マサミチさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

マサミチ

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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

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まるで奥田英朗の小説のような、話がとんでもない方向に転がってゆく様がジェットコースターのようで面白い快作。

もっともモデルになった奈良の騒音事件は数年間に渡り24時間爆音を鳴らし続けた相当悪質なもの
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

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好感の持てる作風だが、如何せん途中でオチが読めてしまった。

自分は子供がいないので何とも云えないが、自らの肉体に命を宿す女性と違い、男性が本当の意味での父親になってゆくには確かにハードルはあると思う
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

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クリスマス時期のデートムービーと勘違いして観に来る客層を皮肉るようなテーマであり出来栄えやね。

序盤から全くハラハラもドキドキも感じない下手くそな演出と上辺だけのお芝居にむかっ腹立ってたが、邦画のサ
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

う〜ん…ちょっと色々と文句云わせてもらうぞ。

ちなみに自分は今年になってからTVアニメシリーズを短期間に観た口であり、原作コミックは未読である。しかしまさにそこがこの映画の評価の分かれ目になっている
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罪の声(2020年製作の映画)

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モデルになったグリコ・森永事件と云えば自分が小学生の頃に起こった事件であり、確かに自分と同世代の子供の声が脅迫テープに使われていた事は印象深く記憶に残っている。

この映画は脚本構成が秀逸であり(脚色
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浪人街 RONINGAI(1990年製作の映画)

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良かったねェ…。クライマックスの壮絶な集団の殺陣の凄さ惨さ美しさ(この場面だけ撮ったのが名キャメラマン宮川一夫!)もあるのだが、掃き溜めのような貧乏長屋で虫けらのように生きる浪人たちが、やがて憤りを爆>>続きを読む

スピード(1994年製作の映画)

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どうなんだかな?昔は爆弾抱えて走るバスだけの設定で全編引っ張った方が話が絞れて面白いはず、なんて思っていたが、改めて観るとこのエレベーターとバスと地下鉄とゆう三段構えで炸裂するアクションごった煮状態は>>続きを読む

追いつめられて(1987年製作の映画)

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いやー面白かったァ。

邦題通り"追いつめられた男"が如何にして窮地を乗り切るか、そのシンプルな基本プロットをアメリカ国防総省、通称ペンタゴン内部とゆうこれ以上ない限定空間を設定することにより、正にお
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学校(1993年製作の映画)

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若い頃何度も観て結構思い入れあった作品なんだが、改めて観直すと山田洋次映画(寅さん以外)の良心的な作品群の悪い所がだいぶ出てるな、かなりクサイと思った。

もっとも夜間中学とゆう物語の設定上、群像劇と
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天国の本屋〜恋火(2004年製作の映画)

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竹内結子、良い女優だったなァ。
気風のいい台詞回しと弾ける明るさがあって、それでいてどことなく寂しげな目線に憂いがあって。
雰囲気がある平成を代表する女優さんの一人だった。

いみじくも天国を舞台にし
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ベスト・キッド2(1986年製作の映画)

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ヘンテコな日本描写から1作目に比べると微妙な評価になっているこのPart2だが、自分としては少年期に観たそれなりに思い出の映画なので思い入れはあったりする。

お父さん危篤の一報に慌ててオキナワに帰郷
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

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令和の時代の新しい形の親子物として役者陣の好演と共に健闘はしてるが、脚本面に関しては色々と文句を云いたい事がある。

服部樹咲演じる一果がスナックのステージでバレーを踊る姿に見とれる草彅剛演じる凪沙の
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

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知り合いの方にDVDを貸して頂いて久しぶりに再鑑賞。

アメリカ海兵隊のエリート軍人がアルカトラズ島、通称"ザ・ロック"を人質と共に占拠して神経ガスを武器に合衆国を脅す。

製作年度が1996年で地下
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

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なんや、結局はアメリカ万歳な雰囲気で終わりか。

一見はアメリカと日本の双方を公平に描くようにみせかけた宣伝をしていたが、フタを開けたら日本側のドラマがほとんど無くて、単に戦況を説明するためのコマのよ
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パヴァロッティ 太陽のテノール(2019年製作の映画)

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観終わってつくづく恵まれた人だなァとゆう印象。

これだけ人に愛された、勿論複雑な感情を抱いた瞬間もあっただろうが、類まれなる才能を持って尚且つ周りの人を魅了した稀代のテノール歌手でありエンターティナ
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

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それぞれにコンプレックスを抱えたキャラ達がそれぞれの立場で互いを認め合い、きちんと機能してゆくストーリーはおなじみピクサーは流石に上手い。

ただし古典的な洋風ファンタジーの世界観に馴染みがなくて元ネ
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

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腹立つわー。男の気持ちをなんと思ってるんや?

超自己チュー女の理想を描いた一種のこれはファンタジーか?と思ったら原作と脚本はそれぞれ女が書いたのか。

ヒロイン役の棒読み演技はあえてそうした演出だろ
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

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ちらほらと評判を聞いていたので観てみたら、ちょっと「おっ!?」と思わせる意外性のあるストーリーだった。

大学サークルを巡るサスペンスに見せているが、隠しテーマ的にこの作者が描きたかったのは宗教の問題
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

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濃いめ辛口・スケボー・ドキュメンタリー。

現代アメリカ社会の縮図とかお硬く捉えるよりも、ノリのいいテンポで描いたスケボー好き好き兄ちゃんたちの青春残酷物語とお気楽に観た方が恐らくこの作品の根幹のテー
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

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複雑な環境で生きてる少女の話をなんとも綺麗に短絡化して処理してるね。結果的に清原果耶とゆう女の子のプロモーション映画にしか映らず、可もなく不可もなく、クソ面白くもなんともないシロモノでした。

そもそ
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

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31年前の映画とは思えないくらい瑞々しく新鮮。

実はそれ以来の鑑賞だったのだが昔より感じ入ってしまったのは、コロナ禍のストレスで乾ききった喉元をまるで潤すように、この緩やかなテンポが浸透しやすい心境
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フェリスはある朝突然に(1986年製作の映画)

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中学くらいの頃だったかな?なんか日本では地味に公開されてて、こっちは全く興味なく無視して観なかった。そんなにヒットもしなかったと思う。それから随分と経った今頃になってようやく初鑑賞。

とゆうのはこの
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(2020年製作の映画)

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まァこんなコテコテでベタベタなラブストーリーが初登場1位、場内ほぼ満員、中島みゆきの歌が流れるたびにあちこちからすすり泣きの声。久しぶりに劇場から逃げ出したくなった。日本よ大丈夫か?

平成30年史を
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11:14(2003年製作の映画)

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インディーズ映画でしかも初監督作品にしては豪華なキャスト陣は不思議に思ったら脚本に惚れたヒラリー・スワンクがプロデューサーを買って出たらしい。それも納得なウェルメイドな仕上がり。

だが、この監督の頭
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ハッスル&フロウ(2005年製作の映画)

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粗野で女性を物のように扱うこの主人公のキャラクターにはまるで感情移入は出来なかったが、もうとっくに果てたはずの若い頃の夢が再燃してゆく流れはなかなかスリリングで、ラップはほとんど聴かないんだが言葉に想>>続きを読む

ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

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思わず、「あなた達、やる気あります?」って画面の中の登場人物たちにツッコミたくなる恐ろしくユルいノリ。

アメリカの田舎の無気力な高校生の日常をオフビートな展開で描いてゆく作品だが、例えば【けいおん!
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天気の子(2019年製作の映画)

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全く内容を知らずに観始めたら、【ライ麦畑でつかまえて】の文庫本を持ち歩く家出少年が歌舞伎町をウロウロして拳銃を手に入れるとゆう思いっきり夢も希望もない展開に少し驚いたが、現実的な道具立てを揃えながらそ>>続きを読む

ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

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ま、クリスマスシーズンに観るデートムービーとしては悪くはないんではないですか。真夏に観てしまいましたが。

ちょっと冴えない歌手志望のドジっ娘をエミリア・クラークが演じてるが、若い頃のメグ・ライアンを
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楽園(2019年製作の映画)

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う〜ん・・・よく分からん。

この原作者って【怒り】と同じ人でしょ?あれも演者が泣きわめいて騒ぐだけのよく分からん映画でしたわ。

この監督の【ヘヴンズ・ストーリー】は好きですけど、その出涸らしで淹れ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

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予想していたよりずっと良かった。子供目線で戦争を描いた映画って多少あざとくなる場合もあるが、これは主人公のジョジョが空想の中で友達のヒットラー(!)と会話させるコミカルな描写によりワンクッション置くこ>>続きを読む

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

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トレンドのずっと上位にいるから気にはなっていたがやっと鑑賞。いや面白いわ、これ。映画として質や品がいいとはとてもじゃないけど思わないが、よく出来た火曜サスペンス劇場みたいな下世話なノリ。

ネタバレし
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海底軍艦(1963年製作の映画)

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まァ、やっぱり男の子は兵器と怪獣が好きやね〜(笑)
いや勿論これはあくまで娯楽映画でありプロパガンダ的な物は何もないのだが、製作当時(昭和38年)としてまだまだ戦争はついこの間の事であり、現代以上に厭
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

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よくこの作品は公開当時に興行的にコケたみたいに云われるが、Wikiによると配給収入が5億8800万円、興行収入は約2倍として10億くらい。上映規模は分からないが、5月下旬とゆうゴールデンウィークも終わ>>続きを読む

さびしんぼう(1985年製作の映画)

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尾道三部作の中では知名度は薄い気がするが出来栄えは決して劣ってるわけではない。

ただし本作はマザーコンプレックスとゆう若干引いてしまうテーマを内包してる分、気持ちは分かるが好きとは云えない空気を醸し
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

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原作では日本人だったらしい役を全て中国人に置き換えて脚色した、もう今更ツッコむ気にもなれん好きにしてよ、なサメ映画、とゆうより海獣映画。ジェイソン・ステイサムが主演な時点でだいたいの展開は想像つく。可>>続きを読む

妹の恋人(1993年製作の映画)

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ほとんど公開の時以来の鑑賞だったが、こうも清々しく気持ちのいい余韻の映画もなかなかない。

それなりに重たいテーマも内包しつつも基本的に明るいカラーで描けるのはアメリカ人特有の楽観主義が根底にあるから
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