じょせさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

じょせ

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モデル連続殺人!(1963年製作の映画)

3.5

ジャッロの話題になると必ず名前があがる作品。
タイトル通りにモデルが次々に殺されていく
のだが、展開の早さもあり、人物の個体識別がしづらくていささか混乱する。
事件を解明しようとする視点人物が登場せず
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

冒頭の日露戦争・二〇三高地での戦闘がとても良い。物語全体の起点になる部分がちゃんと力の入った映像になっているのはポイント高い。

キャラクターはいずれもビジュアル含め咀嚼と再現度が高いが、物語は序盤も
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GSワンダーランド(2008年製作の映画)

3.5

近田春夫のGS本を読み始めたので流してみた。
悪くない。

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.2

デジタルリマスターにて久々に。10数年ぶりになるだろうか。

言うまでもなく傑作。

あらためて観てみると、ここのところ字幕ではこう言ってるけど英語ではこうなのか〜みたいな小さな発見も多い。

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.8

これは素直に面白い。
日本を戦争に(つまりは逃れられない敗戦に向かわせるであろう雄大で美しい超巨大戦艦の建造計画を阻止するため、天才数学者である主人公が不自然に低い見積もりの不正を暴こうと正確な見積も
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4匹の蝿(1971年製作の映画)

4.2

アルジェントの初期三部作の三作目。
研ぎ澄まされた映像的語り口による傑作ジャッロ。

バンドマンの主人公は自分を付け回す不審な男を問い詰める中で揉み合いになり、ナイフで男を刺殺してしまう。その瞬間を待
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.7

限定された環境(職場)を舞台にしたループもの、練られた脚本で飽きさせない。
マキタスポーツが絶妙。

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.5

冷戦期には全面的核戦争の勃発による世界の終わりを描くものは多かったわけだが、世界情勢の不穏な中、こういう終末ものがまた求められるようになってきているのだろうか。
主人公夫妻の娘がフレンズの最終回にこだ
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白い肌に狂う鞭(1963年製作の映画)

3.8

ゴシックな心霊ホラーロマンス。
古城に暮らす一家のもとに、放逐された兄・クルトが帰還する。弟は父の言いつけに従い、兄の婚約者だった女・イヴェンカと結婚しているが、互いに慕う女は別にいる。愛情を欠く夫婦
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.2

軽い気持ちで降霊術に興じた結果、悪いモノに惑わされて破滅的に事態に陥る…と、究極的に要約すればそれだけの話なのだけど、さして悪人ではないがだらしなく自己中な部分もあるような登場人物たちの造形、関係性の>>続きを読む

ひばりの お嬢さん社長(1953年製作の映画)

3.1

ひばりちゃん演じるお嬢さんがテレビや舞台の演出家をやってる青年の前で歌を歌ったみせるシーン、「どうせ素人のお遊びだろ?」と舐めてた青年の顔色がみるみる変わるのが笑える。そらそうなる、という痛快なシーン>>続きを読む

わたしは目撃者(1970年製作の映画)

3.5

アルジェントの監督第二作。
目の見えない老いた男がメインキャラクターとして登場し、重要な手がかりに「気づいているが気づけていない、目撃しているが見えていない」ことで真相の開示が遅延されるという構図が提
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スモーク(1995年製作の映画)

4.0

新文芸坐にて35mm上映。初めて観る。クリスマス映画なんですね。
上演前のアナウンスの時にグループ・ホーム「Super Star」が流れているけど、本編でもチラリとかかる。

ハーヴェイ・カイテル演じ
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知りすぎた少女(1963年製作の映画)

3.5

ジャッロの原型となった一本。
ミステリとして考えると甘いけど、そういうものですよね。
ミステリ小説ばかり読んでると謎の侵入者対策をして恥をかくことになるんだな…

口裂け女(2006年製作の映画)

3.3

サトエリ演じる小学校教師が主人公。母親から虐待を受けている女の子の相談を受ける場面、女の子が「お母さんなんて大嫌い」と口にするといきなり主人公が「なんでそんなこと言うのっ!!」と大声で言うシーンがいち>>続きを読む

歓びの毒牙(きば)(1969年製作の映画)

4.0

アルジェント御大の監督デビュー作。
決定的なことを目撃しつつも、そのことがきちんと思い出せず、あるいはその意味を理解できず、それゆえに真相の解明は先延ばしにうおなじみの構造のジャッロ。

冒頭、殺人未
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怒霊界エニグマ(1988年製作の映画)

3.5

天井画から血の雨が降ってくるところが良かった。

(2023年製作の映画)

4.0

戦国コント。
史実のポイントをきっちりおさえつつ、とにかく突き放した視点。合戦にもきっちり予算かかってるけど壮大というよりなにもかもが虚しい感じでよかった。笑いました。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

鬼太郎誕生とあるが、基本的にはその前日譚。
 これまで水木自身の手でも何度も読み送り出されてきた鬼太郎出生のエピソードの細部を拾いつつ換骨奪胎して横溝正史的なミステリからスケールの大きなオカルトホラー
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.4

ぶっちゃけストーリーは予想の範疇にとどまるので新鮮さは感じないのだが、企画の勝利。
adoの歌声の説得力で成立している。

DOOR III(1996年製作の映画)

3.6

保険のセールスレディはカラダで契約とるのが基本!みたいなすごすぎる世界観。

半透明のビニール製の垂れ幕で覆われたリアリティゼロの資料室、垂れ幕の向こうには当然不気味な人影が現れる…
抽象的な部分もあ
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裏窓(1954年製作の映画)

3.8

本来はなかなか信じてもらえない主人公たちに肩入れしてみるところだが、今日の感覚でみると妄想にとりつかれている人にしか思えない瞬間が多い。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

GHQ統治下、敗戦から間もない日本にゴジラが襲来。元特攻隊員で臆病さゆえに命を捨てられなかったこと、同志を見捨ててしまったことに後悔を感じつつ生きる青年が主人公。

ドラマもセリフもいかにもかつ平板だ
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(2006年製作の映画)

3.9

幽霊が顔まではっきり映り、ドアを開けて外に出て行く。

身に覚えのない殺人に対する疑念を抱き捜査を進める刑事、そこに赤い服の女の霊が現れる。そして、類似の殺人事件が続発。
死者の怨念によって世界が脅か
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スマイル(2022年製作の映画)

3.5

呪いが伝染する系ホラー、ジャンル化の結果か、法則を解明して呪いをなんとかしようという段階になると手続き的になってあまり怖くなくなる場合が多い。
この作品もやはりそういう意味では失速するのだが、呪いだ!
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降霊 KOUREI(1999年製作の映画)

4.2

序盤から霊らしきものが見える場面の演出が素晴らしい。風吹ジュンの後ろに佇む黒い影、ファミレスの赤い服の女のアップなど冴えに冴えた演出にゾクゾクする。
しかし、中盤からは最悪すぎるシチュエーションから最
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.8

盗品でオブジェをつくる自己中でモラハラ気質の芸術家クソ彼氏と同棲しているとにかく自分が注目されたいみんなから特別扱いされたい主人公が承認欲求高まりのままに副作用で皮膚がただれる違法薬物を大量摂取してみ>>続きを読む

ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)

3.4

妊婦がひとりコンテナに閉じ込められた状況で海を漂流数十日!!
極端な状況の作り方が極端すぎてあまりリアリティを感じない部分もあったが、ワンオペ育児はこれくらい大変なんだよ!!早く助けてくれ!!的な話の
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

ジョン・ウィック、必要以上に殺しまくるからこうなるのでは?と思いつつもシビレル第四作。テーブル側も採算度外視してジョンをやろうとしすぎてルールに縛られた硬直した組織はよくないなと思いました。

犬のお
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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

4.0

珠緒師匠、最高!!
で、終わってもいいのではないか。

コワすぎサーガの最新かつ暫定最終作。
やばいものが映った投稿映像、その投稿者と一緒に怪異の現場に突撃!といういつもの構造から、時間、空間を自在に
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