天津甘栗さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

天津甘栗

天津甘栗

映画(1319)
ドラマ(0)
アニメ(0)

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.2

ヘラヘラした岸井ゆきのさんは都合の良い女としてちょーうど良い塩梅のリアリティ溢れるブスかわいさがありますね。てか山田テルコて。

恋人に対する無償の愛は都合のいい相手に成り下がりがち。夫婦間で無償の愛
>>続きを読む

世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

壮大で、渾身の愛に圧倒されどっぷりと没入した。劇中何度か泣きました。確実に涙脆くなってるな…。

世界は終わるけど、独りじゃない。愛されてた。大切にされていた。大切にされている。
この着地に次世代を想
>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

2.6

閉塞感と瑞々しさが同居した青春映画。丁寧で静かなタッチが物足らなく感じてしまった。テーマも雰囲気もエドワード・ヤン作品に似てる。

心と体と(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

食肉処理場で働く、身体障害を持つ中年男性とコミュ障の若い女性を描く作品。

二人が繋がり合うワケが「同じ夢を見る」という不可思議現象で、理由付けがやや強引。実は数年前にニアミスしていて強烈な共通トラウ
>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.3

タートルズ、スーファミ、ストII、ガイル、エアジョーダン、ニルヴァーナ、ピクシーズ、シール、スケボー…90年代カルチャーがふんだんに詰め込まれた作品。
今後、こんな感じで我々世代の監督や脚本家がどんど
>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

前作はメッセージ作成過程やクリック1つに表現される親心がぶっ刺さりまして、スコア4.5でした。監督・脚本に変更があったものの、前監督が製作に携わってる本作も引き続き好評のため、期待を胸に鑑賞。

今回
>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.7

IT業界に勤めているのですが、恥ずかしながら本作が扱った事件を全く知らず、「Winny=悪」という認識しかありませんでした。

日本のITの在り方、ひいてはチャレンジに対する不理解・不寛容さ、出る杭を
>>続きを読む

検察側の罪人(2018年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

会話や場面の移り変わりのテンポが異常に早い原田節。登場人物も多いため、消化が追いつかず、ん?あれ、なんで?とノイズを感じる展開が多々あった。
ラストの幕切れのように、全編通して中途半端さをふんだんに感
>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

自分で稼いだお金で初めて買ったのは、エアジョーダンI復刻版でした。NIKEのスニーカーを買うと、今でもどの靴よりも一番あがります。

エアと言えばジョーダン、ジョーダンといえばNIKE。事前情報を入れ
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.1

情報量過多、脳内バク頻発のジェットコースター展開。その割に伝えたい大テーマは普遍的。好ましい主題であるものの、このテーマならわざわざマルチバースじゃなくてもよくね?と元も子もない感想を持ってしまった。>>続きを読む

花様年華(2000年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

起伏少なめの詩的な作品。
色気の塊マギーチャン。身体のラインがはっきりとわかる、バリエーション豊かなハイネックタートルのチャイナドレスが美しく、エロい。あの狭い廊下ですれ違うのは絶対に躊躇うし、すれ違
>>続きを読む

アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

2.6

現代劇ではなく、千夜一夜物語を実写化したがっつりのファンタジー作品だと思ってました。
ジョージミラー×ティルダ様+絵画風のクールなジャケットという事で観賞したのですが…うん。びみょい。

古代の昔話パ
>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.4

オトナの女性になった能年ちゃん。
類い稀なる唯一無二の透明感。どの角度から見ても美しくて愛嬌があって、浮世離れした雰囲気込みで魅力的。橋本愛との美顔ツーショットは眼福。
ただ、年上彼女設定にはムリがあ
>>続きを読む

男の優しさは全部下心なんですって(2019年製作の映画)

3.0

その通りですわよ。すべて打算でおま。
タイトルのインパクトはあるけど、それに通じる描写は少ないように思います。もっとさり気ない下心を白日へ晒す感じとか味わいたかったな。
主演の女優さんが、松本まりか×
>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

2.4

しっちゃかめっちゃかで取り留めもない話が続き、いつの間にか混沌の世界における映画讃歌へ着地。
伝えたい主題は好きだけど、描き方が怠い。
ハリウッド映画オタクじゃないと解らないし、上がらないやつ。ハリウ
>>続きを読む

ペレ 伝説の誕生(2014年製作の映画)

2.9

スポーツを別のスポーツで例える愚行をかますと、ジンガの使い手の最高峰を現代バスケで例えたらカイリーかな。

俺たちダンクシューター(2008年製作の映画)

2.0

ABAの吸収と、アリウープの発明と、ベテランPGとして髪が生えたウディハレルソン。
笑いのツボがよくわからん。

フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

フリ×フリ×フリ×フリ=大オチ
バラバラのエピソードがシンクロ。最後にきっちり繋がる気持ちよさ。
序盤〜中盤にかけての各々のエピソード展開が緩めなので、テンポアップし締まりがあるとより良い。
晴子さん
>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

2.6

イッテQ、ふしぎ発見の舞台裏?

周囲をビンビンに警戒しまくりながら、タシュケントやサマルカンドの町をうろつくあっちゃん。
家出少女感、小動物感に何故かイライラ。周りが手を差し伸べてくれてるのに、殻に
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

世界規模での♯Me tooムーブメントに火をつけたストーリー。
ハリウッド大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインによる性暴力被害について、スクープ発表へ至るまでを描いた作品。

若い女性たちの
>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

1.9

このレビューはネタバレを含みます

不自然極まりない説明台詞とステレオタイプな違和感満載の、邦画ど真ん中映画。

子供をペットのように私物化する身勝手が過ぎる毒親を、美談に仕立てるおぞましさ。大病だと何やっても許されるんだっけ?そんな世
>>続きを読む

望み(2020年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

被害者か加害者か以前として事件への関与を受け容れられない父ちゃん、堤真一の方が理解できたなぁ。
ただ、この物語のキーマンは石田ゆり子演じる母親。

一見するとこの母親は、息子を信用せず混乱のあまり独り
>>続きを読む

箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

3.1

単純なホラー作品ではなく、伏線とミスリードだらけのスルメ系ムービー。湿度の高いおどろおどろしさ、初見では釈然としない感じがJホラーに通ずる。
怒りに眩むと最も大切なものを失う。

オペラ座の怪人(2004年製作の映画)

2.7

ルックスに自信がないオラオラ系コミュ障メンヘラ男と、清楚系思わせぶりぶり女子の悲恋物語。そら上手くいかんわな。
ちゃーんたらららら〜ん!で始まる例の劇的な音楽がすべて。
忠実にミュージカルをしている作
>>続きを読む

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

3.1

マカロニウエスタン的作品。
常に酔っ払いとめどなく武勇伝を語る、眼帯保安官爺さんジェフ・ブリッジスが本作の魅力のすべて。テキサス野郎マット・デイモンも、親の仇ジョシュ・ブローリンもおまけ。

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

『シャイニング』『リング』『ジュラシックパーク』…ホラー映画は顔芸が大事。トニ・コレットのそれは多分に洩れず、怖ろしさを激増させるのものでした。

ころころと印象が変化する、緻密に組み立てられた起承転
>>続きを読む

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.0

実在の隻眼戦場記者、メリーコルヴィンについて描いた映画。
戦地のひとつにシリアが出てくる。『娘は戦場で生まれた』を直近で観ていたため、所詮造りものと思ってしまう戦場から緊迫感を感じられなかった。
地味
>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

太陽光、サイレン、ネオンサイン等々、光の明暗表現が美しくエモい。

ジャケットイメージから想像されるようなラブストーリーではなく、兄と妹の2部構成で家族を描いた作品。

前半は転がるように堕ちていく脳
>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

未来に絶望し、項垂れないで。
必ず未来には希望があるから。君には好きな人ができる。そして、君を愛する人が現れるから。幸せは必ずやってくる。生きて。


生きたい!「いってらっしゃい」「いってくるね」「
>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

映像はとっても綺麗だし、尺が長くても都度山場に迫力があって観ているあいだ飽きはこない。が相変わらず話の内容はペラッペラ。数日経ったら忘れちゃう系。

モーションキャプチャーの技術向上が裏目に出ていて、
>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.0

爽やかでかわいらしい作品。ブルース知らんからこのくらい。彼女とのキスシーンでの溜めが良かった。
子供の正しいと自分の正しいが違っても、子供を信じてあげたいな。

殺し屋1(2001年製作の映画)

3.0

変態の極みのようなエログロ描写がふんだんに出てくる原作は、他に類を見ない超強烈な劇薬作品。コマを思い出すだけでトラウマ的に身の毛がよだつ。
金髪浅野忠信はジョーカーぽくてシュッとしててクールだけど、原
>>続きを読む

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.0

ジャケットとタイトルの強烈なインパクトに惹かれ、かねてよりみたいと思っていた作品。

食料が少なくても、耐えず空爆や銃声があっても、友人家族が亡くなっても、明らかに子育てするような環境ではなくても、故
>>続きを読む

虐殺器官(2015年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

対価を得るために、代償を払う。
希望するものを買うためには、労働によって時間が縛られる。紙幣・通貨での精算は自由であり、デジタル認証精算は不自由。プライバシーの自由を放棄し、監視社会で安全を得る。食糧
>>続きを読む

安市城 グレート・バトル(2017年製作の映画)

3.0

キングダムが好みならこれを観とけば間違いないし、おったまげる。との情報により観賞。
大人数での物理攻撃戦や熱くてクサい仲間たちとの共闘描写等、類似要素は随所にあるけど、決してキングダムも負けてはいない
>>続きを読む

乱世備忘 僕らの雨傘運動(2016年製作の映画)

2.6

主張には同意するし、行動起こす事はとっても貴いのだけど…うーむ。他に手段は無いものなのか。学祭の催しの延長っぽく、ごく一部のみが盛り上がってる感を感じ、残念ながらセルフィッシュな自己満足に見えなくもな>>続きを読む