SONIAさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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天国から来たチャンピオン(1978年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

死にかけたジョーが、富豪のファーンズワースの身体に乗り移り、という話。他人にはファーンズワースの姿で見えている設定だが、演じているのはジョー。

一種の入れ替わりものというか、そのギャップのドタバタが
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死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

4.3

これは面白かった。昔観たことがあったはずだが、すっかり忘れていた。

ミステリー仕立てで1つのミスから計画の歯車が狂っていく。まあ悪いことは出来ないというか、ツメの甘さが命取りというか。人生は予想外の
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マイ・ボディガード(2004年製作の映画)

3.8

展開はそれなりに読めるものの、それでもよかった。ちょっとおしゃまな子役の少女がとてもかわいい。
無口でぼくとつ、そして信仰深い主人公が非情な復讐の鬼と化していく。

ホイットニーの『ボディガード』も好
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.4

ナチのマネをして戦争ごっこをしている10歳の少年と、逃げて家に隠れていたユダヤ人の少女との友情物語。

評価が高いだろうな、と思わせる映画だったが、個人的にはそれほど面白いと思わなかった。少年も少女も
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夜の大捜査線(1967年製作の映画)

3.7

アメリカ南部の田舎町でちょっとした手違いから北部の黒人敏腕刑事が殺人事件の捜査協力をすることに。町は黒人蔑視がはびこっており、警察署もダメダメ。まともな協力も得られないまま事件は解決するのか?

南部
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

3.4

ウィットとユーモアに富んだウディ・アレンのコメディ。
彼独特の台詞回しを楽しむには日本語字幕ではなかなか難しいものがある。そしてジョークも人種や文化的背景の知識がないと理解しづらいかも。

とはいえ、
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マーティ(1955年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

弟や妹たちの父親代わりで自分を犠牲にして34歳まで独身で働いてきたマーティ。母親と二人暮らし。そんな同じように地味で父親と二人暮らしの教師をしているクララと恋をするお話。

幸せになりそうでよかったな
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真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

3.6

テキサスから出てきたイキった田舎の兄ちゃんがニューヨークでヒモになってひと旗上げようとする。足の悪いイタリア系リコとの出会う。NYの世知辛さや世の中甘くないこと、様々な人種がいること、人にも街にも表と>>続きを読む

わが命つきるとも(1966年製作の映画)

2.7

荘厳な雰囲気と宗教心という重いテーマ。

アカデミー賞作品賞をこんな低評価にしていいものかと思ったが、なんというかわかりづらい。正直に言えば退屈だった。

国王、司教、法王、教会などの立ち位置に加え、
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ダルバール 復讐人(2020年製作の映画)

3.4

いわゆるラジニ節全開の映画。
メイクや映像加工をしてあるにしても、思わず製作年度を見返すほど若々しかった。

冒頭のSUPER STARの文字にテンションが上がる。そして指笛鳴らしたくなるような華麗な
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ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

3.2

とりあえず牛はそれほど怒ってない。捕まらないようにあちこちぶつかっているだけのよう。
怒ってるのは人間達だ。
何に怒ってるのだろう?怒りの矛先が牛であって、その先の中に秘めたものが爆発しているかのよう
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普通の人々(1980年製作の映画)

4.7

アメリカ映画で家族そのもののあり方を描いた作品て、実はそれほど多くない気がする。これは現代でも、そして国を超えて共通するどこにでもある、普通の、いや普通以上に恵まれた家族が長男の事故死により崩壊してい>>続きを読む

オリバー!(1968年製作の映画)

4.3

ミュージカルとしてはほぼ完璧に近い出来だと思う。ハリーポッターをちょっと思い出させるようなお伽話の中のロンドンが舞台になっている世界観に加え、衣装やダンスが素晴らしい。

そして子供が可愛い。
マーク
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波止場(1954年製作の映画)

3.2

プロボクサーの夢を断たれ、波止場を仕切るギャングの元でチンピラまがいのことをしてるトニー。しかし自分が間接的に関わって殺された男の美しい妹や神父の声に正義感が芽生えてくる。

ふた昔前の前くらいの、ち
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

3.5

①馬鹿騒ぎする若者達、②ベトナム戦争、③帰還してから
という3構成になっている。

とにかくエグい。
ロシア系アメリカ人だからという訳ではないだろうが、リアルロシアンルーレットのシーンが何回も出てくる
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恋の手ほどき(1958年製作の映画)

3.2

冒頭から少女はこの世の宝、若い女はいい、結婚できないのは敗者、と今ならフェミ的にアウトという歌から始まる。

ストーリーはさほど面白くない。ふた昔前の少女漫画のストーリーのよう。奥手でお転婆(死語)の
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戦場にかける橋(1957年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

これは素晴らしい作品だった。
敵役が日本人というのが複雑ではあるが、それ以上に作品が良かった。短くはない映画だが、最初から最後まで緊張感が続く。

斉藤大佐は見事なヒールぶり。日本人の役者は台詞の発音
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明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

3.2

アメリカンニューシネマの代表作で期待して観たが、あまり響かなかった。主演の二人はかっこいいし、ラストシーンは最高にクールであるが、結局は犯罪者だし。

同じくアメリカンニューシネマの『イージー★ライダ
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アクアマン(2018年製作の映画)

4.7

劇場で観ていい!と思い、今回TVで鑑賞。

人魚姫と人間のハーフたる王子、アクアマンが真の王になるまでのお話。
圧倒的な映像美というか、とにかく海底の描写が色鮮やかで美しい。
CGはこうやって使うべき
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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

世の中計画通りにはいかないもの。
でも計画外の事が起きた時に、いかに機転を利かせられるか。
主人公は咄嗟の対応に長けていて、というか口が達者で何度も危機を乗り越える。

でも悪事はやっぱりバレるもので
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マニカルニカ ジャーンシーの女王(2019年製作の映画)

3.1

セットや衣装、お金がかかっていてとてもゴージャス。時代を生きたインド人女性にスポットを当てた壮大なる歴史絵巻。

なのだけど、何かが物足りない。
インド映画は、まして歴史ものであれば通常、絡み合った濃
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

実話が元になっているだけあって臨場感が半端ない。
ホテルの従業員、セレブな客、一般の旅行者、テロリスト、警察、マスコミ、それぞれの行動をすべて知るのは観客だけだ。

特に赤ちゃんとクローゼットに隠れて
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80日間世界一周(1956年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

この際細かいことは置いといて。
とにかく楽しかった。
美しくロマンあふれる音楽に合わせて世界一周の旅をする。
気球から始まって、船、汽車、象‥
旅にハプニングはつきもの。
お調子者で女好きのパスパルト
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誰が為に鐘は鳴る(1943年製作の映画)

2.7

タイトルだけは昔から知っていたが、観たのは始めて。うーん、どうなんだろうね。まあはっきり言えば面白くなかった。

まず敵味方の構造があやふや。橋を壊すというミッションに必要以上に手間と人をかけ過ぎ。い
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

4.0

不朽の名作。
壮大なるタラのテーマにのせて激動のアメリカを生き抜いてきたスカーレット・オハラの人生を描く。

昔観た時は、気位が高く、性格がめちゃくちゃキツい女だなと思っていて、それは今回も変わらない
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トッツィー(1982年製作の映画)

3.7

ダスティン・ホフマンの女装で大きな話題になった作品。彼の演技のうまさがこの作品の肝。

どんなにきれいにお化粧しても喉仏とか骨格で普通男性というのはすぐバレちゃうけどね、というのはひとまず置いといて。
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ゴーストバスターズ エクステンデッド・エディション(2016年製作の映画)

2.8

オリジナルかと思ったらリブート作品だった。というかリブートという言葉を初めて知った。

吹き替えだったのだが女芸人がたくさん出てきて原作のイメージが壊れたと思った。話題作りのため?渡辺直美は好きなんだ
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炎のランナー(1981年製作の映画)

3.3

誰もが聞いたことのある感動的でテンションの上がる音楽。

でも最初のイメージとちょっと違った。もっとバリバリスポ根かと思ったら、ユダヤ系イギリス人と宣教師が自分と自分の才能を信じて突き進む話だった。
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

4.8

身体入れ替わりものという話はよくあるが、これは事故で記憶を失った男が間違って他人のデータを自分にインプットしていくというひと捻りしたもの。

まず出てくる役者が皆実力派なので演技に申し分はない。

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僕の中のあいつ(2018年製作の映画)

4.3

身体入れ替わりものというのはよくあるが、ヤクザのボスといじめられっ子の男子高校生という異色の取り合わせ。

笑わせるポイントはわかってはいるが、それでも面白い。2人の人生が絡み合っていく過程もよい。
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愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

2.8

ケニアの壮大なサバンナと動物たちがとても美しく描かれていた。
良かったのはそれだけ。

強く生きる女を描いているのだろう。しかし主人公が財産を投げうってケニアの人々に仕事と教育を与えたことに関してはい
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

これは面白かった。
共犯で女の夫の殺害を企てる二人。
ところが失敗に終わり二人の仲は終わるかと思われたが、二度目の殺害を計画。
裁判になり二人の関係は泥沼に。
ところがこれまた無罪になり幸せになろうと
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ハムレット(1948年製作の映画)

3.4

言わずと知れたシェイクスピアのハムレット。
吹き替え版で観たのだが、文語調で重厚な独特の台詞回しをよくぞわかりやすく日本語に落とし込めたなと思った。
字幕は観ていないが、字数制限があるとかなり厳しいの
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オール・ザ・キングスメン(1949年製作の映画)

2.2

アカデミー賞作品賞受賞作にもかかわらず、評価を低くしたのは単に自分が理解できなかったから。

誰もが認める善人が権力を手にして傲慢になっていく姿を描いたのかな。最初から嘘くさい人間にしか思えなかった。
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紳士協定(1947年製作の映画)

3.5

ストーレートなメッセージのポリコレ映画。映画界はユダヤ系が多いと言われているが、ユダヤ人差別について描くというなかなか攻めた作品。

日本で言えば在日朝鮮人とかそんな感じなのかな。差別は差別されてる者
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失われた週末(1945年製作の映画)

3.8

観終わって気付いた。
ビリーワイルダーかー。なるほどねー。テーマの重さに反して全体的な作りがテンポいい。下品にならないのは美男美女が主役のせいか。

1940年代に既にアルコール依存症は病気と認識され
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