かこじさんの映画レビュー・感想・評価

かこじ

かこじ

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.5

デヴィット・クローネンバーグ監督の息子ブランドン・クローネンバーグ監督作という事と、ねっとりビジュアルポスターの情報だけで鑑賞。
全く期待しないで観たら、これはアタリ。

リゾート地に行くと感じる、利
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クラユカバ(2023年製作の映画)

3.0

『クラメルカガリ』と同時上映で、どうもこっちが本筋らしい。
劇場の観客も大抵、一緒に観ていて、ほぼ同じ席に座ってる。
自分も前回と同じ席で鑑賞。

『クラメルカガリ』とは別の人物が出ているのかな?
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クラメルカガリ(2024年製作の映画)

3.0

レトロタッチな絵柄に魅かれて、内容も知らずに鑑賞。
劇場は「コナン君」で満席なものの、本作も8割埋まっていて、なかなかの健闘ぶり。

大正浪漫な美術デザインとサイバーパンク風メカ。
そしてカストリ雑誌
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

2.5

余り期待しないで観たら、本当に凡作だった。

前作で美少女の片鱗が観られたフィービーちゃん、マッケナ・グレイスの可愛さを堪能する作品ではある。
制作側も良く分かってるのか、彼女の疎外感にフォーカスを当
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アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

2.5

『オッペンハイマー』の知識として推奨されたので、事前に鑑賞。
ユダヤ人のアインシュタインが、ナチスドイツから亡命し、ユダヤ人として平和主義を貫く過程を描く。

今思うと、時系列を前後させて『オッペンハ
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悪魔の沼(1976年製作の映画)

2.0

昔見た記憶があるけど、アマプラ配信終了間近なので再度鑑賞。

『悪魔のいけにえ』が強烈過ぎて、次作が期待されたトビー・フーパー監督。
定番の田舎ホラーなものの、普通のB級映画すぎる。

沼のワニよりも
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

5.0

劇場はほぼ満員。
中年以上の観客多めで、熱気と笑いに包まれる場面も。

ドル三部作の傑作が大画面、大音響で観られるのは至福。

リー・ヴァン・クリーフの無言かつ不気味な、ゆっくりした動作。からの、殺戮
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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

4.0

土曜早朝でも、3分の1くらいファミリー連れなどで埋まってた。
さすがディズニーブランド。

何故、イタリア人はヴェスパを好きなのか?
イタリア系スタッフによるイタリアを舞台にしたファンタジー。

期待
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

公開初日のレイトショー。
映画ファンや若者グループが30人ほど。
3時間の長丁場にもかかわらず、思いのほか多かった。

「やっぱ、ノーラン監督の作品、好きだわ」と再確認。
まさに彼の過去作品の集大成!
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夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

5.0

『荒野の用心棒』に続けて2Kリマスターを鑑賞。
鷲顔リー・ヴァン・クリーフがかっこいい。
前回に続けて続投のジャン・マリア・ボロンテは、ほぼヤク中状態のやりたい放題。

イーストウッドとリー・ヴァン・
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

5.0

昔、日曜劇場や午後ローで何度も観たけど、映画館での鑑賞は初かも知れない。
4Kリマスター上映もあるものの、時間の都合で2Kを鑑賞。

クリント・イーストウッドが若くてかっこいい!
劇場の大画面映像のザ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

公開初日のレイトショー。
会場ほぼ男性客で、30人くらい。

原作漫画は1巻を試し読みしたものの、理屈っぽい台詞回しと冷笑系な感じがして、途中で断念した。
緻密な劇画風背景に対して、藤子不二雄風キャラ
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暗殺の森(1970年製作の映画)

2.5

ベルナルド・ベルトルッチというと3時間超えのイメージだけど、この作品はギリ2時間以内。
第二次大戦前のイタリアで、ファシストに傾倒するジャン・ルイ・トラティニャンの、悶々とした葛藤。

当時の時代背景
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ポーター: エベレストでの秘話(2020年製作の映画)

3.0

エベレスト登山には欠かせない、ネパール現地人の荷物運びポーターのドキュメント。
というより、アメリカ人がポーターとして働くというもの。

安月給で過酷な仕事。命を落とす危険もある。
重い荷物を一日中担
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

ちょっとだけ見るつもりが、面白くて夜中に一気観。

正体を隠して小説家になる下りは、『トッツイー』や『ミスター・ソウルマン』かな?と思ったけど、もっと奥が深かった。
ステレオタイプな黒人像が要求される
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.0

ポスタービジュアルが印象的な本作。
見たいと思ってたら、ネトフリに上がってた。

あみ子の演技が自然過ぎて、一気に引き込まれた。
クラスに一人はいる変な子。ピュアなのか、共感力が不足しているのか。
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.5

ディズニー+に入ってないので、劇場で初鑑賞。
場内は半分くらい埋まってた。

これは大変良いピクサーアニメ。
初っ端からハイテンション、ハイテンポで進む構成が凄い。
しかも、全く疾走せずに、ギャグもシ
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変な家(2024年製作の映画)

1.5

土曜早朝の上映で、観客は30人程度。わりと少な目。

『残穢』が大変好きなので、家モノジャパニーズホラーはなるべく見るようにしている。
『事故物件』はダメだったな。
本作、『変な家』は原作未読なものの
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

レイトショーにも関わらず、30人程度と多め。
外人さんもチラホラで、さすがビックタイトルだけある。

前作は弱々しかった、ポール=ティモシー・シャラメが、本作ではっきりとたくましくなった。
フレーメン
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.0

デビット・フィンチャーとマイケル・ファスベンダーがタッグを組んだ、「プロジェクトX」殺し屋版といったところか。
M・ファスベンダーの独白、「俺の流儀」がウザいほど語られる。

女性も躊躇なく殺す、非情
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ブレイブハート(1995年製作の映画)

3.0

世界史に疎いので、個人史観による歴史ものは大変勉強になる。
「初夜権」なるものが、スコットランドの領土問題に政治的に使われていたとは。
そんなゲスから反乱が始まるので、大変分かりやすい。

メル・ギブ
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

3.0

これは良いお母さんアニメ。
脚本家・岡田マリーが、お下品ギャグを封印して描く、疑似母子のロードムービー。
派手なアクションは少ないながらも、母子の細やかなやり取りが、美麗な作画で描かれるため、飽きずに
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.0

過激派ヴィーガンに襲撃された肉屋が、その恨みとばかりに「イラン豚」を売りだしたら大成功。
おフランス版スウィーニートッドといったところか。

強烈なスプラッタホラーを想像してたら、意外にもブラックユー
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

2.5

ゲームは未プレイ。
冒頭の飛行機からの落下アクションが凄い。
CGと分かっていながらも、トム・ホランドの身体能力と愛嬌でカバー。

ただ、冒頭が良すぎただけに、過去シーンに戻ると途端に、普通の謎解きア
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

公開二周目の早朝上映。
にもかかわらず、ほぼ満員。ミニシアター系でこの入りは凄い。

ドイツ人の妻が、フランス人の夫の殺人の嫌疑をかけられる。
息子も含めて家庭内では英語で会話と、なんとも国際色豊か。
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

公開初日のレイトショー。
観客は半分くらい埋まってて、マシュー・ヴォーンの人気度がうかがえる。

サンドラ・ブロックの『ロスト・シティ』かな?と思わせて、『ジェイソン・ボーン』や『キングスマン』を色々
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

3.5

名作と言われる本作、自分は初見。
親が子供の育児を放棄する、いわゆるネグレクトが最近話題だけど、既に20年以上前に本作で描いてたとは。
先見の明がすぎる。

テンポ、ギャグ、作画がキレッキレ。

懐古
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トランサーズ/未来警察2300(1985年製作の映画)

4.0

80年代にビデオブームでブイブイ言わせてた、チャールズ・バンド率いるエンパイアピクチャーズの傑作が、アマプラに上がってた。
いや、傑作と言うのは語弊があって、世間では完全な駄作扱い。

ただ、子供の頃
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

推理ものセオリーは疎いけど、本作は大変面白かった。
ただ、人間関係や時間軸が前後するので、やや複雑。

探偵ものによくある、最後に推理を明かすシーンが斬新。
ダニエル・グレイグは真犯人を知らなくて、曖
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ベツレヘム 哀しみの凶弾(2013年製作の映画)

3.0

ハマスを追うイスラエル諜報機関とパレスチナ人少年スパイが、兄弟のような親しくも、立場の違いで揺れざるを得ない関係を描く。
イスラエルが製作に絡んでいることもあり、どうしても色眼鏡でみてしまう。

パレ
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.0

公開初日の昼。
劇場は半分くらいで、中年、しかも夫婦連れが多め。
旦那さんの趣味か、奥様の趣味なのか?

マブリーの、マブリーによる、マブリーのための映画。
前作『ROUND UP』は、部下に任せっき
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.0

海外では不評との噂だけど、さすがにマーベルなら面白いだろうと思い、鑑賞。
観客は20人ほど。

これから出るであろうスパイダーウーマンシリーズの前座のようで、ちょっと合わなかった。
未来予知能力はニコ
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.5

レストラン版『ドゥ・ザ・ライト・シング』と言ったところか。
公開当時、『ザ・メニュー』や『ハンガー』とか料理ものが流行ったな。

初っ端から皆、忙しすぎてイライラ。
レストランの裏側、保健所の検査から
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.5

公開初日の夕方。
観客は10人程度と、3時間の長丁場はやはり抵抗あるな。

アリ・アスターとは、なんとも意地の悪い監督だ。
そしてホアキン・フェニックスは『ジョーカー』で確立したように、「冴えない男」
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.5

仮面女子のような、不気味なポスタービジュアルがインパクト強し。

A24やアリ・アスター、『ビバリウム』『MEN/同じ顔を持つ男』『ラム』のように、最近流行りのホラーテイストを装いつつ、現代の風刺を描
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

2.5

『ター』の逆バージョンとの評判で鑑賞。
説明が少なく、レナード・バースタインを知ってる人向けの作品という印象。
この時期に、どういう音楽を携わったのか、何が評価されたのか、の部分がなく、奥さんとのやり
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