“スタンドバイミーwithアナルビーズ”
などと評されていたので少し身構えて観たが至極真っ当な教育映画で、なんなら『ワンダー 君は太陽』←(同じくジェイコブ・トレンブレイくん主演作品)を観た後くらい>>続きを読む
アリ・アスター監督のフェイバリットの1つ。
同じフランス出資で、センセーショナルを巻き起こした前作『愛のコリーダ』のようなポルノアート的一大残酷絵巻とはうってかわって、今村昌平監督作品的な泥臭さ、土>>続きを読む
てっきり『ナインハーフ』とかみたいな俗っぽい官能映画を想像していたが、ヒロイン・ジェーン・マーチの愛らしさや、『青いパパイヤの香り』的な作品全体に漂う東南アジアの雰囲気も相まって非常に上品な仕上がりに>>続きを読む
8歳にして女陰のなんたるかを知り尽くした主人公、角助の物語…。
私の大好きな『徳川セックス禁止令~』に続いて、70年代を一世風靡した鈴木則文監督が撮ったポルノ時代劇大作第二弾。
画面いっぱいに何度>>続きを読む
ギャスパー・ノエのフェイバリットの1つ。
荒削りながらも行き着くところまでイっちゃっていた『鉄男』は、ある種爽快だったが本作は荒削りでありながら『鉄男』ほどのパンチはないので少し物足りなさはある。>>続きを読む
途方もなくどこまでもピュアで繊細。
気取った芸術映画とは対極。
本作を観た後に昨日、続けて黒沢清監督の『スパイの妻』を観たことで黒沢清とアンゲロプロスの親和性に改めて気づかされた。
霧がかかった船>>続きを読む
“お見事です!”とまではならなかったものの黒沢清新章的な力作。
蒼井優はいつも通り魅力的だし、傑作『寝ても覚めても』同様にやっぱり東出くんのあの異物感、嫌な奴っぷりは唯一無二だし、黒沢清お得意の廃墟>>続きを読む
アリ・アスターが思春期の頃に母親から勧められて観て影響受けまくったでお馴染み『ハピネス』←(ド傑作)のトッド・ソロンズ監督の長編6作目。
主人公はポスターにどアップで写っているボンクラおデブ青年35>>続きを読む
レオナルド・ディカプリオも大好きだというクラシック中のクラシック。
先日観た『バニー・レークは行方不明』がべらぼうに面白かったのでオットー・プレミンジャー監督のこのデビュー作も観たが、こちらも洗練さ>>続きを読む
コッポラ、スコセッシ、スピルバーグは確かに偉大な監督たちだけれど、彼らが70年代に活躍する以前のアメリカ映画界の土台を築き上げてきた重要な監督といえばロバート・アルドリッチ、リチャード・フライシャー、>>続きを読む
尽く性癖を刺激してくる映画。
“ポルノ映画界の黒澤明”の異名を持つ巨匠・若松孝二監督の初商業作品。彼のキャリアの後期幕開けとなった重要作。
彼の尖った作家性はそのままに、見易さや普遍性も高まった1>>続きを読む
ハリウッド映画黄金期の名匠ジョージ・キューカー監督×製作ジョセフ・L・マンキーウィッツによる古典中の古典。
同じキャサリン・ヘプバーン主演の快作『赤ちゃん教育』の弾けっぷり、ぶっ飛び具合に比べるとだ>>続きを読む
『ビリディアナ』『皆殺しの天使』とかのブニュエルに比べるとパンチには欠けるけれど好き。
淀川長治さんが日曜洋画劇場の解説でオッパイオッパイと何度も連呼していたいわくつきの1作。
こんな映画が地上波放送されていたとは…なんて良い時代なんだ。タランティーノや黒沢清監督も本作のファンだそう。>>続きを読む
『俺たちに明日はない』や『気狂いピエロ』といった後の逃避行映画に多大な影響を与えた1作。
フリッツ・ラング監督の渡米後2作目。
この内容の密度で86分でサクッと終わる切れ味たるや最高。
人を信じる>>続きを読む
これまた神様ヒッチコックの噂に違わぬ傑作サスペンス。
洗練という言葉では物足らないほどに隅から隅まで行き届いた語り口、演出。終盤のメリーゴーランドを生かした巧みなアクション展開のあまりのスリリングさ>>続きを読む
ヒッチコック映画にポランスキー『反撥』的な要素を組み合わせたようなサスペンススリラー。
シャープで洗練されたモノクロ映像、細やかな登場人物たちの心理描写、先の読めない展開、終盤のあっと驚く飛躍とイカ>>続きを読む
村上春樹が最も影響を受けた作家の一人、レイモンド・チャンドラーの原作を“ハリウッドに最も嫌われ、そして最も愛された男”ことキング・オブ・アウトサイダー、ロバート・アルトマン監督が映画化。
久々に観ま>>続きを読む
鬼畜の名匠ウィリアム・フリードキンの名を一躍世に知らしめた大傑作『フレンチ・コネクション』。
今では『ダーティ・ハリー』と並ぶ70年代2大ポリスアクションという位置付けでしょうか。
やはり2を観た>>続きを読む
“ブレッソンmeets増村”
黒沢清、青山真治らと同じく蓮實重彦のもとで映画を学んだ立教ヌーヴェルヴァーグの一員、万田邦敏監督の代表作。
公開当時、小池栄子が“ヤバイ女”を怪演したと話題になってい>>続きを読む
1作目の研ぎ澄まされ度、クールさとはまったくの別物で、それはそれは味わい深くとても愛おしい続編。
ニューヨークを舞台にした1作目の冷え冷えとした感じとは対照的に、マルセイユを舞台にした2作目はジリジ>>続きを読む
アリ・アスター監督のクローネンバーグベストとのこと。
ベルイマン『叫びとささやき』を思わせるビビッドな赤の色使いや、ある一人の人物の出現によって家族間、兄弟間の間に亀裂が生じ破滅へと向かっていく展開>>続きを読む
頭ぐちゃ~が鮮烈なクローネンバーグ監督の初期傑作。
割りと近作のヴィゴ・モーテンセンとのタッグ作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』や『イースタン・プロミス』のクールで洗練された渋い味わいの路線も好物>>続きを読む
“それでも、生きてゆく”
溝口健二の名作『西鶴一代女』への今村昌平の挑戦といった趣すらある大傑作。
大正から昭和までの激動の時代。父親から離れられないうぶな娘から売春宿の女中、コールガール組織のマ>>続きを読む
平成ガメラ三部作の中でも極めて評価が高いPart2。
個人的にはシンプルな正統派怪獣バトルアクションとしての面白さが際立っていたPart1の大怪獣空中決戦の方が好み。
ただヒロインの可愛らしさとい>>続きを読む
あの巨匠ミケランジェロ・アントニオーニの『情事』と並びカンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞を受賞した本作。
谷崎潤一郎の原作は未見だが、情報によれば原作は“愛欲描写の凄まじさに映画化不可能を叫ばしめた”>>続きを読む
揺れるカーテン、物騒な廃墟、水死体…黒沢清純度高めでコアなファンからの人気が高いのも頷ける。
得体の知れないものが得体の知れないまま解明されることなく描かれてゆく。それでいて惹き付けられて止まない。>>続きを読む
『ミスミソウ』の内藤瑛亮監督を世に知らしめた暗黒青春映画の傑作!
ではあるのだが…
そのタイトルから安易に想像できる通りたいへん好き嫌いはわかれる映画なのは間違いない。
とはいえそういったタイト>>続きを読む
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は紛れもなくこの10年の間でも突出した新時代の名作であると私は思うのだが…
その怒りのデス・ロードに否定的なとある旧シリーズファンの声で、「素晴らしい出来の車や>>続きを読む
タランティーノやゴダールも崇拝するハワード・ホークス監督によるスクリューボールコメディの名作。
我がオールタイムベストコメディの1つであるレオ・マッケリー監督『我輩はカモである』にも匹敵する圧倒的狂>>続きを読む
カウリスマキ監督の
『希望のかなた』にも似て非なる傑作。
正直、最初はそのタイトルとポスターの印象からなんとなくよくあるカウリスマキ風のほっこり映画だろうと軽く見てスルーしていましたがごめんなさいナ>>続きを読む
二宮健監督『チワワちゃん』、小林啓一監督『殺さない彼と死なない彼女』、そして山戸結希監督の本作『ホットギミック ガールミーツボーイ』然り…
どれも昨年公開された“若者向けっぽい”日本映画ではあるのだ>>続きを読む
シャーリーズ・セロンとニコール・キッドマンという二大姐御女優を前にしても怖じけづくことを知らない、なんなら上記二人とどこか似た匂いすら受け継ぐマーゴット・ロビー。彼女の泣きの芝居に心を掴まれました。>>続きを読む
タランティーノPresents、デヴィッド・リンチの愛弟子ことイーライ・ロス坊っちゃんによる傑作拷問スリラー『ホステル』の続編。
続編は主人公3人が女性に入れ替わり。Part2もやっぱり漏れなく楽し>>続きを読む
“ドランのキャリアワースト”という大方の前評判通り、残念ながら私もそう思ってしまいました。
日本では公開後、思った程酷評されずに受け入れられた感もなくはないが…
ホームに立ち返り全編フランス語で気>>続きを読む