からかすさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

3.0

日本の週刊連載漫画の実写化って本当に難しくて
無数のエピソードの連なりが強固なストーリーを成しており
映画の尺上全てを映像化はできないから
どのエピソードを選ぶかが非常に重要なポイント。
「るろうに剣
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

1.5

本作鑑賞時には原作未読。
原作を読んでいないので予習不足だったと反省はするものの
すっごく退屈。

何が一番問題って物語の推進力が限りなく弱いこと。
おそらく原作既読者にとっては
あのエピソードが!あ
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.0

想起されるのはコーエン兄弟の「ノーカントリー」で
ほんの些細なことから暴風化する暴力と
それを諦観するしかない警察という構図で
当然本作の方が先に作られているから
コーエン兄弟血脈の映画だなあと感じる
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キャラクター(2021年製作の映画)

1.5

予告編を観た時点で
金髪でADHD気味で童顔のシリアルキラーなんて
超絶ダサい20年前のセンスのキャラ造形だなと感じたわけ。
でも今このセンスでサスペンスを作るのだから
何か一捻りあると直感。

冒頭
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ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

2.0

ウーマンパワームーブメントの潮流をモロに受けてか
旧作から主要メンバーを全員性別を女性とし作られたリブート版。

そんなわけで旧作ファンからは結構批判も受けたみたいだが、
結論から言えば性別云々でなく
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

2.0

ジョスウェドン版「ジャスティスリーグ」が色々あって
紆余曲折の末に完成した本作なんと242分。
馬鹿じゃないの。
もちろんこの長尺で名作と言われる映画はたくさんあるけど
本作も同じかと言われると断じて
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

1.5

登場人物全員気持ち悪い。
いやそりゃさあ主人公や犯人の彼女の置かれた境遇は
同情以外せざるをえない状況だけど
出てくる登場人物揃いも揃って気持ち悪いし
主人公のトラウマを優しく優しく受け入れる旦那も
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あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)

2.5

私自身黒人でないし、被差別階級にいた人間でもなく
ましてやあの時代のアメリカも知らないので
本作が公民権運動の語り部になることは一定の理解をしつつも
まず一言目の感想としてはほんとマルコムX嫌なやつだ
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ナチス第三の男(2017年製作の映画)

3.0

原題「The Man with the Iron Heart」の通り
鉄の心臓を持つ男を描かれてはいるものの
何故鉄の心臓を持つに至ったかが描き込み不足と感じる。
というよりも期待していた「Why?」
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オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013年製作の映画)

2.0

映画の感想としては変な感想になるけど
「ジョジョの奇妙な冒険」という有名な漫画があって
その作者・荒木飛呂彦テイストをすごく感じた映画。
前提として奇妙な能力を持った男がいて
ファンタジーのような奇妙
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エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.5

原題「The Current War」の通り
電流戦争を巡る伝記映画であり電気映画。
まさに世界の支配権を握る電気の主導権争いを
テンポよく描かれている。
最後のスイッチを入れた瞬間煌々と光る電球は
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モータルコンバット(2021年製作の映画)

1.0

私自身は「モータルコンバット」というゲームは
どういう雰囲気のゲームなのかは知ってはいるものの
実際に熱心にプレイしたわけではない門外漢。
信じられないくらいつまらなかった。

予告編だけで受けるビジ
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

4.0

とにかく前作が好きで
ホラーアトラクションとしての高いエンタメ性と
戦下で色んなトラウマを抱えながら親が子に与える無償の愛
その愛が不快な物でも生き延びる糧となるテーマが
非常に上手く融合できていて傑
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ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~(2020年製作の映画)

2.0

要素を盛り込みすぎ。
五輪選手として選ばれなかった主人公西方の葛藤を描く話とすれば
そんなに悪い出来でもないのに
怪我をした若手ジャンパー、女子ジャンパー、
聴覚障害持ちジャンパーとエピソードが盛り盛
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

2.5

前作観賞後に原作も読んでそれなりに楽しんだ口。
前作より落ち着いたトーンになっており
本作の方が比較的原作に近いトーンで実写化してると感じ
個人的にはこちらの方が好み。
前作のような目を見開いてナイフ
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

5.0

ふぅーう楽しーい!
"人間狩り"を題材とした映画は数あれど
本作はとにかくテンポがいいし爽快感がある。
良い意味で命が軽いからサクサク進む。
89分の短尺に軽妙な劇伴にスカッと爽やかな展開
「サプライ
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.0

重厚なスパイものかつ政争ものでありつつ
エンターテイメント映画として一定の基準をクリアする。
これを出来るのがやはり韓国、
邦画とは一枚も二枚も上手と感じざるを得ない。

悲惨な現場を見て当然北側に正
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.5

「ゴジラ」シリーズに何を求めるかという話で
私は怪獣プロレスを第一に求めていたので
その意味では100点満点と言っても良い。
タイトル通りの「ゴジラvsコング」は迫力満点で
ビル街を破壊し尽くす勢いの
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いとみち(2020年製作の映画)

4.5

誰しもがめちゃくちゃ困ってるわけではないけど
どこかうまくいかない悩みやコンプレックスを抱えていて
そんな人たちが集うメイドカフェという奇異な場所で生まれる交流と絆
そして徐々に芽生える衝動を三味線に
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

2.0

まあそれなりにお金もかかってそうで
ワラワラと群れるエイリアンは壮観だし
見てくれの部分だけで言えば
クリスプラットにJKシモンズなので
B級SFアクションとしてはこんなものかなと。

でもクリスプラ
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パージ(2013年製作の映画)

3.5

十分な量の緊迫感と恐怖が内包されており
近未来サスペンスとはして非常に良い出来。
若干各人の迂闊な行動が目立ってしまうものの
それは想定外の事態で的確な行動のみ取れるのなら
そりゃソルジャーだからこれ
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.0

MCUフェーズ4の映画としては第1弾ということで
やっぱりお祭り的な盛り上がりが非常にある。
「スターウォーズ」のオープニングロールや
「007」のガンバレルシークエンスと同様に
冒頭のMARVELの
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.5

楽しいゾンビ映画で
ゾンビコメディというジャンルだと思いつつも
ゾンビ映画の最も重要な要素の一つでもある
親愛なる人物との別れ、自己犠牲の精神を
さらっと織り込んでるのは見事。
なによりテンポ感が非常
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SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

3.0

非ハリウッド産SFアクションとして
十分見栄えのする出来だと思うし
決して悪い映画とは思わないのだが
全体的には薄味かな…という印象。

SFアクションとはしつつもSF色の方が強い。
「死とはなにか」
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ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

2.5

ディズニーアトラクションバースとでも言うべきか
「パイレーツオブカリビアン」の因子を受け継いだ
明朗快活な娯楽アクションで
まあそれなりには楽しめる作品だとは思う。

が、アクション自体は既存の映画か
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.5

音楽にラテン要素は多分に含んでいるものの
意外とオーソドックスなミュージカル。
もっとガツンとラテンしてるのかと思っていたので
やや肩透かしの印象。
全体的に楽曲や踊りはすごくパワフルで魅力的だけど
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映画 太陽の子(2021年製作の映画)

4.0

明確な反戦映画であるものの
この手の邦画にしては台詞として「戦争反対!戦争ダメ!」
と露骨に言うシーンが少なく(無いわけではないが)
むしろ芝居と演出だけで反戦を示す方に重きを置いており好感が持てる。
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キネマの神様(2021年製作の映画)

2.0

正直山田洋次的な台詞回しだったり
山田洋次的な家族観があんまり合わない。
女性はあまりに滅私過ぎるし
何より主人公は不器用と言えば聞こえはいいけど
実態は割とマジでクズでどうにも。
しかもかつて映画監
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

2.5

パンチが弱いなあ。
ミステリー・サスペンス・アクション・ティーン映画
どの点を取っても飛び抜けたものは無く
かなり緩めの作り。
逆に言えばそれくらいの作りだと思えば
まあ平均点くらいなのでそこそこ楽し
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#生きている(2020年製作の映画)

3.5

今やゾンビ映画は時勢の最先端を行くようなジャンルになっているが
本作は特にその色が強い作品になっていると思う。
突然原因不明でゾンビパニックが発生し
政府からなんだかよく分からない情報から流されず
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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

3.0

前作「クローバーフィールド」よりは断然好みというか
なによりモキュメンタリー風じゃないのが良い。
三半規管激弱マンである私にとって
ちゃんと固定したカメラで撮ってるというだけで加点しちゃう。

前作が
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.0

ホラー佳作「ドントブリーズ」のまさかの続編。
最初から続編ありきで作られた映画と異なり
当たったホラーの続編って結構難しいもの。
正直前作で綺麗に終わってるしなあ…と思いつつも
その上で続編制作するな
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

内容的には「トゥルーマン・ショー」の現代的解釈と言ってもいいが
「トゥルーマン」が落ち着いたトーンでしんみりなのに対し
本作はぐっとエンターテイメントに特化した作り。
ライアンレイノルズに求められるサ
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.5

アメコミのヴィラン達を集めてチームを作るという
超面白そうな出発点から期待度マックスだった
前作「スーサイドスクワッド」は
ハーレイクイン以外見どころ無しという個人的に大不満の凡作。
そのリブートとい
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.0

原作がアガサクリスティ作の超有名作品、
あらすじも「猿の惑星」の最後がアレってことくらい周知の事実。
したがってストーリーよりもどう実写化するかだけが問題。

豪華キャストはほぼ完璧で探偵ポアロをはじ
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

4.0

個人的にこういう古典をリメイクするのは肯定的。
どうしても"古典"というだけでハードルが上がってしまうし
当時の映像技術やストーリーテリングが飲み込みづらい面もあるので
それを現代価値基準含めアップグ
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