Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

3.2

珍しいマレーシアの映画。サイコロ消しゴム。1リンギットは日本円で約30円。マレー系、インド系、中華系。宗教の違い。静かに進む物語。好きな人の名前を聞かれて親の名前を答えるシーンが印象的。時折ながれるピ>>続きを読む

劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション(2010年製作の映画)

3.2

ムーミントロールの声はコナンくん。スニフはフリーザ様。スナフキンはテラ子安。紙や布などさまざまな素材を組み合わせたパペットアニメーション。その質感が新感覚。懐中電灯の光がとても上手く表現されていた。木>>続きを読む

向かいの窓(2019年製作の映画)

3.5

視点を変えることで見えるもの。見えていなかったもの。当たり前ではない豊かさ。双方向。すぐ近くにある幸せ。ふと自分を見つめる。

必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

3.5

タイトルとジャケットからお察しの通りの内容。特殊効果を“特殊効果”で済ませる開き直りっぷり。始まってすぐのこのシーンで「ついてこられるか?」と試されている感じがした。カメラについた点の汚れがときどき気>>続きを読む

米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー(2017年製作の映画)

3.5

以前から気になっていた作品。沖縄復帰50周年のニュースを見て、今見ておこうと視聴開始。瀬長亀次郎さん。猫の許す範囲しか鼠は遊べない。個々人の遊び。「レ・ミゼラブル」。そうめん箱。献血。市長選。中傷ビラ>>続きを読む

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

3.4

初めましての007。モノクロスタート。殺しのライセンス=00(ダブルオー)。トランプの使い方さまざま。しっかりオープニング曲。悪役のマッツミケルセンがお似合い。派手なパルクール。序盤からクライマックス>>続きを読む

イコライザー2(2018年製作の映画)

3.6

前作のことはあまり覚えていない状態で視聴開始。それでも割とスムーズに見られた。前作から職を変え、タクシー運転手になった主人公。星5つ。車内バトル。停車中の車にはぶつけるが、走行中の車にはぶつけない優し>>続きを読む

追憶(2017年製作の映画)

3.5

豪華なスタッフと豪華なキャスト。降旗康男監督と木村大作さんは『鉄道員』コンビ。音楽担当の千住明さんさすがの存在感。凄みを感じるオープニング。ストーリーはサスペンスよりも人間ドラマの要素が強め。劇的とい>>続きを読む

ぼくを探しに(2013年製作の映画)

3.6

開始後すぐに分かる独特の色使い。過去の出来事が原因で子どもの頃から話せない主人公。シューケット。マダムプルースト。謎のハーブティーとマドレーヌ。幻覚アスパラガス。記憶を魚に例える話が興味深い。何で記憶>>続きを読む

ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

3.6

人生は選択の連続。いつ何が起こるか分からない。良かれの行動が些細なきっかけで地獄の門を開く。似た映画で思い出す『激突!』よりもタチが悪い。クマのぬいぐるみ。飲み物を飲んでいる最中に追突されるシーンは本>>続きを読む

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.4

漫画家夫婦。創作を通して炙り出される本音。夫・柄本佑さんのアタフタする動きが面白い。スマホを使ってズームするシーンが良かった。何を考えているのか分からない妻・黒木華さんもお上手。美しくなっていく様が素>>続きを読む

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.4

IQ185で対人能力はゼロという設定の主人公。いざ見始めるとIQ185の凄さがあまり伝わってこない。そして対人能力も低くは感じない。正直な人間であることに違いはないと思う。割と普通。想定外の出来事はほ>>続きを読む

ワン チャンス(2013年製作の映画)

3.6

実話ベース。スーザンボイルが一世を風靡するきっかけとなったオーディション番組ブリテンズ・ゴット・タレント。彼女よりも2年早くこの番組に出場し、一躍有名人となったのが本作の主人公ポールポッツ。キャメロン>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.4

プロミシング…前途有望。上手いなと思ったのは、見せないことでそれぞれに適合する作りになっていること。他人事ではない現実。そして英数字を使った演出。あまりに違う被害側と加害側の認識。この映画はこういう切>>続きを読む

これが私の人生設計(2014年製作の映画)

3.7

登場人物たちの一生懸命さに好感を持てる内容だった。世界で活躍する建築家の主人公(女性)。故郷イタリアの建築業界は完全な男社会。歯がゆさを抱えながらも日々邁進。生活のためウェイトレスとして働き始めたお店>>続きを読む

ねこぢる草(2000年製作の映画)

3.5

原作未読。とても不思議なアニメ体験。湯浅政明ワールド全開。ときどき文字の吹き出しあり。言葉として聞き取れる台詞はほぼなし。ロースとんかつ。巻き戻しエンドロールが印象的。考察を読んで少し理解を深める。理>>続きを読む

男はつらいよ(1969年製作の映画)

4.0

1作目。寅さんのナレーションで始まるオープニング。そして有名な口上。滑らかな日本語が心地よい。お祭り。古き良き日本の姿。小津作品でお馴染みの笠智衆さん。手前を映しながら奥で物語が展開する構図の上手さ。>>続きを読む

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

3.5

ゾンビ映画の礎。ふざけていたことが現実に。「ほら いまあそこに一匹いるぞ」。揺れるカメラ。取り乱し続けないヒロインが意外。ビンタとパンチ。地下へのこだわり。探査衛星と放射性物質。びちゃびちゃガソリン。>>続きを読む

血と砂(1965年製作の映画)

4.1

聖者の行進オープニング。慰問。ディキシーランドジャズ。「戦争に音楽は不要」。楽器を取り上げられる軍楽隊。「靖国神社だけは行くなよ」。雨に濡れる楽器。「ダダダダダダダダ一二三四二二三四」。軍楽隊から一般>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

2.9

重く辛く苦しい2時間だった。絶望から希望を見出すタイプというよりは、やりきれない絶望を見せ続けられる感覚。責める相手がいるのに責められない葛藤。この世界に神はいないのか。手の中から滑り落ちて行くささや>>続きを読む

切腹(1962年製作の映画)

3.9

立派なお屋敷オープニング。甲冑。仲代達也さんの声がいい。「十二分に掻っ捌く」。竹光(たけみつ)とは、竹を削ったものを刀身にして刀のように見せかけたもの。想像を絶する苦痛。意地悪。身勝手な言い分。武士の>>続きを読む

ひまわり(1970年製作の映画)

3.5

オープニング、物悲しい音楽と共に映し出される一面のひまわり畑(ロケ地はソビエト連邦時代のウクライナ)。舞台は第二次世界大戦終結後のイタリア。夫の行方。過去パート。純金イヤリング。卵24個。大芝居。穴。>>続きを読む

野生のなまはげ(2015年製作の映画)

3.6

最初のテロップが読ませる気のない速さで消えてびっくりした。この作品の中のなまはげはお面をかぶった人間ではなく、自然界に生息する動物という扱い。野生とか飼育とかいう概念があり、数え方は一頭二頭。包丁が非>>続きを読む

人数の町(2020年製作の映画)

3.2

何が何だか分からないまま進むストーリー。チューターとデュード。標準装備はパーカー。内容と全く関係ないけれど中村倫也さんのへそ毛が意外。絶賛タイムとディスりタイム。餌付け感。時折挟まれる問題提起のような>>続きを読む

太陽は動かない(2020年製作の映画)

3.5

本作が公開される以前、WOWOWにて映画版の前日譚(全6話×60分)が放送されていた模様。それを知らずに見た為、詰め込み感と分かりづらさが目立った。次世代エネルギーを巡る争いそのものの取っ付きにくさ。>>続きを読む

赤い風船(1956年製作の映画)

3.8

少年と風船の友情。台詞少なめ。風船を傘に入れてあげる優しさ。落ち着いた街の色に風船の赤が映える。ガラス売り。青い風船。意思を持ったような風船の動き。だんだんペットのわんこに見えて来る。途中までは評価の>>続きを読む

キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

3.7

南北戦争。実際に起きた列車強奪事件が基になったアクション喜劇。いわゆる行って帰ってくる映画。主人公が連結棒に座った状態で走り出す機関車。トロッコ、自転車。バスターキートンの身体能力の高さに相変わらず感>>続きを読む

チャーリーズ・エンジェル(2000年製作の映画)

3.6

ド派手なオープニングが心地よい。チャーリーの部下だからチャーリーズ。なんちゃってニッポン。「上を向いて歩こう」。着ぐるみ相撲。格好いい決めポーズ。ワイヤーアクション。ハンドル舐め。レーシングカー。CG>>続きを読む

惑星大戦争(1977年製作の映画)

3.1

スターウォーズのブームを察知して作られたSF特撮映画。制作期間は約2ヶ月。ポップな音楽。アテレコ。顔の皮ぺろり。轟天号。思い入れしようもないジミーの回想シーン。伝わってこない危機感。宇宙獣人と恒星ヨミ>>続きを読む

猿の惑星(1968年製作の映画)

3.5

記録漏れ。印象的なラスト。また観直したい。

ヤマトタケル(1994年製作の映画)

3.4

ゴジラをきっかけに視聴。衣装デザインが独特。銅鐸みたいな帽子。アマノシラトリ(天の白禽)。水晶勾玉。ファンタジー要素強め。アクション多め。露出の多い戦装束。つけぼくろ。集団ダンスに感じるゴジラ映画の伝>>続きを読む

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.3

青、赤、黄、緑の照明。ほとんどのシーンが即興らしい。ピエロことフェルディナン。唐突の連続。ぶつ切り道路。途切れる音楽。「誰に話してるの?」「観客さ」。ぶつけたり、燃やしたり、沈められたりする車たち。ル>>続きを読む

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.2

犯人探し。次から次へと起こるハプニング。巻き込まれる乗客。疑惑の数々。終盤は迫力満点。無重力銃が格好良かった。回収されないまま終わったトリックの真相が気になる。

丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

3.9

右から左に書かれたタイトル登場ですでに驚かされる。この時代の作品としてはかなり聞き取りやすい音質。テンポ良いストーリー。こけ猿の壺。山吹色=小判。屑屋。「お歌いなさいよ」。まさかの「三遍まわってワン」>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.0

なんだか疲れてしまった。前向きなメッセージが込められていると思う。それなのに、このささやかな空気が苦しかった。ゆっくり丁寧ゆえにじわじわと逃げ場がなくなっていく感じ。見るタイミングが違ったのだと思う。>>続きを読む