Kuboさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

デトロイト(2017年製作の映画)

4.3

どの人物も主役とかではない。
ただ、人間。
ただ、差別。
ただ、事実。

悲痛の念が張り詰め、苛まれる...
ワンカット手法を取っていないのにも関わらず、中盤のモーテルシーンからは特に。

しかし
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トゥームレイダーファースト・ミッション(2018年製作の映画)

3.6

ゲームが基源(起源)だったなんて
全く知らずに観てました。

しかも、1996年に始まったゲームが3Dによるモンタージュで動いてる...!!

ララ・クロフトの強い女性像は現代に繋がる部分もあり、綺麗
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アーロと少年(2015年製作の映画)

4.5

ディズニー ピクサーが贈る
ネイチャー ストーリー

つくづく愛に溢れてる
描写だけで陶酔できる作品はそうそうないだろう。

ミュージカル調は一切無し。
恐竜と少年ながら、俄然ドラマに仕立て上げる力量
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イエスタデイ(2014年製作の映画)

4.5

文通っていいですよね?
って言いたくなる、仄かなロマンを漂わせてひた走る、フィルターの掛かった恋心。

薄ら笑いを浮かべてるあいつ
相次いでに啜り泣くぼく
境目で皆無だと罵られる

あぁ、虚無だ、と。
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ジュマンジ(1995年製作の映画)

4.3

設定が絶妙!
事の発端から100年後 再発見からの26年経過後...
ゲームの真骨頂、随所に散られたゲーム仕様、強いられるルール...
サイコロを振れば最後。逃避できない。

<アランがジャングルに於
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

4.5

ゾンビ界のテーマパーク!!
ならでは満載!!

#1〜〜¥¥
ささやかな物を楽しめ
ヒーローになるな
殺るか黙るか etc...

ゾンビ設定なだけに富んだ名言が飛び交い
キャラの個性を活かしたスト
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

5.0

何ら変哲もない田舎町を”たった一つ”の事件と行動から、ここまで人間模様を描ききれるだろうか...

3枚の看板、たったそれだけで。

其処にある感情を真っ当に露わにし
率直に行動を写しとっているからこ
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

4.1

この時代誰もが手にする映像機器。
利便性に簡易性、軽量化に、と...etc

慣れ親しみ、より身近になった存在だからこそ、画に工夫を施す、が
構成が練られてないと破綻する。

メディア化に富んだ設定を
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悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

4.3

目まぐるしいVRアクションで始まり
攻防が非情へと移り変わる

真から偽へ、偽から真へ。
移ろいゆく過程を絶え間なく、アクションとサスペンスフルに描く。

アクションに関してはどう撮ってるのか判らんぐ
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.2

これぞまさに夢と魔法の国。

生と死の国をここまで華美豊かに施し
酔狂に投じれるキャラ達の秀演

所狭しに並ぶ背景はまるで絶景
この景色に少しでいいから浸っていたい
と思っているところにキチンと
リメ
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海底47m(2017年製作の映画)

3.7

海底パニックスリラーの誕生。

MEGの前にサメ予習とB級臭漂よう今作を手に取ったが、一味違う。

主人公一同の人物背景や人間ドラマは少ないものの
サメの見せ方、ハプニングからの脱出方法、海底での心得
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Mr.インクレディブル(2004年製作の映画)

3.8

相も変わらずの神がかったキャラの立たせ方。
に加えて能力を持ち入り、より強力に引き伸ばしている。

この歳になって見返すとより良く見え、無駄のない配分がよく判る。

敵対関係を持つ相手も自然と見せ
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

前作はただの序章に過ぎなかった。

今作は最早、激震そのもの。
”PARK”〜”WORLD”へ
そのタイトル変動の真意が突如として頭上をかすめ
それを欠如してしまうまでの迫力が眼前を覆う。

恐竜とい
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ショートウェーブ(2016年製作の映画)

3.4

あぁ、斬新。
独特なシーンの繋ぎに、妄想を想起させる
算段を整えていく。

言うなら
SFアートスリラー。

最初は??が続く。
アートで繫ぎとめたシーンに、ショッキングなスリラーシーンが合わさって
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

今のMARVEL作品において、突飛な設定に
確固たるヒーロー観、二面性のあるドラマはさすが。
スタイリッシュで迫力のあるアクションシーンも外せない。

黒人初のヒーローともなり、社会隔離においての差別
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TAU/タウ(2018年製作の映画)

3.5

荒み、孤独に生きてきた主人公のジュリアとA.I.のTAUが徐々に寄り添い、感化されていく様がとてもいい。

ただ、あらすじにある荒んだ地域で授かった処世術に関してはほんの少ししか出てこないので要注意。
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.1

徐々に目的地に向かうようにタイトルと共に一本道をなぞって行く。

手に取るような懐かしさを溢れさせ
温かみのある人物像を揺らいで魅せる。

路上ですれ違った何も知らない相手だからこそ、打ち解ける事もで
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

3.9

人口爆発による飢餓や環境破壊阻止の為、児童分配法を取り入れた近未来。
運命に逆らうように産まれてきた7つ子

設定に負けない練ったストーリー
どの主要人物もノオミ・ラパスが演じる上で生じるシリアスな笑
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.3

実に愉快で自由なホラーシーンに
少年達の群像劇がカラフルに彩っていく

実に豊かに少年達の成長過程を描いていく中で感じれる”恐怖”を歪に、またパワフルに映し出す。
また、心霊描写だけにとどまらず、周囲
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

4.7

冷戦下に蔓延る諜報活動の暗躍、を此処まで見事に、また厳かに描き出し
真と嘘の境目をなぞり切っていた。

少々、長尺で長い目で観ていないと続かないのかもしれないが
これがまた言い得て妙な尺加減。
現実味
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オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013年製作の映画)

3.9

この手の幽霊見えちゃう(冴えないけどかっこいい)主人公タイプは自ずとハッピーエンドって決まってる!!
にも関わらずな展開とアイディアが凝縮してて、尺に対するテンポの比がとてもバランス良く出来上がってる
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アンダー・ザ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.9

今作の問題点が赤裸々と語られるのは
長いものの、判明した時に解るスッキリ感はとても聡明で、普遍的である。

枯渇した地で現在と過去を分別する自分
過去に遡り、”過去の現在”に捉われる自分

此れもまた
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ディセンダント(2015年製作の映画)

4.0

マレフィセント、ジャファー、イーヴィル・クイーン、クルエラ
といった名ヴィランズ。ではなく
その子供らが主役のロマンティック・ミュージカル。

ヴィランズはヴィランズ。
けど、子供は子供。
決してヴィ
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ジオストーム(2017年製作の映画)

4.0

災害パニックオンリーかと思いきや...
宇宙ではアルマゲドン
地上ではホワイトハウスダウン
といったような展開が。

最新のVFXで大災害に凄みを
それに伴う過程を人間ドラマで補い
説得力を増していき
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.2

現在、過去、小説といった三様。
各々から成せる切り取り方を絶妙な類(たぐい)で魅せていく。

過去に何があり、わだかまりの果てに別離したのかは決して定かにはしないが
エイミー・アダムス演じるスーザンが
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ダークタワー(2017年製作の映画)

3.9

暗黒の塔 <ダーク・タワー>

世界を隔てる壁を壊し、混沌に陥れようと企てる者から
其れを阻まんと試みる者
今作も大人と子供
黒人と白人、、らの対比

ガンスリンガー VS ソーサラー

一度堕ちたガ
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.7

日本の汚い処を拾い集めツギハギだらけに縫い合わせたような軋んだ布

人が口にした言葉をどこまで受け止め
感情の根底を理解し得るのが
どこまで難しい事なのか解らせられる...

のは特に日本人だからこそ
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たまこラブストーリー(2014年製作の映画)

3.9

ちょっぴりヘンテコで剽軽な幼馴染純愛ラブロマンスコメディ

何事も初めてみないと分からないし
言ってみないと動かない
もどかしい気持ちをそのままに思春を描ききった青作でした。

ちょっとこっち側が恥ず
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.2

裏社会に蔓延るルールが二つ
1.コンチネンタルで血を流さない
2.誓印は守る事
またも否応なしにカムバックする事に...

武器への姿勢、動作、対処。
飽くなきアクションシーンへの追求が垣間見れる。
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ゾンビ・サファリパーク(2015年製作の映画)

4.1

何の気なしにゾンビ観たいと思って再生したら案外安パイ🎶

近年観たゾンビ映画の中でハリウッドの大作除けば五本の指入るくらい好きでした。

生者が死者を弄ぶ為作られた
THE REZORT
ゾンビへの対
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切り裂き魔ゴーレム(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分の死をも演出し、生を賭した喜劇に顔を遺し続けたリジーの異形な道程。

犯人が判ってしまってもなお面白い。
それは映画を通して喜劇に用いているからだろう。

キルデア警部補が事件についてからの追走
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

5.0

想う言葉を口に噤む。
伝わらない声を耳に挟む。
もどかしい気持ちを胸に抑えて
何とか轟かせようとする。

手話を用いて、”声を聲に”

決して気持ちのいい話ではない題材 虐め。
これをそれとなく身近に
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

4.7

孤独に勤しんだ自分との間に起こる軋轢に生じる心が軋む。

人員は1人、作業期間3年
月面での作業中に起こる不可解な障壁に立ち竦むたった自分と自分。
それに見合う音楽と作風の佇まい。

この映画にネタバ
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ゲームオーバー!(2018年製作の映画)

4.2

果てしなく冴えない中年男性客室係3人組の珍道中、ある意味アメリカンドリーム叶えてやりました感満載!!

大人版ズッコケ3人組
ヤク、ゲイ、ナルシスト。
がその場しのぎの勢いと口から出た出任せのようなテ
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.8

汚茶の間 大感謝祭スタート!!
富んで笑って跳寝(ハネ)てナンボのもんじゃい映画 遂に傑作。
*オール5の優等生は観(身)に行っちゃ駄目...為にならんから。いや一周回って息抜きかも。

前作に引き続
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ギヴァー 記憶を注ぐ者(2014年製作の映画)

4.7

産まれてきてから初めて知る五感
愛を分かち、目を視て、触れて楽しみ、口で伝え、それを聴く。

その手段として差異のない平等な世界で
唯一無二の記憶管理者
ギヴァー=記憶を注ぐ者から
記憶の器=レシーヴ
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