miwanさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

3.9

紺色に近い青色がとても綺麗な作品だった。

1890年代の西部が舞台。
頭の回転が速く楽天家の泥棒ブッチ・キャシディ(ポール・ニューマン)と、銃の名手でクールで慎重派の強盗サンダンス・キッド(ロバート
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.1

「グラインドハウス」は鑑賞済だけど、「バニシング・ポイント」のオマージュを確かめるため本作のみを再鑑賞。

めちゃくちゃバニシング・ポイントで、知らないで観ていた自分が恥ずかしい。

後半のテネシー州
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バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版(1971年製作の映画)

4.1

『ベトナム戦争で名誉勲章を受けた元海兵隊員、元バイクレーサー、元カーレーサー、懲戒免職処分の元警官、そして今は車の陸送をやっているコワルスキー(バリー・ニューマン)は、コロラド州デンバーから1200マ>>続きを読む

雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.3

「バビロン」鑑賞後の鑑賞

映画がサイレントからトーキーに移行しはじめたハリウッドが舞台。人気スターのドン(ジーン・ケリー)とリナ(ジーン・ヘイゲン)はいくつかの作品で共演し、話題づくりのため恋愛関係
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ジャズ・シンガー(1927年製作の映画)

3.8

「バビロン」の劇中でも、”初めてのトーキー作品”として登場した作品。しかし、ほとんどは無声のままで、歌を歌うシーンとほんの少しの会話シーンに音声があるのみだ。それでも、歌に音声があることは作品に新たな>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

“ Baby, do you want to come home with me? I’ve got Buffalo ‘66 on DVD “
( 「Wet Dream」 Wet Leg )

という
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バビロン(2021年製作の映画)

3.9

フリージャズみたいな作品だった

フリージャズが何なのか詳しいわけではないけれど、フリージャズのイメージは、やっていることは凄いし、熱量も凄いっていうのはよくわかるけれど、本当に好きな人とかその熱量か
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

4.3

痺れた

『モリコーネ』を観て、”Man with a Harmonica “の楽曲に引き寄せられて(MUSEが演奏していたので)、早速本作を鑑賞した。

たっぷりとした時間の流れの中にじりじりと滲み
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.3

MUSEのライブで、”Knights of Cydonia”の前にクリスがハーモニカを吹いていた曲は、エンニオの曲” Man with a Harmonica “ だったんだ!

エンニオが何気なく
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ニューオリンズ(1947年製作の映画)

4.2

オペラ歌手のミラリー役のドロシー・パトリックが本当にかわいくて素敵

1917年、ニューオリンズのベイスン・ストリートで賭博場を経営するニック・デュケインは、「サッチモ」ことルイ・アームストロング(本
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ザ・コミットメンツ(1991年製作の映画)

3.9

1991年の作品だけど、リアルタイムの設定なんだろうか。

最初は、アイルランドとソウル・ミュージックが結びつかなかった。けれど、ソウル・ミュージックは、いつも湿っていて雑多なエネルギーに溢れる労働者
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アザー・ミュージック(2019年製作の映画)

-

本当にうらやましい。
こんなレコード店があったこと、音楽好きが集まること、情報を交換できること、未知のものを探しに行けること、そこに行けば何かが待っていること、、、

私が情報を得る場所と言えば、書籍
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ゲット・クレイジー(1983年製作の映画)

4.0

『ロックンロール・ハイスクール』のアラン・アーカッシュ監督による、超B級品質のロック・ムービー
時代的にアウトな描写や、不快感を覚える描写もあるけれど、目を背けて「しょうがないよね」と言うのは違うとは
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グッド・ヴァイブレーションズ(2012年製作の映画)

4.0

【再鑑賞】
2022.12.06
Amazon Prime Video

北アイルランドのレコード店でありレコード・レーベル〈グッド・ヴァイブレーションズ〉を創設したテリー・フーリーの実話に基づく物語
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アメリカン・エピック エピソード4 セッションズ(2017年製作の映画)

5.0

20組の錚々たるアーティストたちによるセッション。
その音楽は1920年代に開発された電気式録音機でレコーディングされる。もちろん、重ね録りやミキシングなどなく、一本のマイクに向かっての一発録り。
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アメリカン・エピック エピソード3 多民族音楽国家アメリカ(2017年製作の映画)

5.0

音楽のルーツと時代背景にマイナスポイントは付けられない。

エピソード1・2は、初めてレコードに吹き込まれたアメリカの労働者たちの音楽を扱っていたが、エピソード3は民族に焦点をあてている。
先住民、ハ
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アメリカン・エピック エピソード2 「血と土」過酷な労働から生まれたブラック・ミュージック(2017年製作の映画)

5.0

音楽のルーツと時代背景にマイナスポイントは付けられない。

エピソード2は、教会・炭坑・綿花畑で生まれた音楽。過酷な労働や搾取される辛い生活、それらから解放してくれるのが音楽だった。彼らの音楽もレコー
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アメリカン・エピック エピソード1 ザ・ビッグ・バン 元祖ルーツ・ミュージックの誕生(2017年製作の映画)

5.0

音楽のルーツと時代背景にマイナスポイントは付けられない。

エピソード1は「ザ・ビッグ・バン 元祖ルーツ・ミュージックの誕生」
1920年代後半に発表されたレコードがすべての始まりだ。もちろん音楽は原
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ブリティッシュ・ロック誕生の地下室(2021年製作の映画)

3.9

その時代の目撃者たちの証言もしくは回顧集といった感じの作品。(今は亡きレジェンドたちも登場する)
当時の映像は特段新しいものではなく、私でも見たことがあるものが多かった。

歳を重ねたミュージシャンた
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

和解や理解を得る方法は、戦い(戦争)しかないのなら本当にやるせない。
でも、この戦いは本当に必要だったのか?出発はすごく単純だったと思うのにいつのまにか絡まり合ってしまった感じがする。
そしてそこには
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恋人はアンバー(2020年製作の映画)

4.1

舞台は1995年のアイルランド。

「ブラーの誰かに似ているね」と言われるエディは、自分の性への違和感から必死に目を背けようとしている男子高校生。お父さんは軍人で、エディがアイルランド軍に入隊すること
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ソングス・フォー・ドレラ 4Kレストア版(1990年製作の映画)

-

1990年のルー・リードの来日公演に行った。確かに行ったけれど、詳細な記憶はあまりない。でも、「SONGS FOR DRELLA」という言葉とステージのぼんやりとした記憶は頭の片隅に残っている。

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クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男(2021年製作の映画)

3.7

ボビーの自伝を読んでいたから、何となく流れはわかったけれど、アラン・マッギーを知らない人が観たらちんぷんかんぷんだと思う(まあ、観に来るのは音楽好き・UK好きの人がほとんどだと思うけど)

ダニーボイ
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RRR(2022年製作の映画)

4.4

ロン毛のラーマがあぁぁぁぁ!!!

バーフバリと比べたら、最初はちょっと物足りなさも感じた。少し規模感が小さいというか、男性二人だから何となく華やかさが少なめというか、、、
戦いも素手的な感じだったし
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たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.0

4Kレストア版ブルーレイ
1977年の作品なのに映像が鮮明で美しい。手動エレベーターのランプの灯り、金属や木の塗装のツヤ感、コンクリートの粒子、、レトロ感ある色彩であるにもかかわらず鮮明な映像に不思議
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ロックンロール・ハイスクール(1979年製作の映画)

4.0

「超チープ」を予想していたから、そういう意味では期待を裏切られた。
B級グルメのチャンピオン!って感じ。
今の時代ではアウトな描写もあるけれど、他意なく楽しめたし、登場人物みんな憎めない。
そして、あ
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24アワー・パーティ・ピープル(2002年製作の映画)

3.8

同題の書籍を読みつつの鑑賞

マンチェスターのグラナダ・テレビのレポーターで名物司会者であるトニー・ウィルソンを中心としたサクセス?ストーリー。

1976年マンチェスター。セックス・ピストルズの一夜
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シェイン 世界が愛する厄介者のうた(2020年製作の映画)

3.9

現在(撮影時)のシェインは、車いすで、真っ直ぐ座れず、滑舌も悪く朦朧とした様子だけど、不思議と肌も髪もつやつやして張りがある。

5歳から喫煙飲酒を始めたという(それもこっそり隠れてではなく大人に勧め
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バビロン(1980年製作の映画)

3.8

1980年作品
当時の人種差別は相当酷いんだろうな、と思っていたら、今と変わらないじゃん!というのが率直な感想。つまり、40年以上経った現在でさえ、差別そのものは全く変わっていないということだろう。
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ダウントン・アビー/新たなる時代へ(2022年製作の映画)

4.0

ドラマ未見で前作映画のみ鑑賞済み
なので、登場人物については何となく把握しているという感じ。
それでも、個性的で自分をしっかり持ったひとりひとりにぎゅっと心を摑まれる。ドラマからのコアなファンの方たち
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.0

【午前十時の映画祭】
すごく魅力的な作品で何回か観たけれど、やっぱり今回も寝てしまった。
いい感じに心地よくなるんだよね。

ずっと、いわゆる悪夢を描いているけれど決してそう感じさせず、むしろコミカル
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はなればなれに(1964年製作の映画)

4.1

コンパクトな尺の中に、完璧ではないあらゆる要素が詰まっている。
ゆるい疾走感、トントン拍子のスピード感とクロノスタシスのような空気感、文学的で俗物的、内省的で短絡的、、
無敵で不完全な若者たちの傲慢さ
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デュエル(1976年製作の映画)

3.8

じわじわくるやつ

そんなに登場人物が多いというわけではないのに、いろいろと唐突で、結局「?」多めのままエンディングになってしまった

「?」だけど何となくは流れはわかったので2回目へ、、

『現代の
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裸のランチ(1991年製作の映画)

3.8

ジョイ・ディビジョンの「インターゾーン」から関連付けの鑑賞

身構えていたほど分かりにくくはなかった。虫系と粘液系が苦手な人にはキツイかもしれないけれど、クリーチャーもSWっぽくて(?)悪くない。ゴキ
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コントロール(2007年製作の映画)

4.0

今までジョイ・ディビジョンの魅力がどうしてもわからなくてスルーしていたけれど、ボビーの伝記を読んでやっぱり知る努力をしてみようと思った。

音源を聴くのはもちろん、書籍を読んでみたり動画を見たり。そし
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セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

4.0

最初のジュリーとセリーヌの追いかけっこが、アリスとウサギみたいだな、、と思っていたら、作品紹介に 「まるで『不思議の国のアリス』!」と書いてあったので、そのまんまの感想だった。

ジュリーがゴツくてあ
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