まさしく神話。
世界映画史に残る超絶カルト映画。
まぁそもそもジブリ映画なんて全てがカルト映画だとは思いますが(笑)
子供も見易いように上手くコーティングがされているだけで、実際はアレハンドロ・ホ>>続きを読む
大島渚、篠田正浩らと並び
“松竹ヌーヴェルヴァーグ”の一角を担った吉田喜重監督の「愛とアナーキズム」3部作の第2弾(ATG配給)。
3部作の1作目にして我がオールタイムベストの1つである『エロス+虐>>続きを読む
『ミッドサマー』のアリ・アスター監督が選ぶ90年代ベスト映画の1つ。
観ていて、たしかに恐怖とコメディの塩梅など、ある種『ミッドサマー』に通低するものがあるなと感じた。
リンチにしては全体的に締ま>>続きを読む
壮絶!
傑作『ボーダーライン』製作チームとあって、銃撃戦描写などのリアルさ、凄惨さがただ事ではない。R-15指定なのも納得。
メッセージ性のバランスや、いちエンターテイメント作品としての質の高さな>>続きを読む
カンヌ映画祭グランプリを受賞したフランスの名匠ジャック・リヴェットによる1991年の作品。
映画芸術というものが持つ本来の豊かさ、あるいは良い意味での作り手の傲慢さに満ちた名編。
4時間あるが、退>>続きを読む
“おっぱいに乾杯”
ハリウッドきっての気狂い俳優デニス・ホッパーがあの『イージーライダー』の次に監督主演を務めた伝説のアメリカンニューシネマ。
この度、TSUTAYA発掘良品からリリースされたので>>続きを読む
“メス犬とヤッたか?”
今回はオマエが元凶か!(笑)
完全に前作を観ておくことは必至な続編。
始まって10分くらいは正直“これはちょっと蛇足のPart2かな?”なんて思ったんですが、前作で散りば>>続きを読む
“時をかけるビッチ”
これはたしかに楽しい!
軽い暇潰し程度に観たらだいぶお釣りが来るウィットに富んだ秀作だと思います。ホラーとコメディのバランスも良い塩梅だと思いました。
『The OC』の頃>>続きを読む
クエンティン・タランティーノの生涯ベストワン映画でもあり、私が最も愛する映画監督の一人でもあるセルジオ・レオーネ監督の名作中の名作『続・夕陽のガンマン』。
そのクライマックスの舞台である“サッドヒル>>続きを読む
“好きにならずにいられないっ!”
昨年、口コミで大評判だった本作。
噂に違わぬ傑作。
キラキラムービーの型を借りた哲学映画であり、たいへん変わったバランスの作品であるのは間違いない。劇中、何度も“>>続きを読む
“ユル~い地方観光映画Part2”
原作がどうなのかは知らないんですが、福山雅治出して、石田ゆり子出して、パリのお洒落な街並み映しときゃまぁウケるだろ?的な製作陣の魂胆が透けて見えるような駄作。典型>>続きを読む
“ユル~い地方観光映画Part1”
前作『万引き家族』という作品はある種、色々なしがらみや規制の中から生まれ、カンヌ映画祭パルムドールまで漕ぎ着けた作品だった気がするが、本作は是枝さんがあらゆるプレ>>続きを読む
Bravo ! 面白かった。
マイケル・ベイ師匠が昨年のベストワン映画に選ぶのも合点がいく。
フォードとフェラーリに縁がないのは勿論のこと、車の免許すら持っていなくて、“そんなもん必要ねぇ”とばか>>続きを読む
非常に難解。デヴィッド・リンチ『イ○○ザー○ッ○』を彷彿とさせるような“アレ”の造形などなど、ギレルモ・デル・トロの言っていた通り特殊メイクに興味がある人は必見の作品と言えるかもしれない。主人公ティー>>続きを読む
朝、起き抜けに観る映画ではなかったな…しんどい。
前作にして大傑作『わたしは、ダニエル・ブレイク』は主人公がおじいちゃんで(とってもチャーミング)、持病があるという設定でこちらも非常に感情移入しやす>>続きを読む
『レディ・バード』の…という説明はもういらない、現代女性映画監督の筆頭株グレタ・ガーウィグ新作。
次女ジョー役のシアーシャ・ローナンは1994年生まれで私と同い年(※華の94年組とも呼ばれる世代で、>>続きを読む
まず新海誠監督作品に対する私のスタンスはというと、大ファンではなくて、可もなく不可もなくという感じです。毎作それなりには楽しんでいます。
よく新海作品において指摘される“童貞臭さ”みたいなものも、>>続きを読む
ATG(日本アート・シアター・ギルド)配給作品ということと、このドぎついジャケからは想像出来ないほど普通に見易い良い映画だった(逆に言えば少し物足りない)。
冒頭、三味線が鳴り響きエンディングの一部>>続きを読む
ジム・ジャームッシュの言葉
「タル・ベーラの映画は、ありきたりのしきたりや形式の影に隠れている、映画が語り得る美しく奇妙な可能性を思い出させる。」
はっきり言って映画初心者みたいな人には勧められる>>続きを読む
“今だからこそ観るべき作品”みたいな感想をよく見かけるが、私はむしろ逆で観るのならば覚悟して観て欲しい。
良い白人もいれば悪い白人もいる。
良い黒人もいれば悪い黒人もいる。
良いか悪いか、毒があるか>>続きを読む
是枝裕和が選ぶオールタイムベスト10より。
フェリーニ作品でも見易く勧めやすい、それでいて映画としての完成度も『道』の更に1歩2歩歩上をいく高さ。中期フェリーニのブっ飛び具合にはついてけないという人>>続きを読む
『ミッドサマー』のアリ・アスター監督が“三池崇史ベスト”に挙げていた本作…
筆舌に尽くしがたい凄まじいカルト怪作。私も三池ベストの1つ。
今は大量生産型商業監督として舵を切っている三池崇史だが、1>>続きを読む
『パラサイト 半地下の家族』の元ネタとして『下女』等と共に挙げられ、比較されていたジョセフ・ロージー監督の代表作を遂に初鑑賞。
なるほど、こういう作品でしたか。
とても面白かったです。
構成こそ確>>続きを読む
57年でこれだからなぁ。
如何にキューブリックが時代の先をいっていたかがよくわかる。
勿論『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』等も素晴らしいが、キューブリックは『現金に体を張れ』や本作のよ>>続きを読む
『エクソシスト』への影響をちらほら感じる。
ラストの狂騒感とかはいささか凄いけれど、ただ全体的にあまり洗練を感じなかった。
倦怠夫婦映画の傑作『テイク・ディス・ワルツ』でその才能に驚かされた女優兼監督のサラ・ポーリーのデビュー作を鑑賞。
こちらも素晴らしい作品。
アルツハイマーを描いた作品はそれこそ『きみに読む物語』と>>続きを読む
遅まきながら初・岡本喜八。
全体の2/3はつまらなくて1.5点くらいだが、終盤のあのエミール・クストリッツァ的狂騒感は5点つけたいくらい堪らないものがある(スケボーのくだりも笑った)。
『女王陛下のお気に入り』のY・ランティモス監督などのクリエイターをはじめ、世界中にカルト的なファンを持つピーター・グリーナウェイ監督作品。
その衒学(げんがく)趣味、歪過ぎる独特の構図、難解なストー>>続きを読む
『ムーンライト』や『ヘレディタリー』など…
昨今、個性的な傑作連発の配給会社「A24」以上にかつて遥かに影響力があったと言ってよい我が国が誇る世界レベルの配給会社…それが“日本アート・シアター・ギル>>続きを読む
クリント・イーストウッド現90歳を遥かに上回る106歳まで映画を撮り、世界ギネス記録にも認定されたポルトガルの巨匠、マノエル・ド・オリヴェイラ監督の2001年の作品。
オリヴェイラは遺作の短編『Um>>続きを読む
ホン・ジュノのオールタイムベストの1つ。
話の焦点が定まらず、どこへ向かっているのかさっぱりなこの迷宮入りしていく様がなんとも実にカルト映画的で、退屈する瞬間もなくはないが気持ちイイ。
冒頭の長回>>続きを読む
黒沢清監督がかつて
「小津映画を“ミニマリズム”とか“日本的”とか言われるとムッとする」と仰っていた。
とても理解できる。
小津の映画ってモノクロームが殆どだからわかりづらいんだけれど、実はかなり>>続きを読む
まるでフェリーニやゴダールのアート性と、鈴木則文の馬鹿馬鹿しい(褒めてる)喜劇性が融合したかのような大傑作。
アニメーション表現の悦びがこれでもかと詰まってます。
宇多丸さんが映画カウンセリング本で“村上春樹原作映画の最高傑作”と推奨していた12分の短編映画。
これはたしかに素晴らしい!
モノクロ映像ベースで、黒澤明『天国と地獄』よろしく人物にだけピンポイン>>続きを読む
黒澤明はかつて北野映画を評して“画面に余計な物が映っていないから好き”と言っていた。仰る通りだ。
ジャン・ピエール・メルヴィルよろしく徹底してミニマムな画面構成、余計なセリフや感情表現の排除、突発的>>続きを読む