Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

3.1

先生を悪者にする描写が苦手だったのと、犬のシーンは辛かった。「ラスト20分、想像を絶する衝撃のエンドロールが始まる」という宣伝文句はやりすぎだと思う。この煽りなしの方がすんなり観られた。とても分かりや>>続きを読む

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

3.4

原作は曽根圭介さんの小説。時系列シャッフルあり。コメディ要素と残虐さを兼ね備える。大金をめぐる駆け引き。欲望に目がくらむ人々。人間の弱さ。映画『運命じゃない人』を思い出す。ヴィトンのバッグ自体が高級な>>続きを読む

流星課長(2002年製作の映画)

3.5

こんなの観せられたらもう敵う気がしない。すんごくくだらないけど、これでいいんだよこれでという気持ちも湧く。村上龍『5分後の世界』。割と撮影に手間がかかっていそうな映像。おなじみのフォント。3D電車。オ>>続きを読む

燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.2

原作既読。新選組が好きな自分にとっては「ダイジェスト版」という印象。新選組にあまり関心のない人にとっては入り込みづらいのではないかと感じた。繋がりや深さ、葛藤が伝わりにくい。確かに原作通りではあるけれ>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.1

防波堤1週間。海1日。空1時間。行くのではなく、帰る話。一風変わった戦争映画。開始10分後くらいからずっと音楽がかかっていた印象。静けさも欲しかった。ある意味音楽が雰囲気を決定づけていて説明過多。悲惨>>続きを読む

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.0

とある世界のカナダ。珍しい正方形の映像。ホームアローンネタ。「ワインに水を入れる」。将来を思い描くシーンが印象的。これは肌で感じるタイプの映画なのかな。眺めることしか出来なかった。

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.1

随所に感じられるヤベー奴な雰囲気。絶対に何かあるのだろうと身構えながらの鑑賞。線路。何から何まで仕組まれているように見える作り。眼球打撲。ミュージカル映画のような踊りと赤黄青の三色配分。点滴。聴診器×>>続きを読む

GONIN サーガ(2015年製作の映画)

3.1

あれから19年後の世界。GONINで活躍したキャラクターたちの子ども世代が集結。1と2に存在したとんでもない気迫と強さを持ち合わせたキャラクターは不在。もう一息という惜しさ。映画の外側の情報を加味すれ>>続きを読む

GONIN2(1996年製作の映画)

3.2

前作とストーリー的な関連は無し。宝石店。偶然マッチングする5人。プラス緒方拳さん。刀。キャッツアイの指輪。それぞれの理由。踊りながら自己紹介。喜多嶋舞さんのキッチンで水を浴びるシーンが印象的。啖呵が格>>続きを読む

GONIN(1995年製作の映画)

3.6

一人一人のキャラクターが非常に濃い。手際よい印象づけ。免許証。バッティングセンター。一攫千金。佐藤浩市さんが主人公かと思いきや、次々にバトンが渡されてゆく。ミルクキャラメル。本木雅弘さんのキレキレツン>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.4

実話ベース+タイトルから考えて想像のつく内容ではある。それでも終盤のシーンには感動させられた。オーストラリア人夫婦。幸運が紡いだ奇跡。Google Earth万歳。8万人という現実。

あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

3.1

台湾版(本家)は視聴済み。諸々の設定がどうアレンジされているのか気になり日本版を視聴。本家に比べると下ネタはかなり控えめ。男性メンバーは見た目を寄せているのが伝わってくる。そういう意味では山田裕貴さん>>続きを読む

8番目の男(2018年製作の映画)

3.6

なぜ法が必要か。適当に流せない主人公。護身グッズ。事件そのものは深刻ながら、割とコメディタッチで進んでゆく。金づち。法廷モノでスローモーションになる映像を初めて観た。8人それぞれの個性。さらに進行を盛>>続きを読む

火口のふたり(2019年製作の映画)

3.3

火口…ひぐちではなく、かこう。キャストは二人のみというシンプルさ。特に直子はよく喋る。小説的な台詞。監督曰く、説明台詞の多さはわかってやっているらしい。体調が悪くなったらどうしよう、恥ずかしいと語る直>>続きを読む

Red(2020年製作の映画)

3.3

心底惚れたことのない人間が、心底惚れ込んでしまう話。「どれだけ惚れて死んでいけるか」。途中から大真面目な顔をしてヘンな展開が続くので、これはギャグ映画として観るのもありだったのかと途中で気づく。結婚と>>続きを読む

河内山宗俊(1936年製作の映画)

3.6

右から左のタイトル。蝦蟇の油。賭け将棋。小柄(こづか)。山中貞雄監督作品は、毎度ながら本物に見える時代劇。江戸時代に撮られた映画を観ているような錯覚に陥る。粋なセリフ。現代に比べると、やはり人と人との>>続きを読む

あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

3.3

原作者=監督。コメディ要素の下ネタがかなり多め。ヒロインの女の子が可愛い。高校生から大人までをそれぞれが演じる。井上雄彦の噂話。ランタン飛ばし。格闘技大会。悪気のないズレ。バイクより速いのは列車。ペッ>>続きを読む

Every Day(2016年製作の映画)

3.5

ガーベラの花。一週間。それでも、仕事に行く。おむすびとおにぎりの違い。お弁当。うまくいかないキャッチボール。ツーショット。離婚式の進行で使われる言葉がいちいち丁寧で面白い。お離婚。ブーケ落とし。主演二>>続きを読む

ペット2(2019年製作の映画)

3.3

吹替視聴。1よりもさらに鮮明、リアルになった映像。マックスたちの飼い主ケイティーに子どもが誕生。心配によるストレス。エリザベスカラー。家族旅行、ボールのミツバチ君、トラのフー。3つのストーリーがそれぞ>>続きを読む

ペット(2016年製作の映画)

3.3

吹替視聴。メイン犬2匹の声は、バナナマンの設楽さんと日村さん。飼われているペットと飼われていたペット。お留守番中のペットの姿。トイストーリーを彷彿とさせる。いわゆる行って帰ってくる映画。もう今では見慣>>続きを読む

名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

3.3

劇場版名探偵コナンの人気作品。人工知能「ノアズ・アーク」。ヒロキくん。仮想体感ゲーム「コクーン」。声優さん演じる子どもの声と、本当の子ども演じる子どもの声の違いがとても分かりやすい。JTR。日本という>>続きを読む

ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

3.0

メタフィルム。初心者向けではないと知りながら、配信終了間近とのことで視聴。初めましてのレオスカラックス監督。芸術色強め。体感型。リムジン。ゴジラのテーマ。オンとオフが見分けられない作り。面白い面白くな>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.4

女性陣の配役が良い。おじさま達は雑な感じがしたのでもう少しビジュアル面を仕上げてきて欲しかった。個人的な感覚としてはお局軍団でも良かったと思う。おじさんみたいなおばさんっているよねということなのかな。>>続きを読む

海辺のエトランゼ(2019年製作の映画)

3.0

いろんな意味で展開が早くてびっくりした。背景のひとつひとつが記号的。「好いてくれてると思ったから好きになった」という台詞は気になる。2枚ならどうとか、指がどうとか、この辺りの“ある意味丁寧な”描写は、>>続きを読む

悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

3.5

ときどき短く挟み込まれる別カットが印象的。ひらめいた瞬間の演出がいい。戦後うんぬんという台詞に時代を感じる。殺人現場はなかなかゾッとする作り。手毬唄のおばあちゃんは原ひさ子さん。相乗り自転車や同時に手>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

1.0

無音ロゴ。これは苦手なタイプの映画だった。作中に登場するおじいちゃんとおばあちゃん。その姿に身近な人を思い出す。怖がって楽しむ気分にはなれないし、もちろん面白おかしくもない。作中はっきりと示される二つ>>続きを読む

フロッグ(2019年製作の映画)

3.5

怪奇現象モノのような前半。どういう仕組みなのかあれこれ想像しているうちに真相が判明。なるほどそうだったのかという展開。意外な繋がり。ということは、こうなのだろうという予想をさらに覆していく。複雑な構成>>続きを読む

インファナル・アフェアIII 終極無間(2003年製作の映画)

3.6

時系列としては、1と2の間の話と、1のその後を行き来する構成。新キャラクター、ヨウ。心を蝕まれていくラウの描写がサスペンスタッチ。運命。仏教テイストならではの自業自得感。終盤に流れるあの音楽の入り方が>>続きを読む

インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

3.6

時系列としては1よりも前の話。それぞれの過去が明かされる。より相関図が明確になり、1の理解度が深まった。「蛍の光」。前作に比べると警察の動きは少なめ。マフィアたちの駆け引きが前面的。ハウのキャラクター>>続きを読む

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

3.6

実はマフィアの警察官と、実は警察官のマフィア。『ディパーテッド』は視聴済み。重厚感とリアリティ。それぞれの苦悩がよく伝わってくる。モールス信号。仲間。違えた道。トニーレオンの笑顔が素敵だった。

スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.7

超能力モノが好きなので視聴。ホラーというよりはSFサスペンス寄りな印象。「神経細胞を撹乱するテレパシー」なるものを操るスキャナーズたち。行動や身体機能のコントロールが可能。その対象は人間だけにとどまら>>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

3.0

紋紋。先の読める展開が多め。可哀想目線。泣かせ演出。当時の再現には気合いを感じた。真正面から映すあまり好きではない見せ方。もうすっかりデータ保存が主流になった写真。クラウドが良さそう。オチに面食う。そ>>続きを読む

ソウル・フラワー・トレイン(2013年製作の映画)

3.1

ロビン西さんの漫画を実写化。ロビン西さんと言えば『MIND GAME』。少年ナイフの登場するオープニングがお洒落。天王寺。濃い大阪描写。タイトルの意味になるほど。父の行動を否定はしないけれど、やはり共>>続きを読む

無垢なる証人(2019年製作の映画)

3.5

ぼのぼの。表情と感情は必ずしも一致せず、人の心は難しいと語るジウが印象的。再生。主人公の背中を押す父の手紙がとても良い。法廷モノであり、サスペンス要素あり、家族愛、友情も描く。それぞれが歩み寄れる世の>>続きを読む

幼い依頼人(2019年製作の映画)

3.7

実話ベース。衝撃的な事件発生からストーリーが始まるのかと思いきや、前半は比較的明るい雰囲気。ハンバーガー。ラクダ。ゴリラのぬいぐるみ。暴力シーンは工夫されていて、直接的な映像は控えめ。それでもビシビシ>>続きを読む