気軽に観られるオムニバス。こんなさりげないワンシーンの会話劇をオシャレにみせてくれるジム・ジャームッシュ監督、さすが。
そして俳優たちの演技力にはホォ〜〜とため息。ひとり二役を演じたケイト・ブランシェ>>続きを読む
群像劇だが、その舞台がエルヴィス・プレスリーゆかりの地、メンフィスであることが作品になんともいえない寂れた、でもスタイリッシュな雰囲気を作り出している。
音楽ファンの聖地といえども画面に映るのはぜん>>続きを読む
ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキ。それぞれの都市を舞台にタクシードライバーとお客との会話のひとコマを描くオムニバス。
どの話も味わい深く面白いけれど、特に好きなのはロサンゼルス編>>続きを読む
3人の濃いキャラをひたすら描くことに終始していて、ゆるいバカバカしさ加減が最高。全く反りが合わず、すぐにも決裂しそうな3人がケンカしながらなんだかんだ上手くやっていくところが面白い。
特にロベルト・>>続きを読む
NYに住む高校生が、眠れずに毎晩夜の街を彷徨った挙句恋人に愛想を尽かされる。精神病棟にいる母親を訪ねる。通りのサックス吹きと声を交わす。
音楽はほとんど使われていない。その代わりに鐘の音がずっと聴こ>>続きを読む
大した盛り上がりはないし、カメラワークにしても、私は全然詳しくはないけど稚拙にみえた。なのにどうしてこんなにも惹かれるんだろう?
全く交わらなさそうな3人の気持ちが少しずつ、交差していく過程がいい。>>続きを読む
20世紀初頭のアメリカ・テキサス州。
見渡す限りの麦畑。刈り入れ時だけ雇われた大勢の労働者たち。お金持ちだけど孤独な農場主。そして突然訪れた天国のような日々…
それらがひとりの少女の目を通して語られる>>続きを読む
フランスには意外に様々な人種の人たちが住んでいる。
この作品は、国際結婚の微妙な問題をコメディ仕立てにしてクスッと笑わせてくれる。
4人の娘が順にアラブ人、ユダヤ人、中国人と結婚して行き、残る末娘だ>>続きを読む
例年通りクリスマスに集まったクーパー家の人びと。みんなそれぞれ問題を抱えている。
せっかくのクリスマスだからと体裁を繕って集まったものの、次々にボロが出て…
一人ひとりのキャラやエピソードがピリリと>>続きを読む
宗教の縛りや古い常識が招く、偏見・理不尽の愚かさ。そんなメッセージがすんなりと心に響いた。
明るくて一本芯が通っていて包容力がある素敵な女性。ジュリエット・ビノシュがとにかく魅力的。
彼女の特技は>>続きを読む
18人の監督によるオムニバスなのでひとつの話は5分ほど。だからこそ、パリのどこかでこんなことが本当にあったのかも知れないと思えてしまう(ლ˘╰╯˘).。.:*
イザベル・コイシュ監督(バスティーユ)>>続きを読む
思い出されるのはポネットの泣き顔ばかり。
そんなに泣いたら頭痛くなっちゃうよ…と本気で心配しながら観ていた。
フランスの子供たちって本当におしゃれ。形はシンプルながら色使いがシックで、子供でもこんな>>続きを読む
じつをいうとコリン・ファースってそんなに好きじゃなかった。神経質そうだし温かみが感じられなくて。
本作の彼もご多分に漏れず。でもその演技の凄さに参ってしまった。起伏の少ないとてもシンプルな話なのに、>>続きを読む
劇場で見逃したままずっと保留していたけれど、こんなにも素晴らしい、美しい作品だったなんて。
1920年代のコペンハーゲンやパリの風景、当時の衣装、そしてリリーとゲルダふたりの美しさがアレクサンドル・>>続きを読む
鬼才デヴィッド・リンチ。プロットが入り組んだ、映像も凝りに凝った映画ばかり撮っていると、たまには肩の力を抜いたこんなほっこりした作品を作りたくなるのかな。
大陸アメリカのロードムービーは数あれど、は>>続きを読む
素晴らしかった
この作品に出会えたことに感動*:.。.*
どのシーンを切り取っても完璧に美しい。
少年が汽車の最後部の荷台から、線路沿いに汽車を追いかける少女を上から見下ろすシーンなどは、逆光の光が>>続きを読む
これは面白かった。
・14歳の不良少女(シューアン)、
・カメラ好きの少年(シャオチェン)、
・病院勤めの医師(リーチュン)、
・その妻で小説家の女(イーフェン)、
・その女の元上司、
・リーチュン>>続きを読む
付かず離れずの幼馴染の男女。キャリアウーマン志向である女と、野球の夢破れ今は家業の小売を継いでいる男。ふたりの向いている方向は全然違うけれど、寄り添って生きている。
その心情に共感できない訳ではないけ>>続きを読む
試写会にて
復讐(Rivenge)と後悔(Repentance)の映画だと思った。
前作『シングルマン』の様な、ファッショナブルな映画を想像していたら、それだけではなかった。主人公(エイミー・アダ>>続きを読む
『マルホランド・ドライブ』に続き、リンチ監督2作目は劇場で。オープニング・クレジットから突き抜けたカッコ良さで、その迫力にドキドキ。
現実と想像の世界が入り組んだプロット。
‘‘現実にはあり得ない’>>続きを読む
荒い画像、タイトル通り役者の顔のアップの連続、不意なズームアップなど不安定なカメラ。前知識一切なしに観たらなんだこれ、と思ったかも知れない。だけど瞬きや伏し目など目の表情だけで訴えてくる役者の迫力、存>>続きを読む
これは辛い映画だった。
正常な人が何かのきっかけでこわれていく内容なのかと思っていたが、この女性はもともと精神の病気なのだ。そして夫が他意なくして病気を煽り、もはや日常生活に破綻をきたすほど言動がおか>>続きを読む
ジーナ・ローランズに恋をした。
かっこいい、美しい、タバコと毛皮のコートが似合いすぎる、艶やかな金髪に触れたくなる、声に痺れる、表情豊かでチャーミング。
ペドロ・アルモドバル監督が生涯のベストテン>>続きを読む
スタイリッシュな意欲作だと思う。
カメラワークが実験的だったり音楽の使い方にハッとさせられたり(ジャズのサックスが流れるシーンが1箇所だけあって、そこがとても素敵。後で調べたら、スタン・ゲッツだった)>>続きを読む
ハイブランドのファッションデザイナーとして活躍しインテリアの勉強もしていたトム・フォードの監督デビュー作とあって、細部までこだわり抜いた美意識はかなりのもの。その隙のない美しい世界が、生きる意味を見出>>続きを読む
大胆な構図、光と陰の扱いの妙、その隙のない美しさにため息ばかりもれる。
精神病を患う父と、若い男と浮気をし薬物中毒にも侵されている母。そして自分にも消し去りたい過去がある。そんな屈折した自己を嫌悪し>>続きを読む
性格に問題ある孤独な男(自分が孤独だとわかっていないところがまた幸せというか、ウザいというか)をダニエル・オートゥイユが演じて、軽やかでお洒落な、そして味わい深いドラマになっている。
本当の友達って>>続きを読む
元国語教師の老年のインテリと、銀行強盗のアウトローがふとしたきっかけで出会い、自分と全く違う生き方にお互いに惹かれていく。
初めてピストルを手にして無邪気に喜ぶ老紳士。彼の不在時に、家庭教師の真似事>>続きを読む
男の願望、或いは妄想のおとぎ話。
ちょっとあり得ない話ではあるけれど、アンナ・ガリエナの匂い立つような色気と、亭主の一途な恋心、マイケル・ナイマンの音楽などが溶け合ってえも言われぬ幻想的で美しい作品と>>続きを読む
向かいのアパートに住む女性を毎日のぞき見する独り身の中年男。設定はゾゾゾ…と鳥肌ものだけど、実はピュアなラブストーリーだったりして胸を打たれる。
マイケル・ナイマンの音楽がとても印象的。彼がのぞきをす>>続きを読む
1930年代のロサンゼルスが舞台のフィルム・ノワール。隙のない丁寧な演出で観客を引き込んでいくロマン・ポランスキー監督、さすがに上手いなぁと思う。
私立探偵を演じるジャック・ニコルソンの身のこなしが>>続きを読む
なぜかずっとスルーしてきたデヴィッド・リンチに初挑戦。あまりの面白さに顔面パンチを喰らいつつ彼の悪夢の世界にどっぷりと浸った。
「わたしのあたまはどうかしている」がキャッチコピーだし訳がわからない作品>>続きを読む
デヴィッド・ボウイが浮世離れした美しさで、まさに宇宙人にしか見えない。
かくも美しく無垢な宇宙人と対局にあるような、世俗にまみれた人間たち。
しかしニコラス・ローグ監督は、一作目に観た『美しき冒険>>続きを読む
オーストラリアの砂漠に突然置き去りにされた姉弟のサバイバル。
そういえばオーストラリアって砂漠の国だったんだなぁと、その壮大・壮絶な風景に圧倒された。
ヒリヒリするような砂漠の過酷さと少女のみずみずし>>続きを読む
これは劇場で観たかったな
繊細で、素晴らしい作品だった
劇中劇や映画や小説など、様々なモチーフに登場人物の心理や物語の暗示が含まれているであろうことは想像がつく。でも私が良く知っていたのは映画『イヴ>>続きを読む
アルモドバルのアクの強さ全開。オープニングクレジットが流れるだけで、もう彼の世界に取り込まれてしまう。すごい引力。
ガエル・ガルシア・ベルナルの女装は強烈…彼は化粧した顔は美しいのだけど、小柄でムキ>>続きを読む