Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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We Margiela マルジェラと私たち(2017年製作の映画)

1.5

マルジェラを周辺から浮き彫りにしようと試みるドキュメンタリー。

結果として、マルタン・マルジェラの深部を垣間見ることはできず、ブランドとしてのメゾン・マルタン・マルジェラのサクセスストーリーが知れる
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ホドロフスキーのサイコマジック(2019年製作の映画)

4.1

解放は、思考によって行われると信じている。そのために芸術が存在しているとも。

だからサイコ・マジックについては、懐疑的な見方をしている。さらに、精神分析と同じような原因の追求にも意味がないと思う。
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.8

ありきたりなストーリーだけれど、独特な表現力により強い個性を放つ。その映像に目が離せない。

ステラに魅了される気持ちは理解できる。周りを気にせず自由に自分を表現してる人を見ると、とてつもない憧れを抱
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

1.4

“アメリカ”映画史のエポック・メイキングな作品。本当にアメリカ的で好きじゃなかった。

相変わらず、ジャック・ニコルソンはエロかった。

いとこ同志(1959年製作の映画)

1.0

全体的に浅すぎるように感じた。

不条理を表現したいなら、他の要素は出来るだけフラットに描いた方がいい。ミソジニーが強すぎて入ってこない。

ゴダールの決別(1993年製作の映画)

3.8

私たちは物語に依拠している。物語とは、客観的事実を繋ぎ合わせたものだ。人はそれを真実と言う。

しかし、大切なのは精神であって事実ではない。言葉に出来る事実だけに依存すると、現実を歪めて認識することに
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ゴダールの探偵(1985年製作の映画)

3.3

驚くほど何も入ってこないけど、ゴダールに触れたことだけは鮮烈に覚えている。

透けてるか確認するために何度も着替える。何度もおっぱいが露わになる。

真実は”現れる”と”消える”の間。

そこだけ頭の
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ワン・プラス・ワン(1968年製作の映画)

4.0

ゴダールは、心を動かすのではなく、思考させる。

ローリング・ストーンズのレコーディングを撮るドキュメンタリー。ただそこには、ブラック・パワーが闘争の準備をしていたり、革命家がテレビ局からインタビュー
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

1.0

ホドロフスキーが作ろうとした芸術作品は予算と上映時間の都合で中止になり、その意思を継いだリンチは雇われということもあり失敗。

そして、本作は完全なエンターテイメント作品として成功している。

ヴィル
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.0

「私は12時間の映画を作る」

1500万ドルという予算と上映時間で、映画会社と折り合いが付かず、制作中止になった。ホドロフスキーは落ち込んだ。2週間引き篭もるほどに。

後任にデヴィッド・リンチが監
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砂の惑星(1984年製作の映画)

1.0

デヴィッド・リンチは雇われ監督だったので、こうなったのは彼のせいじゃない。

デヴィッド・リンチが表現したいことではないということ。ファンとして擁護させてもらいたい。

この映画がクソであることは認め
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海街diary(2015年製作の映画)

1.0

最初の長澤まさみのファッションのダサさと、2人の部屋のダサさが気になった。ずっとその雰囲気が続いてた。

一人ずつ台詞が与えられたように順番に話す。ライティングの不自然さ。間を埋めるようなわざとらしい
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ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー(2010年製作の映画)

4.5

『恋人のいる時間』のマーシャ・メリルは、ゴダールについてこう言っている。

「彼の映画は現実を盗むこと」

ふたりの芸術の捉え方が違う。ゴダールは現実を発見するものと考え、トリュフォーは他人を楽しませ
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映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

1.0

ヌーヴェル・ヴァーグを代表するひとりであるトリュフォーが撮るものではない。

「映画への愛」にせよ、「映画を撮る大変さ」にせよ、「仲間たちとの思い出作り」にせよ、映画を愛してるようには感じなかった。
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華氏451(1966年製作の映画)

4.8

これでもかというくらいの哀しみに覆われた。

本が禁止になった社会。思想管理体制が敷かれ、本は燃やされ、所有者は逮捕される。本の中身は空っぽで、何も教えてくれない。小説は実在しない人物の物語で、読んだ
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無防備都市(1945年製作の映画)

2.2

テーマは悪くない。

登場人物が多くを語るんだけど、その内容があんまり好きじゃない。

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

1.0

邦画みたいだった。わざとらしい演出に、嘘くさいキャラクター。

画家と泥棒(2020年製作の映画)

3.5

環境が違えばノルウェー首相になっていたはずの泥棒。

画家が描いた自分の絵を見て号泣する。

「自分の繊細さを知った」

コロンバス(2017年製作の映画)

1.0

建築の美しさしか無かった。それは映画とは無関係。

建築もカメラワークも他人の技術で、本作からオリジナリティは感じなかった。

それらの技術の必要性が分からなかった。

フラッシュダンス(1983年製作の映画)

1.0

ファンタジーのようだった。夢は持つべき、恋愛は最高という神話。

音楽もダンスも好きじゃない。

白い酋長(1951年製作の映画)

1.9

フェリーニの初単独監督ということ以外に、興味をそそられるところが無かった。

フェリーニの要素はあるものの、キャラクターの魅力の無さと、わざとらしいコメディタッチがつまらない。

魂のジュリエッタ(1964年製作の映画)

3.7

暴力的な映像による解放セラピー。フェリーニに殴られて、無視されて、抱きしめられる。

ストーリーの意味が分からないのに、各シーンの要素を拾いきれないのに、なぜだか心に残っている。

それは感動というよ
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カビリアの夜(1957年製作の映画)

4.0

聖母マリアの名をいくら呼んでも、何も変わらない。十字をきっても、キスしても、失神するくらい叫んでも。

けれども、変わることを信じないなら、何を信じていいか分からない。

どうせ不幸なら信じないで何も
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(1955年製作の映画)

3.1

「このままではダメだけれど、また同じことをやっていくしかない」という人間らしさを描いていて良かった。

半身不随の少女が神父に扮した詐欺師に祈るが、本物の神父であっても何も変わらない。

青春群像(1953年製作の映画)

3.2

若者を「社会への反抗」としてではなく、「目的もないし、仕事もないし、妊娠させたけど逃げたい」と描いてる点は、本物の若者を捉えてると思う。

物足りなかったのは、彼らの葛藤があまり見えなかったところ。楽
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水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.8

「性の解放」に潜む危険性や暴力性を、丁寧に捉えている。

水面上は静かな笑顔で水面下は激しく足を動かすシンクロナイズドスイミングのように、表面的な美しさと内面的な騒がしさが同居していた。

シンクロを
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コレリ大尉のマンドリン(2001年製作の映画)

1.0

戦争ラブロマンスにニコラス・ケイジを使わないでほしい。

タッチ・ミー・ノット~ローラと秘密のカウンセリング~(2018年製作の映画)

4.3

なぜ私は胸に名前を付けていないのだろう。不自由で、束縛されていて、洗脳されているからかもしれない。

これは“自由な人間関係”の物語である。

人間は孤独を恐れて、他者と親密な関係を築こうとする。しか
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マレーナ(2000年製作の映画)

1.1

すべの登場人物の動機が不明すぎる。

覗きに行ったときに彼女が聴いてた曲と同じレコードを買うのはよかった。

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981年製作の映画)

2.1

なんだ、ただジャック・ニコルソンがエロいだけの映画か。

これからは、暇なときにトランプを一枚ずつエロく投げる遊びしようと思った。

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946年製作の映画)

1.1

ヴィスコンティ版は全然面白くなかったんだけど、本作を観るとヴィスコンティ版は悪くなかったのかなと思う。

本作はフィルム・ノワールらしく、映像も内容も薄っぺらい。全ての事柄が予め決まってたかのように進
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

1.4

愛のために殺人を犯して絆が深まることもあれば、それを契機に離ればなれになることもある。

テーマは悪くないけど、キャラクターが魅力的では無いのと、動機がいまいち分からないので入り込めない。

雨に唄えば(1952年製作の映画)

1.0

ハリウッドも、ミュージカルも、恋愛映画も、好きじゃない。