Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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ブエノスアイレス 摂氏零度(1999年製作の映画)

2.4

ウォン・カーウァイの『ブエノスアイレス』の裏側を見せるドキュメンタリー。

本編からは大量にカットされたシーンがあることがわかる。例えば、ファイに妻がいたり、ウィンも女医と恋愛したり。つまり、女性をす
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

4.5

「やり直そう」

この言葉は信じるべきではない。けれども、信じないと孤独になってしまう。

自分からは離れられないから、相手から離れてくれたら気持ちが楽になる。けれども、そんなこと言われたら立ち直れな
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天使の涙(1995年製作の映画)

4.6

カメラワークがエロすぎる。

魚眼に斜めに手持ちに、それが彼らの生の不安定さを正確に捉えている。

殺し屋とエージェント、口のきけない男、元恋人の婚約者を憎む女。あえて特異な存在にすることで、コミュニ
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ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

3.7

大人になることを拒否し、3才で成長を止めるために階段から落ちた少年。

彼から見える大人たちは醜いから、自分はそうなりたくないと思う。そして、大人にならない選択をする。

今はヒトラーに騙されたと思っ
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ヒューマン・ハイウェイ(1982年製作の映画)

3.9

すべてにおいてクオリティが低い。

ニール・ヤングが自費で作っただけにやりたいことをやってるんだと思う。

ストーリーもメッセージも大したことないし、ほとんど覚えてないんだけど、なんだか愛らしさだけが
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ゴジラ(1954年製作の映画)

3.2

丁寧に作ってるからこそ、緊張感のあるストーリーに、説教臭くないメッセージを込めることに成功している。

今観るとゴジラはちょっと可愛らしいんだけど、それでも近年の雑な怪獣映画よりも恐怖がある。

バンディダス(2006年製作の映画)

1.2

学芸会みたいなクオリティ。もう逆にちょっと笑えたけど、映画ではなかったかな。

カリートの道(1993年製作の映画)

3.0

ストーリーはありきたりだけど、アル・パチーノだから観れる。

ヒート(1995年製作の映画)

1.4

アル・パチーノとロバート・デ・ニーロなら、もっと重いものを観たかった。

銃撃戦も緊張感がないし、結婚や恋愛の描き方も薄く感じた。カットもライティングも丁寧に扱って欲しかった。

TIME/タイム(2011年製作の映画)

1.0

時間が通貨になる世界がどうなるかを描いてほしかった。

アクションもサスペンスも復讐もいらないから、哲学的前提による検証を観たかった。

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

2.8

オープニングで楽しい気持ちになる。

嘘をついて地下に閉じ込めるのも、かつてあったある国について描いてるのも良かった。

けれども、コメディであるからかテンションがずっと同じで退屈してしまう。

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

1.0

コーエン兄弟が好きな人は、この映画は気にいるのだろうか。

『赤ちゃん泥棒』、『ビッグ・リボウスキ』、『ノー・カントリー』、『バーン・アフター・リーディング』が好きだから、そんな感じのお願いします。

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

2.4

アーティストの苦悩とか音楽の素晴らしさを語るわけではなく、ひとりの若者のもどかしい一週間を描いてるだけ。

なりたいものはあるけれど、あんまりそこに没頭できない。他のことで手一杯だったり、考えなきゃい
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トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

1.4

西部劇は嫌いだけど観やすかった。面白くはなかったけれど

ボディ・ハント(2012年製作の映画)

1.0

ホラーやスリラーというより、どんでん返しを目的に作られている。

だから精神的な恐怖はほとんどない。

息子の部屋(2001年製作の映画)

2.0

多くの芸術に触れていると、少しばかりありきたりに感じてしまう。

息子を亡くした人の多くは、立ち直れないほどの喪失感を覚えるだろう。そして、そこから立ち上がるには時間と周りのサポートが必要だろう。
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ディボース・ショウ(2003年製作の映画)

1.0

いつものハリウッドらしいコメディ。

映画の紹介で「セクシー・ラブコメディ」と書かれるくらいには面白くない。

オー・ブラザー!(2000年製作の映画)

1.3

コメディってふざけることではなく、登場人物は大真面目なのに可笑しく見えることだと思うんだけれど、本作の登場人物が真剣に生きてるようには見えなかった。

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

4.6

食べれるのに不味そうなご飯、生きてないのに可愛い赤ちゃん。

ミラーズ・クロッシング(1990年製作の映画)

2.3

コーエン兄弟には新しさを求めてしまう。

そういう点では新しさを感じなかった。観やすくはあるけれど、設定も中途半端だった。

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

1.8

ダークナイトとは違い、「バットマン」という作品に興味がないと楽しめない。

早熟のアイオワ(2008年製作の映画)

1.0

面白そうなテーマだったけれど、語りが多くて萎えた。

ウィッカーマン(1973年製作の映画)

4.9

教えのあるカルト。

敬虔なキリスト教徒である警察官が、行方不明になった少女を探しに島を訪れる。

キリスト教を信じている警察官にとっては島民は狂ってるように見えるけれど、観ているうちにキリスト教を盲
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イヴの総て(1950年製作の映画)

1.0

芸能関係が好きなだけで映画が好きじゃない映画関係者が好きそうな映画。

ジャケットがちょい役のマリリン・モンローであるところも含めて。

おくりびと(2008年製作の映画)

1.0

素直に納棺師の物語を撮ったらいいのに。

妻に多くの嘘をつく夫の話に見えてくる。
1800万円のチェロを買ったのも隠してるし、新しい仕事も隠してる。そんな高価な楽器なら、売るときにもっと高く売れるはず
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.2

難民問題を扱いながら、プライベートな描き方をする。

シリアから避難してきたカリードは、フィンランドで受け入れてもらえずに強制送還の判決が下る。ヘルシンキに住む老人のヴィクストロムは、仕事と妻への不満
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浮き雲(1996年製作の映画)

3.8

アリ・カウリスマキの独自文法である、失業から始まり不条理な災難に見舞われるという物語だ。

無表情で棒読みという点も変わらない。音楽の雰囲気や使い方、ライティングやコントラストにもそこまでの違いはない
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

4.0

ゴダールが言う、「男と女と1台の車があれば映画は撮れる」というのを証明する。

ロマンチックな言葉も、どんでん返しのストーリーもない。ただ男と女たちをカメラが捉えていく。

ビジュアルも良くなく、性格
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.0

私も、いつこうなってもおかしくない。

派手な爆発もないし、展開を裏切ってくることもないし、謎解きがあるわけでもない。それなのに目を離せないのは、私たちもこうなってた可能性があったこと、これからこうな
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.8

形容できない、新しい感情が込み上げる。

自殺に失敗した男が、殺し屋に自分自身を殺害することを依頼する。けれども恋に落ちて死ぬのが怖くなり、雇った殺し屋から逃げ回ることに。

淡々としてて笑いを含んで
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.2

アキ・カウリスマキでは滅多に見れない表情の変化が見れる。

そうは言っても感情表現の表情ではなく、バンドメンバーの1人が演奏中に変顔をするだけ。それでもワクワクしてしまうし、それだけで満足してしまうほ
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.6

何もうまくいかないけど受け入れよう。

職場が閉鎖される。父親にキャデラックをもらうが、父親はそのまま自殺。閉じないキャデラックのルーフ。強盗に有り金を奪われる。キャデラックを売るも安く叩かれる。日雇
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.4

ゴミ収集の男とスーパーのレジの女のラブストーリー、私はこういうのが観たい。

王女の一日の恋や金髪美女との浮気には興味がない。もっと社会的に敗者と言われる人たちの、嘘の混じった素直な恋愛を見たい。
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

1.0

エロティックやグロテスクで誤魔化そうとしてるけど、どちらもそこまでじゃない。

アメリカは善でロシアは悪というプロパガンダだし、ストーリーも普通につまらない。

パリ20区、僕たちのクラス(2008年製作の映画)

3.2

現時点の不完全さを正直に描く。

先生と生徒、学校と教育システム、移民、家庭環境、それぞれが未熟の中で繋がってるという現在の状況を素直に表現している。

ただ、だからこそ焦点をもうちょっとぼやけさせて
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

1.0

コメディタッチであることで、テーマを薄っぺらいものにしている。

高校生の娘の友人を魅力的に感じるのは興味深いけれど、『ロリータ』のような丁寧さはなく、ただ性欲の捌け口としてる点が気持ち悪い。例外とし
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