Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

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ロリータ(1962年製作の映画)

3.3

露骨に気持ち悪く描かない。もちろん気持ち悪くはあるんだけど、もっと過激にしようと思えばできるところをあえて隠蔽する。

それが人間の本質を捉えてるようだった。誰にでも起こり得ると。

突撃(1957年製作の映画)

2.2

ストーリーにスタンリー・キューブリックらしさは少ないが、構図はスタンリー・キューブリックだった。

戦争の無意味性よりも、戦争を扱う人間の脆弱性を描いているのは面白い。

ただ、焦点を人に当ててるのに
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

2.1

フィルム・ノワールは好きじゃない。スタンリー・キューブリックとは思えないほどシンプルだった。

最後の「THE END」は良かった。

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

1.0

このテーマで、タイムループの必要性を理解できなかった

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.4

テーマとかストーリーとかそんなものは覚えてなくて、ハートマン軍曹とレナードのにやけ顔しか記憶に残ってない。

いや、ラストの少女のシーンは少しだけ覚えているけれど、前の2人に比べたら微々たるもの。
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.0

デヴィッド・ボウイの美しさに目を奪われ、坂本龍一の音楽に耳を犯される。

戦争映画でありながら、戦闘を描かずに戦争の無意味性を表現している。

集団と個人の対比をきれいに描いている。個人的思想を抹消し
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

1.0

ボクシングシーンを撮れないなら、このテーマは向いてないと思う。

濡れ場も多いけど、撮るのが下手で観てられない。

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

1.1

カメラワークが終わってる。

ストーリーもキャラクターも魅力的じゃないし、全員同じ演技でVシネみたいだった。

ユースケ・サンタマリアはエロかった。

21ブリッジ(2019年製作の映画)

1.0

ありきたりなストーリーだし、緊張感ないし、序盤の親への想いみたいなの本当に要らない。

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.8

パラノイアとエントロピー。

オープニングの『Vitamin C』が流れた瞬間に、トマス・ピンチョンの映像化に成功したことがわかる。

秩序から無秩序へと向かう。陰謀論ような事件。もしかしたらすべて彼
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.9

「映画とは、半分が映像、半分がサウンドである」みたいなことをデヴィッド・リンチが言ってたような気がするけれど、『サスペリア』はまさにそんな感じだった。

ストーリーとか、ホラーとか、ミステリーとか、そ
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

2.6

他の映画と比べて目新しさを感じなかったし、PTAの他の作品と比べても抜きん出てるところはなかった。

それでもキャラクターの良さと、演出の巧さで飽きずに観ることができる。

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

1.0

ストーリーも、アクションも、音楽も、演技も、ぜんぶ嫌いだった。

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.7

ラブコメって嫌いなんだけど、全体に流れる不穏な空気がたまらなくて引き込まれる。

オープニングでは一台の車が事故を起こし横転する。その後、ハーモニウムが道端に置かれる。まるでサスペンスのような始まり。
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

2.4

映画としてのクオリティは高いし、テーマも悪くないし、心に残るシーンもいくつかある。

けれども、コメディタッチなのが気に入らなかった。観やすくなるけど薄くなるのが嫌である。

ローラーガールをずっと観
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ハードエイト(1996年製作の映画)

4.4

見えないものを見えないままに。

映画全体に、そんなテーマが流れてる。登場人物それぞれの感情もいまいち捉えられない。場所の特徴性もあんまり感じない。ギャンブルの裏側も分からない。事件の真相も明かされな
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X エックス(2022年製作の映画)

3.0

全体的にイケてた。

テーマも、音楽も、カットも、色彩も、ビジュアルも引き付けられるものがあった。

何より、緊張させる瞬間が上手だった。「ここからはいつ何が起きるかわからない」というシーンの作り方。
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

1.0

ただの青春コメディのようだった。恋愛に狂わされたり、仲間たちと悪いことしたり、友情ごっこしたり。

「100%見破れない」とか「騙された」とか言われてもしっくりこない。

最初から見破ろうと思ってるわ
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ジャックは一体何をした?(2017年製作の映画)

4.4

ジャック、一体何をしたんだ?

刑事が会話できるサルに事情聴取する、デヴィッド・リンチのショートフィルム。

まるでウィトゲンシュタインの言語ゲームのようだった。私たちの知ってる言葉を話してるはずなの
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デヴィッド・リンチ:アートライフ(2016年製作の映画)

3.7

デヴィッド・リンチのアートワークを思う存分見ることができる。

彼の半生にひどく興味があった。あれだけ狂った映画を作り続けた精神性はどこからきたのか。何をきっかけに独創的になったのか。とにかく知りたか
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

1.0

人生は、幸せになるために何度でもタイムトラベルできる、ということを学んだ。

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.6

デヴィッド・リンチはいつも目眩がする。

本作も、同じ登場人物を前半と後半で名前を変えたり立場を変えたりする。現実なのか夢なのか分からない。

普通に観てれば、大まかなストーリーは理解できる。主人公の
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

1.8

500kmも離れた街へ、時速8kmの芝刈り機で向かう。

ロードムービーは、説教くさくなるし、旅で価値観が変わるのが共感できないし、大体撮り方がつまらないから好きじゃない。

敬愛するデヴィッド・リン
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.8

映画の中盤で、主人公が変わる。

あらゆる映画は、できるだけ伏線を敷いて終盤に向けて回収していくが、デヴィッド・リンチはほとんどの伏線を回収しない。だから鑑賞者自身でオチをつけなければならない。

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インランド・エンパイア(2006年製作の映画)

4.9

オープニングのホテルのシーン、娼婦と客の顔にモザイクをかける演出で、もう心を持っていかれる。

全体としては、物語性の否定のよう。

ウサギの着ぐるみを被った人間たち、ロコモーションギャルズ、電球を咥
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.6

切り落とされた耳を拾うことで、違う世界を見ることになるというストーリー。

そこでは、人間の二面性が描かれている。好青年なのに不法侵入や不倫をする、暴力を振るうけど赤ちゃんプレイが好き、夫や子供を拉致
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

1.0

小説を読んだことがあるからか、原作に比べて薄く感じた。キャストの豪華さも、エンタメ性を強めてて苦手だった。歌う必要性も分からなかった。

映画ではなく舞台なら違う印象を受けたかもしれないけれど、少なく
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

2.0

自由奔放に生きるスカーレット・オハラは好きだし、彼女によって自由な生き方を手にした人もいるだろう。その点は良いことだと思う。

しかし、やっぱりただのメロドラマという印象を拭いきれない。「この人と結ば
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私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

1.0

ストーリーのつまらなさよりも、カットの多さに疲れた。

2人の行動にまったく共感できなかったし、愛も感じられなかった。無理矢理な出会い方や惹かれ方なら描かなくてもいいと思う。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

1.1

“ウルトラマン”という既存のキャラクターが登場しなければ、非常につまらない作品になっている。つまり、最新のウルトラマン以外に見所は無い。

棒読みの演技や意図の無いカメラワークなど、安っぽくて観てられ
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

1.0

人間失格でひどく心を奪われた人にとっては、最悪の作品になっている。

この監督は太宰治に動揺させられていないし、芸術を信じていないんだと思う。

マーダー・ライド・ショー(2003年製作の映画)

1.8

完全にパケ詐欺だった。

B級でもなく、グロテスクでもなく、アートでもなく、サイケデリックでもなく、カルトでもなかった。

最後まで気になって観ちゃったけど。

エイリアンVSジョーズ(2020年製作の映画)

3.4

「もう結果だけ教えろ!」

映画史上トップクラスのキャッチコピーである。こんなに作品の内容に合ってるのは珍しい。

相変わらず、サメのビジュアルが好きだ。エイリアンも悪くないけど、その分サメの出番が少
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8 Mile(2002年製作の映画)

1.0

エミネムのプロパガンダ。

HIPHOPやエミネムへの評価は置いておいて、映画としては一方通行で面白くなかった。