しい女医が銃弾摘出のオペを実行しようとするが、強盗犯はそれを拒否する。
強盗犯は銃弾が急所をそれていたせいで、>>続きを読む
このところ、まったくの偶然なのだが、香港映画ばかり観ているせいか、急にこの「香港ノワール」の記念碑的作品が気になりだした。ということで、Amazonビデオに入っていたので、ひさしぶりにジョン・ウー監督>>続きを読む
たぶん、この作品は賛否両論だろうな。いや「 否」のほうが圧倒的に多いかな。そういう自分はというと、やはり「賛」だろうな、こういうヘンタイ映画は。
物語はあるようなないような、とにかくストーリーはあま>>続きを読む
ミュージカル映画はあまり得意ではないのだが、この作品にはすっかり観入ってしまった。
第一にセットが素晴らしい。題名の通り、ある商社のオフィスを舞台にして繰り広げられるドラマなのだが、壁をつくらない、>>続きを読む
こんなに面白い「西遊記」を観たのは、「エノケンの孫悟空」以来かもしれない。とにかくこれだけ徹底的に楽しい映画をつくれる人物は、残念ながらいまの日本にはいないと思う(そう思うとエノケンこと不世出の喜劇役>>続きを読む
アル・パチーノ、アンソニー・ホプキンス、イ・ビョンホン、ジョシュ・デュアメルと有名俳優が名を連ねるこの作品、でも注目したのは、監督としてクレジットされたシンタロウ・シモサワという人物。
どうやらアメ>>続きを読む
「少林サッカー」のチャウ・シンチー(周星馳)監督の作品。いつものようにテンポの良さと独特のセリフ回しとくどいくらいのギャグで楽しみながら観賞。
ただし今回は冒頭に環境問題に関するニュース映像などが配>>続きを読む
冷たい雨が降り続いて陽の光が恋しくなっていたので、たまたま目についた「サーファー」という言葉に引かれて観賞。そういう気分でもなければ、たぶん観なかっただろう。
ニュージーランドに住む24歳のサーファ>>続きを読む
先日観た「疾風スプリンター」のダンテ・ラム監督の犯罪映画。爽やかなスポーツものを撮った人物がどんなクライム・サスペンスを撮っていたのか気になって観賞。
主人公は病院の警護に当たる警察官。人との関係が>>続きを読む
題名通りケープタウンが舞台の作品なので、てっきり南アフリカの映画かと思っていたのだが、フランスで製作されたもの。原作がフランスで話題になった「Zulu」という小説なので、それもうなづけるか。
監督の>>続きを読む
ブームの波に乗って、このところ自転車レースを題材とした映画がいくつか出てきたが、自らロードレーサーを駆る人間としては、この作品も初日から出かけた。
映像にそれほど期待していたわけではないのだが、とに>>続きを読む
「NERVE」とはネットを通じて争う多数参加型のゲーム。「視聴者」か「挑戦者」を選ぶのだが、「挑戦者」はネットから指示された度胸試しのゲームを完遂することで、「視聴者」のヒット数を稼ぎ、それとともに賞>>続きを読む
最初、女性のナレーションで物語が語り始められる。しかし、主人公は男性。語り手と主人公の齟齬、この違和が気になり、ずっと注目しながら作品を観ていた。
近未来の世界、パートナーのいない独身者は、郊外のホ>>続きを読む
昨年末に観てそのサスペンスの持続感に感心した『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』に触発されて、見逃していたこのアカデミー作品賞と監督賞に輝いた作品を観賞。
イラクで爆発物処理にあたるアメリカ>>続きを読む
年末年始のロードショー館は、観たい映画が極端に少ない。お子様映画と定番の大作が巾を利かしていて、自分のスケジュールにうまく合う作品があまりない。
ということで、この日、いちばん都合の良い時間にやって>>続きを読む
もし映画に、嗅覚に訴える仕組みがあれば、この映画はもっと鮮烈な衝撃を与えたかもしれない。
マンションの一室でオオカミと同居。この作品の女性主人公は、その企みを実現する。彼女の異変に部屋を訪れた上司が>>続きを読む
元旦の8時50分からの上映、今年の「初詣」は新宿ピカデリーだ。去年、4月からFilmarksを始めて250本。今年は1月1日から年間観賞365本をめざす。そのスタートにはふさわしい作品となった。
イ>>続きを読む
テレンス・マリックの映画は、映画というよりも「映像詩」に近いかもしれない。前作の「トゥ・ザ・ワンダー」より、さらにモノローグが増え、登場人物たちが喋るセリフは極端に少なくなっている。
物語を繋ぎ合わ>>続きを読む
「聖杯たちの騎士」を観る前に、前作のこの作品でテレンス・マリックの映画を復習。撮影も同じ、3年連続でアカデミー撮影賞に輝いたエマニュエル・ルベツキだから、これはもう映像は美しいのひと言。
とくに前半>>続きを読む
山内マリコさんの小説「アズミハルコは行方不明」(映画はイマイチだったが)のエピローグで、「武闘派」女子高生たちが観て欣喜雀躍する映画。
大学の春休み(スプリング・ブレイク)に、脱出願望の強い女子大生>>続きを読む
宣伝のコピーには「新しいサウンドを求め続けたジャズの帝王。いま初めて明かされる天才の狂気と真実」とあるが、この作品はけっしてマイルス・デイヴィスの伝記映画ではない。
物語の舞台は、1970年代後半の>>続きを読む
パンが売れるのをこれほどのサスペンスを感じながら見つめたのは初めての経験だ。もちろん、少女が、ミサイルのターゲットの直近でパンを売るこのシーンだけでなく、全編を通じてサスペンスフルな緊張感は漂っている>>続きを読む
ちょうど去年のいま頃「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が封切られたのはまだ耳に新しいが、スピンオフの作品とはいえ、はやくも「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」が登場したのは、ディズニーがル>>続きを読む
原作の印象的なセリフや設定はそのまま使用して、春子、愛菜、女子高生たちの時間軸をずらし、交互に再構成して見せていくことにどんな意味があるのか、最後まで答えを見出せなかった。
それぞれのエピソードは、>>続きを読む
この作品の見どころは、恐怖の対象が目の見えない老人だというところにある。大金を隠し持っていると言われている老人の家に3人の若者が強盗に入る。辺りは過疎地域で、周囲に人の住む家はない。老人は元軍人で、戦>>続きを読む
これは面白い。終始、笑いっぱなしだった。ある日、突然、電気が使えなくなる。テレビも冷蔵庫も、スマホもパソコンも。電気を必要とする全てのものが使えなくなる。電車も動かず、車も立ち往生、移動の手段は、歩く>>続きを読む
人間の悪徳を実現させるリゾート、その名も「VICE」。ブルース・ウィリス演じる起業家のジュリアンは、レプリカント(人造人間)を使い、殺人、レイプ、銀行強盗など、人間たちが持つ「悪」を実現させるためのテ>>続きを読む
馴染みあるマカオが舞台の作品だということでAmazonプライムで観賞。確かに前半はマカオで物語は進行するが、途中で香港に舞台は移り、最後にまたマカオに戻る。
そんな薄弱な動機で観た作品だったが、これ>>続きを読む
思えばGS(グループサウンズ)のブームは、1967年の夏から始まり、69年の春には終息に向かいつつあった。わずか2年足らずのブームであったにもかかわらず、数々の影響を後世に残しているとも言える。
こ>>続きを読む
マーティン・スコセッシ、デビッド・フィンチャー、ウェス・アンダーソン、リチャード・リンクレイター、ビーター・ボグダノビッチ、これだけの監督たちが、この作品のなかでアルフレッド・ヒッチコックについて語っ>>続きを読む
人気コミックやベストセラー小説を原作にした日本映画が多いなか、近頃、めずらしいオリジナル脚本の作品。主演の綾瀬はるかのためにあて書きされたのではないかと思うほど、役どころと女優さんがリンクする。
物>>続きを読む
サブタイトルに「香港狂騒曲」と入っていたので、てっきり海外ロケ敢行の作品かと思っていたが、どうも香港の撮影は実景だけで、キャストはすべて国内で撮影したらしい。
とはいえ、この映画、香港で撮影しようが>>続きを読む
夏にシネマカリテの「カリコレ2016」で観た「パーフェクト・ルーム」の元になった2010年のオランダ映画。「元」と書いたが、この「元」にも「元」があり、これは未見だが、2008年のベルギーで大ヒットし>>続きを読む
女性版「ゴーン・ガール」といってもいいかもしれない。原作はイギリスで出版されたベストセラー小説、未読なのでどのような内容かは詳しくはわからないが、タイトルに「ガール」と入っており、やはり「ゴーン・ガー>>続きを読む
ジャン=ポール・サルトル原作の映画を観るのは初めてかもしれない。昔、新潮文庫で読んだ、「水入らず」という短編集に入っていた「一指導者の幼年時代」という小説から着想を得たとされているが、原作ではなく、「>>続きを読む
思えば、この作品の舞台となっている呉という町は、いつも戦争を間近にしていた場所なのだ。港にはいくつもの軍艦が浮かび、町は軍の関係者で溢れ、太平洋戦争末期には何度も空襲を受けている。
そんな呉の町を見>>続きを読む