からかすさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

1.5

不勉強にもジム・ジャームッシュ監督作をほとんど知らず
おそらく本作が初鑑賞。
なんかあざとさが強くて嫌いだわ。

体としてはゾンビコメディなんだけれども
豪華キャストでオフビートコメディやってりゃ
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アイアン・スカイ(2012年製作の映画)

2.5

明確な低予算映画で
物語は荒唐無稽だし全体的なチープさが漂うが
全編通して品性下劣なスタンスを保ったのは美徳だと思う。
世の中が反レイシズムで高まってる中
これだけレイシズムしかないコメディを作るのは
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.0

アイディアはすごく面白いと思う。
しかも中村倫也という俳優がこのアイディアにバッチリ。
彼の柔和すぎる物腰というか語り口が抜群。
16年前のとある事故をきっかけに
週の1/7しか過ごさない、つまり彼に
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

1.0

うーん、なんで?というハテナマークがずっと消えない。
前作「新感染」の快作っぷりとは比較にもならない。

最初のハテナは当然映画全体を支配するルックで
明らかに「マッドマックス」らしき何か。
でも予算
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.0

正直予告編というか事前のビジュアルの断面では
かなり冴えない東洋人が主人公で
これはいかがなものかと感じていたのだが
本編を観るとなるほどこのキャスティングは正しい。
本作はあくまでもヒーローとして目
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.5

本作の予告編を見た時の印象は
松岡修造アレルギーが発症しそうだという印象。
松岡修造アレルギーとは私が個人的にそう命名してるだけで
世評的には好人物だけど過度なスポ根精神が受け入れられず
苦手意識を発
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牛首村(2022年製作の映画)

2.0

「犬鳴」「樹海」からつづく「〇〇村」シリーズ第3弾。
Jホラーとしては平均点くらいはあるものの
本シリーズとしては良い所も悪い所もあるといった感じ。

先に良い点を述べると
本シリーズ、後半の正体見た
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.0

「アンチャーテッド」がどんな感じのTVゲームかは知りつつも
ゲームは一本もプレイしたことはない
「アンチャーテッド」初心者の状態で鑑賞。
(三半規管弱いんよ…)

恐らく原作ゲームも大なり小なり影響を
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.0

アイドル映画であり青春映画であり。
ストーリーは思ったよりもファンタジックで
お世辞にも「良く出来た」とは言い難いし
役者の演技も「抜群に良い」とは言い難い。

それでもこの映画好き。
何故なら「カメ
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

1.5

登場人物全員ドジっ子が過ぎる。
追われる側アンジーと少年は
結局自滅してダメージ負いながら同じ所ぐるぐる回ってるだけ。
より致命的なのは殺し屋の二人組で
登場時点ではいかにもデキる殺し屋風なのに
物語
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レミニセンス(2021年製作の映画)

2.0

製作ジョナサン・ノーランというクレジットと
予告編で受ける「インセプション」「TENET」っぽさは
存外本作からは感じられなかった。
というよりも全体的に映像が既視感アリ・目を見張る所無しなのが
本作
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空白(2021年製作の映画)

4.5

法律的な罪は法律が裁くけれども
倫理的な罪は恐らくは(自分も含め)誰しもが抱えている。
本作の登場人物はいささか極端に描かれているものの
そりゃ誰だってそんなに清廉潔白な人間じゃないよ。
だから皆が抱
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.0

一応はじめに断っておくと
私自身水俣病に詳しいわけではないし
ましてや本作は映画なので全てが真実とも思っていない。
映画的により良くなるのであれば如何なる脚色も構わないと
考えているような極端な人間な
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

ダニエルクレイグ版ジェームズボンドこれにて完結という事で
まずは本当にお疲れ様と言いたい。
本当にクレイグ版ボンドは非常に良いシリーズだったように思う。
これまでの007シリーズとは一線を画し
シリア
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.0

サスペンスと社会派ヒューマンドラマの融合という点において
かなり良くできている作品だと感じる。
連続餓死殺人というかなり猟奇的な事件の犯人を追うというのは
サスペンスの導入としてすごく引き込まれる題材
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.0

いつものステイサム・アクション映画ではなく
VS計画的な銀行強盗犯という点では至近だと「ザ・アウトロー」
原題「Wrath of Man(男の怒り)」という点では「スノーロワイヤル」が
似たテイストの
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PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)

3.5

いやもう観ているのがとにかく辛い映画。
全く悪い意味ではなく身につまされるという意味で。

主人公の男は「不幸な俺のこと優しくして!憐れんで!」という
最初から最後まで自己愛剥き出しの男で
はっきり言
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レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

3.0

思ったよりもスカッとしない印象。
主人公グレースはタフで美人で強くて
煙草プカプカもかっこよくて魅力的なんだけど
良くも悪くも"普通な人"なので
「サプライズ」とか「ザ・ハント」ほど
ランボー的アクシ
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.0

「007/ノータイムトゥダイ」公開にあわせ復習鑑賞。
こうして改めて観ると当時結構斬新に感じてた6代目ボンドも
往年の(つまりは初代)ボンド映画に近しい作りだったんだなと思う。
いわゆるクールで皮肉屋
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

5.0

シリーズ最高傑作ながら問題作である。
これまで完全無欠のスパイだったジェームズボンド
クレイグ版となり若干人間寄りになったといえそれでも強かったボンドが
遂に自らの老い、MI6という組織の老い
そして
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CUBE(1997年製作の映画)

3.0

日本版リメイクがされるというタイミングで
改めてオリジナルの「キューブ」を復習鑑賞。

本作が何より称賛されるべきは
極めて低予算でワンアイディア一点勝負の
シチュエーションスリラーを作ったことだと思
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.0

デヴィッドリンチ版「デューン」が失敗に終わり
ホドロフスキー版「デューン」も頓挫し
とにかく厄介な案件である「デューン」を
現状出来うる最高のスターキャストで
「ブレードランナー2049」に引き続き厄
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

2.0

新撰組と栄光と没落を描いた大河ドラマであるため
148分の長尺をもってしても余りに時間が足りていない。
全編通してエピソード集みたいなダイジェスト感が否めず。
ずっと説明セリフが流れている印象でとにか
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

女性が男性の所有物であり
見栄と欲望のために消費されてきた時代において
初めて"財産"であった女性が意思を持った"人間"となった
原初のウーマンエンパワーメント映画となっている。
何よりこれまで男性の
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鬼手(2019年製作の映画)

3.5

個性あふれるライバルが次々登場し
狂ったような賭け碁でどんどん倒していくという
いわば少年漫画的な面白さが詰まっている。
それでいてかなり惨い過去を背負って
復讐譚としてもなかなかな出来。

各人の掘
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ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.0

タイトルの通りストックホルム症候群の語源ともなった
ノルマルム広場強盗事件を題材とした映画。

イーサンホークのキャスティングがベストだったとしか
いう他のない映画。
正直傍目から見れば「アホかこいつ
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

4.0

私自身が持つ"ジャーナリズムの正しさ"に対する評価と
本作を作った人の持つ評価がかなり近しいと感じる。

ジャーナリズムは政治権力の持つ凶暴性に対するカウンターであり
それが正しく発揮される限りにおい
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

2.0

オリジナル「CUBE」は後の「SAW」シリーズとともに
閉鎖空間におけるデスゲームの始祖として革新性を持った映画だが
一方で低予算ゆえに画的な弱さや話運びの強引さもあり
決して完璧とはいえない映画なの
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ロン 僕のポンコツ・ボット(2021年製作の映画)

2.0

少年バーニーと不良品Bボット・ロンの友情譚としてはなかなか。
二人のポンコツ同士が"友情"というものを学び
徐々に互いのことを知り思いやる関係になる、という物語は
とても王道だけど丁寧に描いているので
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.5

先に不満点を述べておけば
MCUシリーズの一番良い所である日中のアクション、
誰がどんな位置関係でどういう風に戦っているか分かり易いという点が
今回全体的にアクションシーンが暗いことで損なわれている。
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.0

すごく今風のディズニーミュージカルだと感じた。
多様性というものが非常に求められている時代の中で
スペシャル・ワンだけが主人公になるのではなく
色んな人がいて色んな在り方があって
「ありのままで」精神
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

2.0

ヴェノム自体を残虐な庇護者として描くというより
間抜けなバディ的に描く方向性にしたという点で
良くも悪くも潔いとは感じた。
ただもう別離と和解も裏切りもあまりにサラッとしすぎで
話が無いも同然なのはさ
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

2.5

「マトリックス」シリーズの続編ということでビッグタイトルであるものの
正直なんで今続編?そしてあれの続きってどうすんの?と
かなり懐疑的な雰囲気の中での鑑賞。
結論から言えば「マトリックス」の同人作品
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マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

2.5

見どころは明白でザイオンにおける
人類対機械の壮絶な籠城戦の一点に尽きる。
守れども守れども消耗していくばかりの戦いは
緊迫感があるし、様々な思惑飛び交う中
それでも「生き残りたい」という共通認識での
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

2.0

「レザレクション」公開に合わせて復習鑑賞。
改めて観てもあんまり評価できるところが無い…

一作目と比較してアクションがとにかくカッコ良くない。
なんでこうも…と思ってしまう。
今観たら当然CGのクオ
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.5

「レザレクション」公開に合わせて復習鑑賞。
やっぱりこの映画、最高にクールでカッコいいわ。

ウォシャウスキー兄弟(当時)の作る映画の手癖である所の
ザ・ワンが理不尽な世界に立ち向かうという王道設定な
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