Lizettteさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

Lizettte

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スキャナー・ダークリー(2006年製作の映画)

4.0

ロトスコープとしての映像の表現方法が実にはまった作品だと思った。薬物をしているときはアニメーションの線もグニャグニャしてわかりやすい。ストーリーは主人公をはじめ、ほとんどの人間が薬物をしているので、妄>>続きを読む

フットルース(1984年製作の映画)

3.5

青春映画なんだけれど、頭の固い大人にも観てほしい映画だ!自分の青春時代は忘れ、音楽やダンスを禁止することで若者の秩序を保とうとする大人のエゴ=ある意味での無関心を宗教と絡めながらも決して重々しい話には>>続きを読む

アンビリーバブル・トゥルース(1989年製作の映画)

4.5

将来への不安を核の恐怖に置き換え怯えながらも、本当は何がしたいのかわからない高校生と刑務所から出所したばかりの整備士の恋愛を軸に、様々な人間の愛おしくも痛い人生が交差する物語。ハル・ハートリー独特の間>>続きを読む

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.0

オリジナルは観てないです、今度観ます。"人は死ぬ時にその人の人柄が現れる"というのは、ゾンビが襲って来た時には関係ありません。その場の選択が全てなのです。かっこ良く死ぬ者、無様に死ぬ者、静かに死ぬ者、>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

4.0

知的レベルの高い会話に挟まれたある意味寓話的な性の物語は、もはや"信用できない語り手"なのではないかと思ってしまった。と、同時に、トリアーがそんな使い古された手法を取るわけがないとも思う。しかし、ジョ>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

2.5

フランシスが周りに見栄を張ってしまうところや、休日を無駄に過ごしてしまったりする部分に共感するものはあるものの、映画としてのテーマには何も感じなかった。というかむしろフランシスに対する心配というか怒り>>続きを読む

アニマル・ハウス(1978年製作の映画)

3.0

町山さんがソーシャルネットワークの解説でこの映画を取り上げていたので観てみた。その観点から言うとなるほどなあとは思うのだけれど、アメリカの大学文化のことを知らないと何の映画なのかよくわからないぐらいに>>続きを読む

ディス/コネクト(2012年製作の映画)

4.5

問題が起きたら原因があり、その原因を突き止めることで問題を解決するというのが一般的な考え方だが、その問題がインターネット絡みの場合、根本的な原因はインターネットを使ってしまったことではないのに、自己防>>続きを読む

ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

4.0

キャラクター、ストーリー、音楽、セット、衣装、どれをとってもカルト映画にふさわしいもので、一瞬たりとも飽きを感じさせず、それまでの盛り上がりと対照的なラストの切なさが胸に迫ってくる。役者たちの怪演はど>>続きを読む

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語(2004年製作の映画)

4.0

逆境にも負けず、たくましく生きていく子供達の物語。泣かせますね〜。ジム・キャリーとメリル・ストリープの2ショットはまさに"競演"といった感じで見応えがあった。エミブラちゃんが本当に可愛い。

エル・トポ(1970年製作の映画)

4.0

トラウマ映画認定。本編とは全然関係ないけれど、監督がインタビューで「NYタイムズは最初、この映画をこき下したんだけど、読者から大量の手紙がきたからって後から1ページ丸々使って褒めまくったんだ!そんな映>>続きを読む

シンプルメン(1992年製作の映画)

4.0

オフビートな雰囲気がたまらないね!いいね!最高だね!最後の最後まで馬鹿で単純な男たちをむしろギャグっぽく観せてしまうのはなかなか技ありだと思った。突然、ストーリーに関係のないシーンが挟まれるのだが、そ>>続きを読む

イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所(2014年製作の映画)

2.5

"生きるか死ぬか"という選択の倫理観を問うようなシリアスなストーリーかと思いきや…。不自然なストーリー展開で特に問題だと思ったのは、主人公ミアにとって、"死ぬ"という選択は本人も観ている側も考えられな>>続きを読む

プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.0

宗教的なテーマが込められたお話なんでしょうけど、そこら辺は詳しくないのでいいです。それ抜きでも充分に濃厚なミステリーでした。心の傷というのはそう簡単には癒えないもので、人生、人格をも狂わせてしまう。そ>>続きを読む

我が家のおバカで愛しいアニキ(2011年製作の映画)

3.0

人間、正直がいちばんだなんて言いません。そんなことは綺麗事でしょう。それでもこの長男にとっての"正直さ"というのは家族への愛情表現そのものであって、彼からその正直さを取ったら、おバカですらなくなってし>>続きを読む

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.5

何とも感想が書きにくい、じんわり感動系伝記映画でした。大したスターはいない中、ここまでの作品に仕上げてしまうイーストウッドはさすが。エンドクレジットのそれまでとは違うミュージカル調の演出が良い。

バツイチは恋のはじまり(2012年製作の映画)

5.0

今年一のラブコメ決定!「平凡な毎日はつまらない」というメッセージ性を含めながらも、変にシリアスにすることなく、最後までぶっ飛んだコメディであることを忘れずに作り上げた製作者たちに拍手。ストーリーの組み>>続きを読む

記憶探偵と鍵のかかった少女(2013年製作の映画)

2.5

ラストは見えていたし、そのラストもこの作品の主軸ではない扱いのはずなのに、それだけで無理に終わらせてしまったように見えた。伏線を貼るだけ貼って、どうでも良さそうなものだけ回収。重要と思われるものは回収>>続きを読む

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

3.5

長いけれど、その長さを感じさせないPTAの技量に脱帽。エディの駆け出しの頃の場面が特に好き。80年代になり、ポルノ業界に残るもの、去る者の「明暗」ではなく「闇」の描写が上手いと思った。所詮ポルノ映画は>>続きを読む

自殺サークル(2002年製作の映画)

3.5

「あなたはあなたの関係者ですか?」という言葉の真の意味は園子温の著書「けもの道を笑って歩け」に詳しく書かれていて、映画の中ではそれがどのように描かれているか気になっていたが、自殺者の皮膚がその人の外側>>続きを読む

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

5.0

モードのように人や物に執着せずに生きていけたら、と思いました。指輪を海に投げ捨てるシーンは映画史に残る名シーン。ハロルドの自殺場面はどれもユーモアに溢れていて声に出して笑えるし、その合間にはモードのア>>続きを読む

モンスターズ/地球外生命体(2010年製作の映画)

1.5

色んな方のレビューを読んで軒並み高評価だったので期待しすぎたパターンのやつ。

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.0

アイデア一つでなんとか映画にしたのが丸わかり。それも、この監督、キャストで作り上げてしまったという。クリストファー・ノーランとテレンス・マリックの作風を掛け合わせてごちゃ混ぜにしたようなこの作品。でも>>続きを読む

主人公は僕だった(2006年製作の映画)

4.5

小説と映画の良さを上手く融合させた傑作。面白い本を読んでいる時に味わう「早く次のページをめくりたい」という欲求がこの映画では「早く次のシーンが見たい」に繋がる。音楽やアニメーション、エンディングもお洒>>続きを読む

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

3.5

これまで何度も観ようとして、その度に寝落ちして観れなかった作品。今回やっと全部観れました。誰も人生においてはビギナーズ。それは年齢や性別関係なく、みんな正解もわからず愛を求め模索して生きている。そんな>>続きを読む

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

4.0

最近の邦画の中ではダントツ好きだ。几帳面な父親とぶっきらぼうな娘。そんな正反対の2人でもやっぱり家族なんだから、家族というのは不思議なものだと思った。前田敦子はクロユリ団地での演技には驚愕してしまった>>続きを読む

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

4.0

面白かったです!2割の人間は自分が何をしようと自分を信頼してくれ、6割の人間は自分の行動により変わり、2割の人間は自分が何をしようと自分を嫌う。その方程式に実に忠実な物語だった。そしてマスメディアの支>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.0

映画の中で特に輝くテーマ、「1人ではできなくてもみんなでなら大きなことも成し遂げられる」ことと「負け犬でもヒーローになれる」ことを王道なストーリーに乗せて奏であげた作品。自分たちの道を良くも悪くも信じ>>続きを読む

ジ、エクストリーム、スキヤキ(2013年製作の映画)

2.0

演技やセリフ、ストーリーのわざとらしさにイライラした。
鉄の鍋だから、鉄分取れるし。

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

1.5

いつもはしないくせに、原作を読んでいる時だけ比べるのってずるいなあと自分でも思うのだけれど、今回はいつも以上に比べてしまった。原作はSNSはツイッターだけでなくブログ、メディアはワイドショーだけでなく>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

4.5

主演の2人の特に素晴らしい演技はどれもセリフのない場面でのものだった。感情を表現するのに結局は言葉なんていらない。ここはマイクの告白に繋がるかもしれない。言葉に表してしまったから、それは言葉でしかなく>>続きを読む

メイジーの瞳(2012年製作の映画)

2.0

あまりにも完璧すぎる(映画的に)話の進み方で楽しめなかった。あらすじ以上のことが、盛っているわけではなく、本当に起こらなくて、ずーっと画面を眺めて「はいはい」と心の中で頷くだけの90分強だった。もう少>>続きを読む

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

3.5

当初は彼女の計画的な復讐劇に疑問を持ってしまった。確かに娘を誘拐され自分の13年を犠牲にさせられてしまったが、彼女には心からの怒りや復讐心がどうしても感じられなかったからだ。彼女のその美しい冷酷さはそ>>続きを読む

キミに逢えたら!(2008年製作の映画)

3.5

大好きなバンドのシークレットライヴを追いかけに出かけた一日。でも見つけたのはずっと前から繋がっていた運命の人だった。こういう映画もたまには観ないと心が病んでしまいます。オープニングにアニメが使われてい>>続きを読む

TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)

4.5

書きたいことは山ほどあるけれど、詳しい感想はまた今度。いつも通りのテーマ、演出が出てくる度にテンションが上がってしまう私はやっぱり園子温監督が好きなんだなあとしみじみ思いました。

ウォンテッド(2008年製作の映画)

3.0

基本的にはマカヴォイを愛でるための映画です。アクションやその演出はかっこよくスマートでいいと思います。googleで自分の名前を検索し、文字通りの自分探しをしていたウォスリー。そしてその父親が息子にW>>続きを読む