マサミチさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

マサミチ

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キャラクター(2021年製作の映画)

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企画に相当時間掛けた熟成されたオリジナル脚本による作品で、先の読めない展開は素直に面白かった。脚本家が浦沢直樹作品と関わってる人物と知って納得。確かに【MONSTER】っぽい感じもある。

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ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~(2020年製作の映画)

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一体これはいつの時代の映画や?(笑)【ヒノマル・特攻・カミカゼ・ソウル】とタイトル変えても構わないくらい、これは東京オリンピック前の国民の気持ちを高める為の戦意高揚映画のつもりで作ったのか?>>続きを読む

いのちの停車場(2021年製作の映画)

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場内はほぼ年配層で上映中はすすり泣きが凄かった。

まァ、あまりに素直な脚本と誠実な演出は"スレた"映画ファンには物足りなさは感じるが、終末医療の現実を立て続けに見せられると、自分なら
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

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一家族にフォーカスした前作から一変、他の生存者たちとの交流も描かれて話はスケールアップ。

物音も立てられない緊迫感を観客にまで強いた前作よりも余程観やすい音楽演出と突然襲ってくる怪物
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

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最初に断っておきますが、個人的には好きな映画ではない。

特にこうゆう主人公に強固な動機も目的もなくアクション描写だけに頼る作品は苦手だ。

しかし、この映画がストレス溜まりま
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

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コロナ禍でのこの世の不幸を集めるだけ集めてヒロインたちに背負わせる、暗澹たる気持ちになる作品でした。はっきり云って作り手のこうゆう姿勢ってあんまり好きにはなれません。

と云うのはこの
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地獄の花園(2021年製作の映画)

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不良マンガのパロディをOL世界で描くとゆう、まァバカバカしい事この上ない展開で笑わせてもらった。

が、こうゆうのはテレビのバラエティ枠かドラマで観れば十分で、金取ってスクリーンで見せ
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

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地球規模のデザスタームービーとしては過去作と比べてもかなり良い出来栄えで、少なくとも自分は【アルマゲドン】【ディープ・インパクト】より完成度は上だと思った。

まず一つの家族を中心としてフ
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アオラレ(2020年製作の映画)

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ちょっと期待し過ぎたかな?

スマホやハサミなどの序盤から"ここに注目しておいて下さい"と云わんばかりの伏線の数々の見せ方がいちいちあざとい脚本はあまり出来が良いとは思えない。

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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

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あの~一応観たんですけどね、なにを喋ってるのか分からないんですけど…(笑)

いや勿論、右よりの作家さんと左よりのお兄ちゃん達の口ゲンカくらいは分かりますけど、頭良すぎる人達ばかりで、
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

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赤信号とゆうより黄色信号とゆう感じの腐れ縁の男と女の堕ちるギリギリの関係の焦れったさ。だがむちゃくちゃ面白かったよ、これ。

成瀬の【浮雲】と比較すれば、まるでネガとポジのような活きの
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怪談(1965年製作の映画)

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映画好きとして凄く真面目に語れば、巨匠小林正樹、キャメラマンが宮島義勇、美術が戸田重昌、音楽に武満徹と鉄壁の布陣で描く絢爛たる造形美の世界!

・・・とかお硬く捉えなくても、要はすんげ
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

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ストーリーとしての骨組みは、つまりお客様=人を敬うホテルマンと人を疑う刑事との組み合わせからくる可笑しさは狙いとして上手くいっているとは思う。

ただしグランドホテル形式で描かれるホテ
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真夏の方程式(2013年製作の映画)

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西伊豆の田舎町を舞台に少年のひと夏の体験とある家族の悲しい過去が引き起こす殺人事件を重ね合わせたストーリーはとりあえずはいい。

問題は福山の演技かなァ。子供と絡むと蕁麻疹が出るほど子
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

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ガリレオシリーズのみならず全ての東野圭吾原作の映画化作品の中でも最高傑作と云われる日本ミステリー映画の逸品。

何よりも原作では「ダルマの石神」とアダ名される犯人石神を、まるでイメージ
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海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

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ただでさえ馴染みの無い若手女優さんたちが海底でほとんど顔の区別がつかないから、誰が今どうなってるのか?遺跡の中のどの位置にいるのかが伝わりにくい。

ただし前作はサメさんたちのキャラが
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星の子(2020年製作の映画)

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自分にはちょっと合わなかったですね。
不安定な少女期の体現者として、成長して子役時代より面白味の無くなった芦田愛菜が相応しいかどうか疑問。

この監督の明確に答えを出さない作風は【MO
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

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この監督はマッドマックス2をやりたかったのか?

ホラーはよほど評判の高い作品以外は基本的に観ないので、前作もゾンビ映画と知らずに間違えて観てしまったから、そんなに持ち上げるほど凄いか
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引っ越し大名!(2019年製作の映画)

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日本史は全く苦手なのだが、なんでもこの星野源演じるこの主人公は実在のモデルがいたそうで。

なので原作&脚色が【超高速!参勤交代】の土橋氏でも同じはっちゃけたノリを期待していると少し裏
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プラン9・フロム・アウター・スペース(1959年製作の映画)

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史上最低の映画の誉れ(?)高いいわく付きの作品を初めて観てみたが、この憎めなさと愛おしさはなんだろう。

これは最低とゆうより出来の悪いこまったちゃんに注ぐ親の愛情みたいな気持ちが湧い
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一度死んでみた(2020年製作の映画)

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アマプラで配信されなかったら多分一生観ない類いの映画で、思えば一昨年から一体何度この映画の予告編を見せられたことだろう。

まァふざけ過ぎだわ(笑)とにかくこの手の作品は堅苦しい事は云
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

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これは…どう受け止めればいい作品か非常に迷うな。

つまり観ている最中と観終わった後の自分の中の温度差があって、そこのところを書くと著しくネタバレになってしまうのでそれを避けて綴れば、
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劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班(2021年製作の映画)

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テレビドラマを大きく引き伸ばしてスクリーンに映しただけ。はい、以上。

あのなァ、こっちは"映画"を観にきてるのよ、なのに作風も展開も脚本も俳優のお芝居も大してドラマと変わり映えしない
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

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才能と実力に溢れているがパンチドランカーの東出昌大、ボクシングへの熱意はあるが負けてばかりのロートル松山ケンイチ、ただ上辺だけ教わろうとボクシングを始めた柄本時生、三者三様の生き様をストイック>>続きを読む

サンドラの小さな家(2020年製作の映画)

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こうゆう厳しいテーマをほっこりする描写も交えて描ける監督の度量は感じる。

2人の娘を抱えたシングルマザーが他人の厚意に甘えてその庭に家を建てるとゆうストーリーは日本の、特に都心の住宅
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

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因縁の間柄のFBI捜査官と凶悪犯が顔を取り替えるとゆう、2人の俳優さんにとっては良い役と悪役の2パターンを演じられるどちらにもWinWinな美味しい映画。

まァ…ものすごくツッコミた
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ユニバーサル・ソルジャー(1992年製作の映画)

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当時のこの2人のアクション映画界での立ち位置って必ずしもスタローンとシュワちゃんのような横綱クラスではなくて勢いのある大関クラスな感じで、その分そのB級テイストを肩の力を抜いて味わえる娯楽作に>>続きを読む

ミザリー(1990年製作の映画)

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なにやら原作者のスティーブン・キングはかのジョン・レノン射殺事件にインスパイアされてこの話を書いたと云われているが、まァ久しぶりに観たら怖いのなんの面白いのなんの。

勿論この演技でオ
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パニック・フライト(2005年製作の映画)

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掘り出し物と聞いて鑑賞したら結構面白いじゃないですか!
冷静に振り返るとアラも多いが…そこはご愛嬌。

この手の映画はアイデア勝負の障害物競走みたいなモノで、如何に序盤から勢いをキープしつつハラハラさ
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

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ストーリー上での設定とキャラクターの配置が上手いと思った。

題材の選び方は伊丹十三っぽいが、大手出版社内でのあちらとこちら、老舗文芸誌と新興雑誌の間にうごめく各キャラクターの動かし方はむしろ黒澤の【
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ノマドランド(2020年製作の映画)

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鑑賞後にむしろジワジワ来る。映画の中の台詞みたいに「思い出は生き続ける」みたいだ。

現代の遊牧民、と云えばロマンがある風に聞こえるが、仕事も家も失い車上生活を続けながら各地を彷徨い、肉体を酷使する期
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ミナリ(2020年製作の映画)

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ポスターのイメージから【大草原の小さな家】か【北の国から】みたいな家族愛をテーマにしたハートウォーミングな優しい映画かな?と思ってたらとんでもなかった。

アメリカで夢を現実にする事の厳しさツラさ、移
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劇場版 奥様は、取扱い注意(2020年製作の映画)

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とりあえずヒロインを記憶喪失にしてお話をリセットしました、とゆう観客をナメてるとしか思えない安直な設定。誰や?脚本は。

海沿いの街で新海底資源開発に絡む問題に潜入捜査する為に地元の教師(?)に成りす
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

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下手に3Dアニメ化しなかったのは良かったと思うが、リアルな役者との芝居の絡みは上手くいってるか疑問。

トムとジェリーたち動物の思いっきりドタバタアニメのノリと、それをオカシイとも思っていない周りの実
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泥の河(1981年製作の映画)

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たまりませんね、これは…。
泣けるとかそんなレベルじゃない、観た人の映画的記憶に深く刻みつけられるほどに、とにかくやり切れなさと鑑賞後の余韻が半端ない。

河沿いでは無かったが自分も大阪の下町出身なの
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人間の條件 完結篇(1961年製作の映画)

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朝から晩まで全六部作のこの名作を一気に初めて観たんだが、やはり戦後わずか約15年後とゆう時期に作られた、ついこの間に起こった出来事の再現度合いの生々しさが半端ない。

それは監督の小林正樹を始めとして
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