みむさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

みむさん

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インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.5

想像していたものとは違ったが見入ってしまった。
自分のアイデンティティに誇りを持ち欠点などとは思っていないが、それを周囲の価値観で破壊されそうになった時彼らはどう向かい合うのか。

監督の体験が元にな
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ナイフ・プラス・ハート(2018年製作の映画)

3.0

架空の話だが主人公アンは1970年代ゲイ ポルノ専門のプロデューサーのアンヌマリー ・テンシをざっくりモデルにしたキャラなのね。

ヴァネッサ・パラディが演じる主人公アンがゲイポルノ俳優の殺人事件に巻
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イビルアイ(2022年製作の映画)

3.8

「パラドクス」「ダークレイン」が面白かったアイザック・エスバン監督のホラー。

これも面白かった。シンプルに婆さんが怖い映画かと思ったらちと違う。
ある映画(現時点で日本未公開作)を思い出した。
伝承
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シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

3.5

シモーヌについて全く知らずに観た。
内容とは関係ないけど劇中で描かれる約50年前の彼女に反対する女性蔑視の男性政治家の姿が、2023年の日本の政治家みたいでいかに日本が時代に取り残されてる感に改めて愕
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ブラインド 視線のエロス(2014年製作の映画)

4.0

なかなか面白かった。副題でだいぶ損していると思う。
ヨアキム・トリアー作品常連脚本家エスキル・フォクトの監督デビュー作、ノルウェー映画頻出名女優エレン・ドリト・ピーターセンの魅力が詰まったドラマ。
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ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

3.0

ジェーン・バーキンが亡くなった後に公開になるとは。
今観るとラストショットに涙出そうになる。

娘シャルロットが撮る母ジェーン・バーキン、心をさらけ出した対話、終始ホームビデオのような雰囲気だった。
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.0

4DX3D吹替試写。よく揺れた!椅子からズリズリ滑ったよ😅3D効果はあまりなかったように思う。
吹替だと日本版主題歌聴かされる羽目になるとすっかり忘れていた。
字幕版はロン・パールマン、ピーター・ディ
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シックス・ウィークス(2022年製作の映画)

3.3

SKIPシティ国産Dシネマ映画祭にて。

タイトルの6週間は母親が子供を養子に出した後に気が変わった時のための6週間の猶予期間ことだった。

ハンガリーの10代の少女が妊娠。出産、養子縁組後の数週間の
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この苗が育つ頃に(2022年製作の映画)

3.5

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて。

紛争の痕跡残るシリアでヨーグルトを売りながらささやかに暮らす父娘と1人の少年のドラマ。
アッバス・キアロスタミっぽいと言われてみればそうかも。

背景は重たい
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バーヌ(2022年製作の映画)

3.5

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて。

家父長制と性差別的価値観残るアゼルバイジャンで息子の親権を獲得しようと奮闘する母親の姿を描いたもの。
タミナ・ラファエラ監督脚本主演。
紛争(第二次ナゴルノ・
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エフラートゥン(2022年製作の映画)

3.0

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて。

盲目の女性と精神的に孤独な男性のラブストーリー。雰囲気良い。
ありがちなラブストーリーかと思っていたが、雨の日の思い出や傘が意味あり気に描かれるのはなるほどだ
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ジェイルバード(2022年製作の映画)

3.8

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて。

面白かった。「幸福なラザロ」のアドリアーノ・タルディオーロ主演、ジョヴァンニ・カルカーニョ共演

刑務所で産まれ育った男のコメディ。
ボケとツッコミみたいな二
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僕が見た夢(2022年製作の映画)

3.0

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて。

「家(うち)へ帰ろう」のパブロ・ソラルス監督作だった。
監督本人も演劇クラスの講師として出演していた。

母に内緒で演劇クラスに通う少年フェリペが父が俳優だっ
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助産師たちの夜が明ける/助産師たち(2023年製作の映画)

3.0

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて。

「世界で最も美しい仕事」と言われる助産の仕事の現実。「愛について、ある土曜日の面会」のレア・フェネール監督作。

重労働、命を扱う仕事なのに薄給、産婦人科の話
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ブロークン・トレイル 遥かなる旅路(2006年製作の映画)

3.8

意外と面白かった。ウォルター・ヒル監督の3時間越えのドラマ(前後編に分けたTV映画)。
俳優時代のスコット・クーパーがガッツリ三番手の役で出ている(爽やか)。
実在の人物を描いた小説が元になっていて、
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灰の記憶(2001年製作の映画)

3.5

俳優としても活躍するティム・ブレイク・ネルソンの監督・脚本。

「死なないため」に同胞の死体を処理するアウシュヴィッツのソンダーコマンドたちの反乱と、彼らが一人の少女を救おうとする話。

劇中にも出て
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.5

今回はデッドレコニングの第一部なので単体としては壮大な前フリ調でなんともだがこれでいいんだ。楽しいから。
トム・クルーズの無茶を見る映画だし。
(まあでもシリーズでは3作目が一番好き)

対AI戦にな
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裸足になって(2022年製作の映画)

3.0

「パピチャ 未来へのランウェイ」のムニア・メドゥール監督作、似た映画だった。
バレエダンサーを夢見る少女がどん底に突き落とされ大きな挫折を経てもなお立ち上がろうとする姿を描いたドラマ。女性の抑圧に抗い
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白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々(2005年製作の映画)

3.5

反ナチスを唱える学生(+教授)によるレジスタンス組織「白いバラ」、ゲシュタポに逮捕されたメンバーのうち、ゾフィの最期の日々を描いたもの。

お国は違うが「サルバドールの朝」と似てた。

ゾフィーと兄の
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魚が出てきた日(1967年製作の映画)

4.0

ブラック過ぎて笑えないネタだけど、めちゃくちゃ明るくノーテンキに描かれる。シャレにならないドタバタ劇。
一気に観る者を突き放す幕切れ😱😱😱😱
タイトルの意味😱😱😱

核爆弾を積んだ米軍機が不時着、不時
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スウィッチ(2011年製作の映画)

3.8

おお、これ面白かったな。
「裏切りの闇で眠れ」のフレデリック・シェンデルフェール監督。
エリック・カントナ繋がりで観たが、どういう結末を迎えるのか?で引き付け予想以上にスピード感あり、多少の粗さも気に
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僕がいない場所(2005年製作の映画)

3.5

残酷な大人たちに振り回される少年の話。つらい。

厳密には孤児ではなく母親がいるクンデル、ポーランドの孤児院ではいじめられ、ある日抜け出して母に会いに行く……。

母親が酷すぎた。クンデルは育児放棄で
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謀議/コンスピラシー アウシュビッツの黒幕(2001年製作の映画)

3.5

「ヒトラーのための虐殺会議」と同様ヴァンゼー会議の様子を描いたTV映画。
エミー賞主演男優賞、脚本賞受賞。

「ヒトラーの~」を先に観たので内容は知っていたが、こちらはハイドリヒ役にケネス・ブラナー、
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オリンダのリストランテ(2001年製作の映画)

3.0

良い映画だった。ブエノスアイレスの人情ドラマ。

まちの小さなレストランを切り盛りするオリンダと、ドイツから人を探しにやってきたペーターを中心に繰り広げられるあたたかい話。

オリンダの肝っ玉母ちゃん
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クレールの刺繍(2003年製作の映画)

3.0

未婚で望まぬ妊娠した女性と刺繍の仕事をする中年女性の交流。

刺繍を通した人間ドラマだったが、わたしはフランスの匿名出産について知らなかったのでそちらのほうにも関心があった。

主人公のクレールは10
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13/ザメッティ(2005年製作の映画)

3.0

ゲラ・バブルアニ監督がセルフリメイクしたジェイソン・ステイサム主演「ロシアン・ルーレット」のオリジナル。
設定だけ変えてほぼ同じだが、どちらかといえばこっちのほうが好きだな。
主演のジョルジュ・バブル
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クリッシー・ジュディ(2022年製作の映画)

3.0

監督のトッド・フラハティは製作・脚本・編集・主演もつとめていた。

彼が演じるジュディとクリッシーの友情物語。
ドラァグクイーンとして成功を目指すジュディと、現実的なクリッシー、対照的な二人がキャッキ
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ニュールンベルグ裁判(1961年製作の映画)

4.0

ものすごい見応えの法廷映画。
第二次世界大戦連合国により行われたドイツの戦争犯罪を裁く国際軍事裁判「ニュルンベルク裁判」を描いたもの。
尺が約3時間あるが気にならない。
一部フィクションを交えているよ
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ルネッサンス(2006年製作の映画)

3.0

ダニエル・クレイグが主役のバルテルミー・カラス刑事の声を演じる、(ほぼ)モノクロのモーション・キャプチャー・アニメ。英米では「スキャナー・ダークリー」と同年公開だったようで比較されてたな。

「ブレー
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ゴッド・アンド・モンスター(1998年製作の映画)

3.8

「フランケンシュタイン」「フランケンシュタインの花嫁」「透明人間」などのジェームズ・ホエール監督の晩年を描いた小説(一部フィクションあり)の映画化だそうだ。
クライブ・バーカー製作総指揮、ビル・コンド
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私は「うつ依存症」の女(2001年製作の映画)

3.3

ノーラン「インソムニア」のオリジナル「不眠症」のエーリク・ショルビャルグ監督。
意外と豪華キャストで主演のクリスティーナ・リッチはプロデューサー兼任。

社会問題にもなった抗うつ剤プロザックの処方。原
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みなさん、さようなら(2003年製作の映画)

3.5

偏屈おじさん最期のひととき。
安楽死尊厳死を描いた映画でもカラッとしてるほう。
ガンを患った父レミのために息子セバスチャンが呼ばれ、ムカつきながらも最良の最期を整える話。
今観るとオゾン監督「すべてう
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.3

「サマリタン」「オーヴァーロード」のジュリアス・エイヴァリー監督。

ずっと読みたくても絶版で(売られているのは高値で)読めないガブリエーレ・アモルト神父の「エクソシストは語る」の映画化と聞いて楽しみ
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エル・スール(1982年製作の映画)

3.8

父への思い、スペイン南部の秘密。
絵画のような美しい映像。
本来約3時間あったそうだが、95分にせざるを得なかった事情があったらしく、余韻を残す良い終わりかたのようで実は続きがあったのかと思うと、ちょ
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ガンモ(1997年製作の映画)

3.0

ハーモニー・コリン監督デビュー作。クロエ・セヴィニー出演。
猫好きにはキツいシーンがあるので注意。
退廃的で破滅的だがカラッとしてる。

台風に襲われた小さな町の住人たちの珍風景を二人の少年視点で描い
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ウェルカム・ドールハウス(1995年製作の映画)

3.0

トッド・ソロンズ長編2作目。この監督作はこれまで2本しか見てなくてこれが3本目だが、どれも社会にビミョーにフィットしそこなってる人間の不安定さをブラックコメディぽく描いていたな。

郊外に住むいじめら
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