シアマ節炸裂の原色遣いと家族観、非永続的な関係性のストーリーで『燃ゆる女の肖像』の焼き直し(決して劣化コピーではない)の感。
いきなりボートで漕ぎ出すあたりからの色の統一感のくだりはあざと過ぎて浮いて>>続きを読む
途中から脈絡の無い展開続きになるまでは良かったと思う。幼馴染がラーメン屋で発狂するシーンでようやくこの映画の主題はそうだったよな、と正気に戻される。
三原葉子らしい人物を探していたが、ムチで打たれるシ>>続きを読む
型破りなプロットだったと思うがいまいちはじけきれてない。たぶんそれはご都合主義に依った部分があるせいのように感じるし、予定調和らしい終わり方のせいでもいると思う。
それ以外はかなり好き。まじでなんで…>>続きを読む
あまりにもカッチリ作られていて退屈(失礼)だが、卓越した音響演出が全編冴え渡っていた。
鏡を使った強い孤独の表現でかなり目が覚めた。当の田中本人の出演はだいぶ後。
一人二役の正しい使い方。
祝祭的気分を「祭り」という現象で表現し、それを思い切り心象表現に切り替える演出はあまりに見事。美空ひばりがその演出に耐えうる演技をしていたかはわからない。
溝口映画に多く出演>>続きを読む
モンタージュの積み重ねよりも明快さを優先させる演出が面白い。「たしか、横文字のバーに」と言って横書きの看板のバーのショットが並べ立てられるあたりかなりライト。
日活任侠映画って本当に救いようがないよう>>続きを読む
誰もまだMarkしてなかったのか…
酷いの一言に尽きる。言葉を尽くそうとするたび虚しくなると言うか、どこに救いを求めたら良いのかわからなくなる。
男の目線でしか描かれない理想の女性描写はキツい。60分>>続きを読む
やたらラブシーンが多かった気が。
法廷ドラマも回想シーンとのバランスも微妙。どんなジャンルの映画?と訊かれたら「れ、恋愛なんじゃないですかね…」と答えるしかない
よそ者をとことん排除する社会を論点とし>>続きを読む
三島の非合法の暴力の肯定や決闘の思想、楯の会の生成はまさに古典的極右の「一人一殺」に通底しているものがある。早い話が保守はいつまでもどこまでも保守なのだ。
三島由紀夫対東大全共闘という構図からわかるよ>>続きを読む
まさかセカイ系の構造を持った作品だと思わなかったし、なんとなく「少女革命ウテナ」を想像させられた(これは俺の所有物だ!って言うあたりまさに)
フォーカスを絞られても背景の情報を排斥せず豊富に映像で語っ>>続きを読む
愛する相手に自分の全てをさらけ出さないままプラトニックを貫けるほど美しい人間じゃないです
ファッショナブルでパッショナブル
えぐいくらいの平成初期エッセンスを感じたけどテンポ感についていくの大変だった……
各シーンがぶつ切りになっている分独立した強度がある。裏を返せば全体的に歪みがある。冒険しすぎだよ滝田洋二郎
衝撃すぎた。整理してまた書こうと思う。
[特記事項]
障害者の性をまさかピンク映画で昭和44年時点で描くとは思わなかった。描写の正確さをさて置くとしても何かしらの映画史的分析対象にすべき。
社会主義の雰囲気の中で今泉力哉の愛憎劇を見せつけられる。初期ベーラもなかなかあなどれない上にドキュメンタリータッチという形容もまんざらではない。というかかなり好み。
とにかく演奏して踊るスタイルもこの>>続きを読む
自分の家族の特に嫌いな部分を全部かき集めてぐっちゃぐちゃに煮詰めやがった作品。おじいちゃんの独裁ぶりには本当にイライラしたが多くの人にとっては全く他人事ではない
遠近感を撹乱させ、観る側の視覚の自由をはく奪してしまう作品
サタン・タンゴを思い出すシーンも多い
強制的なパンニングをフレーミングの核とするが、いきなりフィックスの長回しのダイアログを入れてくる抑揚も>>続きを読む
初期森田芳光ばりのナンセンスとサイケな映像をミックスさせたピンク映画という、一周回ってよくわからない映画だった。情報量のフルコース。実際ストーリーもよくわからなかったが、あらゆる愛の形とセックスの形を>>続きを読む
地味ーーーーに話が進んでいき最後は悲劇的な結末で終わる。特に印象に残る部分も無く、無難と言えば聞こえはいいものの東映実録路線の名俳優たちのゲスト出演もどことなくパッとしない。これはプロデュースミスと言>>続きを読む
この手のアニメ映画が一番評価に困る。映像美が冴えに冴え渡っているが、情報量のコントロールは放棄してしまっている印象。撮影をゴリゴリにやりすぎていてもはや愛嬌まである。
ストーリーがびっくりするくらい印>>続きを読む
本当は5.0でもいい…ただ前半のテンポへの違和感が否めない。けれどその後の2時間あまりが完璧に進んでいった。リョータ君に惚れてしまう……
あまりにも胸熱すぎる
2022.12.28 イオンシネマ弘前>>続きを読む
どっちを向いても夢野史郎脚本、どこまで行っても佐藤寿保演出。
漂着する女をポラロイドカメラで撮っちゃうあたりからもう佐藤エキス全開。その後の獣姦輪姦シーンも味付けが濃い。
腑に落ちるようで落ちないスト>>続きを読む
コッテコテの白人優位主義批判が鼻につくが、ヒロインの表情の饒舌さといい、見るべきものが多くある作品だと思う。
ラストの船の大きさの対比が別離のシーンにおいてはかなり演出として効いてた。
アケルマン作品はずっと観たかったのだが今回ようやく初鑑賞。めちゃくちゃ自分に合っていたので長文感想になりそう。
ドラマも構図も常に一方通行。車の進む先も歩く先も会話も一方的でぜんぜんLOVEを感じない>>続きを読む