Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.1

2を見れば前作でタイムループした理由が明かされると知り視聴。本作もUNIVERSAL登場から工夫されている。シシュポス量子冷却反応器。怒り爆発で当たり散らす主人公に笑う。6次元。世界線の分岐。音楽の使>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.6

落ち着いたシンプルなBGM。誰も何も説明してくれないまま約30分経過。サングラス。ようやく見え始めるストーリー。テレビ越しでも通用。真下ショットからの殴打と突き破りはびっくりした。サングラスをかけるか>>続きを読む

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.8

“暗い才能”。理由もなく6歳で話すことをやめた主人公エイダ。“神も口をきかぬ動物を愛す”。浜辺に置き去りのピアノ。結婚写真。雷。親子で首を傾けるシーンが可愛い。紙とペン。怒っていても崩れない気品。蓋に>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.4

UNIVERSALのロゴ登場シーンからすでに工夫されていて、面白いものが始まりそうだと期待させられる。タイムループ×ホラー×コメディ×青春。主人公の焦りが表情や行動からよく伝わってくる。チョコレートミ>>続きを読む

グラディエーター(2000年製作の映画)

3.4

迫力ある映像と重厚感。ローマ帝国。持てる者と持たざる者。どんな場面でもカリスマ性を発揮する主人公マクシムス。位は高いが孤独と葛藤に苛まれる皇帝コモドゥス。本作のホアキンフェニックスを見ていると北村一輝>>続きを読む

ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖(1973年製作の映画)

3.3

初めましてのジョージAロメロ。B級感。映像自体は安っぽいのに、テンポよく切り替わる編集のおかげで上手いと感じさせられる。全員が一画面に収まるシーンは少なく、一人ずつバラバラが多め。注射の打ち方が雑。編>>続きを読む

オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.3

実話ベース。山火事。ヤーネルヒル火災。『セッション』のお兄さん…マイルズテラーを久しぶりに見た。日本では聞き馴染みのない部隊ホットショット。わざと燃やして止める手法。たくさん散りばめられた伏線らしき描>>続きを読む

バカ昔ばなし(2011年製作の映画)

3.1

オマリーの六甲おろしを思い出すオープニング。文・細川徹さん。え・五月女ケイ子さん。ナレーションと吹替は温水洋一さんが一人で担当。全9話。1話ずつが短いので見やすい。内容はタイトル通り。それ以上でもそれ>>続きを読む

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

3.5

記録漏れ。劇場鑑賞。カジモド。エスメラルダ。フロロー。フィーバス。ディズニー作品の中ではシリアス且つ重め。音楽と歌声が壮大。

カリートの道(1993年製作の映画)

3.5

結末から始まるオープニング。元麻薬王。犯罪から足を洗いたい主人公。レンタカー屋の夢。安定のアルパチーノ。ショーンペンもなかなかハマり役。駅のシーンは『アンタッチャブル』を想起せずにはいられない。アクシ>>続きを読む

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.2

原作未読。アニメ版は視聴済み。吹替キャストはアニメ版と同じ声優さん。思っていたよりも映像のクオリティが高くて驚く。街並みはブレードランナー感濃いめ。芸者ロボット。満遍ない配役にポリコレの気配。アニメ版>>続きを読む

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.1

相変わらず色の使い方が独特。暗い色調に原色が映える。ただ同時に気付くのは、色の美しさと映像の美しさは同じではないということ。自分はもちろん本物の太宰治氏に会ったことはない。知り得る情報を統合する限り、>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.4

友人関係、恋愛、親子関係。お年頃なTHE思春期という描写がリアル。お肌も肉体も当時16歳のエルシーフィッシャーならでは。いわゆる陰キャな主人公。決して意志が弱い訳ではなく手探りな状態。大人から見れば1>>続きを読む

ブラック・ハッカー(2014年製作の映画)

3.4

最初の映像は違う映画が始まったかと思った。パソコンの画面上でどんどん展開していくストーリー。『search/サーチ』に比べると画面越しとカメラ越しの割合は半々ほど。どんなURLでもホイホイ踏んじゃう主>>続きを読む

あの子を探して(1999年製作の映画)

3.5

質素な風景と素朴で自然体な子どもたち。アッバスキアロスタミ監督の『友だちのうちはどこ?』を思い出す雰囲気。日本では考えられないような教育体制。レンガ。だんだんと変化する主人公の心情。さまざまな大人の姿>>続きを読む

ブルーノ(2009年製作の映画)

3.3

気になっていた作品。サシャバロンコーエン演じる“ブルーノ”というキャラクターが主人公。設定はフィクションだけど中身はドキュメンタリーという変わった構造。夢はセレブになること。ときどきドラマパートが挟ま>>続きを読む

八月のクリスマス(1998年製作の映画)

4.0

とても丁寧で静かな作品。心情説明はほぼなし。優しく微笑む主人公。常に聖人ではなく、返ってその姿がやるせなさと切迫感を際立たせる。集合写真。手順書。アルバム。本来なら消すであろう机の軋む音。外から入る光>>続きを読む

ホノカアボーイ(2008年製作の映画)

3.1

頭に水滴。ちょい役の蒼井優さんが贅沢。マラサダ。いとしこいしの喜味こいしさんを久しぶりに見られて嬉しい。意訳「愛に壁はない」。倍賞千恵子さんの声が良い。横向きテレビ。ポキバーガー。心地よい環境音の重な>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

3.5

結末のみ知った状態での初見。異常気象かと思いきや得体の知れない“何か”の恐怖に包まれる。あれよあれよと地獄絵図。虫。走光性。パニック。残酷描写はまあまあキツめ。CGは分かりやすい。副店長の活躍。崇拝者>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.1

告知するかしないか。主題はブレていないはずなのに、どの目線で見ればいいか分からないままエンドロールを迎えてしまった。あまり付き合いのない親族の結婚式に呼ばれたような気分。入り込みづらい。cancerや>>続きを読む

ウォーリアー(2011年製作の映画)

4.0

ハーマンメルヴィル『白鯨』。禁酒1000日。確執。ポケットの薬。「知らぬ仏より馴染みの鬼」。テアゲネス1415勝。ベートーヴェン『歓喜の歌』。主人公が一人の格闘モノはどうしても先が読める。本作は兄と弟>>続きを読む

海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

3.3

出光興産創業者・出光佐三(いでみつさぞう)さんがモデル。日章丸事件など初めて知ることが多く興味深かった。惜しいと感じるのは大袈裟に見える演出とウェット感。脚色度合いはさておき、連続してドラマチックに盛>>続きを読む

VHSテープを巻き戻せ!(2013年製作の映画)

3.5

VHSに触れたことのある世代なら共感できる部分があると思う。定番2本組のタイタニック。次から次へと登場するマイナー映画。『ウィンドウズ95 ガイド』が気になる。日本ビクターのVHSとソニーのベータマッ>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.3

カメラが寄ったり引いたりぐらぐら動くシーンは落ち着かない。どうしたらいいのか分からないという感情。スピーチ。何かを感じ取るマティアスの彼女。その複雑そうな表情を見るたび緊張させられる。言葉に慎重もしく>>続きを読む

死霊の盆踊り(1965年製作の映画)

-

Filmarksでなかなかお目にかかれない低平均点。脚本エドウッド。カンペ読みが丸わかりの演技…夜の帝王。墓地で半裸の女性が無言で踊る。基本的にはそれを眺め続ける作品。踊りを披露する10人のうち大多数>>続きを読む

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.4

旦那様とメイド。日本とはまた違った奥ゆかしさ。距離感。ファッションデザイナーの夢。仕立て屋、裁縫教室。手作りシャツ。用なし電話。NOKIA。妹。厳しい風習。床で食べるごはん。階級制度。自立。ひと昔前の>>続きを読む

狂猿(2021年製作の映画)

3.7

本作で初めて存在を知った葛西純(かさいじゅん)さん。通称「狂猿」。デスマッチ。傷だらけの体。ゴジラのジャンパーに親近感。プロレスラーになったきっかけ。蛍光灯。画鋲。ファイヤーデスマッチ。草刈り機。10>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

吹替視聴。代わり映えのない日々の繰り返し。テンポよく分かりやすい描写。きっかけ。手首のタトゥー…テキサスホールデム。隅々に行き渡るタダ者じゃない感。猫のブレスレット。「ドアがひとつ閉まってもまた別のド>>続きを読む

ハッピー フィート(2006年製作の映画)

3.2

マッドマックスのイメージが強いジョージミラー監督。アニメーションではどんな物語を見せてくれるのかと気になり視聴。声優陣が豪華。コウテイペンギン界では欠かせないという設定の“心の歌”。持たざる者マンブル>>続きを読む

ヘルボーイ(2019年製作の映画)

3.3

初ヘルボーイ。デルトロ版は未見。残虐描写きつめ。ぐちゃぐちゃ。カメラに血が飛ぶ系。タップで割れるスマホの画面。巨人。口から霊。雑な縫合。ブリッジで追いかけるアクティブおばあちゃん…魔女バーバヤーガのビ>>続きを読む

リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

3.2

前作の続きからスタート。同じテイスト。先人の知恵のレベルの高さを改めて思い知る。現代にはさまざまな素材が“食べられるもの”として存在する。最初にその“得体の知れないもの”を食べ、調理法を編み出した人は>>続きを読む

リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

3.3

汗、湿度、ヒレ。体から植物の生えるCGにぎょっとする。こういうイメージ映像が始終続くのかと思いきや最初だけ。田舎暮らし×自家製レシピ。いち子(橋本愛さん)の落ち着いたナレーションが良い。映画っぽさは薄>>続きを読む

ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986年製作の映画)

3.5

初見。開始早々、大山のぶ代さんの声と聞き慣れたオープニング曲「ドラえもんのうた」に懐かしさが込み上げる。ドラえもんという超ハイテクロボットが身近にいながら、ラジコンで動くロボット(ミクロス)に盛り上が>>続きを読む

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

3.6

エンディングのようなオープニング。コーラ。ひったくり。防塵ゴーグル。「飲んだら恋人になる」。隠し切れないチョンウソンの色気が序盤からすごい。ときどき福山雅治さんに見える。心底この人に惚れているという目>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.3

実話ベース。序盤の画面分割がおしゃれ。同時にサラッと時代背景を説明。排他的なイギリスの顔。パキ野郎。玄関のビニールシート。ブルース・スプリングスティーン。曲調に合わせて画面に表示される歌詞の演出が良い>>続きを読む

哀れなピエロ(1892年製作の映画)

3.0

1892年(日本は明治25年)フランスで製作。世界最初のアニメーション。動画装置テアトルオプティーク。500枚のイラスト。カラー。背景に透ける人物。音楽がいい。効果音もピアノで表現する新鮮さ。ストーリ>>続きを読む