からかすさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

4.0

リブート三部作の堂々たる完結編。
最初に悪い点二点を述べてしまうが
一点目はやや冗長。
創世記106分→新世紀130分ときて聖戦記140分。
物語の規模が大きくなる故やむをえない面はあるにせよ
少し中
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猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

4.0

「猿の惑星:創世記」につづくリブート第2作。
前作でも屈指のカッコよさを魅せたシーザーは健在。
まっすぐこちらを睨みつけるオープニングカット。
はぁーイケメン。
舞台を前作の街の中から森の中へ移したこ
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猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年製作の映画)

4.5

あの「猿の惑星」のリブートである本作からのシリーズが
もはやオリジナルに匹敵するほどの出来であることは
言うまでもないが
とりわけリブート1作目である本作は非常に良い出来。
(バートン版?記憶にござい
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.5

いわゆる「びっくり箱」方式と言いますか
でかい音と急な飛び出しで驚かせるタイプのホラー映画。
ただその「びっくり箱」のトリガーが
普段日常で頻繁に行う電気を点ける・消すことというのは
日常の中に潜む悪
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海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

2.5

前作「海底47m」は未見ながら直接つながりはないとのこと。
また原題「47 Meters Down: Uncaged」なので
古代マヤのなんちゃらという部分はほぼ気にしなくていい内容。

で、本作だが
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.0

明確に大きな良い点と大きな悪い点があって
大きな良い点は映画・ポップカルチャーの
大きなクロスオーバー作品であること。
デロリアン、ガンダムやメカゴジラ、バットマンにタートルズ
チャッキー・フレディク
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.5

ちょっと「ボーダーライン」っぽいなと感じたら
同作の脚本を務めたテイラーシェリダンが脚本・監督作。
ただ「ボーダーライン」よりははるかに分かりやすい
良くも悪くもシンプルな物語。

広大な雪原の遠景と
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.5

異なる側面から観た「アメリカンビューティー」だが
あちらが比較的小さいロケーションであるのに対し
荒涼としたモンタナ州を舞台とした
画面のパワーが圧巻。

男性らしさ・カリスマ性の体現者たるフィルを演
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

2014年仏映画「エール!」のリメイクとのことながら
不勉強にもそちらは未鑑賞。
いやいや正直題材勝ちみたいな所があって
まんまと私は大感動、劇場で声を押し殺しながら号泣。

なにより素晴らしいと思う
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.0

私自身は全くハルキストではないし
原作も未読(そもそも全然別物だそうだけど…)。
長い…長くない?

舞台演出家が主人公ということもあり
勿論意図的に劇中現実と劇中劇の境を曖昧にしてるんだろうが
全員
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ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

2.0

前作「ヒットマンズ・ボディガード」同様の難点として
ヒットマンとボディガードの凸凹コンビに
どうしても最後まで魅力を感じない。
どちらも多弁な特A級のやり手であり
せっかくバディムービーで
1+1は2
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イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.5

意外とこれは今観るべき映画の一つなのかもしれない。
伝染病が蔓延する世界の中で
他者への疑心暗鬼、家族を守りたいが故の狂気性
それが暴走した結果迎える結末に胸を打たれるものがある。
さすがは今をときめ
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.0

物語はいたってシンプル・予想がつく範囲で
12歳の少年コナーがいかにして「怪物」と対峙するかという話。
あとはどのように展開・演出していくかが肝心なんだけど
…正直ちょっとフックが弱いと感じる。
とい
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アバター(2009年製作の映画)

3.0

今となっては適正な評価が難しい映画で
本作は3Dという革新的な映像技術を堪能するものであり
3Dグラスのフィルタを通さずに観ると
相当にキツイ。

衛星パンドラという魅力的な世界観を作り上げてることは
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.0

そんなに良くもないし悪くもない出来。
正直ストーリーは平凡そのもので
米露戦争に至るかもしれない陰謀を
米潜水艦と米特殊部隊が阻止するという
まあ既視感のあるのは否めない。
焦点は「潜水艦映画」として
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オデッセイ(2015年製作の映画)

5.0

何より好ましいのは
主人公マーク・ワトニーのキャラクター。
火星に一人ぼっち、残されたわずかな物資だけで
いつ来るかも分からない救難を待つという
非常に過酷な状況でもウジウジとせず、
考えることを止め
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T-34 ナチスが恐れた最強戦車(2018年製作の映画)

1.0

「T-34 レジェンドオブウォー」を観ていないので
せっかくなので「じゃない方」から先に鑑賞。
いやつまらんなあ…

致命的なのは戦闘シーンがほぼゼロということ。
戦車映画でそれは期待外れもいいところ
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

3.0

天下のディズニー、天下のピクサーの作る映画なので
当然一定以上のクオリティは満たしている。
吹替版で鑑賞したが
俳優キャスティングとはいえ主役二人はどちらも好演の部類。
近藤春菜は本作ではやや浮いては
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ドラえもん のび太の恐竜(1980年製作の映画)

2.5

第一作の本作を久々に鑑賞。
うーんさすがに今観ると粗い作り。

元々が「のび太の恐竜」という短編漫画を
原作としていることもあり
全体の流れが結構ガタガタという印象。
1部:ピー助との出会いと別れ(短
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映画ドラえもん のび太の恐竜2006(2006年製作の映画)

2.5

第一作のリメイクである本作を久々に鑑賞。
いい方向にリメイクされた作品だと思う。

何より良化されたのは作画。
さすがに止め絵の多かった元の映画に比べると
明らかに躍動感が桁違いに良くなっている。
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

4.5

原作小説は未読の状態で鑑賞。
なんともモヤモヤするスッキリとしない
とても良い青春映画だと思う。

まず役者陣は全員好演している。
セリフ自体はやや漫画的な所があるものの
非常にナチュラルな雰囲気な演
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今日もどこかで馬は生まれる(2019年製作の映画)

4.0

netkeibaでまさか本作が観られるとは思わなんで。
個人的にも競馬は嗜む程度に楽しんでいる身としては
観たいと思っていた本作。

「経済動物」である競走馬の側面と
「生き物」である馬生の側面をどう
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

1.0

恐らく生涯でもワーストクラスの駄作。
単純にクオリティがすごく低い。
演技は棒読み、大袈裟、目を見開くだけ。
正視に耐えない低クオリティCG、
最終盤のダサい風呂敷のたたみ方といい
総じてひどいのだが
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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

3.5

原作の短編漫画「のび太の恐竜」を元に製作された
「ドラえもん のび太の恐竜」をリメイクしたのが2006年版なら
本作はリブートに近い形の一作。
正直なところもう14年前とはいえ2006年版があり
「ま
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

2.0

「事故物件」というとにかくひどい映画を観て
「昨今のJホラーどうなっとるんだ」ということで
2010年代のJホラーを色々と鑑賞してる中での本作。
結論から言えば怖くはないけど興味深いといった趣き。
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来る(2018年製作の映画)

4.0

「事故物件」というとにかくひどい映画を観て
「昨今のJホラーどうなっとるんだ」ということで
2010年代のJホラーを色々と鑑賞してる中での本作。
うーん実に楽しい映画。

物語としてはシンプルで要は「
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劇場霊(2015年製作の映画)

1.5

「事故物件」というとにかくひどい映画を観て
「昨今のJホラーどうなっとるんだ」ということで
2010年代のJホラーを色々と鑑賞してる中での本作。
中田秀夫監督とのホラー感が個人的に合わない気がしてきた
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犬鳴村(2020年製作の映画)

2.5

「事故物件」というとにかくひどい映画を観て
「昨今のJホラーどうなっとるんだ」ということで
2010年代のJホラーを色々と鑑賞してる中での本作。
個人的にはJホラーの平均点くらいの一作。

特に序盤か
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スレンダーマン 奴を見たら、終わり(2018年製作の映画)

1.5

簡単に言えば「リング」形式のホラー映画なのだが
どうにも恐怖に欠ける。

スレンダーマンの細身で長身なのっぺらぼうという造形自体が
怖くない(特に第2形態はひどいね)。
ただありとあらゆる隙間、柱や樹
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

2.5

まず一言お断りだけさせていただくと
歴史的非正確性からマイナス点をつける気はないということ。
「イングロリアスバスターズ」や「ラストサムライ」のように
面白くなるのであれば歴史なんかどう改変しようと構
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.5

とにかく楽しくてゴージャスな映画。
語り口としては近年のタランティーノ映画みたいというか
「イングロリアスバスターズ」「ジャンゴ」のような
ブラックかつバイオレンスだけど血生臭くはないコメディ。
そこ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

当時待ちに待ったSFアクション超大作を
スクリーンで観れることに感動して
勢い余って2回連続で観てしまう始末。

ノーラン監督の最大の資質は
巨大なハッタリをかますのが上手いことだと考えている。
それ
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

2.5

「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード」公開前に予習鑑賞。
サミュエルLジャクソンとライアンレイノルズの
役者力で一定の面白さは残した
割と平凡なバディムービー。

サミュエルのセリフの演説力とでもい
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.5

ミュージカル映画において何が一番って
やはり曲が良いことなんじゃないかと思う。
本作の音楽も例に漏れず曲がとてもキャッチーで良いのだが
特にリズム使いが良いんだと思う。
足踏みをする音、グラスを置く音
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.0

「演説力」を武器とする傲岸不遜な男チャーチルを
演じたゲイリーオールドマン、
そしてメイクアップを担当した
カズヒロ氏がすごい映画だと感じる。
ペンは剣よりも強しというように
「言葉」の強さを誰よりも
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

一見して分かる通りアガサクリスティ調、
古典ミステリー映画を現代劇として復活させている。
巨大な洋館、奇抜なインテリア、癖のある登場人物
そして名探偵とミステリーのツボを押さえたような作り。
そこはま
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