Kuboさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.7

生粋のカウボーイとして、ドラッグ、酒、セックスと遊んできたロンが憔悴するのはHIVと向き合い、死と立ち向かう事。

また違う意味でのセックス(性別)、ドラッグ(薬)、酒(ドリンク)が対比され、皮肉にす
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バッド・バディ! 私とカレの暗殺デート(2015年製作の映画)

4.1

音楽で始まる映画っていいですよね。
唐突にすいません。

意気揚々と始まり、軽快なリズムとわざとらしい演出でこそばゆくもなるも癖になる。
洒落のきいたセリフとテンポの速い展開のスパイス。

銃弾を避け
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から只々、グドゥ側を一切見せず、サルーの別離を垂れ流すように描き続ける。
これでもかと絶え間なく描くことで再開するのが難しいものだと酷感させられる。

25年もの間に積み重ねた何不自由ない暮らしが
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.9

未だかつて踏み入れた事のない領域。
髑髏島。

熟練された軍人、猛者、神秘的な島の導入、、、から一変、コング登場の速さ。
からテンポ良くクリーチャーが現れ、蟻のごとく人があしらわれる。
VFXの出来も
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

4.5

特報、予告、本編。
全ての過程から騙され、それを超えてくる結末を迎える。

また、タイトルの通り、22年目を経た現在(いま)のメディア発達を捉え、本編の中で、真相を伝えなければならない報道という業界に
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バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

4.1

世界最大級の人災。
予告で謳っている通りの出来事が目の当たりに。

これから起こりうるであろう事態が不幸な皮肉で描かれ、リアルな映写と巧みな音響でこれでもかと辛辣な状況を噛みしめさせてくる。

ジミー
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.8

普段から信仰や宗教は目にはしていましたが、こんなにも言葉を聴き、口にする姿を目にするのは初めてであり、また1600年代鎖国が蔓延る日本の現状の中で狭く苦しく、恐怖の中でキリストに救われてた事に胸を痛め>>続きを読む

二重生活(2016年製作の映画)

3.4

理由のない尾行。
対象の人物と接触してはいけない。

から成される緊迫感とそれを追跡するアングル、繋ぎとカットはとても好みでした。
必ずしも答えのない哲学の論文だからこそ、尾行をしている人を見させられ
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フィフス・ウェイブ(2016年製作の映画)

2.9

正直、予告が良すぎた感は否めない。
第1波から第5波までのアイディアは良かったが、1つずつのアクシデントに対し、主人公諸々の葛藤が殆ど見れないまま物語が突き進む。

どちらかといえば海ドラ向きだと思い
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

4.3

プロメテウスの起因をしっかりと回収しつつ、新たな問題にも直面させ、紆余曲折させつつ展開を繰り広げる。
VFXの技術が発展し、よりグロみと壮大なスケールに磨きがかかっていました。

動物性との交配で生ま
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夜に生きる(2015年製作の映画)

3.8

兵士を経て、しきたりの中に住むのを辞めた無法に生きる男。

ストーリーの山場には時代背景が織りなすリアルなアクシデント、質素な佇まいがより一層登場人物に深みを出し、情緒豊かな画と映える表情。


一種
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バーニー・トムソンの殺人日記(2015年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

シリアスでスリリングな展開を望んで手に取ったら本編15分もしないうちに...

ちょっと試乗してみようと気になった車に乗ると居心地最悪。
コミカルな展開に史上最弱の殺人者。
目撃者作るわ、ボロ出しまく
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アンダーカバー(2016年製作の映画)

3.6

「言葉は未踏の領域への架け橋である」
アドルフ・ヒトラー
の言葉が冒頭から目に残り、映像として全編に渡り、頭に焼付く。

潜入捜査官としての駆け引きと危険、白人主義者との共感、、そこから芽生える罪悪感
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ロスト・エモーション(2015年製作の映画)

4.7

既存の物語に捉われない感情を0にしてからの出発点。
だからこそ、この設定から芽生える感情にはとてつもない揺らぎを感じてしまう。

その感情にこそ趣があると普遍的なテーマを微細な表情を豊かに用いて、ニコ
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ダークレイン(2015年製作の映画)

3.4

トーンの薄いどこか古めかしい絵作りにそれに見合うシチュエーション、キャラクター、ストーリー。
この3つをまたもワンアイディアとワンシチュエーションからやり遂げる。
前作のパラドクスと見比べると少し斬新
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ダンケルク(2017年製作の映画)

5.0

空から堕ち、海に溺れ、陸に縋る。
背けたくなる現実、目の当たりにする恐怖、、困難を乗り越え地に足が着いた”時”。
苦難が歓喜に変わる。

陸海空という三面を時系列を介し、画面越しにひしひしと脈打つ感覚
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.7

拳々たる姿に格好良ささえも持ち合わせる美しく聡明な女戦士ワンダーウーマン。

DCが生んだ新たなヒーローを目の当たりに、アメコミならではの生い立ちからなるヒーローと一般社会から成せるちぐはぐでコミカル
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.5

冒頭から刻み込んだ画と音の融和が脳に染み込みエンドロールまでに至る。

スマート且つ大胆なドライブテクニックを用い、無口でチャーミング、そんなベイビーが名の通り、ストーリーを進めるにつれ成長していく。
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コンカッション(2015年製作の映画)

4.3

「人の死をどう捉えるか」という事を個か複かという観点からどう見るかとても考えさせられる。

オマル医師という人がどのような人でここまで来たのかという背景も分かると同時にこのような偉人が”現代(いま)”
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アウトバーン(2016年製作の映画)

4.3

最高に騙し騙されのエキサイト、スタートから走り抜け、後味の素晴らしい感覚を残す疾走感溢れるジェットコースタームービー。

バカをやるには理由がある。
の一点張りでここまでやり切るのが最高。
そこに抜擢
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エイリアン4(1997年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

コヴェナント予習4作目にして最終作。

あの3作目からどういった展望を遂げるのかとずっと気にかけ、ありがちではありますがクローン人間というていで復活。
ここまでは予想できました。
が、その過程でマザー
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.1

MARVEL発 スパイダーマン新章スタート。
Marvel Cinematic Universeに加入され、初のソロ作品。
相も変わらず素っ頓狂でどこか抜けてる愛嬌のあるキャラはどのシリーズのピーター
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

4.1

チャーミングでちょっと知的なライアン・ゴズリングと実直で厳かなラッセル・クロウが小気味の効いた後味のいいリズムに乗せたかのようなおっちょこちょいバディムービー。

キチンとした伏線や事件性を織り交ぜつ
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パージ:大統領令(2016年製作の映画)

3.5

たった1つのワンアイディアをここまで膨らませどの局面においても死を脳裏にちらつかせる巧みな技術に圧巻。

次世代のアクション俳優を担うであろうフランク・グリロがウィンター・ソルジャーを経て躍動感に満ち
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ライフ(2017年製作の映画)

4.3

壮大なスケールからなる
宇宙で発見した神秘的で偉大な発見、
といった魅せ方から始まるギャップ。

L I F E

ハプニングの応酬、それに対する対応が的確且つリアルに描かれ、又葛藤と感情の往復
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.2

自己の中で選ぶクリスマス映画BEST3に入りました。
行ったり来たりする空港を終始に用い、雪がしんしんと積もりつつある雪のように心情溶けるシーン縦軸にクリスマス前の右往左往ある人間の心象を散らばめてい
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ザ・ハロウ 侵蝕(2015年製作の映画)

3.3

文字通り侵蝕(ハロウ)に因んだ展開が徐々に続いていく。
それをより可能にしているのは見事なまでに仕上げたハロウという生物の気持ち悪いビジュアルと設定及び環境。

環境問題をラストに示唆してくるあたりも
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エイリアン3(1992年製作の映画)

4.2

興行的にも失敗され?酷評と謳われている作品とまであったのでどう何だろうとコヴェナント予習3作目にして、個人的ラストのデヴィッド・フィンチャー監督作品鑑賞。

(エゴの贔屓目が多少なりとも入るものの)か
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ロード・トゥ・パーディション(2002年製作の映画)

4.7

全編を通し随所に散りばめられた絶妙な間と不穏に満ちたシーン、音、色に目を離さずにいられなくなる。
まさに暗雲に立ち込めたギャングな世界をダーキー且つハートフルに魅せきったマフィア作。

トム・ハンクス
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

4.0

「本当の美しさは一番価値のある通貨だ」
(劇中のセリフ抜粋)

それを洗練された美しさとチャーミングな顔立ちを併せ持ち、そして至極真っ当な感性のままに美としての生き様を放つ主人公のモデル、ジェシー演じ
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ブレードランナー(1982年製作の映画)

3.5

まるでジャズのような音色で彩るところもあれば、アジアン民謡のように彩る処もある異譜多彩のようなSF作品。

今作の世界観統べる圧倒的感覚と共にアメコミのようなタッチでシーンを繋ぎあわせた技術はやはり、
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ファウンド(2012年製作の映画)

3.5

何処となく懐かしく、習わしのような古めかしさ漂う意固地で純哀な兄弟愛を描いた作品。
だと思っていた...

兄が黒人はゴミだ、害悪だと言わしめた後には白い服を着て、黒人牧師の話にそっぽを向いて話を聞く
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エイリアン2(1986年製作の映画)

4.0

コヴェナント予習第二作目。

やはりシリーズものの良いところとして、シガニー・ウィーバーの経験と知識が糧になる成長が見れて良いと思います。
人間の浅はかな利にかなうとこしか見えていない部分、それに相対
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ターザン:REBORN(2016年製作の映画)

3.3

壮麗に描かれたビジュアルに映える動物や草木。をも動かすターザンの壮大な背景と強固な意志が視える。

静と動の使い方、洗練されたVFXによる技術によるスローやヨリの使い方は自然と肩の力が入りました。
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スノーデン(2016年製作の映画)

4.0

CIAやNSAといった機密情報を扱う機関に所属しつつも、自らの信条を貫き正義を全うとする中で生まれる感情の揺らぎを魅せられる。

昨今でも話題のスノーデン事件を本人の視点から細かく切り取り、又こちらに
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エイリアン(1979年製作の映画)

3.7

コヴェナントに影響を受け公開までの予習第1作目。

食わず嫌いしていたエイリアンでしたが良質なパニックムービーでした。
幾度となく襲いかかるジワジワくる不穏感をエイリアンを筆頭に、たわいもないアイテム
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