こーじさんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

こーじ

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スペル(2009年製作の映画)

4.0

怖いのに楽しいホラー。前半は比較的穏やかだけど、後半ぐんぐん盛り上がり、墓地のシーンに至っては笑いを極めた迫力に圧倒される。人に恨まれるのって現実世界でも何がきっかけか分からないから恐ろしい。お年を召>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.0

2007年のファイナル・カット版を鑑賞。タイトルのイメージからスピード感のあるSFを予想したが、意外とスローでウェットなドラマ。特筆すべきはその世界観。以後のSFに与えた影響の大きさを見せつけられた。>>続きを読む

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)

5.0

うわ、何だろ、この胸を締め付けられる感じ。ラースほどの痛みは持っていなくても、ビアンカを作り出さずにいられなかった弱さは決して他人事ではないのだ。そしてとどめを刺すのはラースを包み込む人々の温かさ。辛>>続きを読む

モンスターVSエイリアン(2009年製作の映画)

3.0

タイトルからしての超B級臭さに完全に甘くみていたら意外な面白さ。変に説教っぽくせず、基本的にバカバカしいけど、爽快な内容に仕上げているのが好印象。過去作品へのオマージュも多いみたい。短さも良い。ボブと>>続きを読む

スパイアニマル Gフォース(2009年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

リアルな動物たちの毛並みや、後半のトランスフォーマーなど、CGの技術レベルは妙に高い。動物のスパイが活躍するという内容は可も不可もなし。ただ、思惑通り「モグラなんて誰も買わないよ」と思ってしまった自分>>続きを読む

少年メリケンサック(2008年製作の映画)

2.0

キャラの魅力が弱く、そもそもパンクへの熱い思いが感じられない。何だか分からないけど引き込まれるような勢いがもっと欲しかった。中年バンドということで、あえてグダグダ感を狙ったのか? 展開や描写など、全般>>続きを読む

スプラッシュ(1984年製作の映画)

2.0

内容はコメディ色が強く、古さも感じてイマイチ。ただ、ダリル・ハンナの人魚っぷりは凄い。水中であれだけ動いて笑ってるのに、息をちっとも漏らさないなんて相当頑張ったんだと思う。CGに頼らない美しい人魚映像>>続きを読む

きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

認知症の老婦人に、身分の違いを越えようとした若い恋人の物語を読み聞かせる老人。構図の意味は明らかだが、若さの輝きを放つ真っ直ぐな恋愛を素直に楽しめる。そして迎える切なく幸せな、永遠の愛の結末。単純なフ>>続きを読む

17歳の肖像(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大人の男性との恋に落ちる少女の物語。その場の微妙な空気感が伝わってくるような丁寧な作風が素晴らしい。マリガンはチャーミングで演技も完璧。ミルクティーとビスケットと「I need your help 」>>続きを読む

エデンの東(1954年製作の映画)

4.0

知っていたのは作品名とジェームズ・ディーン主演ということだけ。家族の愛を求める青春映画だった。50年以上前の作品だが、演技や映像、画面の構図などにさほど古臭さは感じない。現代の基準では、文句なくお勧め>>続きを読む

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

4.0

現代版ローマの休日(といっても10年前か…)。アナがウィリアムに惚れる理由は全く謎だけど、おとぎ話だからそこは深く考えても仕方ない。ハッピーなストーリーとジュリアの笑顔を素直に楽しめば、心地良い時間を>>続きを読む

スウィート・ノベンバー(2001年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「あなたを助けるから、11月の間だけ私と一緒に暮らそう」と、突飛な展開で始まるラブストーリー。秋にぴったりな雰囲気の佳作。愛の重さよりロマンティックを選んだラストは賛否両論か。シャーリーズの庶民的な美>>続きを読む

J・エドガー(2011年製作の映画)

2.0

FBI 長官エドガー・フーヴァーの伝記映画。見所はディカプリオら主要キャストの老人メイク。頑張ったが消し切れない違和感が気になり集中出来ない。2つの時代を交互に足早に進む展開も忙しい。作品の重心が掴め>>続きを読む

G.I.ジョー(2009年製作の映画)

3.0

黒幕は誰だ?俺だ!的な笑っちゃうほどの展開の早さ。気持ちよく吹っ飛びまくるパリでのチェイス等の超高速アクション。3倍速で観ている感覚が楽しい。なのに話も戦闘内容も理解出来るのは偉い。敢えて満載した(?>>続きを読む

マネーボール(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

弱小チームの奇跡の活躍ではなく、革命的な異端の球団作りを目指した男の物語。根底にあるのは自分の過去への復讐。勝つために選手をコマと割り切るなど、決して善人ではない主人公を賞賛も否定もせず描く。プロの厳>>続きを読む

ハリソン・フォード 逃亡者(1993年製作の映画)

3.0

現代ではすぐに見つかってしまう状況だろうが、明らかにブチブチとカットされたTV放送で観ても、設定と脚本の面白さを楽しめた。徐々に真実に近づいていくトミー・リー・ジョーンズの存在が良い。ずっと走り続ける>>続きを読む

愛を読むひと(2008年製作の映画)

5.0

甘い邦題に反し、押し潰されそうなもどかしさが苦しい。物語は予期せぬ方向に落ち続ける。登場人物たちに共感することは出来ないが、それはきっと共感を避けたい心の暗部を突いているから。ハンナに投影された戦争の>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

タイトル通りどうしようもない男たちの、情けなくもひたすらかっこいい映画。無駄な会話やシーンが9割でありながら無駄が全く無駄じゃない。タランティーノのセンスや才能や知識がデビュー作から全開だったことがよ>>続きを読む

デイ・アフター 首都水没(2007年製作の映画)

1.0

洪水がロンドンを襲う、群像ドラマ系のパニック映画。こんな作品あったかなぁ?と思いつつTV録画を鑑賞。・・・あぁ、知られてないわけだと納得。この手の映画が数ある中で、この作品ならではの売りが何もない。こ>>続きを読む

プライドと偏見(2005年製作の映画)

3.0

イギリスの田園風景を舞台にした映像の美しさ、台詞を語るかのようなリズムのある映像、長回しの映像による緊張感と、映像の芸術性が際立つ。繊細な演技で感情を綴る俳優陣も良い。プライドと偏見が溶けた先の、あり>>続きを読む

ホワイト・オランダー(2002年製作の映画)

3.0

殺人で服役中の母。3組の里親を渡り歩く娘。過去故に痛いほどに娘を愛する母と、母の愛を求め憎しみ理解し、やがて自立する娘の姿を淡々と切なく描く。一種のロードムービーか。変化しながらもふと昔の面影を見せる>>続きを読む

ケイティ(2002年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

ケイティって名前の女子大生の彼氏が謎の失踪をして、刑事が調べにきて、また失踪事件が起きてってサスペンス。もう少し繊細な演技と演出がないと、ミスリードがバレバレで見ていて辛い。ちゃんと作ればそれなりに面>>続きを読む

マレーナ(2000年製作の映画)

3.0

戦時中のシチリアを舞台に、美しい大人の女性への思春期の憧れと、少年の視点から見たマレーナの運命を描く。少年時代へのノスタルジーって点では「ニュー・シネマ~」に通じるが、赤裸々過ぎて共感出来る層は限られ>>続きを読む

ハウルの動く城(2004年製作の映画)

3.0

ソフィーの年齢変化のロジックや、物語りの目的地など、よくわからない事が多くて消化不良感が残る。深く考えずに単純なラブストーリーだと思うのが一番いいのかも。まぁ、かわいいカルシファーが観られるので、それ>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

何故か感動の社会派ヒューマンストーリーだと思い込んでいたので、どこで泣かすんだと身構えていたら、意外や、強かな痛快逆転劇だった。勝手な勘違いで戸惑ったが、それならそれで面白い。昔の刑務所って、実際あん>>続きを読む

トワイライト〜初恋〜(2008年製作の映画)

2.0

一歩間違えると完全なギャグマンガだけど、出演者たちの深刻な表情と青みがかった静謐な映像で何とかラブストーリー側に踏みとどまった。・・・かなぁ? 強い敵が次々現れる&吸血鬼の恋の悩みの繰り返しで、いくら>>続きを読む

インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

5.0

素晴らしい。映画という作り物の域を越え、歴史を体験する感動を味わった。静かに力強く描く数多くの良心。座って観ることなど出来ない決勝戦の興奮。心を揺らす人々の笑顔。出来過ぎた美談と言わず、素直な心で感じ>>続きを読む

チョコレート(2001年製作の映画)

3.0

運命に全てを奪われた女と、自らの業によって全てを失う男。求め合うものは愛か救いか。ハル・ベリーの決意の表情の先に、苦くとも幸せな未来が待つことを願う。一見ミスマッチながら多くの意味を含んだ邦題は深い。>>続きを読む

猫の恩返し(2002年製作の映画)

2.0

作画もストーリーもキャラも宮崎駿的な密度の濃さはなく、非常に軽い味付け。作品への愛情、ノスタルジー、じんわりとくる感動といったジブリらしさを求めなければ、ギャグ漫画に近いノリもあって、アニメとしては普>>続きを読む

2012(2009年製作の映画)

3.0

CGの迫力だけの映画かと思ったら、それを嫌ったのか家族の絆を描くドラマシーンが意外と長く2時間半はやや飽きる。とはいえ、ご都合主義な展開や何でもありな吹っ切れたCGは、ここまでやられればむしろ気分爽快>>続きを読む

フェイク(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

マフィアに潜入捜査するFBI捜査官の実話がベース。男としての愛おしさと冴えない老マフィアの悲哀を感じさせるアル・パチーノがGOOD。だからこそジョニー・デップの苦しみが心に響く。「お前でよかった」の伝>>続きを読む

恋空(2007年製作の映画)

1.0

いかにもで短絡的な展開の繋ぎ合わせ。人気小説が原作だとはとても思えない。この若い感性をリアルなものとして感じられるかが評価の分かれ目か。純真さを失ったおじさんが覗き込んではいけない世界だった。

ホワイト・ライズ(2004年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーカー男の話かと思いきや、むしろ・・・って内容。最初の印象からは違った方向に進んで行ってそれなりに楽しめる。最後は空港の美しい映像でのハッピーエンド。が、その他全員が悲し過ぎ。愛の強さと残酷さ。ど>>続きを読む

ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

過去の輝きに捕らわれた女の、予想以上にリアルでシリアスなコメディ。育った田舎で元気を貰うのではなく、どん底まで落ちての開き直りがむしろ気持ちいい。徹底して嫌な女でありながら、同情と共感の涙と笑いを誘う>>続きを読む

ラブリーボーン(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

天国の描写と過度なサスペンス調の印象が強すぎ、過去に縛られず思い出を胸に前を向こうという想いが伝わり切らない。頑張ったが、天国から見るという映像表現の難しさも感じる。因果応報に任せたのも納得し辛い要素>>続きを読む

ウォーリー(2008年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ウォーリーはともかく、冷たく無表情だと思っていたイヴが可愛い。特に、ウォーリーのために必死になり、悲しみ、そして喜ぶラストの姿は予想に反して感情移入してしまう。小ネタが多く繰り返し見ても楽しそう。そし>>続きを読む