南さんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

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ルークVSベイダー感が出てきました。

人々が求める英雄像が

「特別で選ばれた存在」から

「特別でも何でもない選んだ者」へ。

2000年代までと2010年代以降の間に横たわる大きなギャップはそこ
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

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脚本が前2作より明らかにぶ厚く濃厚で、

序盤からずっとワクワクしながら観ました。

とりわけラスト30分!
『カメ止め』ばりに伏線ガスガス回収されていく展開がすこぶる気持ち良かった!

『ダンケルク
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

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冒頭から「ザックスナイダー映画か??」と思うほど暗闇CGバッキバキでケレン味たっぷり。

衣装と建築とジュード・ロウが良すぎてホレボレしました。

大事なことなので2回言うけどホントに服がカッコいい。
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想いのこし(2014年製作の映画)

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いわゆる泣ける映画はしばしばアダルトビデオに例えられます。

今作もまた、サクッと涙欲を満たしてスッキリしたい時に重宝する映画です。


とりわけ

「幽霊が宿願を遂げて成仏モノ」

は人を泣かせるに
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

1.0

リュック・ベッソンのこの空回り加減、『ニキータ』と全く同じである。

「何がやりたいのか分からない映画」

なら楽しみようもあるんだけど、

「やりたい事は分かるけど上手くない映画」

は観ててホント
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「もしも『見えない恐怖』のミア・ファローが座頭市だったら?」

て感じのホラーサスペンスでめちゃ怖かったっす。

まず『It Follows』同様、自動車産業がすたれてゴーストタウン化したデトロイトの
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

5.0

虫が知らせたのだろうか。

スタン・リーが亡くなった日にこの映画を何となく観たくなったことに、

運命めいた何かを感じてしまう。


『アイアムアヒーロー』は

「負け犬だった男が自分の尊厳を守るため
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チップス先生さようなら(1939年製作の映画)

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失われた時を求めて回想で綴られる、老教師の一代記。

主人公の夢の中で様々なエピソードが去来するが、

多くを語らず物事の始まりと終わりだけを繋げる大胆な演出が見事だ。

また同時に、運命の女性と出会
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吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)

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念力でモノを動かすノスフェラトゥ、

吸血鬼の影に心臓を掴まれる女性、

廃墟のお城、

ゆっくり進む船へのズーム、

どのシーンも不気味で幻想的で素晴らし!

ペストの大流行シーンは、今作の数年前に
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ライ麦畑で出会ったら(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

サリンジャー ファンの友達と鑑賞。

監督自身の実体験を元にした青春ロードムービーで、

「サリンジャー に出会うまでのシーンは85%事実だ。

だが、サリンジャー に会ってからのシーンは99%事実だ
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地獄の英雄(1951年製作の映画)

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少し前になりますが、

東南アジアで洞窟の中に何日も閉じ込められた少年たちが話題になりましたね。

助かるのか。。!

助からないのか。。!

現場の模様に私たちは時にハラハラし、

時に無関心な目線
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マーティ(1955年製作の映画)

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性別、年齢、容姿、親、子供、職業、宗教、

あらゆる要素が個人に対して社会的役割を押し付けるためのツールとして使われている。

しかも他者から強制されるだけでなく、

当の本人が固定観念として持ち続け
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フェイズ IV/戦慄!昆虫パニック(1973年製作の映画)

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ソリッドシチュエーション昆虫スリラー!

怖かったー。

話も演技も音楽も淡々としており、

特に序盤はNHKの架空のドキュメンタリーを見てる気がしました。

が。後半になるにつれ、物言わぬアリたちに
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ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館(2012年製作の映画)

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ゴシックホラーにとって脚本やビジュアルの真新しさは必要条件ではなく、

その完成度はどれだけ様式美を追求できるかで決まる。

個人的に。

ケレンに走らず既存のイディオムを入念に突き詰める作り手が多い
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