KouheiNakamuraさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

KouheiNakamura

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ゲキ×シネ「蒼の乱」(2015年製作の映画)

4.0

新感線のゲキシネは、やはり一本の映画として満腹感があるのが素晴らしい。元の舞台を生で見た時とは違う楽しみがある。今回はとにかく天海祐希さんの魅力に満ちている。坂東武者、松山ケンイチさんの真っ直ぐさも>>続きを読む

クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃(2015年製作の映画)

4.5

まさかまさかのクレヨンしんちゃんミーツパニックホラー。前半感動、中盤パニック、後半燃えといつにも増して盛りだくさんな内容。しかもキャラクターたちは皆魅力的で粋なセリフも多いときた。クレヨンしんちゃん>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.5

情熱か、狂気か。指導か、イジメか。シリアスか、ブラックコメディか。こちら側の価値観を揺さぶる熱意に満ちた一作。音楽映画の皮を被った格闘技映画でもあるし、とにかく語りがいのある作品です。マイルズ・テラー>>続きを読む

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.7

北野武監督らしからぬ、真っ当なエンターテイメント。でも当然のように毒も少々。死に向かう人々を冷徹に描いてきた北野監督だからこそ、墓場に片足突っ込んだジジイたちの活躍を生き生きと描けるのでしょう。この>>続きを読む

ドラゴンボールZ 復活の「F」(2015年製作の映画)

3.5

前作神と神に引き続き、鳥山明先生の哲学が貫かれていてとても楽しく観ました。本質的にはドラゴンボールってバトルアクションものではないんですよね。フリーザや悟空が如何に強くなろうが、神の前には人は無力。>>続きを読む

ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

5.0

現時点で今年一番号泣した映画。一人の俳優が多くの人に愛され慕われ…そしてスクリーンの中に消えていく。映画の神様がくれた奇跡のようなラストに涙が止まりませんでした。もちろんアクション映画としてもアイデ>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.5

演劇的な手法と映画的な手法の幸せな融合。アカデミー賞作品賞受賞は伊達じゃない。マイケル・キートンをはじめ、役者陣の演技も完璧でした。特にエドワード・ノートンのメソッド役者演技は最高。ドラムだけの音楽>>続きを読む

ジヌよさらば かむろば村へ(2015年製作の映画)

3.7

予想以上に、良作でした。松尾スズキさんらしいゆるーい空気の中でフッと滲む可笑しさや怖さ、切実さが上手く溶けあっていて中々の満腹感。阿部サダヲさんや松たか子さん、片桐はいりさんは当たり役では。特に片桐>>続きを読む

ジュピター(2014年製作の映画)

1.5

ザ・珍作。全編異常にダサい台詞回しやエディ・レッドメインのぼそぼそ喋りに変な笑いが止まらない。アクションシーンも出来が悪く、何が起こってるかよく分からない。ストーリーも妙にこじんまりとしていて微妙…>>続きを読む

暗殺教室(2015年製作の映画)

2.5

原作コミックは全巻読破してます。実写にして良かった部分と悪かった部分がちょうど半分ぐらい…いや、4対6ぐらいの映画でした。良かったのは殺せんせーが意外に実写に馴染んでいたことと、生徒たちの和気あいあ>>続きを読む

パリよ、永遠に(2014年製作の映画)

2.5

全体的に単調で、三分の一ぐらい寝てしまいました。会話場面が8割ほどの映画でしたが、個人的には魅力的な会話劇だとは思えず。ラストのパリの美しさと、ドイツ将校の渋さだけが心に残りました。

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

2.7

事前に期待していたよりも歪な出来に、少しガッカリ。ホーキング博士の偉業と家庭内の問題の食い合わせが悪く、胸に迫るものがなかった。同じく実話系のイミテーションゲームが素晴らしかった分、この映画はかなり>>続きを読む

風に立つライオン(2015年製作の映画)

3.8

題材に対して、極めて誠実に撮りあげられた作品。三池監督は流石の演出力で、ともすれば安易なお涙ちょうだい映画になりがちな部分を適度に抑制してみせる。特に人物が感極まって涙する場面の見せ方が丁寧で素晴ら>>続きを読む

イントゥ・ザ・ウッズ(2014年製作の映画)

4.0

面白い!ディズニー流大人のブラックコメディといった趣。あるいはディズニー公式同人誌。おバカなジャック、食いしん坊の赤ずきん、優柔不断なシンデレラとことごとくパロディ化されたおとぎ話の登場人物たちのド>>続きを読む

妻への家路(2014年製作の映画)

4.0

チャン・イーモウ監督の本領発揮!ある夫婦の悲劇を詩情溢れる映像と繊細なピアノ音楽で綴る。特に今作で光っていると感じたのは音でした。雨の音、衣擦れの音、ラジオ体操をする住人の音、爆竹の音。全編に散りば>>続きを読む

味園ユニバース(2015年製作の映画)

3.8

記憶喪失という反則技を用いながらも、丁寧な演出でかすみとポチ男のドラマを作り上げていく山下敦広監督は流石。映画に溢れている味園の空気感、渋谷すばるの歌声も心地よい。
惜しむらくは、ラストの唐突で整
>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.5

素晴らしい!ピアノの音が静かに響く序盤から物語に引き込まれ、ラストには自然と涙を流していました。アカデミー賞の脚色賞受賞時のスピーチが本当に感動的で素晴らしかったのですが、本編を見るとより一層感動が>>続きを読む

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

4.5

とにかく、全編に流れる空気が好きすぎる。殺人事件というタイトルの割にのほほんとした展開ですが、その分岩井監督による繊細な感情表現・演出が冴え渡っていました。ロトスコープによるアニメーションもリアルと>>続きを読む

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(2014年製作の映画)

2.5

テレビシリーズ1期は全話鑑賞済み。2期は未見。劇場版らしく、豪華な映像と迫力の音響は良かったです。が、脚本がいかんせん薄っぺらく感じてしまいイマイチ。キャラクターの行動原理が不明瞭だったり、これ見よ>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

5.0

今見なければならない、語られなければならない映画。イーストウッド監督の語りすぎない、時に冷徹な視点にこれは絵空事ではないと思い知らされる。印象的な場面を挙げればキリがないですが、個人的にはやはりラス>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.0

全編を通して、とても心地よい音楽映画の秀作。作り手側の音楽への愛情が映像にも反映されていて、見てるこちらの頬までゆるんでくる。また、出てくる楽曲の完成度がどれも高いのも嬉しい。マルーン5のアダム・レ>>続きを読む

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.3

濃密、濃厚なスリラー映画。とにかく主役3人の演技と演出が完璧で、話の弱さを十二分に補っている。暗く、沈黙が支配する映像世界には背筋がゾクゾクします。結局、他人が何を考えているかなんて本当には分からな>>続きを読む

ミュータント・タートルズ(2014年製作の映画)

4.0

カメ参上!愉快で痛快、話は空っぽ。これこそ正統派アメコミ映画と言わんばかりの楽しさ。マッチョで少しキモいタートルズ達が段々カッコよくお茶目に見えてくる不思議。何よりも中盤の雪山大チェイスシーンが最高>>続きを読む

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密(2015年製作の映画)

1.0

今年のワースト映画が早くも!
とにかくビックリするぐらいつまらない映画でした。支離滅裂で無駄に長い脚本、ジョニデのやりすぎ演技はちっとも面白くないし一番映画に要らないキャラが主人公という悲劇。ギャ
>>続きを読む

エクソダス:神と王(2014年製作の映画)

3.0

ノアもそうでしたが、旧約聖書ものが個人的に合わないのかもしれません。十戒のラストの派手さを抑え、全体的にリアル寄りにした分物語のカタルシスが薄かったです。クリスチャン・ベールも今回はイマイチふるわず>>続きを読む

ワイルドカード(2014年製作の映画)

4.3

思いがけない拾い物。アクションスターのジェイソン・ステイサムではなく、役者ジェイソン・ステイサムの魅力に気づける逸品。もちろん相変わらずアクションのキレは素晴らしく、ストーリーはハードボイルド短編小>>続きを読む

ANNIE/アニー(2014年製作の映画)

2.0

アリかナシかで言ったら、ナシ。アニーを今の時代にやる意味を作り手側が考えていないのがちょっと…。オリジナルからの改変部分はよくなってる部分もなくはないですが、全体的に軽くてノーテンキ過ぎて現実感がな>>続きを読む

薄氷の殺人(2014年製作の映画)

3.8

冷たく、凍てついた地方都市で起こる殺人事件を描いた中国産ノワール。グイ・ルンメイが薄幸の美女役にぴったりで、それが映画の強力な推進力の一つになっている。ちょっと芸術的すぎるきらいもありますが、とても>>続きを読む

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

4.5

とても丁寧に作られたヒューマンサスペンスの傑作。ロバート・ダウニーJr.とロバート・デュヴァルのWロバートによる演技合戦は素晴らしい。脇役に至るまで、魅力的な役者さん揃い。140分の長尺も全く苦にな>>続きを読む

スパイ・レジェンド(2014年製作の映画)

3.5

ピアース・ブロスナンの渋み溢れるスパイ役がかっこいいスパイアクション映画の佳作。容赦のない描写が全体に散りばめられていて飽きさせない。後半が雑になってしまうのは残念でしたが、全体的には楽しめました。

シン・シティ 復讐の女神(2014年製作の映画)

4.0

前作から10年ぶりの、漢のハードボイルドノワール。モノクロ+パートカラーの映像美は今回も健在。ただ画面を眺めてるだけでも満足です。前作よりも時系列が入り組んでてややこしいのは難点ですが、ミッキー・ロ>>続きを読む

96時間 レクイエム(2015年製作の映画)

1.0

今年最初の駄作映画。そもそも一作目の貯金で何とかなっていたシリーズが、ついに今回で貯金を使い果たして借金まで作り始めた感じ。リーアム・ニーソンの芝居の上手さで何とか前半は飽きずに見られたけれど、後半>>続きを読む

ホビット 決戦のゆくえ(2014年製作の映画)

5.0

中学1年生の時に初めて劇場でロードオブザリングを見てから早14年…。この壮大な中つ国の物語が今回で終わってしまうのはとても寂しいです。しかし、今回もピーター・ジャクソン監督は確かな演出力でこのシリー>>続きを読む

ベイマックス(2014年製作の映画)

5.0

2015年初鑑賞映画。にして、今年最初の傑作アニメーション。兄弟愛、ヒーロー物、キャラクターの魅力を丁寧に描きつつ上映時間は100分程度という驚異的な完成度の作品です。世界最高峰の映像美に軽快なサウ>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

5.0

大傑作。二転三転四転五転する展開に観客を翻弄しつつ、登場人物の内面をさりげない仕草や行動で見せきるフィンチャー監督の演出は既に巨匠の域。ベン・アフレックの間の抜けたハンサム演技は最高。全てを持ってい>>続きを読む

フューリー(2014年製作の映画)

4.0

戦争によって人間性を変えられてしまう人々を描いた力作。濃密な戦車戦と突き放した人間ドラマは中々見応えあり。シャイア・ラブーフは成長したなあ…。この映画の根底にある、男たちの怒り・憤怒は、今の世界全て>>続きを読む