こーじさんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

こーじ

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秘密のかけら(2005年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の掛け合いの面白さが分からないことから始まり、乗り切れないまま終わってしまった。半分眠った目で観ている印象で、謎解き部分も盛り上がらずに淡々と流れていった。時間軸が分かりづらい反面、最後の「気付い>>続きを読む

P.S. アイラヴユー(2007年製作の映画)

4.0

亡くなった夫から届く手紙。題名からは甘いラブストーリーを連想するが、笑って涙を流せる前向きなヒューマンドラマ。スワンクの自然体の魅力、バトラーの笑顔、そして母役ベイツの名演。映像は美しく音楽は楽しい。>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

5.0

人となる前に人生の決まる、手が届きかけた未来。無機的で単色の空虚な地上。海藻が茂り、人造の世界と異なる力の働く母なる海。その浜で自らを削り取る姿が痛む。無限に広がり或いは消える人間の可能性。カットされ>>続きを読む

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

4.0

画面の中心に重心のある統一された構図。その息苦しい美しさの中で、計算半分、アドリブ半分の演技が覗き見するような気恥ずかしさを生んだ。特徴的な長回しには無駄なものもあるが、その産物の生々しさは新鮮。キュ>>続きを読む

パシフィック・リム(2013年製作の映画)

3.0

出撃&戦闘シーンのワクワクニヤニヤ感は文句なし! 必須の定番展開を詰め込めるだけ詰め込んだから、ドラマ部分が長い割には、忙しすぎてキャラに入り込む余裕はない。アメリカ映画らしくロボットと怪獣のデザイン>>続きを読む

運命じゃない人(2004年製作の映画)

3.0

和風ロック・ストック〜。いわゆるパラレルストーリー物で新鮮味はないが話は上手くまとまっている。笑いもハズしてはいない。オチの爽快感は弱く、そこで終わっちゃうの?的な中途半端さも感じる。とはいえ、話も複>>続きを読む

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.0

物語の背景はリアル。アニメらしい多彩なアイデアや変化が楽しい。絵もよく動く。語りで進める賛否はあるだろうが展開の密度からすると仕方なしか。面影すら残っていないほど故郷を再開発されてしまった自分として、>>続きを読む

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

小説から飛び出た女の子との恋愛映画。設定は特異だがテーマは普遍的。文字通りコロコロ表情を変えるゾーイが魅力。秀逸なのは狂気と悲しさと後悔が混じり合う急転直下のクライマックス。最後は新しい未来へ踏み出し>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

5.0

素晴らしくダサくて素晴らしくキュートで素晴らしくハッピー! ムッチなリッチのレイラが堪らなく天使。証明写真とモーテルのシーンは額に入れて飾っておきたい。神経が隅々まで隙なく行き届いている。だからつまり>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.0

車椅子の白人富豪と介護する黒人青年の絆。緊張感ある幕開けが暗い展開を心配させるが、物語が動き出せば気の利いた会話を楽しめる心温かなヒューマンコメディー。役になり切った二人の演技、特に一切の遠慮がないの>>続きを読む

風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.0

警鐘を鳴らしたナウシカ。怒りをぶつけたもののけ。今作で描くのは、それでも変えられぬ大きな力の中で、ただ美しくひたむきに生きた二人の姿。その儚さに託すのは未来の見えぬ現代を生きる憐れみ、それとも最後の願>>続きを読む

悪人(2010年製作の映画)

3.0

様々な悪の姿が直球過ぎ、人間の善悪についての深さはない。一方、家族を、愛する人を想う(妻夫木を除く)3人の描写、その演技には泣かされる。が、光代が人生を捧げようとした心理だけは釈然としない。主人公と被>>続きを読む

007 スカイフォール(2012年製作の映画)

4.0

文句なしでかっこいい。何が起きているのか考えさせる暇のない怒涛のオープニングから、あっという間の142分。伝えたいものだけに削ぎ落とした映像とストーリーはシンプル且つ隙のない美しさ。筋肉に貼り付いたよ>>続きを読む

ウォール街(1987年製作の映画)

4.0

「自らの努力で創り出す者こそが報われるべき」と信じる自分としては納得の面白さ。ただ、結果的にゲッコー側の人間を増やしてしまったのは皮肉。展開上カリスマ性が不可欠とはいえ、ダグラスがはまり役すぎた。ラス>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

物語りは放り投げたまま感情の変化だけで描いたのが斬新。高校生活のリアルな空気感も秀逸。桐島に翻弄される1軍と、遠い先は見えなくても、すべきことに真っ直ぐ向き合う2軍、3軍。各自の中の小さな芽生えで未完>>続きを読む

告発のとき(2007年製作の映画)

4.0

息子への愛情を軸に描かれた反戦映画。感情を極力抑えた演出ではあるが、あまりに残酷な真実に、子を持つ親としては逃げ場のない暗闇に追い込まれる。ラストシーン、自分自身ともいえる古びた星条旗の声なき叫びに、>>続きを読む

イン・ハー・シューズ(2005年製作の映画)

3.0

コンプレックスを持ち合う姉妹の成長と絆、亡き母をめぐる家族の再生。暗くなる展開を、フロリダの陽射しの下で前向きに描いたのが嬉しい。脚本も演技も落ち着いた雰囲気で心地よい。ただ姉さんモテすぎでは? 元気>>続きを読む

さよなら、さよならハリウッド(2002年製作の映画)

3.0

元有名監督が、再起をかけた映画撮影中に心因性視覚障害となるコメディ。新鮮味はないが、ウディ・アレンらしい皮肉たっぷりの台詞回しを楽しめる。現実とリンクするオチも小気味よい。邦題も良し。夕陽の摩天楼が絵>>続きを読む

ローマ法王の休日(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

法王版ローマの休日。最大の見所は観客を突然放り出すかのような、呆気にとられる結末。いや、それとも映画史に残る斬新な結末なのか? 妙に生き生きと感動的に描くバレーボールシーンとこの結末の対比が面白い。“>>続きを読む

ミルク(2008年製作の映画)

3.0

ゲイをカミングアウトした活動家ハーヴィー・ミルクの生涯を描く伝記映画。批評家が好みそうな内容をソツなくまとめてある印象。伝えるものに多くを語る知識や見識の無さ故か映画としては若干眠くなる。クライマック>>続きを読む

グリーン・ホーネット(2010年製作の映画)

3.0

キック・アスの面白さ、かっこよさ、センス、ダサさを4割減した感じ。主人公のダメさは随一。サブのカトーを含め魅力は薄い。キャメロンと最後に主人公レベルにバカになるヴァルツのお陰でギャグ作品として何とか成>>続きを読む

アルゴ(2012年製作の映画)

4.0

アメリカ万歳だったり観た後に何か残るのかといった話は置いといて、ハラハラとドキドキを楽しみつつ、最後にパーッと喜べる娯楽作。アクションや派手なペテンといった見せ場があるわけではないのに、飽きずに楽しめ>>続きを読む

ダーク・シャドウ(2012年製作の映画)

2.0

子供向けなのかと思ったら、恋愛のもつれが主軸でPG12指定のエロシーンもある。どの層を対象にしたのか不明確。ジョニデ演じるヴァンパイアのキャラは弱い。年齢層豊富な女性陣は楽しめる。Top of the>>続きを読む

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

偉人を悩める人間として描きました系映画。ただし、悩むのは引退後の錯綜の中。現実の世界に戻るラストに少しほっとするが、もっと強い姿を見たかったかも。正しさとは何なのか、そして正しくあり続けることの難しさ>>続きを読む

美女と野獣(1991年製作の映画)

3.0

これぞディズニーランドの世界。というかディズニーランドがこの世界を現実にしたのか。基本的に古い価値観のおとぎ話ではあるが、深く考えず、夢と魔法の世界を楽しむべき。オーバー気味の動きで崩れて見えるデッサ>>続きを読む

アイアンマン3(2013年製作の映画)

4.0

重くなり過ぎないか?という心配は無用。0から造る楽しさや笑いなど、第1作のテイストを重視した印象でひと安心。一方、邸宅崩壊や人間落下シーンの迫力も満点。無数のスーツの登場に驚くが、だからこそ最後の台詞>>続きを読む

HICK ルリ13歳の旅(2011年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトルに惑わされたがロードムービーでも少女の成長物語でもない。重い体験と終始気味悪いサイコ男の話。描いたのは後悔?同情?ただの事実?幼さだけで済ますことのできない罪から逃げた先に希望はあるのか?問わ>>続きを読む

タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密(2011年製作の映画)

3.0

ストーリーは並み。タンタンには馴染みもなく、映画内で魅力的に描かれるわけでもない。が、アニメとも実写ともいえない独特な映像で、するすると縦横無尽にアングルを変えていくアクションは見応えがある。3Dで観>>続きを読む

シカゴ(2002年製作の映画)

4.0

冷静に考えると悪趣味にぶっ飛んだ筋書きだけれど、あっけらかんと明るく楽しく魅せられた。万華鏡のようにくるくると切り替わる音と映像とダンスに気持ちよく酔える。皆素晴らしいパフォーマンスを披露しているが、>>続きを読む

プロメテウス(2012年製作の映画)

3.0

面白くないわけではない。が、人類の起源を探る壮大な物語ではなく、要するにエイリアンとの戦闘映画。ビジュアル的にも悪くはなく、手術室のシーンのグロさと緊張感もかなりのもの。内容的な驚きがないことと、意図>>続きを読む

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

潔癖症の詐欺師の前に突然現れた娘。父と娘の物語を楽しみつつ迎えたクライマックスでの暗転と、アリソンだからこそ成し得た映画と現実が入り混じる最後の嘘。全てを失う展開にはロイ同様笑うしかないが、結果的に幸>>続きを読む

タイタニック(1997年製作の映画)

5.0

公開時以来の再鑑賞。一切の隙なく組み上げられたレンガのように、必要な情報を作品内で完璧に説明し切るキャメロンの構成力には驚く。誰にでも理解できる娯楽大作を目指して成功させるのは並大抵のことではない。数>>続きを読む

ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)

2.0

無駄に揺れ動く映像と、時代的にもビジュアル的にも全く構築できていない安っぽい世界観がとにかくダメ。家族愛かラブストーリーか世界の不条理か作品のテーマも不明。ジェニファー・ローレンスの演技だけが、唯一リ>>続きを読む

ALWAYS 三丁目の夕日’64(2012年製作の映画)

4.0

どうしようもないくらいベタな展開だけど、そういう展開を期待されているんだからこれで正解。素直に泣いて笑って見るのが幸せ。お馴染みのキャラたちに会うのを楽しみにされる作品に育ち、綺麗に閉じた。音楽は少々>>続きを読む

戦火の馬(2011年製作の映画)

4.0

第一次大戦。戦馬として数々の国と人々の中を駆け抜けたジョーイを追いながら、戦争の姿と人々の繋がりを映し出す。物語り、映像、カメラアングル、音楽。少しレトロさをも感じる王道的作品だが、描くべきものを堂々>>続きを読む

ロック・オブ・エイジズ(2012年製作の映画)

2.0

ロックミュージカルだそうだけど、内容的には学生が考えたチープなギャグミュージカルといった雰囲気。オリジナルの舞台もこんな内容なのか? 楽しそうなトムと、ゼタ姐さん率いるオバさん軍団の場面は良し。てか、>>続きを読む