serinaさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.0

構想面白いんだから2、30分カットして、ネトフリのブラックミラーの1エピソード分で配信できなかったかな。

スティーヴン・キングが絶賛するのは分かる。登場人物が女、男、子どものほぼ3人(+不動産会社の
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.0

久石譲が音楽監督やってるから鑑賞。何気に北野武初めてだったんだけどさすがお笑いBIG3の顔を持つ男だけあって、小学生の正男相手にチンピラ親父・菊次郎が本気でボケまくり。ハスの葉と久石譲だけで勝手に『と>>続きを読む

モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

3.0

映画はその時代を俯瞰的に見ることが出来るのが面白さのひとつだと思う。その点において、本作は21世紀初期を描いたティーン映画としてぴったり。

テラハのローレン・サイが出演してるっていう理由だけで鑑賞し
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CUBE(1997年製作の映画)

4.0

明かされない謎がいくつか残るけど無駄のないクラシックホラーでセンスに刺さる。

なんてったってたったの20日間で撮られた低予算映画なのだから、上質すぎる。ひとつのキューブであれだけ部屋があるように使い
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コーカサスの虜(1996年製作の映画)

3.0

爺さんは、彼女に「殺めないで」と言われる前からワーニャを生かす意思があったんだろうか。

劇中に流れたロシア軍歌「青いプラトーク」「スラヴ娘の別れ」「満州の丘に(立ち)て」。「音楽なしで戦争なんてやっ
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MEMORIES(1995年製作の映画)

3.5

大友克洋1作目

『彼女の思い出』『最臭兵器』の皮肉が後を引く構想面白かった。過去の栄光に縋ってんなって馬鹿にしながら自分も過去に取りつかれていたり、利益や支配のために作ったもので自滅したり。

『大
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マイ・ファニー・レディ(2014年製作の映画)

3.0

「リスを胡桃に」!ウディ・アレンの映画だと思ってた。そしたら違った。でもウディ・アレンっぽい。選曲も例え話の多さも、男が女に翻弄されてるし。

タランティーノのカメオ出演は笑った。興奮して自分の映画を
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マスターズ・オブ・ホラー(2018年製作の映画)

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エピソード1「森の中の物体X」/ブルゲス
エピソード2 「ミラリ」/ダンテ
エピソード3「マシット」/北村
エピソード4「脱出までの道」/スレイド
エピソード5「死亡」/ギャリス

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.0

マーク・ウェブ2作目

普通の人間からしたらファンタジー級の物語なんだけど、久しぶりに王道のハートフル映画を観たものだから心が浄化された!

人を愛する理由のひとつに「賢さ」ってあるんだろうけど、”H
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.5

ホラー/スリラー映画だと思って鑑賞しちゃいけなかった。これは完全にドラマ。異物を呑み込む(スワロウ)の理由が狂ってるからとかサイコパスだからとかを期待してたからなー。

居心地の悪いディナーで、気を紛
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

5.0

ジブリのファンタジーもすごく好きなんだ。シシ神の森に宿る太古の神々に湯屋に集う神々。ハウルやキキが持つ魔法の力。そういったファンタジーが大好きなんだけどさ、ノンファンタジーもたまらないんだよね。「19>>続きを読む

ドリームガールズ(2006年製作の映画)

3.0

ジェニファー・ハドソンの歌唱力が人間じゃないレベル。同じ曲「ワンナイトオンリー」をビヨンセが歌ってもかすんで聴こえた。

ジャンパー(2008年製作の映画)

3.0

特殊能力を持ってるのに、人助けするわけでもなく、地球滅亡の危機から救うわけでもなく、特殊能力持った凡人の話だった。ゆるかったけど、ストーリー構成はテンポいいから楽しかった。サミュエル・L・ジャクソンが>>続きを読む

LETO -レト-(2018年製作の映画)

4.0

久々に魂を揺さぶってくるタイプの映画だった。完全に麻薬、なんか幻覚見えかけたし。見終える頃にはハイになってる。

スパシーバしか聞き取れませんでした!ロシアで同性にキッスは完全にアウトローですね。
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フラクチャード(2019年製作の映画)

3.0

毎週聞いてるポッドキャストでおすすめって言ってたのが気になって鑑賞。

幻覚に惑わされる『ビューティフルマインド』『シャッターアイランド』を彷彿させる混乱ミステリー。テンポよくて最後の瞬間まで面白い。

バスターのバラード(2018年製作の映画)

4.0

コーエン兄弟3作目

生と死が今よりもっと単純だった昔話。強さと弱さが今よりもっと明確だった頃の話。

生命への尊厳が著しく欠けた直球な演出がなんとも言えない違和感。でもその違和感は決して不快なもので
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さざなみ(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

これは主演女優賞ノミネートだ。結婚45周年パーティーのスピーチからダンスまで台詞ゼロだったからね。言葉はないのに彼女が考えてることが全部伝わってるくる。身体の中心からフツフツと込み上げる怒り、まさに風>>続きを読む

WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

4.0

ジャックとローズのように身分の違いや悲劇と対面することがなければ、ジェシーとセリーヌのようにロマン溢れる掛け合いもない。

ダサすぎて恥ずかしくなってしまうほど普通の恋愛映画。無限にある恋愛映画のほと
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ヴァーサス/ケン・ローチ映画と人生(2016年製作の映画)

4.8

「僕の小さな声は、みんなの大きな声にかき消される…😐」っていう嘆きをぼそぼそとするローチから彼の人間性って十分に伝わってくる。

レビューするものじゃないな。全ての言葉を丸々記憶して脳みそにストックし
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マイ・ビューティフル・デイズ(2016年製作の映画)

3.0

「愛と献身を持つ人生」の必要性について知ることとなる週末。長年かけても気づけないことにたった一夜で気づけてしまうから人生は侮れない。

シャラメとリリー目当てで見たんだけど、平凡な物語の割に意外と深い
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.9

大怪我に失恋にパートナーが御懐妊な3兄弟のスピリチュアルジャーニーinインディア。

ピーターは、物語の始めにヴィルマーレイを抜かして走り出す列車に乗り込む。その時、彼は親父のスーツケースとバッグを担
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

映画批評家の「高速ドミノ倒し」という表現がぴったり。ありきたりな事件に捻りのない黒幕、ミステリー映画と呼んでいいのか戸惑ってしまうやつ。

アンダーソンにかかれば、乗り物のアクションシーンはカーチェイ
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

そうか……そうなのか。ジェイソン・シュワルツマンってアンダーソンでデビューなのか。成績悪いけど委員会とか部活動はめちゃくちゃがんばれる人いるよね。大学生で言うと授業寝てるくせに居酒屋バイトは有能なポジ>>続きを読む

グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

3.0

ニコラ・ヴァニエ1作目

「自然は、子孫からの借り物だ。」真っ白だった肌が太陽の元で褐色に変わっていく、それだけで14歳の人生に栄光を感じてしまった。すべてのティーンに見せてあげたい。ゲームばかりの人
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.5

アマンダ良かったね。エルヴィスはまだ建物に残ってるみたいだよ。舞台袖で大きな声援を聞いているかもしれない。ダヴィッドがもう次いつ会うかわからない友人を呼び止めたシーンが一番印象に残ってる。大切な人を失>>続きを読む

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.0

お勧めしてもらった。ファミリーマンなのにフェアリーマンだと思ってた映画。最後のカフェで談笑してるカット、あんなん偏愛してしまうじゃないか。『素晴らしき哉、人生』のオマージュだよって聞いてたけど、より現>>続きを読む

かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.0

一切の不純物が含まれていなくてきれいだけど、味気ない。真水みたいな映画。

知らない、ふたり(2016年製作の映画)

3.0

今泉力哉4作目

て…手塩にかけたおにぎりが出てきた……!丁寧な暮らしってこれだ!!って思って映画見ながらおにぎり握りました。熱すぎてちょっとやけどした思い出が残りました。

さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)

4.0

強弱のない映像なのに釘付けになって観てしまった。いちいち洒落てて、なにげファッショニスタなレオニーが愛おしい。バスに乗り込む姿は『ゴースト・ワールド』を彷彿させる。『ゴースト・ワールド』イーニッドの背>>続きを読む

長くつ下のピッピ(1970年製作の映画)

3.0

ピッピと言えば、赤毛の二つ結びに長くつした、そして先の尖ったブーツというビジュアル。愛くるしいなー。むかし、読んだ本のそのまんまな天真爛漫ピッピが出てきた。子どもの考える世界を映すと社会は崩壊するわな>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.0

クリストファー・ランドン3作目

ハッピーエンドと思ったら…最後の最後まで楽しませてくれる映画。ハッピーデスデー同様に色づかい豊かで映画として映えてるんだよね。だから、見てて楽しい。殺人シーンはぶっと
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

3.2

三谷幸喜1作目

一昔前のニッポンのちょっとダサい部分を赤裸々に映画にしちゃう三谷さん。知ってる作品はいくつもあるけど何気に見たことがなかったので、これから鑑賞していきます!

今じゃ、SNSの普及で
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ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(2016年製作の映画)

3.0

ダニエル(ヒューグラント)がまさかの...。冒頭だけじゃないよ。ちゃんと最後に出てくるからダニエルファンは気落ちしないで。

突然のエドシーラン登場に笑った。というか、ブリジットシリーズは3作全て大爆
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ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月(2004年製作の映画)

3.0

1作目面白かったけど、遥かに上回る面白さ。コリンファースとヒューグラントはここでも大喧嘩するんかい。

アメリカ人やフランス人なら速攻解決してる誤解をまあクドクドとやるね。ところどころで邦画と同じ匂い
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