マサミチさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

マサミチ

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トムとジェリー(2021年製作の映画)

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下手に3Dアニメ化しなかったのは良かったと思うが、リアルな役者との芝居の絡みは上手くいってるか疑問。

トムとジェリーたち動物の思いっきりドタバタアニメのノリと、それをオカシイとも思っていない周りの実
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泥の河(1981年製作の映画)

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たまりませんね、これは…。
泣けるとかそんなレベルじゃない、観た人の映画的記憶に深く刻みつけられるほどに、とにかくやり切れなさと鑑賞後の余韻が半端ない。

河沿いでは無かったが自分も大阪の下町出身なの
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人間の條件 完結篇(1961年製作の映画)

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朝から晩まで全六部作のこの名作を一気に初めて観たんだが、やはり戦後わずか約15年後とゆう時期に作られた、ついこの間に起こった出来事の再現度合いの生々しさが半端ない。

それは監督の小林正樹を始めとして
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太陽は動かない(2020年製作の映画)

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金の掛かった海外ロケとテンポの早いアクション描写でそこそこ楽しめる出来栄えなんだが、こうゆうのをすぐに"邦画にしては頑張っている"と安易に持ち上げる風潮は嫌いだ。それはかえってプロである作り手に失礼だ>>続きを読む

野球少女(2019年製作の映画)

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全く内容知らずに観たが、タイトルから天才野球少女が大活躍する胸のすくようなスポーツ映画、と思ってたら思いっきりシリアスな展開と考えうる限りリアルに徹した内容に驚いた。

確か日本の女子野球のピッチャー
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

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あまり面白いと感じなかった。

いや、テーマ自体は分かりやすいくらい分かりやすいし、章分けされたストーリーの運びは良いんだが。

つまり門脇麦の婚約者とその腐れ縁の彼女(みたいな?)の水原希子の二人の
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

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初っ端から世界観の説明から入り、一度では飲み込めない用語が飛び交い脳内がパニックに…。

だが、観ているうちにテンポある展開で分かりやすくストーリーに入り込める。

ただしナウシカやらムーランやら何処
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浮雲(1955年製作の映画)

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大ヒット公開中の【花束みたいな恋をした】なんてまるで幼稚園のお遊戯レベルにしか見えない、男と女の愚かな恋の道筋をこれでもかとズルズルダラダラ描き切った、日本の恋愛映画の最高傑作と呼ばれる逸品。しかしこ>>続きを読む

日本の悲劇(1953年製作の映画)

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【ダンサー・イン・ザ・ダーク】なんて軽く吹っ飛ぶ、恐ろしく暗く冷淡でハード極まりない展開に唖然呆然とした。なんちゅー終わり方や。

戦後の時代の世相をニュース映像を駆使して描く構成も驚いたが、正直この
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蛇イチゴ(2003年製作の映画)

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西川美和監督のデビュー作だが、一つの家族の崩壊を描いたその辛辣な人間観察眼は既に出来上がっているし、この脚本を20代の若さで書いた早熟振りに驚かされる。

少しの亀裂によっていつでもバラバラになりうる
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ローデッド・ウェポン1(1993年製作の映画)

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懐かしい。円盤になってなくて長らく観れなかったのが、偶然U-NENTで見つけて早速鑑賞。実に28年振り。笑わせてもらった。

タイトル通りのリーサルウェポンのパロディを中心に羊たちの沈黙や氷の微笑など
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

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原作の【身分帳】は作者の佐木隆三氏が実際の凶悪事件を取材したノンフィクションも数多く書かれた方だから、基本的に犯罪者に対する差別意識はなく、けれど冷徹な目線で綴られている。

そこに監督の西川美和の人
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

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まァ、穿った見方をすれば男性蔑視の目線で描かれた女性救済映画というか、とにかく出てくる男がほとんど冷酷や変態やヘタレばかり。

そんな男たちに虐げられた女性同士が心理カウンセラーと殺人容疑の被告人の立
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

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【嫌われ松子の一生】を彷彿とさせる序盤からの不幸の連鎖と省略を生かしたテンポの良さで終始飽きさせずに魅せたこの監督の手腕は素直に良いと思う。

問題は物議を呼ぶラストやろうね。ここを不快に感じるのは個
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かしこい狗は、吠えずに笑う(2013年製作の映画)

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新作を観る前にこの監督のデビュー作をチェック。

ほとんど自主映画として考えれば素人臭さをほとんど感じない程度の演出のまとまりはある。

まァ女子同士のこじれやすい友情をテーマにしたサイコサスペンスは
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十五才 学校IV(2000年製作の映画)

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「兄ちゃん、十五才か、ええな」

この予告編にも使われた赤井英和演じるトラックドライバーの台詞が胸くそ悪くて仕方なかった。

十五才の頃が良いなんて思っている大人が引きこもりの問題を含んだテーマの映画
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おもいで写眞(2021年製作の映画)

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題材に対して脚本も演出も素直すぎるのが欠点。

そもそも作り手が地方都市の県営住宅に暮らす独居老人たちの目線に寄り添っている視点が足りないように思う。

足腰の自由が効かなくなり、あんなエレベーターも
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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はい、全く合いませんでした。

坂元裕二氏の脚本って独特の台詞回しや間が苦手と前から思っていたが、そこはTVドラマだし台詞重視の作風は仕方ないと、あまりドラマを観ない自分だが遠目から何気に見ている感じ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

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ヤクザ映画とカテゴライズするよりもヤクザを通して描いた人間ドラマとして完成度は一級品。

時代の流れで衰退してゆく姿を骨太な構成で描いている。綾野剛が好演、彼の代表作になるだろう。

ただヤクザ稼業を
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名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

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ストーリーの予備知識を全く入れずに観たのが良かったのか、予想外の出来栄え。さすがは【キサラギ】の佐藤祐市監督。外さないね。

多少あざとく感じる描写が全て伏線となりクライマックスで綺麗に繋がってゆく様
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淵に立つ(2016年製作の映画)

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中盤までの展開は非常に良く出来ているのだが、終盤がな…。

浅野忠信演じる八坂とゆう男、果たしてどこまでが彼の本心で本当にこれが彼の計画だったのか?

ヒントすらも出さない観客の想像に委ねる描き方はイ
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ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

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16歳くらいの時だったかな、劇場で初めて観たロバート・デ・ニーロの映画。

面白くて感動的で何度も繰り返し観たな。
今から見るとデ・ニーロが演じるジャックはセコいオッサンなんだが、何故かその一挙手一投
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レイジング・ケイン(1992年製作の映画)

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通浴とゆうモノを芸術の域まで高めたのがサスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコックならば、その劣化コピー(?)とも云えるブライアン・デ・パルマの作品群は一部を除けばひたすら品がない。だからこそ面白いとも>>続きを読む

ムーラン(2020年製作の映画)

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政治的には色々と揉めたり、日本での劇場公開直前にいきなりの中止&配信オンリーと問題のあった本作だが、単純に娯楽映画としては非常にツボを心得た演出ではっきり云ってオリジナルのアニメ版よりもはるかに面白か>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

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なるほどねェ…。いいテーマやね。

未見の方の為に細かいストーリーは書けないが、ディズニーピクサーの人生を広く肯定する創作姿勢には深く尊敬する。またその思いを強く感じさしてくれる良作だった。

劇場で
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ハンズ・オブ・ストーン(2016年製作の映画)

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ガッツ石松氏が【ブラック・レイン】の撮影現場で「俺はロベルト・デュランと闘った事があるんだ」と云ったら、スタッフキャスト全員が「そいつはスゲェ!」と尊敬の眼差しで見られたとゆう、その偉大なるボクサー、>>続きを読む

脳男(2013年製作の映画)

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原作のポイントを活かしてこれはこれで映画としてはまとまってはいるが、要は主役である「脳男」や犯人も含めて"精神の奇形児"と、一般人の代表者である精神科医や刑事との人間性のコントラストの幅が大事と思うの>>続きを読む

海底47m(2017年製作の映画)

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そもそもな、あんなにサメがウヨウヨ泳いでる海中に鉄の囲いがあるにせよ、インストラクターも無しに女の子2人だけで行かせるか?

あるシチュエーションを設定として売りにする場合、成り行き上とか仕方なくとか
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

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なんとも序盤から歯の浮くような台詞のオンパレードに、途中で観るの止めようかと思いながら結局最後まで観てしまったが。

結論としてこうゆうのは、うるさ型の映画オタクなんか相手にしてなくて、福山好きのオバ
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

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ようやく観れた。評判に違わぬ作品だが原作が高校演劇の戯曲、しかも4人しかいない演劇部の為に書かれた物と知って驚いた。それくらいシナリオの完成度が高い。

まず野球の応援席の隅っことゆう舞台設定の着眼点
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ライブリポート(2019年製作の映画)

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警察もマスコミもどちらにも忖度してWINWINの関係にして収まりよくしたかったのかな?(笑)

誘拐一味の一人を射殺してしまった警官と配信サイトのアマチュアレポーターのコンビが限られた時間の中で誘拐さ
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仮面病棟(2020年製作の映画)

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あまり期待せずに観たら結構面白かったな。
原作未読。

当直の病院が強盗犯に占拠されるとゆう異常事態の中で、前半の主人公があまりに冷静に勝手に行動する様に違和感を感じたが、要は推理作家が頭で考えたらミ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

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はい、意味が解りませんでした…。

透き通るような明るい調和の取れた映像美の中に、なにか妙な緊張感が張り巡らされている画面そのものからの訴えてくる力は感じるのだが、如何せん自分はストーリー重視で映画を
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スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

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なんか酷いな(笑)
安っぽい脚本に俳優、特に白石麻衣とか云う美人さんの稚拙なお芝居には呆れた。

【羊たちの沈黙】を真似したシーンがあるんだが、そもそも画面がテカリすぎてサイコサスペンス特有のおどろお
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

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小学生でも解るようなテーマ設定を大人の鑑賞に耐えうるアクションとドラマの肉付けをして見応えある作品に仕上げた監督の手腕は評価する。

もはやシリーズ2作目で主演女優と監督のコンビネーションも上手くいっ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

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これは合わなかったです。

確かに凛として隙の無い画面構成にそれこそ絵画の如し女優陣の佇まいの美しさ、哀しいラストなど否定する要素は一見無いように映る。

その教科書的な完璧さが逆に【ソフィーの選択】
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