クマヒロさんの映画レビュー・感想・評価 - 48ページ目

砂漠でサーモン・フィッシング(2011年製作の映画)

3.0

アフガニスタンで行われるとんでもないプロジェクト。
前半が面白かった。

博士と仲介業者、イギリスとアフガンそれぞれの政府が絡んで砂漠でサーモンを釣ろうとするに至るまでの流れが面白い。
それぞれの理想
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

4.0

案の定感動してしまった。
自分は特に序盤中盤で大感動。

命を救われるような形で出会ったベイリーとイーサン。
やっぱこの2人の物語が愛おしくて、感動モノ。成長の過程を知っているし、丁寧に描かれていて、
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

4.1

ものすごく不快な映画。
でも見入ってしまうし、色々と突きつけられた。

なんといっても柳楽優弥さんが最高。
佇まいから服の着こなし、表情まで、全てがヤバいやつ。
でもあまりに楽しそうに暴力を振るうため
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.2

SF超大作!
宇宙についての壮大な物語!
かと思いきや…

ブラッドピットも制作に関わっており、彼の内面を知ったかのよう。

父に憧れ、父に対し疑問を抱きつつもだんだんと父と同じなようになっていくのが
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0

完成されている!
宇宙の壮大さ。生命の根源、内面を知る。

2019年現在でも明らかになっていない、まるでブラックボックスかのような宇宙。
1968年にはもっともっと知られていないことが多かったであろ
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.1

街の監視者であり守護者であるバットマンと圧倒的悪のジョーカー、ホーリーナイトと呼ばれるハービー。全員がそれぞれかっこよかった。

冒頭の強盗シーン。
ビルのカットから窓が割れて始まり、集団犯罪で進んで
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.7

見たことがないようなフレッシュな映画だった。
日常と非日常が一緒にあることが面白い。

夜の銭湯では、殺しとその後始末が行われている。ぶっ飛んでいるようでたしかに理にかなってる。この時点で設定を知って
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.3

とにかく、とにかくリアルな思春期の女の子。脇を固める各キャラクターも本当にリアル。

ケーラ、オリヴィア、エイデン、ケネディとかほんといるいる!ってキャラクター。
中でもやはりケーラは誰もが思春期の頃
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.3

本屋の美しさ。
本が紡ぐ絆や力を感じられた。

本を読まない者だらけ街が亡き夫との夢である本屋を営もうとするフローレンスを阻もうとする。

ビルナイの存在は大きく、寡黙だからこその感情の機微や、大きく
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

4.9

盲点を叩きつけられた。
人種差別の問題を提起する映画の中でもかなり心に刺さるものがあった。

ルビンの壺から着想を得ていそう、ってほどまさにルビンの壺のような内容。
白人から見たら黒人はぱっと見、俗に
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ある船頭の話(2019年製作の映画)

5.0

個人的にかなりのツボ作品。
最高。

生と死を常に感じられる、本当に芸術性高すぎる作品だった。
生きる目的を失い老い、船頭をし続けることで生にしがみついている状態の柄本明。劇中でも言われているようにま
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

4.0

多分人生初の京アニ作品。
映像、音楽、テーマに至るまで、優しさに包まれた。

題材にそった、優しいタッチのアニメーション。緑、光、波などの自然の表現が優しい世界観を演出していた。
髪の毛、服のシワ、影
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アス(2019年製作の映画)

3.9

自分の知識だけでは補完できない何か。
考察読んだけどかなり難しい、面白い!

ホラーとして見ていたらサスペンススリラーのような感じ。
見ていくほどに映像にのめり込んでいったし、息つく暇がなかった。
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

4.1

太宰治と3人の女性、脚本と色彩、映像表現がマッチしてて、極上だった!

自分は人間失格を過去に一度読んだことがあるだけだったので、太宰治を知る上でいい機会になった。
様々な作品の生い立ちにも触れられて
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.4

タランティーノ作品を見るのはこれで三本目。
セリフまわしのかっこよさ、くだらなさ、そして、無駄のなさ。
2時間半とは思えない密度だった。

様々な犯罪者を描いたクライムストーリー。
一見ほとんど関わり
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

コメディとして、総理大臣が記憶を失うという設定が面白かった。
笑えるシーンがいくつもあった。

個人的にはジャルジャル 後藤の、まるでジャルジャル コントのようなボケや、吉田羊の早速始めましょうや、仲
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.6

2022/10/6 2回目
オフビートだが、裏にある問題の大きさが只事ではなく、言葉と裏腹な画面外のものも想起させるのが面白いです。
大森監督らしい知らぬ人への寄り添い方を感じます。

2019/9/
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.0

バットマン誕生の物語。
恐怖に立ち向かい、それを武器にし、正義とは何かを問う。

初めて見たバットマン映画。
ダークヒーローとしてのイメージが強く、残虐性が強いヒーローかと思いきや、非常に正義感の強い
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永遠に美しく…(1992年製作の映画)

4.1

永遠に美しく…
邦題が見事。ロバートゼメキス監督のフォレスト・ガンプの前作。

永遠の美しさを求めるマデリン、マデリンから彼氏を奪われ続け復讐を誓うヘレンがそれぞれの理由から若返りのポーションを飲み、
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旅猫リポート(2018年製作の映画)

3.0

猫ちゃんの渾身の演技が素敵。
演技かわからんけど、やっぱ動物は泣ける。

病院に向かうシーン、ドアを引っ掻くシーン、ラストの語り等は非常に感動した。

でも猫ちゃんのセリフ、あまりにも説明的すぎて…
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ビッグ(1988年製作の映画)

3.9

最高のラブコメディ。
序盤中盤は笑えて終盤ではあたたかいラストを迎えた。

13歳の少年が30歳になっておもちゃ屋で働き、仕事も恋も無双する話。

序盤からトムハンクスが本当に面白くて、おもちゃ屋のシ
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.2

久しぶりの鑑賞。
夏が過ぎてからみた。

仮想世界OZの設定が細かくて、OZとガッチリ結びついている世界観、伝統的な日本家屋の縁側で最強のAIと戦うという世界観が面白い。

大人数の群像劇だが、それぞ
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台風家族(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ダメ男、草彅君の演技が最高!
不器用な家族がまとまっていく、台風が晴れたあとには気持ちがスカッとする。

冒頭の扇風機を直そうとするところ、ボロボロの車を乗っているところ、昔は子供にかばわれるほど好か
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フリーソロ(2018年製作の映画)

3.4

1つの物事に執着する男の挑戦。
命をかけてまで挑む姿は格好いい。

男なら少しわかる、職人気質というか、物事にこだわりたい気持ち。
それが強すぎる。刺激を求めすぎる彼の姿は格好いいの一言。

彼のバッ
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.0

疾走感溢れるヘロイン中毒者の青春劇。
ヤクの与える効果が非常に印象的。

常習していた薬物をやめられない主人公。周りにも悪影響を与え、一緒にいる友達もロクなやつがいない。

テンポよく展開して、幻覚描
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

映画の魔法を見せられた。
本当に多幸感しかない。

2人の落ち目の俳優とスタントマン。設定が監督が監督なだけに、リアリティを感じるし、当時の世界に入って行けたような感覚を覚えた。

たくさん好きなシー
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.8

人間の頭の中をかなり正確にかつファンタジックに描いて、ここまでの複雑な構造に感動した。

挙げればきりがないが、例えば人格形成の島。人それぞれに自分の人格を形成するにあたって重要な思い出が関わってきた
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紙の月(2014年製作の映画)

4.1

横領劇がテーマのサスペンス。
自由を求める女性を宮沢りえさんが熱演していた。

人に施しを与えることが善だという教育を受け育った、宮沢りえ演じるりか。
初めは池松壮亮の借金返済のために横領したお金だっ
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.6

細部の細部までこだわりを見せるピクサー作品。
本当に泣ける仕上がりだった。

人間にとって死とは何か。
1回目の死=肉体的な死
2回目の死=人から忘れられた時の死
という今作品での設定は、誰もがなんと
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劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

前半は文句なしに笑って楽しめたけど後半が…。

前半、中盤と、笑えるシーンがてんこ盛りで、2人のなんとなく距離があいてしまうカップル、みたいな話の流れもスムーズで面白かった。

中でも部長の記憶喪失で
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よこがお(2019年製作の映画)

4.9

人間の一面としてのよこがお、過去と現在の二面性を表しているようで…
筒井真理子さんのその時々の横顔に完全に魅せられた。

冒頭から最後の最後までなに1つとして無駄な描写、無駄なセリフがないと感じた。
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.9

自分が何をやっているかもわからないほど純粋無垢な少年がはまってしまった、犯罪という遊び。
驚きの実話だった。

おとなしい少年、カルリートス。
何も楽しくない、何も感じないような姿勢の彼だが、盗みだけ
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

4.1

ワイルドスピード新機軸。
最高のバディムービー!

ワイルドスピードシリーズは劇場で見るべきだと実感した。

ホブズとショウのバディとしての対比が序盤から非常に楽しめた。
1日の過ごし方、乗る車、戦闘
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ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

4.0

強固なはずの家族の絆がリーダーによって壊される。
シンプルだけど面白い展開だった!

家族を大切にするはずのドムがなぜ…から始まり、やっぱり最後まで家族映画としてみごとにまとまってた。
メンバー全員が
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ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

4.1

ラストはずるい!
あんなの感動する。

ラスト手前まではさらにレベルアップしたワイルドスピード。
ジェイソンステイサムも加わり、ワイルドスピードの層が厚くなってきたし、アクションシーンもスカイミッショ
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.6

エルトンジョンの半生。
波乱万丈、凄まじい。

こういう映画は余韻がかなり残る。
音楽もだし、経験したことのない、想像もつかないような世界。

誰からも愛を受けられず、過去の自分を封印して、エルトンジ
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