人気脚本家の初監督作品ということで楽しみにしていた。原作は重松清氏の「ファミレス」だが、そこは名うての脚本家、かなり大胆に脚色をしていた(脚本ももちろん遊川和彦氏)。
50歳になって、ひとり息子も独>>続きを読む
監督と主演と原作者が同じということもあり、「永遠の0」と比べて語られる運命にあるこの作品だが、観た感じでは、むしろ同じ山崎貴監督の「ALWAYS 三丁目の夕日」に近い作品のように思った。
物語はB2>>続きを読む
ダゲレオタイプとは、1839年、ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールによって発明された世界初の写真撮影法で、銀メッキをした銅板などを使うため、銀板写真とも呼ばれる。露光時間がいまのカメラと比べて長いため、>>続きを読む
この映画、確か10回近くは観ているが、大スクリーンで観るのは3回目。1回目は通っていた高校があった地方の洋画専門館、2回目は午前10時の映画祭の六本木ヒルズだった。
2回目はわりと最近だが、最初の時>>続きを読む
「男と女」のデジタル・リマスター版の同時上映作品。「男と女」から遅れること10年、1976年にクロード・ルルーシュが手がけた10分足らずの短編映画だが、今回初めて観て度肝を抜かれた。
16区あたりか>>続きを読む
これまで未見の作品だったが、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットが久しぶりに共演した「白い帽子の女」つながりで観る。
監督のクレジットを見たら、「ボーン・アイデンティティー」の監督、ダグ・リー>>続きを読む
「ジェイソン・ボーン」の監督、ポール・グリーングラスがトム・ハンクスとタッグを組んだ2013年の作品。
これでポール・グリーングラス監督の2002年以降の作品は全て観たが、いずれも臨場感を優先したリ>>続きを読む
大河ドラマ「真田丸」の便乗企画のように思われるが、作品は真田幸村は実は臆病で知略智謀の人というのは表向きだけという設定で描かれている。
とってつけたような幸村とその子・真田大助との父子物語はあるもの>>続きを読む
きっと11月で移転のFarewell企画として公開される予定だったのに、豊洲があんなことになり、やや機を逸した感じはあるが、映画自体は素晴らしい作品となっている。
「仲卸」という消費者と卸売業者をつ>>続きを読む
妻と娘の一家3人、自宅兼仕事場の一軒家で金属加工工場を営む夫の前に、 刑務所を出てきたばかりの男が訪ねてくる。どうやら男は夫との間に過去に「貸し」があり、それを盾にして3週間だけ住み込みで働くことにな>>続きを読む
「ジェイソン・ボーン」のポール・グリーングラス監督が、2002年のベルリン国際映画祭で最高の賞である金熊賞に輝いた出世作(同時受賞は宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」)。
もともとはテレビのためにつく>>続きを読む
実に興味深いノンフィクション。冒頭でサイレント時代の日本映画を辿り、「サムライ」及び「チャンバラ」を定義づけた後で、三船敏郎のバイオグラフィーに入る。このあたり、作品の肝だ。
監督が日系のアメリカ人>>続きを読む
これもまた「ジェイソン・ボーン」のポール・グリーングラス監督、2010年の作品。主演はボーン・シリーズと同じマット・デイモン。一説には、「ボーン・アルティメイタム」の後、準備ができていなかった「ボーン>>続きを読む
「ジェイソン・ボーン」のポール・グリーングラス監督が2006年に発表した作品。2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを題材に、ハイジャックされた4機の飛行機のうち、目標に到達することなく、途中で墜>>続きを読む
この映画の原作は、2004年にアメリカで刊行された小説、Stephen Amidonの「Human Capital」(「人的資本」)。小説ではコネチカット州に住む3つの家族の話になっているらしいが、映>>続きを読む
かつてニューヨークの5番街にあったスクリブナーズの書店を見に出かけたことがある。59丁目のセントラルパークサウスから5番街をしばらく歩いて行くと左側にこの映画に出てくるようなクラッシックな雰囲気を漂わ>>続きを読む
1813年にイギリスで刊行されたジェーン・オースティンの小説「高慢と偏見」。その古典的名作にゾンビを登場させることで新たな物語として2009年アメリカで刊行され話題となったセス・グラハム=スミスの「高>>続きを読む
マット・デイモンと監督のポール・グリーングラスが、「ボーン・アルティメイタム」から9年ぶりにタッグを再開し、製作したボーン・シリーズ最新作。グリーングラスとでなければ、ボーン・シリーズには出演しないと>>続きを読む
「ボーン・アイデンティティー」から始まって、「ボーン・スプレマシー」、「ポーン・アルティメイタム」までジェイソン・ボーンのシリーズを一気見。この「アルティメイタム」では、記憶を失ったCIA要員であるボ>>続きを読む
この第2作目から監督がポール・グリーングラス(今度の新作「ジェイソン・ボーン」も監督)に変わっている。
そのせいか、アクション・シーンは手持ちカメラでの撮影が多く、第1作目よりかなり映像に迫力が増し>>続きを読む
今週末から始まる「ジェイソン・ボーン」の予習をということで、amazonプライムで観賞。
なぜかこのシリーズには縁がなく、まったく見逃していて、あまつさえジェフリー・ディーヴァー原作の映画「ボーン・>>続きを読む
原作小説がしっかりしているからか(残念ながら未読)、この作品は「ビートルズ」がなくても全然成立する映画なのかもしれない。たまたま時代が1967年で、バックに流れていたのがビートルズだったことくらいにし>>続きを読む
「13時間 ベンガジの秘密の兵士」のレビュー読んでいたら、このリドリー・スコットが撮った「ブラックホーク・ダウン」と比較するものが多く目についた。
ということですぐにNetflixで視聴(便利かも)>>続きを読む
正確にストップウォッチを持って測ったわけではないが、この作品の中で30秒以上のカットはほとんどないと思われる。どのカットも10秒に満たないうちに次のカットへとつながる。
監督のマイケル・ベイはミュー>>続きを読む
Netflixで「イーグル・アイ」を観終わった後、レコメンド機能でこの作品が提示された。これも主人公が身に覚えのない罪をかぶされ、政府機関から追われる話。
まあ話の筋としては似通ってはいるが、こちら>>続きを読む
何事もなく普段の生活を送っていた男に、或る日突然、難事が訪れる。これはよくある映画の導入部だが、この作品でも、スタンフォード大学を中退して、いまはコピーショップの店員をしているジェリーは、双子の兄の死>>続きを読む
デジタルと特殊効果で毒された映像脳には、エリック・ロメールのスタティックな会話劇は、真夏に飲むサイダーのように爽やかに感じる。
こうして定期的に観直してみることで、自分の映画に対する考え方も再認識で>>続きを読む
映画は飛行機がハドソン川に「不時着水」した後から始まる。
その夜の機長サリーの悪夢。マンハッタンの摩天楼の間を縫うように低空飛行を続ける旅客機。奇跡的に建物を避けながら飛び続けるが、ついに力尽きてビ>>続きを読む
照りつける太陽の下、レトロなオープンカーに乗り、海辺の道を走る男と女。流れる音楽はジェーン・バーキンの「JANE B」。これだけで自分は冒頭からヤラれ、気持ちは避暑地のアンニュイのなかに連れて行かれた>>続きを読む
いきなり男女の濃厚なキスシーンから始まったので、いったいこれはどんな映画になるのだろうかと思っていたら、その後このふたりが会うシーンはない。何故なら大学で天文学を教える男性のほうがすぐに死んでしまうか>>続きを読む
映画を観ながら、何故いまこの作品が世に出たのかを考えていた。
作中にも登場するが、ビートルズの最後のコンサート公演、サンフランシスコのキャンドルスティック球場での演奏が1966年8月29日。そうかビ>>続きを読む
「海炭市叙景」、「そこのみにて光り輝く」、そして「オーバー・フェンス」、佐藤泰志氏原作の「函館三部作」のなかで、この映画がいちばん自分は好きかもしれない。
すでに前二作が撮られていたせいか、この作品>>続きを読む
ガンで余命半年、残された妻と子供のために結婚相手を探す。このあるようで、実際には無いだろう話を、見事に「楽しめる」映画にしており、なかなか収穫ある作品でもあった。
放送作家の三村修治(織田裕二)は、>>続きを読む
LAのウエストウッドで、封切られたばかりの「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」を観たことがある。英語は「Can I have」しか喋れない自分でも、この映画の面白さはわかった。
スティーヴン・スピ>>続きを読む
「ナルコス」のコロンビア、「チリの闘い」「コロニア」のチリ、そしてこの「エル・クラン」のアルゼンチンと、このところ南米を舞台にした作品ばかり観ているような気がする。
「エル・クラン」の舞台は1980>>続きを読む
自分としてはホラー映画などよりずっと恐怖を感じる作品。
冒頭にまず「事実にインスパイアーされた物語」と出る。どこまで脚色しているかははかりかねるが(監督の言葉によれば、主人公の男女は創作らしい)、こ>>続きを読む