露骨に気持ち悪く描かない。もちろん気持ち悪くはあるんだけど、もっと過激にしようと思えばできるところをあえて隠蔽する。
それが人間の本質を捉えてるようだった。誰にでも起こり得ると。
ストーリーにスタンリー・キューブリックらしさは少ないが、構図はスタンリー・キューブリックだった。
戦争の無意味性よりも、戦争を扱う人間の脆弱性を描いているのは面白い。
ただ、焦点を人に当ててるのに>>続きを読む
フィルム・ノワールは好きじゃない。スタンリー・キューブリックとは思えないほどシンプルだった。
最後の「THE END」は良かった。
テーマとかストーリーとかそんなものは覚えてなくて、ハートマン軍曹とレナードのにやけ顔しか記憶に残ってない。
いや、ラストの少女のシーンは少しだけ覚えているけれど、前の2人に比べたら微々たるもの。>>続きを読む
デヴィッド・ボウイの美しさに目を奪われ、坂本龍一の音楽に耳を犯される。
戦争映画でありながら、戦闘を描かずに戦争の無意味性を表現している。
集団と個人の対比をきれいに描いている。個人的思想を抹消し>>続きを読む
ボクシングシーンを撮れないなら、このテーマは向いてないと思う。
濡れ場も多いけど、撮るのが下手で観てられない。
カメラワークが終わってる。
ストーリーもキャラクターも魅力的じゃないし、全員同じ演技でVシネみたいだった。
ユースケ・サンタマリアはエロかった。
ありきたりなストーリーだし、緊張感ないし、序盤の親への想いみたいなの本当に要らない。
パラノイアとエントロピー。
オープニングの『Vitamin C』が流れた瞬間に、トマス・ピンチョンの映像化に成功したことがわかる。
秩序から無秩序へと向かう。陰謀論ような事件。もしかしたらすべて彼>>続きを読む
「映画とは、半分が映像、半分がサウンドである」みたいなことをデヴィッド・リンチが言ってたような気がするけれど、『サスペリア』はまさにそんな感じだった。
ストーリーとか、ホラーとか、ミステリーとか、そ>>続きを読む
他の映画と比べて目新しさを感じなかったし、PTAの他の作品と比べても抜きん出てるところはなかった。
それでもキャラクターの良さと、演出の巧さで飽きずに観ることができる。
ラブコメって嫌いなんだけど、全体に流れる不穏な空気がたまらなくて引き込まれる。
オープニングでは一台の車が事故を起こし横転する。その後、ハーモニウムが道端に置かれる。まるでサスペンスのような始まり。>>続きを読む
映画としてのクオリティは高いし、テーマも悪くないし、心に残るシーンもいくつかある。
けれども、コメディタッチなのが気に入らなかった。観やすくなるけど薄くなるのが嫌である。
ローラーガールをずっと観>>続きを読む
見えないものを見えないままに。
映画全体に、そんなテーマが流れてる。登場人物それぞれの感情もいまいち捉えられない。場所の特徴性もあんまり感じない。ギャンブルの裏側も分からない。事件の真相も明かされな>>続きを読む
全体的にイケてた。
テーマも、音楽も、カットも、色彩も、ビジュアルも引き付けられるものがあった。
何より、緊張させる瞬間が上手だった。「ここからはいつ何が起きるかわからない」というシーンの作り方。>>続きを読む
ただの青春コメディのようだった。恋愛に狂わされたり、仲間たちと悪いことしたり、友情ごっこしたり。
「100%見破れない」とか「騙された」とか言われてもしっくりこない。
最初から見破ろうと思ってるわ>>続きを読む
ジャック、一体何をしたんだ?
刑事が会話できるサルに事情聴取する、デヴィッド・リンチのショートフィルム。
まるでウィトゲンシュタインの言語ゲームのようだった。私たちの知ってる言葉を話してるはずなの>>続きを読む
デヴィッド・リンチのアートワークを思う存分見ることができる。
彼の半生にひどく興味があった。あれだけ狂った映画を作り続けた精神性はどこからきたのか。何をきっかけに独創的になったのか。とにかく知りたか>>続きを読む
人生は、幸せになるために何度でもタイムトラベルできる、ということを学んだ。
デヴィッド・リンチはいつも目眩がする。
本作も、同じ登場人物を前半と後半で名前を変えたり立場を変えたりする。現実なのか夢なのか分からない。
普通に観てれば、大まかなストーリーは理解できる。主人公の>>続きを読む
500kmも離れた街へ、時速8kmの芝刈り機で向かう。
ロードムービーは、説教くさくなるし、旅で価値観が変わるのが共感できないし、大体撮り方がつまらないから好きじゃない。
敬愛するデヴィッド・リン>>続きを読む
映画の中盤で、主人公が変わる。
あらゆる映画は、できるだけ伏線を敷いて終盤に向けて回収していくが、デヴィッド・リンチはほとんどの伏線を回収しない。だから鑑賞者自身でオチをつけなければならない。
本>>続きを読む
オープニングのホテルのシーン、娼婦と客の顔にモザイクをかける演出で、もう心を持っていかれる。
全体としては、物語性の否定のよう。
ウサギの着ぐるみを被った人間たち、ロコモーションギャルズ、電球を咥>>続きを読む
切り落とされた耳を拾うことで、違う世界を見ることになるというストーリー。
そこでは、人間の二面性が描かれている。好青年なのに不法侵入や不倫をする、暴力を振るうけど赤ちゃんプレイが好き、夫や子供を拉致>>続きを読む
小説を読んだことがあるからか、原作に比べて薄く感じた。キャストの豪華さも、エンタメ性を強めてて苦手だった。歌う必要性も分からなかった。
映画ではなく舞台なら違う印象を受けたかもしれないけれど、少なく>>続きを読む
自由奔放に生きるスカーレット・オハラは好きだし、彼女によって自由な生き方を手にした人もいるだろう。その点は良いことだと思う。
しかし、やっぱりただのメロドラマという印象を拭いきれない。「この人と結ば>>続きを読む
ストーリーのつまらなさよりも、カットの多さに疲れた。
2人の行動にまったく共感できなかったし、愛も感じられなかった。無理矢理な出会い方や惹かれ方なら描かなくてもいいと思う。
“ウルトラマン”という既存のキャラクターが登場しなければ、非常につまらない作品になっている。つまり、最新のウルトラマン以外に見所は無い。
棒読みの演技や意図の無いカメラワークなど、安っぽくて観てられ>>続きを読む
人間失格でひどく心を奪われた人にとっては、最悪の作品になっている。
この監督は太宰治に動揺させられていないし、芸術を信じていないんだと思う。
完全にパケ詐欺だった。
B級でもなく、グロテスクでもなく、アートでもなく、サイケデリックでもなく、カルトでもなかった。
最後まで気になって観ちゃったけど。
「もう結果だけ教えろ!」
映画史上トップクラスのキャッチコピーである。こんなに作品の内容に合ってるのは珍しい。
相変わらず、サメのビジュアルが好きだ。エイリアンも悪くないけど、その分サメの出番が少>>続きを読む
エミネムのプロパガンダ。
HIPHOPやエミネムへの評価は置いておいて、映画としては一方通行で面白くなかった。