どど丼さんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル(2021年製作の映画)

3.5

原作どうこう置いといて、おバカラブコメとして秀作に過ぎる。終盤かなり良かった。佐藤二郎の主張は強いが、福田監督ほど内輪スベりしてないのが良い。

河合監督とはいえ、全裸監督ネタはちょっと世界観的にもや
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

「普遍的なテーマを余白と文学的表現を多用して描く」という小規模系邦画にありがちな文法を懇切丁寧に上手くとりなしている批評家とシネフィルに絶賛されそうな作品(実際されてる)。ワールドワイドでもこういうの>>続きを読む

キャンディマン(1992年製作の映画)

3.5

黒人差別を念頭に置いた古典的なホラー。来週から全米公開される「キャンディマン」はこれの続編(リメイクじゃないよ!)。

現代の映画ファンである以上、ジョーダン・ピールのような緻密な社会派ホラーの語り手
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Moments(原題)(2013年製作の映画)

3.3

病に伏した彼女を見守る若きトムホの一人芝居。初々しいトムホの演技が可愛いです。

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.5

思ったよりよかった。シンプルなホラーアクションだけど、殺し方のバリエーションが色々あって結構ツボ。デアデビルのバッドルート感。

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.7

全年齢向けライアン・レイノルズ。大人も子供も笑って楽しめる作風が良かった。ラスト好きだな〜。

このカメオメンツで一番チャイニング・テイタムの出演時間が長かったの、X-MENユニバースの贖罪を感じた笑
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CUBE(1997年製作の映画)

4.5

こんなにも面白い閉塞サバイバルホラー初めて観た。人間はなんと愚かなのか。

ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.0

おっさんがハエと融合する話。設定ありきかと思いきや後半も怒涛の展開で目が離せず、救いようのないフュージョンを息を呑んで見守りあっという間にクライマックス。何が面白いって、前半はスパイダーマンと同じなん>>続きを読む

クラッシュ(1996年製作の映画)

3.6

自動車事故に性的興奮を覚える人たちの話。行き過ぎた性的嗜好をカルト団体を使って描くアプローチが面白い。もっと狂気めいているかと思いきや、意外と落ち着いた感じで進む。カルト監督がカーアクションやるとこう>>続きを読む

宇宙戦争(2005年製作の映画)

3.7

パニックに陥った人間の愚行と危機的状況の中で育まれる家族愛というテンプレ話だが、とにかくダイナミックなセットとCGレベルの高さに目玉ひん剥く。酷評の理由がイマイチどれもピンと来ない(SFの定石ってそん>>続きを読む

スーサイド・スクワッド エクステンデッド・エディション(2016年製作の映画)

3.5

新スースクを観た上で改めてエクステンデッド版で再鑑賞。初鑑賞時は言われてる程悪くはないと思っていたが、確かにテンポの悪い自己紹介や盛り上がりに欠けるシーンが多くてとっ散らかってる。母体のヴィランが子体>>続きを読む

ヒッチャー(1986年製作の映画)

3.4

ルート66を滑走しながらシリアルキラー(+警察)と戦うシンプルなストーリーだが、終始緊迫感のあるスリラーと意外と派手なカーアクション。古き良き80年代映画。ルドガー・ハウアー、サイコパス役がハマり過ぎ>>続きを読む

祈りのもとで 脱同性愛運動がもたらしたもの(2021年製作の映画)

4.5

LGBTQ当事者を異性愛者に変える「転向療法」を扱ったドキュメンタリー。ブラムハウスこういうのも作るんですね。

類似の矯正施設を題材にした「ある少年の告白」は実話ベースで驚かされた人も多いと思うんだ
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.5

エリート主義、優生思想の行き着く先を示した世界観の中で繰り広げられる人間ドラマ。静謐さの中に滾るイーサン・ジュード双方の熱情に心揺さぶられる。資金を投入しすぎず、脚本と俳優の演技に軸足を置いて魅せる洗>>続きを読む

カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)

2.9

思考が筒抜けになる未来のボーイミーツガール風SF。トムホとデイジー・リドリーという某大作映画の主演俳優をWで揃え、脇をおマッツやシンシア・エリヴォ、ニック・ジョナスと豪華キャストが固める。……にも拘ら>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.6

ジェームズ・ガン全開&やりたい放題の規格外アクション爆誕❗️🔥 エログロクリーチャー何でもござれの過激っぷりに魅力増発の極悪党御一行、ここにガン氏のコメディセンスがかかって最高最強最凶の一本に……!>>続きを読む

ミッキーの巨人退治(1938年製作の映画)

3.5

ヒルナンデス観てたら映ってたので。巨人の進撃の巨人感。ディズニーらしい世界観とギミック。ミニーのキャラクター設定には1938年製作も納得のポリコレ観念が一切ない時代性を感じてある意味エモい。

すべてが変わった日(2020年製作の映画)

3.7

もしもケント夫妻がクラークを亡くしていたら……?(違う) 老夫婦の悔恨と執念のロードムービー兼サイコスリラーアクション。後半からは現実味のある平穏パートとイカれたスリラーパートが交互に繰り返されるのだ>>続きを読む

ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

4.5

脳筋アクション映画第9弾、規格外すぎて口ポカーンで終わったが死ぬほど楽しめたので非常に満足。あと2作何やるんだろう笑。

Fate/Grand Order -終局特異点 冠位時間神殿ソロモン-(2021年製作の映画)

4.0

FGO第1部最終章の劇場アニメ化作品。もう4〜5年前にプレイして大号泣した記憶。まずは懐かしさに浸りながら、かなり安定した美麗なアニメーションとして描かれる新たなソロモンに感涙。手堅くもしっかりと高い>>続きを読む

スペース・プレイヤーズ(2021年製作の映画)

3.8

レブロンを主演に迎えたスペジャム続編、前作から驚きのクオリティアップを果たし、2D+3D+実写で現在のワーナーの技術力を見せつける。ルーニーテューンズが3Dにはなりたくないって演出が面白かった。子供向>>続きを読む

あの夏のルカ(2021年製作の映画)

3.8

王道ストーリーとバランスの取れたキャラクター造形に安定感を見せつつ、イタリアの美しい街並みとシーモンスターという不思議な設定をベースに近年のディズニーらしい「差別」を根底に置きながら、全体としてとても>>続きを読む

恐怖人形(2019年製作の映画)

3.5

カメラワークから役者、演出に至るまでの振り切ったB級具合に、「チャイルド・プレイ」「13日の金曜日」「悪魔のいけにえ」等名作洋ホラーのオマージュを取り入れたテンプレ感、何よりインパクトに長け過ぎた日本>>続きを読む

ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

3.7

牛VS人間の筈がいつの間にか人間同士のいざこざに発展していくインド発謎映画。聖書との関連性が理解しきれなかった(そもそもインドじゃないの?)のが一つネックではあるが、この一見単純そうなB級感のあるプロ>>続きを読む

東京クルド(2021年製作の映画)

5.0

「入管法規制で日本の難民認定率が異常に低い」というのは知っている方も多いと思うが、その実情まではなかなか知らない人も多いと思う。この作品は日本に1000人以上いるクルド人難民の青年2人に密着したドキュ>>続きを読む

SPACE JAM/スペース・ジャム(1996年製作の映画)

3.7

マイケル・ジョーダンがワーナーのアニメキャラクター達と協力して宇宙人とバスケの試合をするという凄まじい話。まずもって実写と2Dアニメの融合があまりに楽しく、ワーナーのアニメーション技術力に驚かされる。>>続きを読む

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.5

おかえりMCU映画……!!!!!!! 実写アベンジャーズ初期メンツの紅一点がようやく単独作で語られる、という所から既に激アツだが、これまでの伏線を華麗に回収しながら新たに孤高のヒーローの「家族」の物語>>続きを読む

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.3

前半までは良かったのに突然猛ダッシュで突っ走り始めて気づいたらサラッと終わってた……。アニメで1クール使った話を全部ぶち込むべきでないというかそもそも映画向きじゃない。キャストは良かったしアクションは>>続きを読む

最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

4.5

SF名作「最後にして最初の人類」の実写化……というか音楽朗読劇。20億年後の未来人(CV:ティルダ様)が未来での状況、滅亡する人類について我々に語りかける。原作者が抱いていた未来に対するある種の諦観と>>続きを読む

夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

3.5

ピートが可愛い

あの古典SFを日本舞台、しかも現代に置き換えて大丈夫なのかと心配だったけど、上手いこと再構成されていてこれはこれで良かった。六週間戦争のような架空の時代背景や細かなSF描写、特に主人
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バットマン:キリングジョーク(2016年製作の映画)

3.1

ジョーカーの凄惨たる愚行をその誕生譚と共に描いたアニメーション映画……なのですが、何だか薄っぺらい作品。そもそも30分ほどあるバットガールのくだりに対して45分しか無いのが残念だしテンポ悪すぎ。これ実>>続きを読む

ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

3.8

アルモドバル×ティルダ様asメンヘラ女。構図や色使いがアルモドバル先生全開でもう好きなのだが、そこにメンヘラ化したティルダ様とか面白くない訳がない。存在が芸術作品とも言うべきティルダ様の一人芝居とアル>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.2

ラテン系移民の若者にフォーカスしたミュージカルという時点で個人的にはなかなか新鮮ながら、それが存分に生きたポジティブな作品で良かった。移民コミュニティの結束が誇張され過ぎているような気はするが、戸籍周>>続きを読む

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.6

安心と信頼の死霊館シリーズ。今までの作品と比べて特にここが良い!みたいなのは無いが、ホラー×ミステリー×アクションとバランスの取れた力の入れ具合は相変わらず安定感あるし、普通に面白い。今回は夫妻たちも>>続きを読む