ろくさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

二ツ星の料理人(2015年製作の映画)

3.5

「落ちぶれたシェフの復活譚」としては王道も王道。うまくいくようで失敗し、順調になって来たと思ったら大きな挫折。けれど最後はうまく収まる。

この作品の魅力は、そんな王道を、美しい映像と、主人公を"愛す
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はじまりは5つ星ホテルから(2013年製作の映画)

3.3

予想していたよりは悪くない。

主役の女性は確かにシングルかつ子供もいない仕事人間だが、いろんな立場から人間を見る機会を与えてくれる作品だと感じた。
あからさまな変化をもたらすラストではないが、それが
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スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)

4.3

みんな大好き愛してる、という思いが弾ける作品。こちらからキャラクターたちへの愛だけでなく、製作者側からキャラクター全員への愛にも溢れてる。だからこそこれだけの傑作を作れるのだなと感じた。

脚本に無駄
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ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.8

予想していた以上に心に響いた。
ジムの信念の一貫はかっこよかった。そしてその信念ゆえに育んだソ連スパイアベルとの友情も、心温まる。

オデッセイ(2015年製作の映画)

3.9

悲壮感あふれるサスペンスファンタジーのような設定なのに、実際は「科学者たちの底力」映画。お仕事映画と言っていい。そこがとても興味深く、面白く、なによりカッコいい。世界の叡智を集めるといった大げさな描写>>続きを読む

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.3

発想がとても面白い!
一人一人、脳内の細かな感情たちの構成が違うのも興味深かった。とくに猫のそれが一番お気に入り。

ヨロコビの考え方に親目線のそれが混じっているなと思う場面があった。
人が生まれてか
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007 スペクター(2015年製作の映画)

3.9

重すぎず、独りよがりにならず、テンポ良くストーリーが展開していくため飽きない。舞台も様々変わり、飽きず、何より見惚れるほど美しい。思っていた以上に面白い007だった。

最近のスパイ映画の傾向か、チー
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エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

3.3

アメリカのB級映画という感じ。血みどろで、安直で、敵も味方も間抜け。それはそれで面白かった。なにも考えずに吹き出して笑える。
ジェシーくんのオールバックが最強にカッコいい

君の名は。(2016年製作の映画)

3.9

揺さぶられた作品。相手を大切にしたいとか、相手を助けたいという思いを、ほんとうにまっすぐに伝えてくれる作品。

グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

4.3


面白い!
前作から引き継いだ「わかりやすい勧善懲悪」「あっと驚かせる最後の種明かし」。とても後味が良い作品。

前作に比べ確かにマジックの奇想天外さは少なくなった。予想可能な範囲内のイリュージョンが
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ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)

3.5

終始「タコすごい。」と笑える作品。
子供向けの感動作ではあるが、どこかシュールで、ドリーの忘れっぽさもあり、冷静になって見てしまう。
だがドリーの忘れっぽさを描きながら、彼女の良さを存分に描いてくれた
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.1

やばかった。すごかった。
あんな存在が数十年前からいた日本の映画界ってすごいんじゃと感じた。ゴジラすごい。
どの役者さんも素晴らしくて、観るほどに味わい深くなるスルメのような映画だなとも思ったが、災害
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ペット(2016年製作の映画)

3.7

吹き替えで鑑賞。
とてもよかった!
ミニオンズのときもそうだったが、イルミネーションは吹き替えに俳優を起用しながらもうまくまとめてくるので見ていて楽しい。むしろ日本語で遊んでくるお茶目さが嬉しい。
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ブレイブ ストーリー(2006年製作の映画)

3.2

主人公と同じ年代のころに原作を読み、映画を見たので、心に迫るものが今よりも多かった。

アントマン(2015年製作の映画)

3.8

気軽に見られるヒーローお父さんの作品。楽しかった!良かった!と心から思える。

ヒーロー誕生の物語であり、親子がひとつのテーマであり、ピム博士から様々なものが受け継がれる過程でもある。
彼はある二人に
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.4

これは見て良かった!
という思いが、最初から最後まで続いてくれる不思議な作品。軽快で、美しくて、悲しくて、楽しい。

ロバートデニーロ演じるベンの可愛さ、頼もしさが表情一つ一つに溢れている。こんなに見
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劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段(2011年製作の映画)

4.2

見ていてひたすら楽しい。

キャラクター総動員かつメインキャラの良さを存分に引き出した良作。初めて見てもしっかり把握できる。むしろここから入った人も多いのでは。

コアなファンにも嬉しいのが、ちょっと
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Dear Girl〜Stories〜THE MOVIE(2010年製作の映画)

3.8

ラジオ番組の映像化

すでにラジオ放送した回の映像。
なのだが、映画化するとは出演者に知らせず撮った映像を劇場で流す(ホームビデオ感しかない)というなんともはちゃめちゃなことをやらかしている。

実際
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DearGirl Stories THE MOVIE2 ACE OF ASIA(2014年製作の映画)

3.8

ラジオの映画化第2弾
という字面だけで笑いそうになる

中身はいたって愉快に切羽詰まってて、なんとも言えず面白い。(なんせ外ロケでPV撮らなきゃいけないのに一人の雨男さまのおかげかずっっっっと雨)
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名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年製作の映画)

3.7

東と西の探偵たちが勢ぞろいするのが面白い。共に行動する時間はわずかだが、それだけで好奇心が満ち足りる。
最後の最後まで気が抜けない。

アイヒマン・ショー/歴史を写した男たち(2015年製作の映画)

4.3

何も知らなかったあの頃の世界に、現実を淡々と示した彼らの功績は筆舌しがたい。

ありのままの法定風景。ありのまま。一日8時間。アイヒマンの表情やしぐさ。傍聴席の人々の様子。証言者たちから語られる事実。
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名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

4.7

ミステリーとしてのコナン映画の中では一番好き

現実ではなんの抵抗力もない大勢の子供の頭脳を人質にとるという、シリーズ中最もスリリングな危機が良い。しかもそれを解決できるのも当事者の子供たちだけ。知力
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インセプション(2010年製作の映画)

3.7

ここは夢か、現実か、常に疑念が心に満ちている。
自分がどこにいるかいつもわからない。
このミッションさえ主人公の夢ではないのか?
そしてラストまでその疑惑がつきまとう。
最後の小さくも大きな謎を観客の
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クライマーズ・ハイ(2008年製作の映画)

3.6

あの日と、あの日を狂うほどに追いかけた男たちの話

ジェネラル・ルージュの凱旋(2009年製作の映画)

3.3

堺雅人のジェネラルとしての気迫がすごい。とくに会議での演説と、災害緊急時での演技は恐ろしく「ジェネラル」を再現している。
原作との乖離点は多いが、これはこれとして十分に成り立っている。

南極料理人(2009年製作の映画)

3.7

食を中心に、たんたんとしたテンポで話は進んでいく。何気ない(だけど南極という非常に変わった場所でおこる)日常を綴ったエッセイを、一本の映画にした、という感覚が映画全体に溢れている。
小汚い男所帯、おっ
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名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 史上最悪の2日間(2014年製作の映画)

3.4

鍵泥棒のメソッドのパロディ、なのかな?(鍵泥棒〜未視聴)
脚本、メインキャストの声優起用、最初の設定など重なるところが多い。

物語の運びが今回は独特。いつもの名探偵コナンとはやはり違う。緊迫感は少な
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.1

1秒たりとも退屈しない良作!

可愛い動物たちの動き、ぷっと吹き出すコメディ性、一度立ち止まって考える瞬間。どれもバランスよく、テンポよく刻まれていく。
差別、をテーマに、主人公ジュディの成長とニック
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名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)(2009年製作の映画)

3.8


黒の組織が絡む。絡むきっかけも、絡ませ方もいい。アクションもド派手でさすが黒の組織。
序盤から緊迫感を与え、最後まで心地よい緊張がゆるまない。中弛みもなく、無駄な演出もなし。原作特有の非情な運びが2
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ルパン三世VS名探偵コナン(2009年製作の映画)

3.4

映画版ルパンvsコナンのためには要視聴。

地上波スペシャル版として作成されたためか、ストーリーの流れは緩慢。けれども話の枠組みはしっかりと組み立てられているので嫌な感じはしない。
どちらかというと、
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名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年製作の映画)

3.3

盲点をついた真犯人、謎解き。何度見ても、今見ても、斬新で面白い。
昔のコナン映画ならではの不気味さも備わった良作。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

アクションは確かに凄かった!!
普段ぶつからせることのしにくい仲間同士の戦いをあれだけ個々人の特徴を盛り込んで、新キャラの魅力も存分に発揮して、っていうのは見事だった!素晴らしい!

新キャラスパイデ
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名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年製作の映画)

4.0

もはやミステリーではなく、ど迫力のアクション映画。そしてまた出来が良いから文句のつけようがない!ミッションインポッシブルシリーズのようなスパイアクションの良さを引き継ぎ、正典シャーロックホームズがアク>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.5

期待以上の良作だった!
音楽がきらきらと輝くのが見えるよう。悲しみさえも真珠のように輝いて、人生をうきうきさせてくれる映画。
サントラ、というより挿入曲全てが良い。バランスのとれた作品。